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金の夢と、失くした記憶(ヒューSIDE)
帝国の蠢動
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戦争好きの国はどこの世界にも存在するもので、この世界にもそんな国はある。
それがザラド帝国だ。
この大陸はエルフ領、ドワーフ領が大陸の東側に位置し、北側を北方小国同盟群が、南側を帝国と商業連合が、西側を魔の森とアルデリア王国が位置し、アルデリア王国の南に皇国がある。帝国は一時期、大陸の中央を支配し、全方位に戦争を仕掛けた。まず抵抗に成功したのはアルデリアで、勇者召喚後、龍が守護についてからワイバーンを操る騎竜騎士団ができた。空から襲いかかる攻撃に帝国側は敗走に次ぐ敗走となる。
順調に領土を広げていた帝国のこのつまづきは周辺国家の団結とアルデリア王国の領土拡大を助けた。
アルデリアに戦争を仕掛けることはほぼなくなったが、今度は北方の小国に手を出し始めた。帝国は通る道筋の村や街を掠奪し尽くし、住民は奴隷とする。もちろん捕虜の扱いも酷い。
貴族や軍部は搾取しか考えない国柄で力を振るうことを是とする。フィメルの扱いも酷くて敵兵の中にいれば陵辱を受けるのは必須だった。農地も何もかも周辺の森さえ破壊する。そんな進軍を続ける帝国を精霊達は見限った。
加護を受けていない土地は実りがなく枯れ果てる。水も流れず、天候も乱れることが多くなる。だが、帝国は気づかない。荒れるのは農民の努力が足りないから。天候は乱れたら仕方ないものだとしかとらえなかった。エルフ達は精霊と親和性が高くハイエルフは精霊の声を聞くことのできるものもいる。精霊からその事情を知り、エルフ領は帝国を警戒している。
富める土地があるならば奪えばいい。奪ってしまったらその土地は加護を失うのだが、帝国は気付かなかった。
北方小国同盟群は兵力を出し合う形で対抗した。何せ隣が落ちれば明日は自分だ。必死になって抵抗して今の国の形に収まっている。
最近、帝国の帝王が変わった。まだ16歳の成人して一年の少年だが残虐性は前王を上回ると伝え聞く。前王をその手で誅殺し、なり変わった。罪があるとされたが捏造に近いものだろう。
中枢を掌握し、国の貴族を従え終わった、今。
彼はその手を他国に伸ばそうとしている。
俺がダンジョンから帰ってきてそろそろ1年近くになる。春が冬に変わっていた。その冬もまた春になる。
『難しい顔をしているな。』
龍が俺が資料を読んでいると声をかけてきた。最近手に入れたミハーラからの情報だ。ぼったくられたけど。
「ん、帝国が戦争を始めそうなんだ。多分、まだ1年は先なんだろうけど。あの国はどうして戦争をしたがるのか、理解できない。戦争なんてこの世界じゃ百害あって一利なしだ。まだ充分、人の生活が豊かになっていないのに。精霊の加護を失ったことさえ、気付かないなんて。」
『あの国は血筋かもしれんな。私がこの地に降り立った頃からずっと人同士で争っている国だ。天災があっても、大負けしても、侵略を繰り返す。滅ぼし、搾取するだけで、生産しない国だな。それは加護も失うだろう。』
マジか。そんな昔からああだとは。進歩のない国だな。
『どこに仕掛けるのだ?』
「北側の隣国のルーシ王国だよ。そことはしょっちゅうやりあっているからルーシが軽く見ると潰されそうなんだ。そうするとアルデリアにも難民が来るし、その先の北方小国同盟群の国々も危うくなる。さて、どうするかなあ。アルデリアの守護龍としてはどう思う?」
そういうと龍は苦い顔をした。
『お主が何かするというなら手伝ってやらないこともない。暇だからな?』
意外に乗り気だ。
「なんとなく、この戦争は止めないと、俺後悔する気がするんだよ。かといって表立ってルーシに助太刀はできないからこっそり帝国の武力を削ぐ方向かな?」
だけど帝国は潜入が難しい国なんだよなあ。魔道具で変装するかな?子供の方がいいかな。
「ところで、龍は小さくなれたりする?」
『トカゲに見えるんじゃないか?』
手のひらサイズの龍は肩の上に乗りローブの隙間から顔を出した。本来の姿でローブを被った俺は馬車に乗っている。ルーシ王国へ向かう馬車だ。乗り合いで、冒険者や旅行か、交易に向かう平民が乗っている。どうやら出身国はバラバラのようだ。俺は髪の色を紺から茶色に魔法で変えてみせている。紺は目立つ色なのだ。それに茶色の少し汚れたローブ。成人したての冒険者を目指して田舎から出てきた少年を装う。
(大丈夫、大丈夫。トカゲでも威厳あるトカゲに見えるよ?でもその方がいいだろう?ドラゴンに見えたらそれこそ困るし。僕が連れてていい従魔じゃないとね。設定はテイマー見習いってとこかな?)
『私は時々は塒に戻るぞ。転移して連れていってもらわんとな。』
(ハイハイ。ヒュー転移便はいつでもお呼びであれば参上しますよ~)
『真剣さが足りん。そもそも出会った時は敬語だったではないか。なぜそんなに最近ぞんざいな口の聞き方をするのだ。』
(あの時はまだレベルそんなに上がってなかったしね。他のメンバーもいたし。結構緊張してたからなあ。今はもうなんていうか家族よりも長く一緒にいるからね。身内って感じ。だめかな?)
『む。……身内か。この私を身内とは。度胸があるな。お主は。まあ、それだからこそ、面白い。此度も楽しませてくれるのだろうな?』
(楽しいというか、大変な目には合いそうだけど。あ、そうだ。おやついる?クッキーとかどう?)
革の小袋からクッキーを取り出す。それを口元に持っていくと、目を弧にしてそれをぱくついた。可愛い。あれだ、イグアナのほっそりした小さいのを飼っている気分。
ほっこりしてると一緒に乗っている家族の小さいフィメルがこっちを指差した。
「トカゲさん!」
乗客の視線が集まってしまった。
「うん。トカゲだね。君も食べる?」
クッキーを渡すと子供は嬉しそうに食べた。
「すっごく美味しい!!」
目をキラキラさせて見つめられてしまった。親御さんが済まなそうに礼を言ってくれた。
もう子供の興味はクッキーに移った。他の乗客にもおすそ分けして、その場をやり過ごした。
その日は何事もなく野営場所について、護衛の冒険者と御者が見張りに、乗客は馬車で寝ることになった。
俺がこっそり結界を張ったので、野盗や魔物は近寄ってこなかった。冒険者たちは魔力感知はできないようだったので、朝起きた時には平和な野営だったなと嬉しそうにしていた。
今日の昼頃にはルーシ王国の最南端の村に着く。その先の大きな街にはさらに2日かかる。王都はさらに3日かかる。この乗合馬車は街までの馬車で途中途中で乗客が降りる予定だ。
野盗や魔物の強力なのは俺の結界で弾いて近づけないようにしていたので、小物の魔物との小競り合いだけで済んでいて、護衛たちはやや首を捻っていた。
『やりすぎではないのか?』
(そもそも龍の神気で怯えて逃げ惑う可能性もあるよ。小さくなって抑えめになってるけど。だから近づけないようにしてる。予防は大事だよ。)
『まあ、お主の仕業とは気づかれてないからいいのかもしれないが。』
フーッと鼻息をため息のように吐き出す様子に俺は片眉をあげたのだった。
そんなこんなで、ルーシ王国の街、マジルについた。まだ昼頃で門にはたくさんの人が並んでいた。
乗客は俺しかおらず、馬車が門を通過する時に身分証を見せればいいからと言われた。
事情を話して(田舎から出てきた、ギルドに登録したい)というとテイマーギルドを紹介された。仮の身分証をもらって街に入った。馬車を降りて業者と護衛の冒険者に別れを告げて大通りに立つ。
白い建物に色のついた壁が混じる独特の建築様式。綺麗な建物が多いこの街が帝国に蹂躙されるのは忍びないなと思った。
それがザラド帝国だ。
この大陸はエルフ領、ドワーフ領が大陸の東側に位置し、北側を北方小国同盟群が、南側を帝国と商業連合が、西側を魔の森とアルデリア王国が位置し、アルデリア王国の南に皇国がある。帝国は一時期、大陸の中央を支配し、全方位に戦争を仕掛けた。まず抵抗に成功したのはアルデリアで、勇者召喚後、龍が守護についてからワイバーンを操る騎竜騎士団ができた。空から襲いかかる攻撃に帝国側は敗走に次ぐ敗走となる。
順調に領土を広げていた帝国のこのつまづきは周辺国家の団結とアルデリア王国の領土拡大を助けた。
アルデリアに戦争を仕掛けることはほぼなくなったが、今度は北方の小国に手を出し始めた。帝国は通る道筋の村や街を掠奪し尽くし、住民は奴隷とする。もちろん捕虜の扱いも酷い。
貴族や軍部は搾取しか考えない国柄で力を振るうことを是とする。フィメルの扱いも酷くて敵兵の中にいれば陵辱を受けるのは必須だった。農地も何もかも周辺の森さえ破壊する。そんな進軍を続ける帝国を精霊達は見限った。
加護を受けていない土地は実りがなく枯れ果てる。水も流れず、天候も乱れることが多くなる。だが、帝国は気づかない。荒れるのは農民の努力が足りないから。天候は乱れたら仕方ないものだとしかとらえなかった。エルフ達は精霊と親和性が高くハイエルフは精霊の声を聞くことのできるものもいる。精霊からその事情を知り、エルフ領は帝国を警戒している。
富める土地があるならば奪えばいい。奪ってしまったらその土地は加護を失うのだが、帝国は気付かなかった。
北方小国同盟群は兵力を出し合う形で対抗した。何せ隣が落ちれば明日は自分だ。必死になって抵抗して今の国の形に収まっている。
最近、帝国の帝王が変わった。まだ16歳の成人して一年の少年だが残虐性は前王を上回ると伝え聞く。前王をその手で誅殺し、なり変わった。罪があるとされたが捏造に近いものだろう。
中枢を掌握し、国の貴族を従え終わった、今。
彼はその手を他国に伸ばそうとしている。
俺がダンジョンから帰ってきてそろそろ1年近くになる。春が冬に変わっていた。その冬もまた春になる。
『難しい顔をしているな。』
龍が俺が資料を読んでいると声をかけてきた。最近手に入れたミハーラからの情報だ。ぼったくられたけど。
「ん、帝国が戦争を始めそうなんだ。多分、まだ1年は先なんだろうけど。あの国はどうして戦争をしたがるのか、理解できない。戦争なんてこの世界じゃ百害あって一利なしだ。まだ充分、人の生活が豊かになっていないのに。精霊の加護を失ったことさえ、気付かないなんて。」
『あの国は血筋かもしれんな。私がこの地に降り立った頃からずっと人同士で争っている国だ。天災があっても、大負けしても、侵略を繰り返す。滅ぼし、搾取するだけで、生産しない国だな。それは加護も失うだろう。』
マジか。そんな昔からああだとは。進歩のない国だな。
『どこに仕掛けるのだ?』
「北側の隣国のルーシ王国だよ。そことはしょっちゅうやりあっているからルーシが軽く見ると潰されそうなんだ。そうするとアルデリアにも難民が来るし、その先の北方小国同盟群の国々も危うくなる。さて、どうするかなあ。アルデリアの守護龍としてはどう思う?」
そういうと龍は苦い顔をした。
『お主が何かするというなら手伝ってやらないこともない。暇だからな?』
意外に乗り気だ。
「なんとなく、この戦争は止めないと、俺後悔する気がするんだよ。かといって表立ってルーシに助太刀はできないからこっそり帝国の武力を削ぐ方向かな?」
だけど帝国は潜入が難しい国なんだよなあ。魔道具で変装するかな?子供の方がいいかな。
「ところで、龍は小さくなれたりする?」
『トカゲに見えるんじゃないか?』
手のひらサイズの龍は肩の上に乗りローブの隙間から顔を出した。本来の姿でローブを被った俺は馬車に乗っている。ルーシ王国へ向かう馬車だ。乗り合いで、冒険者や旅行か、交易に向かう平民が乗っている。どうやら出身国はバラバラのようだ。俺は髪の色を紺から茶色に魔法で変えてみせている。紺は目立つ色なのだ。それに茶色の少し汚れたローブ。成人したての冒険者を目指して田舎から出てきた少年を装う。
(大丈夫、大丈夫。トカゲでも威厳あるトカゲに見えるよ?でもその方がいいだろう?ドラゴンに見えたらそれこそ困るし。僕が連れてていい従魔じゃないとね。設定はテイマー見習いってとこかな?)
『私は時々は塒に戻るぞ。転移して連れていってもらわんとな。』
(ハイハイ。ヒュー転移便はいつでもお呼びであれば参上しますよ~)
『真剣さが足りん。そもそも出会った時は敬語だったではないか。なぜそんなに最近ぞんざいな口の聞き方をするのだ。』
(あの時はまだレベルそんなに上がってなかったしね。他のメンバーもいたし。結構緊張してたからなあ。今はもうなんていうか家族よりも長く一緒にいるからね。身内って感じ。だめかな?)
『む。……身内か。この私を身内とは。度胸があるな。お主は。まあ、それだからこそ、面白い。此度も楽しませてくれるのだろうな?』
(楽しいというか、大変な目には合いそうだけど。あ、そうだ。おやついる?クッキーとかどう?)
革の小袋からクッキーを取り出す。それを口元に持っていくと、目を弧にしてそれをぱくついた。可愛い。あれだ、イグアナのほっそりした小さいのを飼っている気分。
ほっこりしてると一緒に乗っている家族の小さいフィメルがこっちを指差した。
「トカゲさん!」
乗客の視線が集まってしまった。
「うん。トカゲだね。君も食べる?」
クッキーを渡すと子供は嬉しそうに食べた。
「すっごく美味しい!!」
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もう子供の興味はクッキーに移った。他の乗客にもおすそ分けして、その場をやり過ごした。
その日は何事もなく野営場所について、護衛の冒険者と御者が見張りに、乗客は馬車で寝ることになった。
俺がこっそり結界を張ったので、野盗や魔物は近寄ってこなかった。冒険者たちは魔力感知はできないようだったので、朝起きた時には平和な野営だったなと嬉しそうにしていた。
今日の昼頃にはルーシ王国の最南端の村に着く。その先の大きな街にはさらに2日かかる。王都はさらに3日かかる。この乗合馬車は街までの馬車で途中途中で乗客が降りる予定だ。
野盗や魔物の強力なのは俺の結界で弾いて近づけないようにしていたので、小物の魔物との小競り合いだけで済んでいて、護衛たちはやや首を捻っていた。
『やりすぎではないのか?』
(そもそも龍の神気で怯えて逃げ惑う可能性もあるよ。小さくなって抑えめになってるけど。だから近づけないようにしてる。予防は大事だよ。)
『まあ、お主の仕業とは気づかれてないからいいのかもしれないが。』
フーッと鼻息をため息のように吐き出す様子に俺は片眉をあげたのだった。
そんなこんなで、ルーシ王国の街、マジルについた。まだ昼頃で門にはたくさんの人が並んでいた。
乗客は俺しかおらず、馬車が門を通過する時に身分証を見せればいいからと言われた。
事情を話して(田舎から出てきた、ギルドに登録したい)というとテイマーギルドを紹介された。仮の身分証をもらって街に入った。馬車を降りて業者と護衛の冒険者に別れを告げて大通りに立つ。
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