2 / 115
見習い騎士はダンジョンで運命と出会う(メルトSIDE)
2
しおりを挟む
休みをほぼ演習の前準備で過ごした翌日、見習い騎士のダンジョン演習が始まった。
移動に4日、ダンジョン潜行に7日、予備日3日の二週間の行程だ。第一訓練場に参加する見習い騎士総勢40名、正騎士10名が集合した。
第一騎士団団長ケビン・ノヴァクが挨拶をした後、見習い騎士4名、引率の正騎士1名の班に別れ、馬車に乗り込んだ。行き先は王都から馬車で2日の距離にある低ランクダンジョン“岩山ダンジョン”だ。
騎士団の重要な仕事の一つに魔物の対処がある。常時対応する第5騎士団に加え、時折発生する大量の魔物津波や脅威度Aランク以上の魔物が出現した場合は全騎士団が対処することになる。そのための魔物への実践演習が、このダンジョン演習だ。ちなみに俺はこれが初めてのダンジョンとなる。魔物に対しても初めての戦闘ということになる。
今までは騎士としての立ち居振る舞いや知っておくべき事柄、体力、身体づくり、戦闘に関する知識や実践。それぞれが得意とする得物を選んで習熟していくことなど、人相手の技術が主だったが、これから行う訓練は対魔物相手の戦闘が主だ。
馬車に揺られながら、俺達見習い騎士組は引率の正騎士、リンド先輩から今回の演習の注意点を聞いていた。
リンド先輩は2年前に正騎士になった、5歳年上の先輩だ。お調子者だが面倒見がよい人だと評判だ。ただ一つ残念なところがあって、よく娼館に通っているらしい。同期の子たちが噂していたのを聞いている。俺は別に個人の自由だと思うのだけど、伴侶としては遠慮したいと皆が言っていた。
「今回潜入するダンジョンは、難易度が低く、冒険者の間では初心者ダンジョンと呼ばれている。階層は10層で、深度が深くなっていくに従ってフロアが広くなっていくタイプだ。
中は洞窟型で、脅威度G~Eランクまでの魔物が現れる。罠は少ないが、全くないわけじゃない。罠発見のスキルのある者はこの班にはいないので慎重に行動するように。
隊列は前にメルト、スラフ、後列にミラン、リスクだ。俺は殿でどうしても危ない時に手を出すが基本はお前たち4人で対応しろ。マッピングは後列のどちらかがすること。」
基本的に強い魔物は出てこないダンジョンで、下に行くほど一度に現れる個体数が増えていくとのこと。魔法を使ってくる魔物は少なく、物理がきかない魔物もいないそうだ。
途中野営をし、2日目の夕方、ダンジョンにつく。
初級ダンジョンといえども“魔物の氾濫”があるので、この国に所属する数少ない冒険者(魔物は騎士団の活躍によって討伐されているので他国と比べると依頼が少なくダンジョンも少ないため)が、このダンジョンに潜っている。そのため、ダンジョンの周りに街が形成されていて、冒険者ギルドがある。
もちろん騎士団の出張所もあるが、魔物対策部隊である第5の出張所だった。
その出張所のそばにテントを張って一晩休み、ダンジョンへ潜ることとなる。班ごとに同じテントに寝ることになっていてミランが機嫌を悪くしていた。
「わかっているけど気分は良くないね。着替えの時とかもそうだけど。メイルが楽しみたくてこんな規則にしたんじゃないのか疑うよ。」
と自分にだけこそっと耳打ちした。
普通はフィメルとメイルが一緒に着替えたりはしないのだが、騎士団の伝統とやらでどちらも平等にということになっているらしい。
メイルもフィメルも同じ団、同じ配属なら、一緒に着替えるし、一緒のテントに寝ることになっている。
宿舎はさすがにフィメルとメイルは別の館だけれども。
作戦行動中に、メイルだからフィメルだからと揉めるのはまずいと俺も思う。だから普段から慣れさせようとしてるのではないかと思っている。
俺も最初恥ずかしかったけど、もう慣れたので、今はあまり気にしてない。だからあいまいに頷くと、ミランは他の3人から俺をへだてるように背を向けてマントを身体に巻いて眠った。そんなミランに寄り添うように俺も眠った。
ダンジョンに時間差で班ごとに潜っていく。冒険者がまだ来ない時間帯に速やかに行われた。
俺達の班は最後から3番目くらいだった。入口は洞窟そのままだがあきらかに違和感がある。入ってすぐの空間に転移空間があるらしいが、初めて入った者にはそこに入れないらしい。
そもそも低階層なので5階層めにある転移陣に登録するしかないのだそうだ。
