2 / 2
葬り去った黒歴史と彼
しおりを挟む
啓一×秀次(未精通)
完全無欠の優等生、宮下秀次には正反対の兄がいる。
遥か昔はそれなりに慕っていたような気もするがそれはもはや黒歴史、今や血縁関係を知られたくないくらいには嫌っている。
7歳も歳が離れていたものだから、おかしいなんて気付けなかったのだ。
啓一は弟をうんと可愛がっていた。
それは髪色を抜く前からで、秀次は物心つく前から与えられる甘やかしを疑問に思う事なく注がれるままだった。
「俺のカァイイ秀次」
蕩けるような声音で囁かれても、愛されることを享受しなれた弟は当然に受け入れた。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
宮下啓一には秀次という可愛がっている弟がいる。
可愛がり方をどこかで間違えてしまったのか、最近は兄貴なんて呼び方を変えてキャンキャン噛みついてくるが、それはそれで可愛い弟がいる。
間違えた自覚は啓一にはないが、きっかけとして思い当たることはないでもない。
秀次が中学に上がる前、啓一が大学生になった頃、可愛さあまってついついつまみ食いをしてしまったことがある。
悪い友人と連むようになり、ほどほどに遊び方を覚えた啓一の一線へのハードルはひどく低くなっていたのだ。
もともと触れるだけのキスを顔中に落とすことは日常茶飯事だった。
そんなんだから、身長差のせいで自分を見上げる弟がおいしそうに見えてうっかり口を吸いたくなった。
ちゅ、ちゅと啄むようなキスを繰り返し唇に落とす。
心地良さそうに力が抜けてきたところですかさず閉ざされた唇に舌を割り入れた。
歯列の縁をなぞり気持ちいいを教え込む。
何が起こっているかわからない顔で目を見開く弟がいっとう可愛く見えた。
「ん、んんっ……ふぁぁ……」
「ははっ……かぁいい♡」
されるがままの秀次の頭を右手で押さえつけいっそう口内を貪る。
執拗に口蓋を擦ってやるとくたりと身体の力が抜けていったので左腕で抱え込む。
熱に浮かされて蕩けた瞳が啓一だけを映していた。
舌をなぶり戯れにじゅっと吸い上げると秀次の身体がビクビク震える。
啓一の一挙一動にいちいち大袈裟に反応する様を愛おしく思った。
まだ性を知らないいとけない弟が、顔を真っ赤にしながら応えてくれる。
こんなに満たされることが他にあるだろうか。
「んっ、きもちい? ね、にーちゃんに教えて」
「ふぁ、あ……きもちい? なんか、ぞくぞくする……」
「うんうん。それがきもちいだ。にーちゃんともっと気持ちいいことしようなあ♡」
快楽を理解しきれない身体に快楽を教え込む、新雪を汚すのに似た快感。
啓一はドロドロな欲望まみれの表情でうっそり笑みをこぼした。
「ふぁ……ぅう、あ、にいちゃ……も、やめ……」
「っは……きもちいだろ? なあしゅーじぃ」
秀次の瞳に映る啓一は、餓えた獣のようにギラギラしている。
いつもの兄じゃあないみたいで恐怖を感じるけれど、ときおり身体を撫でる手はいつものように優しいもので、秀次を余計に混乱させた。
もうずいぶん長いこと口内を蹂躙されている。
酸素を求めて開けた口は侵略の助けにしかならない。
じゅぷじゅぷ立った音が内側から響いて頭がくらくらした。
腰を抱え込まれたせいで押さえつけられた未熟な陰茎が、窮屈そうに服の中でびくびく震えている。
与えられる強烈な快感を処理できずにいやいやと首を振ることしかできない。
愛おしそうに目を細めた啓一は隙間を埋めるように密着した。
強すぎる刺激に引ける腰を捕まえられ逃げ場をなくす。
胡座をかいた啓一の上に開脚して抱えられたせいで服越しで腹に擦れてもどかしい。
撫でまわされた全身があわだってどうにかなりそうだった。
「っぅあ……あぁ、むり……むり、っからぁ」
「っはぁ、きもちい、だろ? っら、言ってみ? んん?」
「…………あ、きもち…きもちい……きもちい、からぁっ。ふぁぁん、やあ、も、やめっ……んんんっ」
「ああ、かぁいい♡」
「ううう……」
うっとりした声音が耳を犯す。
啓一の服を縋るように握るも、もはや力は入っていなかった。
「気持ちいい」を理解させられた身体は快楽を求めて無意識に揺れる。
脱力した身ではうまく己を動かせなくて物足りない刺激しか得られない。
その間にも絶え間なく口内を貪られ、中途半端に昂ぶった身体にどうにかなりそうだった。
「はぁ……つらいっ……たすけて、にいちゃ」
苦しめているのも啓一なのに、縋れる相手もまた啓一しかいない。
その矛盾にも気が付かずはふはふ息を荒げることしかできない。
啓一が目を細める。なんとなくいやな笑い方だった。
顔中にキスが降ってくる。
いつもの過度なスキンシップに安心して身を委ねていると、急に直接的な刺激に襲われて思わず声が跳ねた。
いつの間にか兄の手は腹の間、ズボンを押し上げる秀次の中心へと伸ばされていた。
無遠慮に弄ぶ指先は、器用にも手早くチャックをおろし、じっとり湿ったパンツから中身を取り出す。
冷たい感覚に身震いすると、薄い笑いが降ってきた。
「いいこだから、もーちょい我慢な」
「ひっ……」
自分のものとは違う大人の手が、とぷとぷあふれるカウパーを塗りこめながら、繊細に竿を擦る。
それだけで全身が熱くって何も考えられないというのに、見た目の割に節くれた指に強めに裏筋を擦られた瞬間、視界が弾けた。
「ィっ、ァ…………~~~~ッ……!!」
無意識に背が逸れる。痙攣が止まらない。
腹の底からじわじわと熱が広がる。
啓一に受け止められたことすら気がつかなかった。
「っうぅ゛ぅ゛、ぅ、あ……はぁ…ぁぁ………」
「あれ、せーえき出てない。精通まだだったの? でもちゃんとイけてえらいなあ」
宥めるように背を撫でられた感触すら敏感に拾ってしまってダメだった。
兄が何か言っていることしかわからない。
覗き込んできた兄の顔が涙で滲んだ視界に入る。
それが不明瞭でもわかるほど肉食獣の、捕食者の顔をしていたから、意識を飛ばした秀次の記憶はここでスコンと消えている。
完全無欠の優等生、宮下秀次には正反対の兄がいる。
遥か昔はそれなりに慕っていたような気もするがそれはもはや黒歴史、今や血縁関係を知られたくないくらいには嫌っている。
7歳も歳が離れていたものだから、おかしいなんて気付けなかったのだ。
啓一は弟をうんと可愛がっていた。
それは髪色を抜く前からで、秀次は物心つく前から与えられる甘やかしを疑問に思う事なく注がれるままだった。
「俺のカァイイ秀次」
蕩けるような声音で囁かれても、愛されることを享受しなれた弟は当然に受け入れた。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
宮下啓一には秀次という可愛がっている弟がいる。
可愛がり方をどこかで間違えてしまったのか、最近は兄貴なんて呼び方を変えてキャンキャン噛みついてくるが、それはそれで可愛い弟がいる。
間違えた自覚は啓一にはないが、きっかけとして思い当たることはないでもない。
秀次が中学に上がる前、啓一が大学生になった頃、可愛さあまってついついつまみ食いをしてしまったことがある。
悪い友人と連むようになり、ほどほどに遊び方を覚えた啓一の一線へのハードルはひどく低くなっていたのだ。
もともと触れるだけのキスを顔中に落とすことは日常茶飯事だった。
そんなんだから、身長差のせいで自分を見上げる弟がおいしそうに見えてうっかり口を吸いたくなった。
ちゅ、ちゅと啄むようなキスを繰り返し唇に落とす。
心地良さそうに力が抜けてきたところですかさず閉ざされた唇に舌を割り入れた。
歯列の縁をなぞり気持ちいいを教え込む。
何が起こっているかわからない顔で目を見開く弟がいっとう可愛く見えた。
「ん、んんっ……ふぁぁ……」
「ははっ……かぁいい♡」
されるがままの秀次の頭を右手で押さえつけいっそう口内を貪る。
執拗に口蓋を擦ってやるとくたりと身体の力が抜けていったので左腕で抱え込む。
熱に浮かされて蕩けた瞳が啓一だけを映していた。
舌をなぶり戯れにじゅっと吸い上げると秀次の身体がビクビク震える。
啓一の一挙一動にいちいち大袈裟に反応する様を愛おしく思った。
まだ性を知らないいとけない弟が、顔を真っ赤にしながら応えてくれる。
こんなに満たされることが他にあるだろうか。
「んっ、きもちい? ね、にーちゃんに教えて」
「ふぁ、あ……きもちい? なんか、ぞくぞくする……」
「うんうん。それがきもちいだ。にーちゃんともっと気持ちいいことしようなあ♡」
快楽を理解しきれない身体に快楽を教え込む、新雪を汚すのに似た快感。
啓一はドロドロな欲望まみれの表情でうっそり笑みをこぼした。
「ふぁ……ぅう、あ、にいちゃ……も、やめ……」
「っは……きもちいだろ? なあしゅーじぃ」
秀次の瞳に映る啓一は、餓えた獣のようにギラギラしている。
いつもの兄じゃあないみたいで恐怖を感じるけれど、ときおり身体を撫でる手はいつものように優しいもので、秀次を余計に混乱させた。
もうずいぶん長いこと口内を蹂躙されている。
酸素を求めて開けた口は侵略の助けにしかならない。
じゅぷじゅぷ立った音が内側から響いて頭がくらくらした。
腰を抱え込まれたせいで押さえつけられた未熟な陰茎が、窮屈そうに服の中でびくびく震えている。
与えられる強烈な快感を処理できずにいやいやと首を振ることしかできない。
愛おしそうに目を細めた啓一は隙間を埋めるように密着した。
強すぎる刺激に引ける腰を捕まえられ逃げ場をなくす。
胡座をかいた啓一の上に開脚して抱えられたせいで服越しで腹に擦れてもどかしい。
撫でまわされた全身があわだってどうにかなりそうだった。
「っぅあ……あぁ、むり……むり、っからぁ」
「っはぁ、きもちい、だろ? っら、言ってみ? んん?」
「…………あ、きもち…きもちい……きもちい、からぁっ。ふぁぁん、やあ、も、やめっ……んんんっ」
「ああ、かぁいい♡」
「ううう……」
うっとりした声音が耳を犯す。
啓一の服を縋るように握るも、もはや力は入っていなかった。
「気持ちいい」を理解させられた身体は快楽を求めて無意識に揺れる。
脱力した身ではうまく己を動かせなくて物足りない刺激しか得られない。
その間にも絶え間なく口内を貪られ、中途半端に昂ぶった身体にどうにかなりそうだった。
「はぁ……つらいっ……たすけて、にいちゃ」
苦しめているのも啓一なのに、縋れる相手もまた啓一しかいない。
その矛盾にも気が付かずはふはふ息を荒げることしかできない。
啓一が目を細める。なんとなくいやな笑い方だった。
顔中にキスが降ってくる。
いつもの過度なスキンシップに安心して身を委ねていると、急に直接的な刺激に襲われて思わず声が跳ねた。
いつの間にか兄の手は腹の間、ズボンを押し上げる秀次の中心へと伸ばされていた。
無遠慮に弄ぶ指先は、器用にも手早くチャックをおろし、じっとり湿ったパンツから中身を取り出す。
冷たい感覚に身震いすると、薄い笑いが降ってきた。
「いいこだから、もーちょい我慢な」
「ひっ……」
自分のものとは違う大人の手が、とぷとぷあふれるカウパーを塗りこめながら、繊細に竿を擦る。
それだけで全身が熱くって何も考えられないというのに、見た目の割に節くれた指に強めに裏筋を擦られた瞬間、視界が弾けた。
「ィっ、ァ…………~~~~ッ……!!」
無意識に背が逸れる。痙攣が止まらない。
腹の底からじわじわと熱が広がる。
啓一に受け止められたことすら気がつかなかった。
「っうぅ゛ぅ゛、ぅ、あ……はぁ…ぁぁ………」
「あれ、せーえき出てない。精通まだだったの? でもちゃんとイけてえらいなあ」
宥めるように背を撫でられた感触すら敏感に拾ってしまってダメだった。
兄が何か言っていることしかわからない。
覗き込んできた兄の顔が涙で滲んだ視界に入る。
それが不明瞭でもわかるほど肉食獣の、捕食者の顔をしていたから、意識を飛ばした秀次の記憶はここでスコンと消えている。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
全寮制男子校でモテモテ。親衛隊がいる俺の話
みき
BL
全寮制男子校でモテモテな男の子の話。 BL 総受け 高校生 親衛隊 王道 学園 ヤンデレ 溺愛 完全自己満小説です。
数年前に書いた作品で、めちゃくちゃ中途半端なところ(第4話)で終わります。実験的公開作品
男子高校に入学したらハーレムでした!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
ゆっくり書いていきます。
毎日19時更新です。
よろしくお願い致します。
2022.04.28
お気に入り、栞ありがとうございます。
とても励みになります。
引き続き宜しくお願いします。
2022.05.01
近々番外編SSをあげます。
よければ覗いてみてください。
2022.05.10
お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。
精一杯書いていきます。
2022.05.15
閲覧、お気に入り、ありがとうございます。
読んでいただけてとても嬉しいです。
近々番外編をあげます。
良ければ覗いてみてください。
2022.05.28
今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。
次作も頑張って書きます。
よろしくおねがいします。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる