百年の唄うたい

悠城 酉

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百年の唄うたい

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十一月、白銀の世界が広がり始める。
他の土地ならばまだ木枯らしが吹き抜ける、乾いた空気が覆う時期であるが、北の大地たるここには、既に白銀の衣を纏った土地が眼前に広がっていた。
いつもより早く準備を終えたわたしは、制服を着て、マフラーを首に回し、手袋を持って玄関へ足を進めた。
「茜、お弁当持った?お茶は?朝から声、出すんでしょう?」
「大丈夫、持ったよ。今日は帰り遅くなりそうなの。父さんと先にご飯食べていいから」
靴を履き、カバンを肩にかけて立ち上がると、扉を開けながら振り返った。
「行ってきます」
「がんばってね。無理、しちゃだめよ」
扉の隙間越しに微笑んで返すと、わたしは積もった雪の上を慎重に歩き始めた。
サクサクと軽快な音が立つのとは裏腹に、足取りはどうして慎重に。大通りに出るとすぐ信号を越え、正面の小商店の脇道をを右に入る。
私の通う学校はとても近い。別に近くなければいけない理由はなかったが、部活動で集まるのには都合がよかったのだ。
朝は早く出られるし、夕方も遅くまで残ってもすぐに帰れるから、人より多く時間を取れる。
「さむ……」
はぁ、と大きく息を吐き出す。
近所とはいえ、僅か五分そこそこでも身体は芯から冷えていく。
脇の細道に入る手前の商店に顔を出すと、暖かいカフェオレを買い、両手で覆うように持ったまま学校へ向かった。
キャップを開けると湯気が白く立ち上り、冷えきった口元を微かに温めた。
少しばかり歩くとすぐに学校の門を越え、昇降口からそのまま音楽室へ向かった。すると珍しく、音楽室からピアノと歌声が聞こえてきた。
朝七時過ぎ。この時間にわたしより早く誰かが来るのは、試験を控えた期間くらいだろう。大会を控えた運動部員ですら、七時半にならねば誰も来ないのだ。
「失礼します…」
恐る恐る邪魔にならないように扉を開けて覗くと、そこには細身の男子生徒が、ピアノに向かって歌を紡いでいた。
その声は透き通っていて、然しピアノに掻き消されることなく、音楽室に満ち満ちていた。
ラルゴのきいた細い音色かと思えば一転、アニマートな音色とリズムが、無意識に聴衆の肩を揺らす。
軽快さと重厚さを兼ね備えたピアノと透き通った声に、惹き込まれていた。
──わたしはかつて無い程高揚した。
すると突如ピアノの音がしぼんでゆき、徐々に肉声がはっきりと聞こえるほどの音量にまで小さくなった。
「誰かいるの?」
優しげな少年の声が、わたしにそう問いかけた。
「あっ…ごめんなさい、歌の練習しようとしたら声が聞こえたから…。つい聴き入っちゃって」
すると男子生徒は焦ったようにピアノを弾く手を止め、立ち上がってこちらに近寄ってきた。
「…ごめん、邪魔だったかな。先客がいるとは知らなくて」
申し訳なさそうに視線を少し伏せる男子生徒に、わたしはいいよ、と首を横に振った。
「朝からいいもの聴かせて貰っちゃった。ねえ、もし迷惑じゃなければなんだけど…歌の練習、付き合ってもらえたらしないかな」
さりげなくそう尋ねる。突然こんな事を頼まれたら困惑するのは当たり前で、当然彼はしばし熟考した。
すると日直の教員が出勤してきたのか、廊下からパタパタと足音が聞こえてきた。
こちらに近付いてくるのが分かると、彼は突如慌てたように扉の傍から離れ、音楽準備室の方へ走り出したのだ。
「…ごめんね、また今度誘ってよ。聴いて貰えて嬉しかったよ」
「え、ちょっと…」
すると間もなく、音楽室の扉がゆっくりと音を立てて開く。真っ暗な廊下に光が漏れていることに気付いたらしく、一人の女性教師が顔を覗かせた。
「あら、おはよう東雲さん。朝から頑張ってるわね」
「あ、はは…わたしはこれからなんです。今男の子が…忙しそうに慌てて出て行っちゃったんですけど」
「男の子?変ねぇ…ここから出ても準備室から出ても、私と会わないはずないんだけど…」
「…え?」
今しがた確かに、準備室の方の扉を出ていく音を確認した。にもかかわらず、一本道の廊下で先生と彼は会っていないという。
「まあいいわ、合唱部のコンクール近いんでしょ?ソロパート楽しみにしてるわね」
じゃあ、と言い残すと、先生は笑顔で手を振って立ち去っていった。
「…変なの。何年生だったんだろ」
気掛かりな気持ちを抑え、わたしはようやく、近く控えたコンクールの練習を始めるために荷物を下ろした。


「茜、まだ帰らないの?」
そう声をかけたのは、クラスメイトで合唱部員の汐里だった。
時計の針は既に七時を回っており、外は既に真っ暗で何も見えない。残っている数名の後輩部員たちはそそくさと片付けを始め、汐里も楽譜をしまいながらにわたしに話を振る。
「茜さ、ソロパートの練習始めると周りのこと見えてないよね」
「え、あ…ご、ごめん…?」
「いや、いいと思うよ。合わせだったら良くないけど、個人練習だし。他の子にはもう少し集中してほしいよね。おしゃべり多いから」
汐里はさっぱりした性格だが、時折忌憚ない言葉を発する。しかし決して嫌味がなく、後輩部員からの好感度も高い。
対するわたしは少し口下手なのだ。加え一度個人練習に熱が入ると周りが見えなくなるタチなので、後輩からの印象は芳しくない。
「茜凄いよね。その道に進むの?」
「うーん、確かに歌うことは好き。けど…自信ないよ」
皆の進路が決まり揃ってきた時期。そろそろ自分の進路も決めないといけないのだが、どうにも踏ん切りがつかない。
別に専門の道へ進まずとも歌は学べる。しかし本当にそれで満足なのかと問われても、それはそれで引っかかる。
自問自答するたび、また矛盾が生まれる。
「そろそろ割り切らないと。茜が厳しくなるだけよ?」
「分かってるんだけどね。けど…まだ迷ってる。急いだら後悔するような気がして」
「まあ私が口出すことじゃないけどさ。ちょっと時期が時期だから心配で」
「いいの。ありがとう」
言葉を交わしながらに片付けを済ませる。腕に抱えた楽譜の束は、これまで歌ってきたものが全て保存されているものだった。
私はそれをファイルに閉じ、鞄に押し込む。
「先輩。部屋の片付けと戸締りは私たちがするので、先生に報告をお願いしてもいいですか?」
二年生部員のひとりの女の子が、わたし達にそう伝えに来た。
カーテンを開け、楽器を撤収するのは時間がかかるが、部員の大半を占める一、二年生ならば問題なく終わるだろう。
わたし達はその言葉に甘え、顧問を教員室に呼びに行くことにした。

「失礼します。合唱部顧問の田中井先生いらっしゃいますか」
教員室の扉を開け放ち、中の教員に聞こえるように呼び掛ける。すると間もなく、短く切り揃えられた黒髪を僅かに揺らしながら、部屋の奥から背丈の低い男性教師がこちらに向かってきた。
「東雲さん、坂野さん、お疲れさま。片付け終わった?」
柔らかな物腰でそう問いかけた先生は、汐里の返答に耳を傾けた。
「今一、二年生が撤収してくれてます。なので呼びに来ました」
「そっか。じゃあちょっと机片付けたら行くね。すぐ行くから、昇降口のホールで待っててくれる?」
「はい。では一、二年生集めておきますね」
「うん、お願いね」
ひと通りの報告を終えると教員室を離れ、再び音楽室の方へ戻った。戻ると既に撤収を終えた一、二年生がおり、鍵を戻して昇降口のホールに集まり解散した。

「じゃあね茜、また明日」
「うん、またね。汐里」
校門を出て最初の交差点で汐里と別れる。細い路地に入り少しばかり歩くと、見覚えのある人が路地の出口付近に立ち止まっていた。
「やあ、今朝の。…帰り、遅いんだね」
雪がちらついているにもかかわらず、彼はセーター以外の防寒具を一切身につけていない。
寒がっている様子もなければ、何故か白い息も出ていない。
「…寒くないの?」
「ん?ああ…もう冬が迫ってるのか。もうそんな時期か。どうりで雪が降っているわけだ」
まるで気付かなかったとばかりに、空をゆっくりと仰ぎ見る。
「そうだ、今朝言いそびれたんだけど…歌声、すごく綺麗だったよ。羨ましいな」
わたしは今朝伝え損ねたことを口にすると、彼は照れたようにはにかんだ。
「ありがとう。長いこと誰にも聞いてもらえてなかったから、ちょっと恥ずかしいよ。きみの歌もよかったと思うけど」
改めて、友人や同じ道を歩む後輩たち以外によかった、と言われると、なんだか照れるし恥ずかしい。しかし褒められた事自体は満更でもないのが本音。
──よかった?
冷静になって今思い返すと、彼は確かあの場から立ち去ったのではなかったのか?
日直の先生も、誰もいなかった、と言っていた。
「…聴いてたの?朝」
「音楽室から聴こえるところに居るからね。僕は」
「ふうん。…変なの」
意味ありげな口ぶりでそう答えたが、彼はそれ以上余計なことは言わず、再び空を仰ぎ見た。
「ここは星が良く見えるね。こういう澄んだ夜空の下だと、声がいつもよりずっと通るんじゃないかって思うんだ」
「それは…わかるかも。思いっきり歌いたくなる」
腹から声を出して、大きな声で歌えば体が温まるものだ。一度は寒空の下、思い切り何も考えずに歌ってみたい。
この住宅街の中だ。山奥でも行かなければ不可能なのはわかっているけど、そう言われてしまうと余計に渇望してしまうものだ。
「進路、決まった?」
「全然ダメ。自分の歌に自信が持てないから…歌の道に進むか、大学に進学するか。…決まらなくて」
「悩んでるんだ」
夜空の星に注いでいた視線を落とし、はぁと深くため息をつく。
進路の話になるとどうしても気が重たくなる。汐里や両親の前ではあまり気にしていないとばかりに、平静を装ってはいるが、無用な心配をかけたくないだけで、その実周囲の解放され始めた空気感の重圧に、耐えきれなくなりそうだった。
「みんな決まって羽を伸ばし始めて…。わたし本当にこのままでいいのか…」
「悩むならやりたい事やったらいいよ。将来の事を考え無さすぎるのも問題だけど、茜はちゃんと考えてるでしょ。…なら、後悔しない方を選びなよ」
「でも…自信ないよ。好き…だけど」
「今から自信ある人なんて、相当なうぬぼれだよ。これから自身つければいいと思うよ。僕もそう」
ね、と優しく微笑む彼は、そろそろ帰ろうかと私にそう促した。
「あ、まって。名前、教えて。話すのに呼び方わからないから…」
「薫…吉田薫。…またね、茜」
そう言い残すと彼は細道を抜け、私の家とは逆の方面へ歩いていった。
「…わたし、名前教えたっけ?」


それから一週間。彼は毎日朝早く、音楽室でピアノを弾いてはわたしの登校を待っていたようだった。
これまで見なかった彼がなぜ、突然音楽室に来るようになったのかは分からない。必要があって現れるようになったのかもしれないから、特に何をきくことも無かったが、彼はいつも日直の先生がくると、足早に立ち去ってしまう。
理由はわからない。けれど無理に探るつもりもない。
昨日コンクールを終えたわたしは、珍しく昼間の屋上で彼と会った。
コンクールを終えたとは言え、出願の選択の期限は三日後に控えたわたしは、どこか神経質になっていた。
──そのせいか、私は少し安心した。
「初めてだよね、昼に会うの」
「茜が酷く悩んでいるみたいだから。ここに来たら会える気がして」
「予知でもしてるの?…よく分かったね」
わたしが少し訝るような語調でそう投げ掛けると、あははと笑って煙に巻く。
…なんだか顧問の田中井先生に似ているような気がした。そのせいか、最近会ったという認識はどこか薄く、不思議と話しやすかった。
「この間も言ったけどね、後悔しない選択をしてほしいんだ。…僕はやりたい事を、好きなことを選んだよ」
「…そうなんだ。でもどうしてそこまで、わたしの進路を気にするの?ここ数日、ずっとそうだよね」
素朴な疑問だった。しかし一週間、ずっと気になっていたことでもあった。
彼はなぜか出会ったばかりのわたしに、やたらと助言めいた言葉を投げかける。けれどその真意は全くわからなかった。
普通なら、初対面の相手にそこまでアドバイスなどできないだろう。
けれど彼は違う。惜しみなく、わたしの悩みの中核を。シンプルだけれど、一番比重の大きいところを突く。
「うーん…結局やりたい事を極められずに終わったから、かな。僕はプロを目指していたんだけどね、途中で叶わなくなったんだ」
「…なった?」
「うん。僕は百年前にこの学校に在学していたんだ。…けどね、進路が決まって卒業間近…って時に、あの音楽室の窓から転落死したんだよ」
百年前?何を言っているんだろうか。だって彼は今、わたしの目の前にいるじゃないか。吉田薫という生徒は、私の目の前にいる。
「気になるなら図書室のアルバム、見てみなよ。僕は百年前の一期生。創立から代々、アルバムが残っているから。…まあ、顔窓なんだけどね」
そう言って苦笑する彼の様子を見る限り、嘘をついているとも思えない。けれど、信じろと言われて信じるのも難しいものだ。
「だからね、茜が僕に声をかけてくれた時は驚き半分、喜び半分。…見える人が初めて、声をかけてくれたんだ」
「…未練。歌、だったんだ」
「そうだよ。情けないことに今もこうして引きずってる」
「情けなくなんかないよ!自信がなくて悩んでたわたしが…情けないよ。やりたい事、できない人もいるのに…」
思わずいきり立って大きな声を上げる。その後すぐに顔を伏せると、情けなくてわたしは涙を流さずにいられなかった。
「茜は立派だよ。僕はね、茜が合唱部に入った時からずっと見てた。自信を持たない理由がないよ。…それくらいいい声だし、部員への気配りも申し分ない」
泣かないで、と優しく声をかける彼の顔を、私は見られなかった。
情けなさと、彼の底のない優しさが、心に刺さって痛い。
一体わたしは何に悩んでいたんだろう。ただ、世間に晒され傷付くのを避けていただけなのではないか。
悩んでいたなど、言い訳だ。
「薫、わたし…どうしたらいいのかな」
「…さあ。それは自分で決めることだよ。少なくとも茜がどうしたいのかは、僕にもわかるくらい明確だと思うけどね」
私の問いにそう答えると、彼は笑って立ち上がった。そして階段の方へ向かうと、扉を開けてこちらを一瞥した。
「茜の歌、また楽しみにしてるからさ。頑張ってね」
そう言って屋上を立ち去ると、わたしは走ってそのあとを追った。
「薫っ…!」
扉を開けると、そこに彼の姿はなかった。
──本当に、彼は…。
茜はその場にうずくまり、嗚咽をあげながら泣いていた。

「…薫?いる?」
翌日、わたしはいつもの朝練習の時間より少し早く着いた。
彼がいつも何時からいるのかは知らないけれど、少し早く来てみようとおもったのは、昨日の会話の後、彼がいつか消えてしまうのではないかと錯覚したからだ。
「…まだいないのかな」
そう言ってわたしは、いつも彼が座っているピアノの席に腰掛ける。そして特別弾ける訳では無いが、それとなく鍵盤を指で叩く。
無意識で弾いた曲は、ピアノを練習していた昔からわたしが大好きな、タランテラのピアノソロだった。
しばらくひとりで、朝早くの音楽室にタランテラの軽快な音色を響かせていると、ぱちぱちと拍手の音が耳に飛び込んだ。
ふと視線をやると、音楽室の入口には薫が立っていた。
「おはよう。ピアノも弾けたんだね」
「おはよ。…下手っぴでしょ。ピアノは昔諦めたんだもの」
「そんなことないよ。僕は好きだよ」
ゆっくりと音楽室に入ると、壁際に備え付けられたキーボードの椅子に腰をかける。正面に向き合うようにある窓の外を、ぼんやりと眺める薫に、わたしはそっと口を開いた。
「あのね、薫。わたし決めたよ」
「…何を?」
「わたし、やっぱり歌をやりたい。歌いたい。同情とかじゃないけど…薫が叶えられなかった夢、キミの分もわたしが叶えて…胸を張ってやったよって。そう言えるようにね…頑張りたい」
止めた手を再びゆっくりと動かす。その手は鍵盤の上をゆっくりと滑り、今度はバラード曲を奏でる。
それは自分の気持ちを落ち着かせようと絞り出した、強引なリズム。
「それが茜の決めたことなら、僕は何も言わないよ。それで茜が後悔せずに先に進めるなら、僕は嬉しい」
床に視線を落として呟いた薫の顔を、わたしは遠巻きに見つめる。
「病弱だったんだね、薫」
「どうしてそう思うの」
「アルバムに写ってた写真。薫のお見舞いって。頻繁に行くって…そんな事が書いてあったから」
「…うん。だから初めは悔しかった。病弱に生まれて事故で亡くなった。なんで僕の始まりと終わりはここまで…残酷なんだろうって」
両手を強く握り、顔に押し当てる。少し身を屈め身を丸めた体勢のまま、薫は声を絞り出した。
「百年間ずっと、悔しくて…ここに縛られてる。でも茜のおかげでやっと…自分がどうしたらいいかも分かったんだ。だから…茜を導きたかった」
「ここにいるのは苦しかったの?わたしを導いたら…消えちゃうんだよね」
「一人は苦しかった。けど…茜と話ができて楽しかったよ。僕はずっとここを忘れないから…また遊びに来るよ」
「もう行くの?」
ピアノを引く手が止まる。
顔を上げ、意味もなくペダルを踏む足に力がこもる。
「うん。茜の望みが聞けて満足だよ。…ずっと見守ってるから」
「薫…行かないで……!わたし…っ」
先程より少し透けた身体を見て、わたしは反射的にそう叫んだ。無理なこととは分かっていた。それでも、わたしは溢れる気持ちを抑えることが出来なかった。
「大丈夫。茜はひとりじゃないよ。…また歌、聞かせてね」
最後まで落ち着いた口調の薫に、わたしは無理やり造り笑顔を貼り付けた。
少しでも、薫に心配をかけまいと。
「次にあった時は…一緒に歌わせて…!私もその時までに、プロ、なってみせるから…!」
その言葉の終わりを待たず、薫は優しく微笑んだ。そして、消失は加速度的に。
朝日の差す音楽室に静寂が訪れる。
わたしは一人、目に涙をためて外に視線をやった。
「眩しい…」
その朝日は、わたしの目にいつもより眩しく映った。
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