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金の夢と、失くした記憶(ヒューSIDE)
アルデリア王国王都アルデ
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龍のねぐらからアルデリア王都アルデまで転移した。
転移先は俺の商会、“龍の爪”の建物の地下。
地下は転移陣の部屋が設置してあり、俺でなくとも、魔石に魔力を流して使うことができる。
繋がっている先はアーリウムのクレム領、領主の館と工房。
つまり俺の実家だ。
アルデには勇者時代に下賜された屋敷もあるけれど、あそこはすでに観光名所になっていてとてもじゃないがこっそりとなんてできない。管理している家令はアーリウムの屋敷に代々務めている家令一族の一員だ。他の使用人もほとんどが実家の使用人たちだ。だから任せていても問題はない。
たまに戻る時もあったが、今はそんな気分ではない。
アルデリアで活動してた頃の偽名、グレアムの名で起こした商会、“龍の爪”。
俺の作る魔道具はハディーに検閲を受けて、通ったものだけ厳選した顧客に売っている。それでも噂になって高額で売れるのだからハディーの経営手腕はすごい。さすが領主の伴侶。クレム領はハディーがいなければ回らない。
地下室の扉を開けて、1階の店舗のバックヤードに出る。そうすると前の扉が開いた。
「ヒュー様!」
実家の侍従のセッテだ。ヒューマンでいう25歳くらいの外見で、水色の髪、紺の目だ。イケメンのメイル。この商会を実質的に切り盛りしている。実家と俺の連絡役もしている。
「旦那様に連絡をお願いいたします。何やら急ぎの用とか……」
セッテの言う旦那様は俺のダッドのことだ。
「んー、わかった。今ちょっと急いでるから戻ってきたらね?」
「ヒュー様!」
焦った声のセッテを置き去りに、俺はいつものローブを被らず、大人の姿で外に出た。このアルデリア王国は勇者の英雄伝説が根強い。
フードのついたローブ姿がトレードマークの大魔導士グレアムは顔があまり知られておらず、中央広場の銅像もフードを被った半分顔が隠れている姿だ。もちろんモデルは俺だ。
魔術師には憧れのようで、コスプレなのか、そこかしこにそういう風体のローブ姿が歩いている。
却ってシャレにならないので、ここにきた時は普通にシャツとズボンと上着だ。
髪は後ろでくくっておく。防犯用に腰にショートソードを佩て、街を歩く。
この世界で一番栄えている街は王都アルデ、この街だ。世界中から人と品物が集まり、そして出ていく。
勇者と守護龍のもたらした平和はアルデリアの人々を富ませた。この光景は俺の誇りだ。一つの国に肩入れするべきではないが、勇者の活躍を忘れずにいてくれるこの国は俺のもう一つの故郷かもしれなかった。
華やかな表通りを進み、次第に騒がしい鍛冶の音が響く、鍛治の工房の集まる職人街に着く。勇者パーティーで一緒だったボルドールの工房へとやってきた。
ボルドールの工房は英雄としての知名度に加え、腕の確かさで世界でも1,2を争う名工房になっていた。店に入ると受付が一人、カウンターに座っていた。
「すまない。ヒューが来たと伝えてくれないか?」
多分一番若い弟子と思われるドワーフが真っ赤な顔で裏に行った。
しばし待つと、応接室に案内された。お茶が出され、飲んで待っていると、バタバタと足音がして勢いよく扉が開けられた。
「持って来たか! 意外と早かったな! さすがヒューだな!」
ドタドタと足音を立ててボルドールが部屋の中に入ってくる。まあ、俺たちの仲だし、遠慮も何もない。事情を知らない弟子の中では取次はしないと言われることもある。あとで、そういう弟子は放り出される。そういう驕った者がボルドールは嫌いだからだ。
「幽玄迷宮は近いからね。これが頼まれたもの」
アイテムボックスから採取したものを取り出す。
見事な大きな透き通った結晶ばかりが姿を現すとボルドールが感嘆の声を上げる。
「これはすごいな。こんな結晶見たことがない。よほど深く潜ったか?」
出されたお茶を飲みながら俺は首を傾げる。
「あれって42階なら結構転がってるはずだけど……」
42階といった途端ボルドールが変な声をあげた。
「42階なんざ、ソロで行く場所じゃない。パーティーだって帰ってこない階層だ」
「えー、ボルドールが行けって行ったんじゃないか。俺はそこにあるのしか知らないからそこに行ったんだよ。違う階にあったなら教えてくれよ」
「冒険者は情報を得るのも仕事じゃないのか?」
にやにやとしつつ結晶を涎の垂れそうな顔で見ていた。
「おいおい。まあいいか、俺はもう帰るぞ。さっさと報酬を……」
「実はミハーラに連絡しちまってなあ……」
そうボルドールがいった途端、バンとまた扉が開いた。扉壊れるぞ。
「ヒュー! ギルドに顔出せってあれほどいったの忘れたか? ギルド通さないで仕事を請け負うとは……冒険者ギルドを舐めているのかな?」
ギロリと怖い顔で俺を睨むハイエルフのミハーラ。長い髪にやや長い耳。美形のすらっとした長身のメイル。
「いや、そういうわけじゃないけど……」
「このあと、食事に付き合いなさい。王都には泊まるところがいくらでもあるだろう?」
まあ、随分とご無沙汰だからここは譲らないといけないだろう。
「あー、うん。どっか宿とる。とれなかったらすぐ帰る」
なんとなく、勇者の思い出の残る屋敷には、帰りたくなかった。
「わかった。久しぶりに会ったんだ。せめてそのくらいは付き合え」
そう言われたら断れない。風呂のある部屋を取ってから、待ち合わせた個室のあるレストランで食事をした。
勇者時代の話はなしで、最近の王都の状況とか、帝国の動向とか。小国群とそろそろ戦争になりそうだとか。あと最近の魔道具の話とか。アルデリアの今の第一王子が優秀だとか。
今の第一王子って誰だっけ。あ、そうだった。騎竜騎士団に入隊したいって言ってた子だ。
確か、たまたま王宮で会った奴だったな。ドナートに似た子だった。
騎竜が好きなら問題はないだろうが、人間は心変わりをするから気をつけないとな。
勇者召喚を二度とさせてはいけないから。
「それで? 君の新しい伴侶はどんな子だ?」
は?
「そうだ。つれて来ないなんて水臭いぞ」
待て待て待て。
俺の伴侶? ずいぶん唐突だな。
「何言ってるんだ。俺はまだ独り身だぞ? だいたい引きこもってて出会いはない。」
そういうと二人は顔を見合わせてもう一度こっちを見た。じっと、探るように。
「本当か? 娼館とかにもか?」
眉を寄せて疑わしそうにこちらを見る二人に思わず俺は顔を引いた。
「俺は愛のないエッチはしないの」
その時の二人は訝しげな顔をしたが、それ以上は何も言わなかった。
そして俺は二人とは楽しく飲んで別れ、宿に戻ったのだった。
転移先は俺の商会、“龍の爪”の建物の地下。
地下は転移陣の部屋が設置してあり、俺でなくとも、魔石に魔力を流して使うことができる。
繋がっている先はアーリウムのクレム領、領主の館と工房。
つまり俺の実家だ。
アルデには勇者時代に下賜された屋敷もあるけれど、あそこはすでに観光名所になっていてとてもじゃないがこっそりとなんてできない。管理している家令はアーリウムの屋敷に代々務めている家令一族の一員だ。他の使用人もほとんどが実家の使用人たちだ。だから任せていても問題はない。
たまに戻る時もあったが、今はそんな気分ではない。
アルデリアで活動してた頃の偽名、グレアムの名で起こした商会、“龍の爪”。
俺の作る魔道具はハディーに検閲を受けて、通ったものだけ厳選した顧客に売っている。それでも噂になって高額で売れるのだからハディーの経営手腕はすごい。さすが領主の伴侶。クレム領はハディーがいなければ回らない。
地下室の扉を開けて、1階の店舗のバックヤードに出る。そうすると前の扉が開いた。
「ヒュー様!」
実家の侍従のセッテだ。ヒューマンでいう25歳くらいの外見で、水色の髪、紺の目だ。イケメンのメイル。この商会を実質的に切り盛りしている。実家と俺の連絡役もしている。
「旦那様に連絡をお願いいたします。何やら急ぎの用とか……」
セッテの言う旦那様は俺のダッドのことだ。
「んー、わかった。今ちょっと急いでるから戻ってきたらね?」
「ヒュー様!」
焦った声のセッテを置き去りに、俺はいつものローブを被らず、大人の姿で外に出た。このアルデリア王国は勇者の英雄伝説が根強い。
フードのついたローブ姿がトレードマークの大魔導士グレアムは顔があまり知られておらず、中央広場の銅像もフードを被った半分顔が隠れている姿だ。もちろんモデルは俺だ。
魔術師には憧れのようで、コスプレなのか、そこかしこにそういう風体のローブ姿が歩いている。
