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ツルギ、泥酔しました
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「ツルギさん。
大丈夫ですか?」
声をかけるも、蹲り下を向いている。
精霊さんは丸くなり、ミリュウさんは大の字で寝ている。
「……ステラ?
……大丈夫だよ……どうした?」
顔を上げるも、フラフラしており、酔っている。
「……いえ、良ければ一緒に寝てもいいですか?」
「……ん?
いいよ~おいで」
手を広げるツルギさんに、抱きついた。
何故こんなことをしているかと言うと、ダンジョンでツルギさんがこのお酒を試しに呑んだら、何でも聞いてくれる積極的な性格になるのを知ってるからだ。
ただ、ミリュウさんにバレなくて良かった。
あの時は、ドキッとした。
まぁ、レイラさんは知っているけど……。
「…ステラは可愛いなぁ。
抱き心地いいし……けど、国に帰るんだろうし。
その内…レイラと離れるんだろうなぁ~。
寂しいなぁ」
「大丈夫ですよ。
私は何時でも一緒にいます。
安心して下さいね」
普段弱いところを見せないツルギさん。
こんなに私に甘えてくる……レイラさんごめんね。
「……実はシンを強くしてやりたいから、ロックの所へ相談しにアップリーン行こうかなって思ってる。
……ステラいると心強いし、一緒に来てくれる?」
耳元で囁くように話かけてくる。
ヤバイヤバイヤバイ!
近い近い近い、ドキドキがとまらないよ~。
「……私はついていきますよ。
……好きですから」
な…なんとか言えた。
暫くしてギュッ抱きしめてきた。
「……俺もステラ好きだよ。
一緒にいる限り守ってあげるからね」
ツルギさんに抱きしめられ、安心していられる。
私は人間が怖かったから、勇者パーティーにいれば守ってもらえると思って一緒いただけだった。
しかし今は、このままでいたいと強く願うようになった。
「レイラさんはアレンを殺すつもりでいますか?」
二人で泊まる部屋の中、エリザベート様が突然話しかけてきた。
「ダンジョンに取り残された時は、そう思っていたわ。
けどね、冷静になって考えてみたら、後々面倒な事になりそうだから、その考えは無くなったわ」
正直に話した。
向こうも幸い死んだだろうと思っているだろうし。
「単刀直入に尋ねます。
今後どうする予定ですか?
貴方は、貴族で親御さんも健在でしょう。
家に帰る事も、出来るはずでは?」
「えっ!?
……暫くツルギと共にいる予定です」
「何故です?
ダンジョン出たなら、一緒に行動する必要は無いですよね。
ミリュウさんとステラさんも、一緒にいるのはよくわからないですが」
妙に付きはなそうとする。
隠しだてするのも、無理そうね。
「私は、ツルギと一生ついていく。
最終的には、婚約する予定よ。
ステラが、一番の強敵になりそうだけどね」
エリザベート様が眼を見開いた。
「貴方の気持ちは分かりました。
ただ、ミリュウさんじゃなくステラさんですか?」
だって、部屋割り決まった途端、ソワソワする仕草。
……間違いない……イチャつくつもりだ。
「ミリュウはその気は無いと思う。
けどね、ステラは違う。
ダンジョンで私もだけど、それなりにしたし」
「!!!
それなりって、どういうことですか」
あっ、しまった。
「……た…大したことないわよ。
……そう、ツルギいなかったらココにいられなかった事よ。
疲れたし、今日は休むわね」
ジド眼で見られてる。
逃げるように布団にくるまり、横になる。
なんか喋ったら空気、更に悪くなったし。
あ~ぁ。
私がツルギと一緒に泊まりたかったのになぁ。
大丈夫ですか?」
声をかけるも、蹲り下を向いている。
精霊さんは丸くなり、ミリュウさんは大の字で寝ている。
「……ステラ?
……大丈夫だよ……どうした?」
顔を上げるも、フラフラしており、酔っている。
「……いえ、良ければ一緒に寝てもいいですか?」
「……ん?
いいよ~おいで」
手を広げるツルギさんに、抱きついた。
何故こんなことをしているかと言うと、ダンジョンでツルギさんがこのお酒を試しに呑んだら、何でも聞いてくれる積極的な性格になるのを知ってるからだ。
ただ、ミリュウさんにバレなくて良かった。
あの時は、ドキッとした。
まぁ、レイラさんは知っているけど……。
「…ステラは可愛いなぁ。
抱き心地いいし……けど、国に帰るんだろうし。
その内…レイラと離れるんだろうなぁ~。
寂しいなぁ」
「大丈夫ですよ。
私は何時でも一緒にいます。
安心して下さいね」
普段弱いところを見せないツルギさん。
こんなに私に甘えてくる……レイラさんごめんね。
「……実はシンを強くしてやりたいから、ロックの所へ相談しにアップリーン行こうかなって思ってる。
……ステラいると心強いし、一緒に来てくれる?」
耳元で囁くように話かけてくる。
ヤバイヤバイヤバイ!
近い近い近い、ドキドキがとまらないよ~。
「……私はついていきますよ。
……好きですから」
な…なんとか言えた。
暫くしてギュッ抱きしめてきた。
「……俺もステラ好きだよ。
一緒にいる限り守ってあげるからね」
ツルギさんに抱きしめられ、安心していられる。
私は人間が怖かったから、勇者パーティーにいれば守ってもらえると思って一緒いただけだった。
しかし今は、このままでいたいと強く願うようになった。
「レイラさんはアレンを殺すつもりでいますか?」
二人で泊まる部屋の中、エリザベート様が突然話しかけてきた。
「ダンジョンに取り残された時は、そう思っていたわ。
けどね、冷静になって考えてみたら、後々面倒な事になりそうだから、その考えは無くなったわ」
正直に話した。
向こうも幸い死んだだろうと思っているだろうし。
「単刀直入に尋ねます。
今後どうする予定ですか?
貴方は、貴族で親御さんも健在でしょう。
家に帰る事も、出来るはずでは?」
「えっ!?
……暫くツルギと共にいる予定です」
「何故です?
ダンジョン出たなら、一緒に行動する必要は無いですよね。
ミリュウさんとステラさんも、一緒にいるのはよくわからないですが」
妙に付きはなそうとする。
隠しだてするのも、無理そうね。
「私は、ツルギと一生ついていく。
最終的には、婚約する予定よ。
ステラが、一番の強敵になりそうだけどね」
エリザベート様が眼を見開いた。
「貴方の気持ちは分かりました。
ただ、ミリュウさんじゃなくステラさんですか?」
だって、部屋割り決まった途端、ソワソワする仕草。
……間違いない……イチャつくつもりだ。
「ミリュウはその気は無いと思う。
けどね、ステラは違う。
ダンジョンで私もだけど、それなりにしたし」
「!!!
それなりって、どういうことですか」
あっ、しまった。
「……た…大したことないわよ。
……そう、ツルギいなかったらココにいられなかった事よ。
疲れたし、今日は休むわね」
ジド眼で見られてる。
逃げるように布団にくるまり、横になる。
なんか喋ったら空気、更に悪くなったし。
あ~ぁ。
私がツルギと一緒に泊まりたかったのになぁ。
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