66 / 120
65.
しおりを挟む岐阜に本社をもつVというスーパーが異物混入を起こして歯が2本割れた。
店長が謝罪することで手打ちにするはずだったのを、一言の謝罪もなく「そんなに慰謝料が欲しいか‼︎」と家で騒いで打ち切りになったときに母がキレた。
「残念ですが、こちらは弁護士をたてて裁判をさせてもらいます」
「やれるもんならやってみろ!」
代表として本社からきた人が話をまとめて、最後に店長としての責任をとらせるといって店長を最終の場に引っ張り出してきて……努力が水泡に帰した。
このとき私は台所から包丁を持ち出して店長をぶっ刺してやろうと思った。
……同席を頼んだ叔父に止められたけど。
ちなみに店長が言った慰謝料は一銭も出ない。
治療費を支払う話になったが、そこは長年付き合いのある歯科医の好意で治療費をタダにしてくれることに。
つまり、『店長が謝罪する』ことで示談になるはずだった。
裁判はしなかった。
「もう一度謝罪させてください」という本社の人の誠意を汲んだからだ。
叱られたのかは不明だが、次に来たとき、店長は必死に謝罪をした。
畳の上だから必然的に土下座だ。
私はひと言も言わなかった。
「次に暴言吐いたら殺す」
それがその場にいた全員の意思だったから。
私たちはベランダから投げ落とす。
骨は折れるが死にはしない。
私たち全員が「自ら飛び降りた」といえば、警察はどっちの言葉を信じるだろうか?
店長側にあたる本社の人も私たちに同意するつもりだった。
だいたい、本社の人は車で轢き殺す気でいた。
もしくは、経過報告のために本社へ同行させ、途中の『人気のない場所』で……
本社は田舎にあるため「車内で口論となり、車を止めていたから勝手におりていなくなった。しばらく待ったが戻ってこない。迷子になったのだろうか」と言っても何ら不自然ではない。
のちに死体で見つかっても事故で処理されていただろう。
私たちがそこまで憎んでいて、本社もこのまま店長を許す気がないことを知ったようだ。
ちなみに、のちにこのスーパーに行ったら、反省していない店長が母に対してなれなれしい態度をとっていた。
私の弟と歳が近いからか、母は我慢していた。
……図々しい。
しかし、その店長はしばらくしたらいなくなっていた。
私はただ匿名で本社にメールしただけ。
「母に大変なれなれしい態度をとっていて迷惑しています」
客に対しての態度ではないからそう送った。
近所の目があるから注意を促しただけ。
ひと言も異物混入のことを入れていない。
それでもいなくなったのはなんでかなー?
10
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
夫と子供たちに、選ばれなかったイネス。
すべてを愛人に奪われ、彼女は限界を迎え、屋敷を去る。
だが、その先に待っていたのは、救いではなかった。
イネスを襲った、取り返しのつかない出来事。
変わり果てた現実を前に、
夫はようやく、自分が何を失ったのかを思い知る。
深い後悔と悲しみに苛まれながら、
失ったイネスの心を取り戻そうとする夫。
しかし、彼女の心はすでに、外の世界へと向かっていた。
贖罪を背負いながらもイネスを求め続ける夫。
そして、母の心を知っていく子供たち。
イネスが求める愛とは、
そして、幸せとは――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる