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第一章
灯影
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柔らかな大地の上に立たされた私は、もうすぐこの世から消えようとしています。
薄暗い中で、わずかな風にも、ゆらゆら揺れる。
暗い中で、闇をつくった影も揺れる。
人々に囲まれ、私は来るべき時を待っています。
ほら、私をおくるレクイエムが始まりました。
消えゆく私を見守る人々は、皆、笑顔を浮かべています。
不思議な事に、私は自分が消える事を分かっているのに、暖かい気持ちでした。
レクイエムが終わると、私はそよぐ風にのって消え去りました。
間際に声が響きます。
「ハッピーバースデー!」
私は、蝋燭としての生を終え、あなたの心に小さな希望として宿るのです。
薄暗い中で、わずかな風にも、ゆらゆら揺れる。
暗い中で、闇をつくった影も揺れる。
人々に囲まれ、私は来るべき時を待っています。
ほら、私をおくるレクイエムが始まりました。
消えゆく私を見守る人々は、皆、笑顔を浮かべています。
不思議な事に、私は自分が消える事を分かっているのに、暖かい気持ちでした。
レクイエムが終わると、私はそよぐ風にのって消え去りました。
間際に声が響きます。
「ハッピーバースデー!」
私は、蝋燭としての生を終え、あなたの心に小さな希望として宿るのです。
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