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17.
しおりを挟む今回の検査でわかったこと。
・現在判明している病名は子宮筋腫。ガン化してるかは二週間後のMRI検査で確認する。
・筋腫は左右にあり、左の筋腫は4センチ×6センチ。
・右の筋腫は複数個が固まったもので10センチもあり、ヘソより上にまである。
・もちろん手術が必要。
・ヘソからの出血は右の筋腫が腹部を圧迫しているから。
・酷い貧血は子宮筋腫のせい。病名は鉄欠乏性貧血。筋腫を取り除けば改善される。
手術に対しての恐怖はない。
信用できるかどうかより、『信用するに値するか』が問題なのだ。
もちろん、看護師たちの言動に不信感は大きい。
研修医の『実験』に使われたこともそう。
祖父が亡くなったあと、私が祖父に付き添っている時にいくつも作って完成させていた100から300ピースのジグソーパズル。
図柄はディズニーや子犬や子猫、風景写真だった。
枠はキャンディカラー。
それがすべて盗まれていたのだ。
「ジグソーパズルは?」
「え? 看護師がおじーちゃんの荷物をまとめてくれた中には入ってなかったわよ。先に持って帰ったんじゃないの?」
「バスで帰るのに? それに『車だから持って帰る』って言ったよね」
祖父が亡くなって、親戚が来るため私は先にバスで帰った。
そのとき、私は袋に入れて持ち帰ろうとして、母がそう言ったのだ。
「パクられたね。殴り込みに行ってきていい?」
のちに電話で苦情を言ったが最初は「お母さんがパズルはどうぞと言った」と言った。
「あれは私の。母がそんなこというわけがない」
そう言ったら電話を切られた。
「そんなことをいった事実はない」
「証拠はない」
誰一人、謝罪しなかった。
「そう。おじいちゃんを殺そうとしたこともすべて公開するわ。うん、問題ないよね。言われたこっちは何十年も覚えている。忘れはしない。そしてあんたらは永遠に言い続けな『証拠はないだろ』ってね。でも、忘れてない? 私たちも医療関係者なんだということを。同じ南部医師会なんだけどね~。病院がデカイからって権力が使えると思うなよ。そうそう。うちの弟は『県外の病院』だから、そっちでウワサが広がっても揉み消しできるかな~? ちなみに『関東圏』だから」
あのとき、偉そうに威張っていた男たち( 事務長か? )の表情が変わったのには笑えた。
そして私は謝罪もされていないし、「口外しない」という約束もしていないため、病院名を伏せたまま事実を公開することにした。
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