大体ダンジョンは5階層ごとに強い魔物がいる部屋があるらしく、そこを抜けると転移陣があって、そこに登録すると、最初からそこに行けるらしい。深い階層に潜る時は有用だそうだ。
このダンジョンの最下層までの攻略にかかる平均時間は約4日。
転移陣を使わなくても予定期間で戻ってこれそうだが、5階層まで行って1階地上に戻って体を休めてから再度挑戦する、というのが今回の演習の方針だそうだ。
暗い洞窟を警戒しながら進む。地図はあるらしいが1からマッピングするそうだ。
今、後衛のリスクが書き込んでいる。先行している班が倒したのかなかなか魔物に出会わない。せっかく腕を試せるチャンスなのに。
第一階層を大方マッピング出来たところで初めて魔物に遭遇した。Gランクのビッグマウス、ネズミの魔物だ。
小型の魔物の中ではすばしっこく爪には微毒の効果がある。弓で射るには的が小さい、と判断した俺は駆け寄って片手剣で横なぎに吹き飛ばした。洞窟の壁に当たって地面に落ちたそれはもう死んでいた。それを拾い上げて皆の場所に戻る。
「メルト、突出するのはよくないが、よくやった。周囲に警戒しつつ第二階層へ下るぞ。それは爪と魔石を取り出して、捨てた方がいいな。」
リンドは今の戦闘の評価をし注意するべきところを指摘し、魔物の素材の必要な物、必要でないものを教えてくれた。
「わかりました。」
頷いて片手剣を布で拭いて鞘にしまって、ナイフで小さな魔石を取り出し、爪を切って、布でくるんで貸与品の腰のマジックポーチ(空間拡張されたポーチ)にしまった。
隊列を元に戻して第2階層に続く階段を下りていく。不思議と、他の班とは会わなかった。
もう少し、剣戟等聞こえそうなものだが、ダンジョンの空気はひんやりとして、不思議と静かだ。
光がないから暗いはずなのにぼんやりと壁が光っていて、うっすらと見える。
皆が警戒をしていて緊張が漂う。そこらの陰から魔物が出てきそうな気がして緊張に手に汗がにじむ。意外と天井は低く背が高い人間が剣を振りまわせば剣先が天井に引っかかりそうだ。
第2階層に下りてしばらく進むとドーム型の広場のようなところに出た。魔物はいない様子なのにたくさんの気配がするのはどういうことだろう。
「気を付けろ。何かいるはずだ。」
リンド先輩が警告をする。しかし、開けたこの場所に魔物の影がない。周囲を警戒しつつ進む俺達は広場の中ほどまで進むと、何かに気付いたミランが天井を見て顔色を変えた。
「赤い光!無数に…アレは…」
天井を指さす方向を見ると天井にびっしり、赤い目が無数にあった。
とたんに静かだった洞窟が、Eランクの魔物シャドウバットのキィキィという高い鳴き声に満ちた。
※シャドウバット:小型の蝙蝠型魔物。本体は小鳥程度の大きさ。羽は薄い膜状で広げると両翼で40~60センチほど。体表の色は黒。物影に潜むことが多いのでシャドウの名がつけられている。ダンジョンでは天井にぶら下がっていることが多い。噛みつき攻撃とスキルの超音波攻撃(行動麻痺)、体当たりがある。群れてない個体は弱く、最低脅威度だが群れると魔術師の範囲攻撃か、剣の広域攻撃スキル等で対処できないとあっという間に食いつくされる意外と怖い魔物。平均で脅威度Eランクという評価。※
移動に4日、ダンジョン潜行に7日、予備日3日の二週間の行程だ。第一訓練場に参加する見習い騎士総勢40名、正騎士10名が集合した。
第一騎士団団長ケビン・ノヴァクが挨拶をした後、見習い騎士4名、引率の正騎士1名の班に別れ、馬車に乗り込んだ。行き先は王都から馬車で2日の距離にある低ランクダンジョン“岩山ダンジョン”だ。
騎士団の重要な仕事の一つに魔物の対処がある。常時対応する第5騎士団に加え、時折発生する大量の魔物津波や脅威度Aランク以上の魔物が出現した場合は全騎士団が対処することになる。そのための魔物への実践演習が、このダンジョン演習だ。ちなみに俺はこれが初めてのダンジョンとなる。魔物に対しても初めての戦闘ということになる。
今までは騎士としての立ち居振る舞いや知っておくべき事柄、体力、身体づくり、戦闘に関する知識や実践。それぞれが得意とする得物を選んで習熟していくことなど、人相手の技術が主だったが、これから行う訓練は対魔物相手の戦闘が主だ。
馬車に揺られながら、俺達見習い騎士組は引率の正騎士、リンド先輩から今回の演習の注意点を聞いていた。
リンド先輩は2年前に正騎士になった、5歳年上の先輩だ。お調子者だが面倒見がよい人だと評判だ。ただ一つ残念なところがあって、よく娼館に通っているらしい。同期の子たちが噂していたのを聞いている。俺は別に個人の自由だと思うのだけど、伴侶としては遠慮したいと皆が言っていた。
「今回潜入するダンジョンは、難易度が低く、冒険者の間では初心者ダンジョンと呼ばれている。階層は10層で、深度が深くなっていくに従ってフロアが広くなっていくタイプだ。
中は洞窟型で、脅威度G~Eランクまでの魔物が現れる。罠は少ないが、全くないわけじゃない。罠発見のスキルのある者はこの班にはいないので慎重に行動するように。
隊列は前にメルト、スラフ、後列にミラン、リスクだ。俺は殿でどうしても危ない時に手を出すが基本はお前たち4人で対応しろ。マッピングは後列のどちらかがすること。」
基本的に強い魔物は出てこないダンジョンで、下に行くほど一度に現れる個体数が増えていくとのこと。魔法を使ってくる魔物は少なく、物理がきかない魔物もいないそうだ。
途中野営をし、2日目の夕方、ダンジョンにつく。
初級ダンジョンといえども“魔物の氾濫”があるので、この国に所属する数少ない冒険者(魔物は騎士団の活躍によって討伐されているので他国と比べると依頼が少なくダンジョンも少ないため)が、このダンジョンに潜っている。そのため、ダンジョンの周りに街が形成されていて、冒険者ギルドがある。
もちろん騎士団の出張所もあるが、魔物対策部隊である第5の出張所だった。
その出張所のそばにテントを張って一晩休み、ダンジョンへ潜ることとなる。班ごとに同じテントに寝ることになっていてミランが機嫌を悪くしていた。
「わかっているけど気分は良くないね。着替えの時とかもそうだけど。メイルが楽しみたくてこんな規則にしたんじゃないのか疑うよ。」
と自分にだけこそっと耳打ちした。
普通はフィメルとメイルが一緒に着替えたりはしないのだが、騎士団の伝統とやらでどちらも平等にということになっているらしい。
メイルもフィメルも同じ団、同じ配属なら、一緒に着替えるし、一緒のテントに寝ることになっている。
宿舎はさすがにフィメルとメイルは別の館だけれども。
作戦行動中に、メイルだからフィメルだからと揉めるのはまずいと俺も思う。だから普段から慣れさせようとしてるのではないかと思っている。
俺も最初恥ずかしかったけど、もう慣れたので、今はあまり気にしてない。だからあいまいに頷くと、ミランは他の3人から俺をへだてるように背を向けてマントを身体に巻いて眠った。そんなミランに寄り添うように俺も眠った。
ダンジョンに時間差で班ごとに潜っていく。冒険者がまだ来ない時間帯に速やかに行われた。
俺達の班は最後から3番目くらいだった。入口は洞窟そのままだがあきらかに違和感がある。入ってすぐの空間に転移空間があるらしいが、初めて入った者にはそこに入れないらしい。
そもそも低階層なので5階層めにある転移陣に登録するしかないのだそうだ。
大体ダンジョンは5階層ごとに強い魔物がいる部屋があるらしく、そこを抜けると転移陣があって、そこに登録すると、最初からそこに行けるらしい。深い階層に潜る時は有用だそうだ。
このダンジョンの最下層までの攻略にかかる平均時間は約4日。
転移陣を使わなくても予定期間で戻ってこれそうだが、5階層まで行って1階地上に戻って体を休めてから再度挑戦する、というのが今回の演習の方針だそうだ。
暗い洞窟を警戒しながら進む。地図はあるらしいが1からマッピングするそうだ。
今、後衛のリスクが書き込んでいる。先行している班が倒したのかなかなか魔物に出会わない。せっかく腕を試せるチャンスなのに。
第一階層を大方マッピング出来たところで初めて魔物に遭遇した。Gランクのビッグマウス、ネズミの魔物だ。
小型の魔物の中ではすばしっこく爪には微毒の効果がある。弓で射るには的が小さい、と判断した俺は駆け寄って片手剣で横なぎに吹き飛ばした。洞窟の壁に当たって地面に落ちたそれはもう死んでいた。それを拾い上げて皆の場所に戻る。
「メルト、突出するのはよくないが、よくやった。周囲に警戒しつつ第二階層へ下るぞ。それは爪と魔石を取り出して、捨てた方がいいな。」
リンドは今の戦闘の評価をし注意するべきところを指摘し、魔物の素材の必要な物、必要でないものを教えてくれた。
「わかりました。」
頷いて片手剣を布で拭いて鞘にしまって、ナイフで小さな魔石を取り出し、爪を切って、布でくるんで貸与品の腰のマジックポーチ(空間拡張されたポーチ)にしまった。
隊列を元に戻して第2階層に続く階段を下りていく。不思議と、他の班とは会わなかった。
もう少し、剣戟等聞こえそうなものだが、ダンジョンの空気はひんやりとして、不思議と静かだ。
光がないから暗いはずなのにぼんやりと壁が光っていて、うっすらと見える。
皆が警戒をしていて緊張が漂う。そこらの陰から魔物が出てきそうな気がして緊張に手に汗がにじむ。意外と天井は低く背が高い人間が剣を振りまわせば剣先が天井に引っかかりそうだ。
第2階層に下りてしばらく進むとドーム型の広場のようなところに出た。魔物はいない様子なのにたくさんの気配がするのはどういうことだろう。
「気を付けろ。何かいるはずだ。」
リンド先輩が警告をする。しかし、開けたこの場所に魔物の影がない。周囲を警戒しつつ進む俺達は広場の中ほどまで進むと、何かに気付いたミランが天井を見て顔色を変えた。
「赤い光!無数に…アレは…」
天井を指さす方向を見ると天井にびっしり、赤い目が無数にあった。
とたんに静かだった洞窟が、Eランクの魔物シャドウバットのキィキィという高い鳴き声に満ちた。
※シャドウバット:小型の蝙蝠型魔物。本体は小鳥程度の大きさ。羽は薄い膜状で広げると両翼で40~60センチほど。体表の色は黒。物影に潜むことが多いのでシャドウの名がつけられている。ダンジョンでは天井にぶら下がっていることが多い。噛みつき攻撃とスキルの超音波攻撃(行動麻痺)、体当たりがある。群れてない個体は弱く、最低脅威度だが群れると魔術師の範囲攻撃か、剣の広域攻撃スキル等で対処できないとあっという間に食いつくされる意外と怖い魔物。平均で脅威度Eランクという評価。※
43
あなたにおすすめの小説
番に見つからない街で、子供を育てている
はちも
BL
目を覚ますと、腕の中には赤ん坊がいた。
異世界の青年ロアンとして目覚めた「俺」は、希少な男性オメガであり、子を産んだ母親だった。
現世の記憶は失われているが、
この子を守らなければならない、という想いだけははっきりと残っている。
街の人々に助けられ、魔石への魔力注入で生計を立てながら、
ロアンと息子カイルは、番のいない街で慎ましく暮らしていく。
だが、行方不明の番を探す噂が、静かに近づいていた。
再会は望まない。
今はただ、この子との生活を守りたい。
これは、番から逃げたオメガが、
選び直すまでの物語。
*本編完結しました
人族は一人で生きられないらしい――獣人公爵に拾われ、溺愛されて家族になりました
よっちゃん
BL
人族がほとんど存在しない世界に、
前世の記憶を持ったまま転生した少年・レオン。
獣人が支配する貴族社会。
魔力こそが価値とされ、
「弱い人族」は守られるべき存在として扱われる世界で、
レオンは常識の違いに戸惑いながらも必死に生きようとする。
そんな彼を拾ったのは、
辺境を治める獣人公爵アルト。
寡黙で冷静、しかし一度守ると決めたものは決して手放さない男だった。
溺愛され、守られ、育てられる日々。
だが、レオンはただ守られるだけの存在で終わることを選ばない。
学院での出会い。
貴族社会に潜む差別と陰謀。
そして「番」という、深く重い絆。
レオンは学び、考え、
自分にしかできない魔法理論を武器に、
少しずつ“並び立つ覚悟”を身につけていく。
獣人と人族。
価値観も、立場も、すべてが違う二人が、
それでも選び合い、家族になるまでの物語。
溺愛×成長×異世界BL。
読後に残るのは、
「ここに居場所があっていい」と思える、あたたかな幸福。
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
強制悪役劣等生、レベル99の超人達の激重愛に逃げられない
砂糖犬
BL
悪名高い乙女ゲームの悪役令息に生まれ変わった主人公。
自分の未来は自分で変えると強制力に抗う事に。
ただ平穏に暮らしたい、それだけだった。
とあるきっかけフラグのせいで、友情ルートは崩れ去っていく。
恋愛ルートを認めない弱々キャラにわからせ愛を仕掛ける攻略キャラクター達。
ヒロインは?悪役令嬢は?それどころではない。
落第が掛かっている大事な時に、主人公は及第点を取れるのか!?
最強の力を内に憑依する時、その力は目覚める。
12人の攻略キャラクター×強制力に苦しむ悪役劣等生
勇者の「便利な恋人」を辞めます。~世界を救うより、自分の幸せを守ることにしました~
キノア9g
BL
「君は便利だ」と笑った勇者を捨てたら、彼は全てを失い、私は伝説の魔導師へ。
あらすじ
勇者パーティーの万能魔術師・エリアスには、秘密があった。
それは、勇者ガウルの恋人でありながら、家事・雑用・魔力供給係として「便利な道具」のように扱われていること。
「お前は後ろで魔法撃ってるだけで楽だよな」
「俺のコンディション管理がお前の役目だろ?」
無神経な言葉と、徹夜で装備を直し自らの生命力を削って結界を維持する日々に疲れ果てたエリアスは、ある日ついに愛想を尽かして書き置きを残す。
『辞めます』
エリアスが去った翌日から、勇者パーティーは地獄に落ちた。
不味い飯、腐るアイテム、機能しない防御。
一方、エリアスは隣国の公爵に見初められ、国宝級の魔導師として華麗に転身し、正当な評価と敬意を与えられていた。
これは、自分の価値に気づいた受けが幸せになり、全てを失った攻めがプライドも聖剣も捨てて「狂犬」のような執着を見せるまでの、再構築の物語。
【勇者×魔導師/クズ勇者の転落劇】
※攻めへのざまぁ要素(曇らせ)がメインの作品です。
※糖度低め/精神的充足度高め
※最後の最後に、攻めは受けの忠実な「番犬」になります。
全8話。
某国の皇子、冒険者となる
くー
BL
俺が転生したのは、とある帝国という国の皇子だった。
転生してから10年、19歳になった俺は、兄の反対を無視して従者とともに城を抜け出すことにした。
俺の本当の望み、冒険者になる夢を叶えるために……
異世界転生主人公がみんなから愛され、冒険を繰り広げ、成長していく物語です。
主人公は魔法使いとして、仲間と力をあわせて魔物や敵と戦います。
※ BL要素は控えめです。
2020年1月30日(木)完結しました。
殿下に婚約終了と言われたので城を出ようとしたら、何かおかしいんですが!?
krm
BL
「俺達の婚約は今日で終わりにする」
突然の婚約終了宣言。心がぐしゃぐしゃになった僕は、荷物を抱えて城を出る決意をした。
なのに、何故か殿下が追いかけてきて――いやいやいや、どういうこと!?
全力すれ違いラブコメファンタジーBL!
支部の企画投稿用に書いたショートショートです。前後編二話完結です。
隊長さんとボク
ばたかっぷ
BL
ボクの名前はエナ。
エドリアーリアナ国の守護神獣だけど、斑色の毛並みのボクはいつもひとりぼっち。
そんなボクの前に現れたのは優しい隊長さんだった――。
王候騎士団隊長さんが大好きな小動物が頑張る、なんちゃってファンタジーです。
きゅ~きゅ~鳴くもふもふな小動物とそのもふもふを愛でる隊長さんで構成されています。
えろ皆無らぶ成分も極小ですσ(^◇^;)本格ファンタジーをお求めの方は回れ右でお願いします~m(_ _)m
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる