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王都アルデ(ヒューSIDE)
お互いの事※
しおりを挟む※R18表現が思いっきりありますのでご注意ください。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
俺が生まれてからの話をした。ユニークスキル【百科事典】のこと。前世を思い出してしたこと。
前世の幼馴染に会ったこと、恋に落ちたこと、大魔導士グレアムとして勇者と結婚したこと。
勇者パーティーの活動中に龍と会った時の話や勇者が老衰で亡くなった後、龍の塒に引き籠ったこと。
「どのくらい引きこもってたんだ?」
「ええと、700年くらいかな?」
「それくらい経てば、もう、思い出だな」
メルトの言葉に涙ぐみそうになる。メルトからされた口付けは甘くてとても心があったかくなる気がした。
「俺は、ハイヒューマンになる。ずっとヒューの側にいたい。ヒューの子供も産みたい。愛してる。ヒュー」
メルトが愛しい、愛してる。こんな伴侶と出会えたことが奇跡だ。
「だから、進化するために力を貸してくれ」
「うん」
ああ、声が掠れる。そんな俺をメルトが抱きしめる。
そして、メルトも自分の話をした。
騎士団を辞めた本当の事情。
はらわたが煮えくり返る。
そいつは許さない。
ああ、俺はハイヒューマンなんだ。
自分の大切なものを傷つけられて平気でいるなんてできない。
もちろん、出会ってなかったとか、関係ない。
「その貴族、俺が殺しに行っていいか?」
思ったより低い声が出た。メルトの表情が変わった。
「え、だめだよ? ヒューが手を下す価値はないよ? それに普通は死刑なんだから命があっただけでもよかったし、騎士を辞めなかったらヒューと出会ってなかった。それに表向きは貴族と揉めただけって話になっていて、辞めた直接の理由は他の団員にはぼかしているらしいから、事実は上層部だけしか知らないんだ」
「ぐぬぬぬ」
ほんとクソだな! ラーンの騎士団に貴族! 強姦されて抵抗してケガさせたら抵抗したほうが死刑だって!?
ふざけんなよ!? 滅ぼしてやろうか!?
「ヒューが全部上書きしてくれたから、いいんだ」
メルトって天使だな。天使に違いない。とりあえず滅ぼすのは先送りだ。
「俺だって少し、その勇者に嫉妬しているから……お相子だろ?」
嫉妬! メルトが嫉妬! 嬉しい!
顔を逸らす仕草も、赤くなっているところも、めちゃめちゃ可愛い。
「メルト……愛しているよ、メルト……」
「うん。ヒュー……俺も愛してる」
最高に幸せだ。
ベッドに横たわるメルトに手を伸ばす。顔を近づけてむしゃぶりつくようにキスした。横向きに向かい合っていたのを体勢を変えて覆いかぶさった。
メルトの体温が上がるのがわかる。メルトの甘い香りが強くなる。
唇を離すと、メルトの肌に吸い付いた。
魔力をメルトに注ぎ込みながら吸い上げる。赤い痕を残しながら胸へと降りて胸の尖りを舌で転がした。
「あん、そこ、気持ちいい……」
メルトの身体から力が抜けたのがわかった。
「ダメ、ヒュー……もう、欲しい……」
「何がダメなんだ? どこに欲しい?」
メルトが俺で、蕩けていく。それが嬉しくて、顔がにやける。
最初に会ったメルトは警戒をあらわにしていて、今日、その原因がはっきりわかったのだけど、そんなことがあったのに、こんなに俺に乱れてくれる。
「……ヒューが欲しくて、我慢ができないからダメ。……あん……ヒューのおっきいの俺の奥に欲しい。一つになりたい」
足を自ら広げてメルトが誘う。
ごくりと喉が鳴る。
股間も、後孔も、びしょぬれで眩しいほど煽情的だ。
俺の中心は硬く張りつめていて、すぐにもそこに収まりたいって言っている。
「ヒュー早く……んっ……」
もっともっと乱れてもらってからと思っていたのが吹っ飛んだ。足を抱えあげて、ヒクつく後孔へと先端を押し付ける。
「あっ……熱い……」
色っぽく強請るような声に、俺は陥落する。先端を食むような入口に俺は早く中に入りたくって仕方ない。
「メルトッ……そんなに煽るなよ……セーブできなくなる」
言いながら、高く抱えた腰に上から突き入れる。中は柔らかくて狭くて蠢動しながら俺に絡みついてくる。
気持ちいい。
メルトの魔力に包まれたそれがますます硬くなって、先端から魔力を含んだ滴がメルトの中を濡らす。
「なんで? セーブする必要なんか、ない……俺はヒューのものなんだから、ヒューがやりたいようにすればいい……俺はそうして欲しい……」
メルトの手が伸びて、俺の頬を挟む。潤んだ瞳が俺を捕らえて離さない。
ああ、愛してるメルト。
「メルト……煽りすぎだ……」
溜まらず奥まで勢いよく突き入れてしまう。ビクリとメルトの身体が跳ねて俺を締め付けた。
「……あっ……すごい……熱い、太いの、……中までッ……ッ……あっ……」
「全部入ったぞ。ほら、見てごらん?」
結合部が見えるように高く掲げた。メルトの目がそこに釘付けになる。締め付けられて俺のモノはますます大きくなった。嬉しそうにメルトが微笑む。
ああ、綺麗だ。
「うん……嬉しい……動いて?……」
「わかった。激しく、だな?」
思った言葉を引き出せて俺の口元が上がる。腰を引くといいと呟くメルトの声に息を飲む。
頬が紅潮して潤んだ瞳で蕩けそうな表情を浮かべるメルトに煽られる。
「……メルト、ほんとに、色っぽい……」
もう、本能に抗えない。勢いよく突き入れて引く。
その繰り返しでメルトの身体を揺さぶる。腰骨のぶつかる音が室内に響く。メルトの腰が俺の動きを追いかけるように動く。
お互いの魔力がお互いを巡り始める。気持ちいい。
メルトが限界を迎えそうだ。お互いの間で揺れていたメルトのモノも張りつめ切っている。
「……あっ…あっ……も、もう……イく……イくっ……あっ……ああああーーーーっ……」
メルトが背を反らしながら達した。中も俺をきつく締め付ける。
「……くっ……」
たまらずに俺も達して勢いよく吐き出された精液がメルトの最奥を満たしていく。細かく揺さぶってすべてをメルトの中に吐き出していく。
「……あっ……あっ……」
メルトの嬌声が耳を打つと、燻ぶる熱をまた大きくしそうだ。
ゆっくりと腰を下ろすとそのまま覆いかぶさって抱きしめた。メルトの腕も伸びて俺の背を抱く。
お互いに乱れた息が整うまでそのまま抱き合っていた。
「メルト凄かった。色っぽくて気持ちよくて最高だ」
ああ、俺の語彙が少なすぎる。そんな言葉じゃ表せられないほどのこの気持ち。
メルトの手が伸びて俺の汗で乱れた髪を整える。
「そ、そう、か? ヒューのほうが凄かったと思う。まだ、お腹の中が熱くて、体の中を熱い魔力? がグルグルしていて気持ちいい……」
お互いの魔力が混ざり合うその様が愛しい。二人が一つになった証拠だって思える。
メルトの魔力が気持ちいいのは俺もだ。相性が良すぎてやりすぎちゃうときもあるほどに。
「ああ、俺の中もメルトの魔力が巡っている。すごく心地いい。ここはどうだ? 熱い?」
メルトの臍の下あたりに手を伸ばすと少し魔力を流す。
「うん。そこも熱い」
「ここは魔力回路の出力を司る器官があるところだな。前は魔力を流してもあまり熱くはならなかったはずだ。そこが魔力を堰き止めていてメルトは魔力を外に出せなかった。その詰まりは大分改善されたはずだ」
メルトの魔力の詰まりも、改善している。よかった。
「ヒューの、魔力の治療のおかげか?」
「そうだね。それと今みたいにセックスすると俺の魔力が回路を流れるからそれも治療になっているはずだ」
「え、セックスすると治療になる、のか?」
吃驚した顔のメルトも可愛い。
「うん。まあ、俺の魔力量が多いせいなんだけどね」
魔力で魔力を押し流しちゃうから。
「俺、魔法を使えるようになる?」
「もちろん。もともとメルトは魔力の量が多いし。問題は魔力を外に出すことができなかっただけだからね。詰まりが改善されたら、魔法の練習もするか?」
俺の得意分野だ。
「する! 身体強化の魔法も使えるようになりたい」
メルトが俺に抱き着いた。よほど嬉しいのかな。でも、めちゃくちゃ締め付けられて、俺の息子は元気になった。
「じゃあ、もう一回治療だな」
「え?」
メルトを起き上がらせて俺の膝上に座らせて、突き上げた。
「あ、あんっ……これ、治療じゃない、セックス……」
「一緒だって言っただろう?」
「もう、ヒュー……」
仕方ないなあという顔をして、メルトは俺に口付けた。
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