5 / 83
第一章 夜の淵を走る
第5話 孤独なものたち
しおりを挟む
凄まじい力の拮抗は、極めて短時間で終わった。
パンパン、とルウレンが手を叩いたのだ。
「はいはい、終わりです。」
アデルは、つかんだ腕を離した。
万力から解放されたルーデウスの腕は、それ以上、ルウレンに伸びることなく、テーブルの上のワイングラスを手に取った。
骨ばった手は、嫋やかな女性のものにかわり、黒く変色した爪もやさしいピンクに戻っている。
牙を失った顔は、ふっくらとしていて、優しげにさえ見えた。
「ここからは、普通に話ができそうですね。」
「なに? どういう意味なの、ルウエン。」
これは、“力のあるもの”の特徴のひとつだ。と、少年は説明した。
まず、相手に一定以上の力量があることを認めないと、そもそも「対話」を行わない。過度に暴力的になるわけではないが、そもそも意思の疎通をおこなう必要を認めないのだ。
そして、一定以上の力があることを確認するとそこからは、かなり友好的に話ができる。
「おまえの血が所望じゃ、ルウエン。」
はたして、ルーデウスの発した言葉は、内容こそおそろしいが、命令と言うよりも、妙齢の御婦人がお気に入りの小姓を、閨にでもさそうときのような、あやしい色香に満ちていた。
「話があるから、呼んだんですよね。」
ルウエンは、答えた。これもある意味、ルーデウス女伯爵と真逆である。言葉使いだけは丁寧だが、相手の要望をはなから拒否していた。
「それとも、一晩に二回も・・・・ご所望ですか? お楽しみはあとに残しておいて、必要な話をしましょうよ。」
ルーデウスは背もたれに、体を預けて、ため息をついた。
もともと、「呼吸」を必要としない“貴族”にとっては、ため息は、実は不必要な行為だ。
ルウエンは、愛想よく言った。
「お見事です。伯爵閣下。」
なにが? という顔で、ルーデウスは少年を見つめた。
「人間の真似! ですよ。ちょっと呆れた表情を浮かべながら、ため息をつく・・・・・ほんとに人間そっくりで見間違えるほどでした。」
「そ、そうじゃろ!」
ルーデウスの顔に歓喜の色が浮かんだ。
身を乗り出すようにして、少年に顔を近づける。
「ほら! ほら息だって、いい香りがずるじゃろ? わしも前には口臭が墓場の臭いとか酷い言われようをしておったのだが、歯磨きをしたり、香水を飲んだりして、すっごくマシになったのじゃ。実は先だって行われた『人間そっくりジェスチャーコンテスト』では、六位に入賞してのう。」
「そ、それはすごいですね。」
返答に困った少年に、アデルが助け舟を出した。
「いや、六位って微妙じゃない? それにそもそもそのコンテスト知らないし。」
いや、助け舟ではない。露骨に、ルーデウスをディスっていた。
ルーデウスは、白い喉を見せて哄笑した。
「無理もないのお。下賤な人間どもには、そもそも参加資格すらないのだから。」
「人間のそっくりのジェスチャーを競うコンテストになんで、人間が参加する必要があるんだ、ルーデウス。」
最初から、一切、敬語を使っていないアデルだったが、ついに名前も呼び捨てだ。
当然のところを突かれたのか、ルーデウスはそっぽをむいて、ワインをあおった。
見た目は、成熟した大人の女性であるが、その仕草は妙に子供っぽく、まるですねたようにも見えた。
「いいぞ、ルーデウス!」
アデルが犬歯をむき出して笑った。
「気に入った。おまえはわたしの友だちだ。」
なにを。
と、疑問符で顔を埋め尽くしながら、ルーデウスは振り返った。
「おまえを、このアデルの友だちにしてやろうと言うんだ。この冒険者学校きっての天才アデルさまの、な。」
それにルーデウスが、抗議しようとするタイミングで、ルウエンが口をはさんだ。なるほど、この二人、息があっていないようであっている。
案外、名コンビなのかもしれない。
「そりゃあ、すごい。アデルのたったふたりの友だちのひとりになれるなんてね!」
「だれが、友だちふたりだ!」
「だから、ぼくとルーデウス閣下でふたり。」
「もっと、いるわい! クラスにだって、あと故郷に帰れば」
懸命に指折り始めたアデルをほっておいて、ルウエンはルーデウスの方を向いた。
「あらためて、自己紹介いたします。ぼくはルウエン。アデルと一緒に冒険者学校に通ってます。あと、アデルが天才なのも本当です。冒険者資格ってホントは卒業してはじめて取れる資格で、在学中に正式な冒険者資格がとれるのは20年ぶりだそうですから。
それと、友だちが少ないのもほんとうです。顔はいいのに。」
「ご、ごにん!」
アデルが顔をあげて叫んだ。
「ルーデウス! おまえをいれなくっても五人いるぞ。」
「それは、先生とかおじいちゃん、おばあちゃんを抜いてる?」
アデルは、またうつむいて懸命に指をおりはじめた。
「ご覧のように、性格はいいのに、あわてもものです。気が優しくて面倒見もいいのに、乱暴ものです。おまけに、出自が」
「わかったわかった。」
ルーデウスは、流暢にしゃべり続けるルウエンを止めた。ほっておいたらいつまでてもしゃべり続けるような気がしたのだ。
「おまえ自身はどうだ?」
「下僕にしておいて、いまさら聞きますか?
記憶だって共有出来てるはずですよ?」
「それが」
ルーデウスは、典雅な美貌を曇らせる。
不快、と言うより、不可解、だった。
「おまえのことは、見えない。いや、部分的には見えるから、従属化が成立していることは間違いない。 名前はルウエン・アルフォート、歳は16。得意なのは支援系の魔法で、冒険者学校では特待生。野外学習をかねて、南部を旅していて、今回の動乱に巻き込まれた。」
「ちゃんと合ってます。」
ルウエンは愛想良く頷いた。
「閣下は、いままで活動していたギルドが街ごと戦乱に巻き込まれ、消滅したんで、パーティを解散。全財産を金に替えて、『城』に保護を求めるために、この列車に乗り込んだ。」
「ちゃんと、『従属』は成立しておる。」
ぶつぶつと、伯爵閣下はつぶやいた。
「なのに、なんだ。この違和感は。」
「冒険者としては、主に稀少なアイテムの収集を得意としていた。いわゆる、トレジャーハンターというやつですね。経済的にはずいぶんと成功したみたいだ。」
「そうだな。」
ルーデウスは、答えた。
「一部は、金にかえたが、正直、値のつけられないようなレアな、代物もある。
献上すれば『城』の主と言えども、粗略な扱いはできんじゃろう。」
「だと、いいですね。」
と、ルウエンはにこやかに答えて、ルーデウスを真っ青にさせた。
「な、なにか知っているのか? 城のことを。あそこの城主のことを!」
掴みかかろうとした、腕はまたもアデルに、抑えられた。
「よし。しょうがない!」
アデルは、嬉しそうに、笑っている。
「ちょっと名前が出てこないだけだろだか、おまえが二人めの友だち、ということでいい。よろしく頼む。」
なんなんだ、こいつらは!!
ルーデウスは、心の底から怯えた。暗闇が、そして、ひとりでいることが、「怖い」と思ったのは、まだ、温かい血が流れていたころ、約100年ばかり昔のことだった。
パンパン、とルウレンが手を叩いたのだ。
「はいはい、終わりです。」
アデルは、つかんだ腕を離した。
万力から解放されたルーデウスの腕は、それ以上、ルウレンに伸びることなく、テーブルの上のワイングラスを手に取った。
骨ばった手は、嫋やかな女性のものにかわり、黒く変色した爪もやさしいピンクに戻っている。
牙を失った顔は、ふっくらとしていて、優しげにさえ見えた。
「ここからは、普通に話ができそうですね。」
「なに? どういう意味なの、ルウエン。」
これは、“力のあるもの”の特徴のひとつだ。と、少年は説明した。
まず、相手に一定以上の力量があることを認めないと、そもそも「対話」を行わない。過度に暴力的になるわけではないが、そもそも意思の疎通をおこなう必要を認めないのだ。
そして、一定以上の力があることを確認するとそこからは、かなり友好的に話ができる。
「おまえの血が所望じゃ、ルウエン。」
はたして、ルーデウスの発した言葉は、内容こそおそろしいが、命令と言うよりも、妙齢の御婦人がお気に入りの小姓を、閨にでもさそうときのような、あやしい色香に満ちていた。
「話があるから、呼んだんですよね。」
ルウエンは、答えた。これもある意味、ルーデウス女伯爵と真逆である。言葉使いだけは丁寧だが、相手の要望をはなから拒否していた。
「それとも、一晩に二回も・・・・ご所望ですか? お楽しみはあとに残しておいて、必要な話をしましょうよ。」
ルーデウスは背もたれに、体を預けて、ため息をついた。
もともと、「呼吸」を必要としない“貴族”にとっては、ため息は、実は不必要な行為だ。
ルウエンは、愛想よく言った。
「お見事です。伯爵閣下。」
なにが? という顔で、ルーデウスは少年を見つめた。
「人間の真似! ですよ。ちょっと呆れた表情を浮かべながら、ため息をつく・・・・・ほんとに人間そっくりで見間違えるほどでした。」
「そ、そうじゃろ!」
ルーデウスの顔に歓喜の色が浮かんだ。
身を乗り出すようにして、少年に顔を近づける。
「ほら! ほら息だって、いい香りがずるじゃろ? わしも前には口臭が墓場の臭いとか酷い言われようをしておったのだが、歯磨きをしたり、香水を飲んだりして、すっごくマシになったのじゃ。実は先だって行われた『人間そっくりジェスチャーコンテスト』では、六位に入賞してのう。」
「そ、それはすごいですね。」
返答に困った少年に、アデルが助け舟を出した。
「いや、六位って微妙じゃない? それにそもそもそのコンテスト知らないし。」
いや、助け舟ではない。露骨に、ルーデウスをディスっていた。
ルーデウスは、白い喉を見せて哄笑した。
「無理もないのお。下賤な人間どもには、そもそも参加資格すらないのだから。」
「人間のそっくりのジェスチャーを競うコンテストになんで、人間が参加する必要があるんだ、ルーデウス。」
最初から、一切、敬語を使っていないアデルだったが、ついに名前も呼び捨てだ。
当然のところを突かれたのか、ルーデウスはそっぽをむいて、ワインをあおった。
見た目は、成熟した大人の女性であるが、その仕草は妙に子供っぽく、まるですねたようにも見えた。
「いいぞ、ルーデウス!」
アデルが犬歯をむき出して笑った。
「気に入った。おまえはわたしの友だちだ。」
なにを。
と、疑問符で顔を埋め尽くしながら、ルーデウスは振り返った。
「おまえを、このアデルの友だちにしてやろうと言うんだ。この冒険者学校きっての天才アデルさまの、な。」
それにルーデウスが、抗議しようとするタイミングで、ルウエンが口をはさんだ。なるほど、この二人、息があっていないようであっている。
案外、名コンビなのかもしれない。
「そりゃあ、すごい。アデルのたったふたりの友だちのひとりになれるなんてね!」
「だれが、友だちふたりだ!」
「だから、ぼくとルーデウス閣下でふたり。」
「もっと、いるわい! クラスにだって、あと故郷に帰れば」
懸命に指折り始めたアデルをほっておいて、ルウエンはルーデウスの方を向いた。
「あらためて、自己紹介いたします。ぼくはルウエン。アデルと一緒に冒険者学校に通ってます。あと、アデルが天才なのも本当です。冒険者資格ってホントは卒業してはじめて取れる資格で、在学中に正式な冒険者資格がとれるのは20年ぶりだそうですから。
それと、友だちが少ないのもほんとうです。顔はいいのに。」
「ご、ごにん!」
アデルが顔をあげて叫んだ。
「ルーデウス! おまえをいれなくっても五人いるぞ。」
「それは、先生とかおじいちゃん、おばあちゃんを抜いてる?」
アデルは、またうつむいて懸命に指をおりはじめた。
「ご覧のように、性格はいいのに、あわてもものです。気が優しくて面倒見もいいのに、乱暴ものです。おまけに、出自が」
「わかったわかった。」
ルーデウスは、流暢にしゃべり続けるルウエンを止めた。ほっておいたらいつまでてもしゃべり続けるような気がしたのだ。
「おまえ自身はどうだ?」
「下僕にしておいて、いまさら聞きますか?
記憶だって共有出来てるはずですよ?」
「それが」
ルーデウスは、典雅な美貌を曇らせる。
不快、と言うより、不可解、だった。
「おまえのことは、見えない。いや、部分的には見えるから、従属化が成立していることは間違いない。 名前はルウエン・アルフォート、歳は16。得意なのは支援系の魔法で、冒険者学校では特待生。野外学習をかねて、南部を旅していて、今回の動乱に巻き込まれた。」
「ちゃんと合ってます。」
ルウエンは愛想良く頷いた。
「閣下は、いままで活動していたギルドが街ごと戦乱に巻き込まれ、消滅したんで、パーティを解散。全財産を金に替えて、『城』に保護を求めるために、この列車に乗り込んだ。」
「ちゃんと、『従属』は成立しておる。」
ぶつぶつと、伯爵閣下はつぶやいた。
「なのに、なんだ。この違和感は。」
「冒険者としては、主に稀少なアイテムの収集を得意としていた。いわゆる、トレジャーハンターというやつですね。経済的にはずいぶんと成功したみたいだ。」
「そうだな。」
ルーデウスは、答えた。
「一部は、金にかえたが、正直、値のつけられないようなレアな、代物もある。
献上すれば『城』の主と言えども、粗略な扱いはできんじゃろう。」
「だと、いいですね。」
と、ルウエンはにこやかに答えて、ルーデウスを真っ青にさせた。
「な、なにか知っているのか? 城のことを。あそこの城主のことを!」
掴みかかろうとした、腕はまたもアデルに、抑えられた。
「よし。しょうがない!」
アデルは、嬉しそうに、笑っている。
「ちょっと名前が出てこないだけだろだか、おまえが二人めの友だち、ということでいい。よろしく頼む。」
なんなんだ、こいつらは!!
ルーデウスは、心の底から怯えた。暗闇が、そして、ひとりでいることが、「怖い」と思ったのは、まだ、温かい血が流れていたころ、約100年ばかり昔のことだった。
10
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜
深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。
処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。
なぜなら彼女は――
前世で“トップインフルエンサー”だったから。
処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。
空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。
タイトルは――
『断罪なう』。
王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。
すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、
国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。
そして宣言される、前代未聞のルール。
支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。
処刑台は舞台へ。
断罪はエンタメへ。
悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。
これは、
処刑されるはずだった悪役令嬢が、
“ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。
支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、
それとも――自由か。
転生貴族の領地経営〜現代日本の知識で異世界を豊かにする
初
ファンタジー
ローラシア王国の北のエルラント辺境伯家には天才的な少年、リーゼンしかしその少年は現代日本から転生してきた転生者だった。
リーゼンが洗礼をしたさい、圧倒的な量の加護やスキルが与えられた。その力を見込んだ父の辺境伯は12歳のリーゼンを辺境伯家の領地の北を治める代官とした。
これはそんなリーゼンが異世界の領地を経営し、豊かにしていく物語である。
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
転生貴族の領地経営〜現代知識で領地を豊かにして成り上がる
初
ファンタジー
ネーデル王国の北のリーディア辺境伯家には天才的な少年レイトがいた。しかしその少年の正体は現代日本から転生してきた転生者だった。
レイトが洗礼を受けた際、圧倒的な量の魔力やスキルが与えられた。その力を見込んだ父の辺境伯は12歳のレイトを辺境伯領の北の異種族の住むハーデミア領を治める領主とした。しかしハーデミア領は貧困に喘いだ貧乏領地だった。
これはそんなレイトが異世界の領地を経営し、領地を豊かにして成り上がる物語である。
『イージス艦長、インパール最前線へ。――牟田口廉也に転生した俺は、地獄の餓死作戦を「鉄壁の兵站要塞」に変える』
月神世一
SF
【あらすじ】
「補給がなければ、戦場に立つ資格すらない」
坂上真一(さかがみ しんいち)、50歳。
かつてイージス艦長として鉄壁の防空網を指揮し、現在は海上自衛隊で次世代艦の兵站システムを設計する男。
背中には若き日の過ちである「仁王」の刺青を隠し持ち、北辰一刀流の達人でもある彼は、ある日、勤務中に仮眠をとる。
目が覚めると、そこは湿気と熱気に満ちた1944年のビルマだった。
鏡に映っていたのは、小太りで口髭の男――歴史の教科書で見た、あの「牟田口廉也」。
しかも時期は、日本陸軍史上最悪の汚点とされる「インパール作戦」決行の直前。
部下たちは「必勝の精神論」を叫び、無謀な突撃を今か今かと待っている。
(……ふざけるな。俺に、部下を餓死させろと言うのか?)
現代の知識と、冷徹な計算、そして海自仕込みのロジスティクス能力。
すべてを駆使して、坂上(中身)は歴史への介入を開始する。
精神論を振りかざすふりをして上層部を欺き、現地改修で兵器を強化し、密かに撤退路を整備する。
これは、「史上最も無能な指揮官」の皮を被った「現代の有能な指揮官」が、確定した敗北の運命をねじ伏せ、数万の命を救うために戦う、逆転の戦記ドラマ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる