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第二章
眠り姫
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私はね、ずっとずっと眠っていたかった。
誰にも邪魔されず、心地よい眠りをむさぼっていたかった。
明かりの届かない、ひんやりとした空間。
何も考えず、ゆっくりと、時とともに流れていたかった。
忘れられた存在でよかったの。
それなのに、ある日、突然、明かりが舞い込んできた。
酷いと思わない?
人の眠りを土足で踏みにじるなんて。
私はね、眠っていたかったのよ。
眠り姫は眠っているから、眠り姫なの。
無理やり起こしたからには、それなりの覚悟があるんでしょうね?
目覚めた姫が、いいお姫様とは限らないのにね。
夢物語は、冷めれば現実でしかないのにね。
掘り起こされた古代の墓には、未知のウィルスが眠っていた。
誰にも邪魔されず、心地よい眠りをむさぼっていたかった。
明かりの届かない、ひんやりとした空間。
何も考えず、ゆっくりと、時とともに流れていたかった。
忘れられた存在でよかったの。
それなのに、ある日、突然、明かりが舞い込んできた。
酷いと思わない?
人の眠りを土足で踏みにじるなんて。
私はね、眠っていたかったのよ。
眠り姫は眠っているから、眠り姫なの。
無理やり起こしたからには、それなりの覚悟があるんでしょうね?
目覚めた姫が、いいお姫様とは限らないのにね。
夢物語は、冷めれば現実でしかないのにね。
掘り起こされた古代の墓には、未知のウィルスが眠っていた。
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