却ってシャレにならないので、ここにきた時は普通にシャツとズボンと上着だ。
髪は後ろでくくっておく。防犯用に腰にショートソードを佩て、街を歩く。
この世界で一番栄えている街は王都アルデ、この街だ。世界中から人と品物が集まり、そして出ていく。
勇者と守護龍のもたらした平和はアルデリアの人々を富ませた。この光景は俺の誇りだ。一つの国に肩入れするべきではないが、勇者の活躍を忘れずにいてくれるこの国は俺のもう一つの故郷かもしれなかった。
華やかな表通りを進み、次第に騒がしい鍛冶の音が響く、鍛治の工房の集まる職人街に着く。勇者パーティーで一緒だったボルドールの工房へとやってきた。
ボルドールの工房は英雄としての知名度に加え、腕の確かさで世界でも1,2を争う名工房になっていた。店に入ると受付が一人、カウンターに座っていた。
「すまない。ヒューが来たと伝えてくれないか?」
多分一番若い弟子と思われるドワーフが真っ赤な顔で裏に行った。
しばし待つと、応接室に案内された。お茶が出され、飲んで待っていると、バタバタと足音がして勢いよく扉が開けられた。
「持って来たか! 意外と早かったな! さすがヒューだな!」
ドタドタと足音を立ててボルドールが部屋の中に入ってくる。まあ、俺たちの仲だし、遠慮も何もない。事情を知らない弟子の中では取次はしないと言われることもある。あとで、そういう弟子は放り出される。そういう驕った者がボルドールは嫌いだからだ。
「幽玄迷宮は近いからね。これが頼まれたもの」
アイテムボックスから採取したものを取り出す。
見事な大きな透き通った結晶ばかりが姿を現すとボルドールが感嘆の声を上げる。
「これはすごいな。こんな結晶見たことがない。よほど深く潜ったか?」
出されたお茶を飲みながら俺は首を傾げる。
「あれって42階なら結構転がってるはずだけど……」
42階といった途端ボルドールが変な声をあげた。
「42階なんざ、ソロで行く場所じゃない。パーティーだって帰ってこない階層だ」
「えー、ボルドールが行けって行ったんじゃないか。俺はそこにあるのしか知らないからそこに行ったんだよ。違う階にあったなら教えてくれよ」
「冒険者は情報を得るのも仕事じゃないのか?」
にやにやとしつつ結晶を涎の垂れそうな顔で見ていた。
「おいおい。まあいいか、俺はもう帰るぞ。さっさと報酬を……」
「実はミハーラに連絡しちまってなあ……」
そうボルドールがいった途端、バンとまた扉が開いた。扉壊れるぞ。
「ヒュー! ギルドに顔出せってあれほどいったの忘れたか? ギルド通さないで仕事を請け負うとは……冒険者ギルドを舐めているのかな?」
ギロリと怖い顔で俺を睨むハイエルフのミハーラ。長い髪にやや長い耳。美形のすらっとした長身のメイル。
「いや、そういうわけじゃないけど……」
「このあと、食事に付き合いなさい。王都には泊まるところがいくらでもあるだろう?」
まあ、随分とご無沙汰だからここは譲らないといけないだろう。
「あー、うん。どっか宿とる。とれなかったらすぐ帰る」
なんとなく、勇者の思い出の残る屋敷には、帰りたくなかった。
「わかった。久しぶりに会ったんだ。せめてそのくらいは付き合え」
そう言われたら断れない。風呂のある部屋を取ってから、待ち合わせた個室のあるレストランで食事をした。
勇者時代の話はなしで、最近の王都の状況とか、帝国の動向とか。小国群とそろそろ戦争になりそうだとか。あと最近の魔道具の話とか。アルデリアの今の第一王子が優秀だとか。
今の第一王子って誰だっけ。あ、そうだった。騎竜騎士団に入隊したいって言ってた子だ。
確か、たまたま王宮で会った奴だったな。ドナートに似た子だった。
騎竜が好きなら問題はないだろうが、人間は心変わりをするから気をつけないとな。
勇者召喚を二度とさせてはいけないから。
「それで? 君の新しい伴侶はどんな子だ?」
は?
「そうだ。つれて来ないなんて水臭いぞ」
待て待て待て。
俺の伴侶? ずいぶん唐突だな。
「何言ってるんだ。俺はまだ独り身だぞ? だいたい引きこもってて出会いはない。」
そういうと二人は顔を見合わせてもう一度こっちを見た。じっと、探るように。
「本当か? 娼館とかにもか?」
眉を寄せて疑わしそうにこちらを見る二人に思わず俺は顔を引いた。
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