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中学生編
十一(2023、春)
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春が来て、晶たちは二年生になった。
樹は、相変わらず平時は小柄な穢狗の姿だったが、晶の血を受けて人間らしい姿になったところを見ると、益々背が伸びて力を持て余しているような少年だった。実際、穢狗のときにほとんど身体を使えないにもかかわらず、樹の身体能力は飛躍的な成長を見せており、走る速さ、跳ぶ高さ、力の強さは、晶はもちろん、ほとんどの在来人の少年は敵わないだろうと思わせた。しかし、もちろん、飛ぶことはできなかった。
剃刀を持っていなかった樹に晶は差し入れてやり、石鹸を泡立てて髭の剃り方を教えてやったが、晶はといえば身長は伸びたが相変わらず色素も体毛も薄く、声変わりも訪れなかった。晶自身は、そのことに多少鬱屈した気持ちを抱えていた。崇さえ声変わりが始まり、クラスは始終掠れたような声で話す男子生徒でいっぱいだった。
偶然なのか、何らかの意図があるのか、崇と紫穂、そして晶は二年も同じクラスだった。
彼ら三人は、不定期に集まり、自身の体験と伝聞を擦り合わせながら、この社会の仕組みについて理解を深めようとしていた。紫穂が「危険でも記録は残す価値があるわ」と主張し、漏洩のリスクが最小限と判断した彼女のアナログ手帳に書き留めた。たとえば、このような形である。
(紫穂のメモ 一 2022.10)
【穢狗】
一般的に知能が高い動物として扱われ、あらゆる用途に使役されているが、受血や体液交換(――【禁忌】の項①参照)により在来人とほぼ変わらない姿となること、言語を解し、独自の文化を有することから、人類が何らかの腫瘍性の疾患(――【未解明】の項①参照)により姿を歪められた存在と考えるのが妥当。ただし、以下の点で在来人とは異なる。①生命維持に受血を必要としない。②このため、犬歯の先は丸く受血に適さない。③(おそらく)変化できない。④(腫瘍性の疾患のため?)短命で、平均寿命は30~40歳ほどである。
彼らは自身をねのたみ(根の民?音の民?)と呼称する。
ねのたみは、気道~口腔内の腫瘍のため発声が不明瞭であり、彼ら同士の主なコミュニケーションは手話であるが、音に対してはむしろ鋭敏で、そのコミュニティが楽器を持たないこととは逆説的に、非常に音楽を好む(友人であるねのたみA個人の特性なのか?)――
ねのたみA、つまり樹の音楽教育は、長足の進歩を見せていた。最近の彼のお気に入りは「子犬のワルツ」で、しょっちゅう崇と一緒に大胆にも人間の姿で音楽室に入りびたり、ピアノの前に座っていた。(最近耳が遠くなった音楽教師は、どうやら彼を音楽好きな生徒の一人と誤解してくれ、親切にも音楽室のスペアキーを貸し与える有様だった)
ある部活終わりの放課後、ピアノの音を辿って晶が音楽室に行ってみると、そこにいたのは樹一人だった。彼は、穢狗の姿で、苦心しながら「キラキラ星」を弾いていた。
「おまえな……その姿でここに来るのやめろよ。他の人に見られたら大変だぞ」
「きょう、もう、しごとおわり」
樹はにっこりして晶を見た。「だから、あきらの、ほしい」
「今?」
「ゆび、みじかくてひけない」
「だからって……」
彼は、ちょっとため息をつくと、廊下に出てあたりに人けがないのを確かめ、その上で無人の音楽準備室に樹を引っ張り込んだ。嬉しそうに、樹は笑った。「あきら、やさしい」
「おまえが強請ったんだろ」
唇を交わすと、樹の笑いが息と振動になって伝わり、晶も小さく笑った。唾液を与えるうち、樹の骨は伸びやかに広がり、長い腕が晶の背を抱き締めた。
「ちぇっ、でっかくなりやがって」
「あきら、ちいさい。かわいい」
「うるさい。俺は別にちびじゃない。そのうち追い越してやる」
言い合いながら、音楽室に戻る。
樹は、ピアノの前に座ると、言った。
「おれひく。あきらも」
「えっ、俺、弾けないよ」
「あきら、ひかない。うたう」
「歌うって……やだよ、曲知らないし」
彼の抗議を聞かず、樹はピアノを弾き始めた。聞けばそれは耳になじみがある「歓喜の歌」だった。彼が歌い出さないので、樹は弾きやめた。
「なんでうたわない? しらない?」
「知ってるけどさ……、だから、やなんだって。俺の声、子供っぽいし」
「あきらのこえ、きれい。おれすき」
照れもせずに樹は言った。
「おまえなぁ……」
「あきらうたうの、ききたい」
樹が例の無邪気に過ぎる笑顔で繰り返すので、晶もついに、覚悟を決めた。こういうのは、恥ずかしがって歌うと余計に格好悪いのだ。彼は顔を赤らめつつも、ファルセットをいっぱいに使って歌い始めた。
(……あれ?)
樹のピアノと自分のボーイソプラノが奇妙に響き合い、夕暮れの音楽室に輝くような共鳴を構築していくのを、晶は聴いていた。自分の声それ自体が、耳に覚えているものとは異なり、二重にも三重にも響くような……位相をわずかにずらしながら重なり合い、透明な和音を形成していくその音階を、晶は夢中で追って行った。
歌い終わってしばらく、空気が残響を含んでいるようで、晶は呆然と立ち尽くした。樹は目を閉じ、遠い音に耳を傾けるようにわずかに顔を仰向けていた。
「……今の、何?」
そう口をついて出た声すら、僅かに先ほどの奇妙な共鳴を含んでいた。
「だから、おれ、いった」
樹は彼に微笑みかけた。「あきらのこえ、きれい」
(紫穂のメモ 二 2022.10)
【禁忌】
よく知られているもの、有識者のみ知るもの、噂しかないものなど雑多。特に低年齢(12歳未満)が禁忌行為を犯すと、【うそりよだか】に喰われる、という通説がある。(【うそりよだか】参照)
1.穢狗関連
①血を与えてはいけない。血を得てもいけない。そのほか、関連してあらゆる体液交換は禁忌。(友人Aは、これを穢狗=人間という「真実」を隠蔽するためと解釈しているが、それだけでよいのか。要検討) ②十二歳未満の子どもは穢狗と接触してはいけない。
2.変化関連
以下の規定を超えて身体を変化させてはならない。規定:両手を翼、または刀、または両方の特徴を持つ刃翼に変化させること。長さは元の手の長さから、身長の2倍まで。なお在来人は、理屈上、両手以外の部位も変化させることは可能だが、禁忌とされている。(友人Aの実父は、これを破ったために【うそりよだか】に変えられたのだと推測するに十分な根拠がある)
3.受血関連その他
アイゲンメーヤー法(Goegle scholarより抜粋)
血液を経口摂取できなくなった者に対する治療法。他者(ドナー)が患者(レシピエント)に対して動脈を動脈に、静脈を静脈につなげることにより、心肺機能を肩代わりするとともに継続的に輸血を施し、治癒を続ける方法。しかし、最終的に双方が衰弱し死に至るため、医師の管理下以外で行うことは禁忌。
樹は、相変わらず平時は小柄な穢狗の姿だったが、晶の血を受けて人間らしい姿になったところを見ると、益々背が伸びて力を持て余しているような少年だった。実際、穢狗のときにほとんど身体を使えないにもかかわらず、樹の身体能力は飛躍的な成長を見せており、走る速さ、跳ぶ高さ、力の強さは、晶はもちろん、ほとんどの在来人の少年は敵わないだろうと思わせた。しかし、もちろん、飛ぶことはできなかった。
剃刀を持っていなかった樹に晶は差し入れてやり、石鹸を泡立てて髭の剃り方を教えてやったが、晶はといえば身長は伸びたが相変わらず色素も体毛も薄く、声変わりも訪れなかった。晶自身は、そのことに多少鬱屈した気持ちを抱えていた。崇さえ声変わりが始まり、クラスは始終掠れたような声で話す男子生徒でいっぱいだった。
偶然なのか、何らかの意図があるのか、崇と紫穂、そして晶は二年も同じクラスだった。
彼ら三人は、不定期に集まり、自身の体験と伝聞を擦り合わせながら、この社会の仕組みについて理解を深めようとしていた。紫穂が「危険でも記録は残す価値があるわ」と主張し、漏洩のリスクが最小限と判断した彼女のアナログ手帳に書き留めた。たとえば、このような形である。
(紫穂のメモ 一 2022.10)
【穢狗】
一般的に知能が高い動物として扱われ、あらゆる用途に使役されているが、受血や体液交換(――【禁忌】の項①参照)により在来人とほぼ変わらない姿となること、言語を解し、独自の文化を有することから、人類が何らかの腫瘍性の疾患(――【未解明】の項①参照)により姿を歪められた存在と考えるのが妥当。ただし、以下の点で在来人とは異なる。①生命維持に受血を必要としない。②このため、犬歯の先は丸く受血に適さない。③(おそらく)変化できない。④(腫瘍性の疾患のため?)短命で、平均寿命は30~40歳ほどである。
彼らは自身をねのたみ(根の民?音の民?)と呼称する。
ねのたみは、気道~口腔内の腫瘍のため発声が不明瞭であり、彼ら同士の主なコミュニケーションは手話であるが、音に対してはむしろ鋭敏で、そのコミュニティが楽器を持たないこととは逆説的に、非常に音楽を好む(友人であるねのたみA個人の特性なのか?)――
ねのたみA、つまり樹の音楽教育は、長足の進歩を見せていた。最近の彼のお気に入りは「子犬のワルツ」で、しょっちゅう崇と一緒に大胆にも人間の姿で音楽室に入りびたり、ピアノの前に座っていた。(最近耳が遠くなった音楽教師は、どうやら彼を音楽好きな生徒の一人と誤解してくれ、親切にも音楽室のスペアキーを貸し与える有様だった)
ある部活終わりの放課後、ピアノの音を辿って晶が音楽室に行ってみると、そこにいたのは樹一人だった。彼は、穢狗の姿で、苦心しながら「キラキラ星」を弾いていた。
「おまえな……その姿でここに来るのやめろよ。他の人に見られたら大変だぞ」
「きょう、もう、しごとおわり」
樹はにっこりして晶を見た。「だから、あきらの、ほしい」
「今?」
「ゆび、みじかくてひけない」
「だからって……」
彼は、ちょっとため息をつくと、廊下に出てあたりに人けがないのを確かめ、その上で無人の音楽準備室に樹を引っ張り込んだ。嬉しそうに、樹は笑った。「あきら、やさしい」
「おまえが強請ったんだろ」
唇を交わすと、樹の笑いが息と振動になって伝わり、晶も小さく笑った。唾液を与えるうち、樹の骨は伸びやかに広がり、長い腕が晶の背を抱き締めた。
「ちぇっ、でっかくなりやがって」
「あきら、ちいさい。かわいい」
「うるさい。俺は別にちびじゃない。そのうち追い越してやる」
言い合いながら、音楽室に戻る。
樹は、ピアノの前に座ると、言った。
「おれひく。あきらも」
「えっ、俺、弾けないよ」
「あきら、ひかない。うたう」
「歌うって……やだよ、曲知らないし」
彼の抗議を聞かず、樹はピアノを弾き始めた。聞けばそれは耳になじみがある「歓喜の歌」だった。彼が歌い出さないので、樹は弾きやめた。
「なんでうたわない? しらない?」
「知ってるけどさ……、だから、やなんだって。俺の声、子供っぽいし」
「あきらのこえ、きれい。おれすき」
照れもせずに樹は言った。
「おまえなぁ……」
「あきらうたうの、ききたい」
樹が例の無邪気に過ぎる笑顔で繰り返すので、晶もついに、覚悟を決めた。こういうのは、恥ずかしがって歌うと余計に格好悪いのだ。彼は顔を赤らめつつも、ファルセットをいっぱいに使って歌い始めた。
(……あれ?)
樹のピアノと自分のボーイソプラノが奇妙に響き合い、夕暮れの音楽室に輝くような共鳴を構築していくのを、晶は聴いていた。自分の声それ自体が、耳に覚えているものとは異なり、二重にも三重にも響くような……位相をわずかにずらしながら重なり合い、透明な和音を形成していくその音階を、晶は夢中で追って行った。
歌い終わってしばらく、空気が残響を含んでいるようで、晶は呆然と立ち尽くした。樹は目を閉じ、遠い音に耳を傾けるようにわずかに顔を仰向けていた。
「……今の、何?」
そう口をついて出た声すら、僅かに先ほどの奇妙な共鳴を含んでいた。
「だから、おれ、いった」
樹は彼に微笑みかけた。「あきらのこえ、きれい」
(紫穂のメモ 二 2022.10)
【禁忌】
よく知られているもの、有識者のみ知るもの、噂しかないものなど雑多。特に低年齢(12歳未満)が禁忌行為を犯すと、【うそりよだか】に喰われる、という通説がある。(【うそりよだか】参照)
1.穢狗関連
①血を与えてはいけない。血を得てもいけない。そのほか、関連してあらゆる体液交換は禁忌。(友人Aは、これを穢狗=人間という「真実」を隠蔽するためと解釈しているが、それだけでよいのか。要検討) ②十二歳未満の子どもは穢狗と接触してはいけない。
2.変化関連
以下の規定を超えて身体を変化させてはならない。規定:両手を翼、または刀、または両方の特徴を持つ刃翼に変化させること。長さは元の手の長さから、身長の2倍まで。なお在来人は、理屈上、両手以外の部位も変化させることは可能だが、禁忌とされている。(友人Aの実父は、これを破ったために【うそりよだか】に変えられたのだと推測するに十分な根拠がある)
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