第三帝国再建物語

帝国再建編

28．

ドイツ軍は、ブレストニア大陸の北北東に位置する海岸の浜から上陸する事にして、日本軍は空母(信濃、瑞鶴)とそれを護衛する軽巡と駆逐艦なる艦隊でブレストニア大陸の南南東の海上から、戦闘機に陸用爆弾を搭載して敵の航空基地を攻撃する為に次々と発艦して行ったのであった。

それに、防衛隊が至る所から所狭しと配備させた高射砲や機銃を撃ってきた。

曳光弾が、戦闘機を掠め始めると機体に備え付けてあった機銃を連射させながら爆弾を落とし、破壊して瞬時にその防御陣地を沈黙させていった。

ある程度、浜に配備されていた防御用の砲などを破壊したところに日本陸軍の乗船する大発が乗り上げて、上陸し始めた。

上陸すると、インド兵が空襲の後という事もあり木陰からライフルや短機関銃で撃ってきて散発的な戦闘となった。

だが、これに臆することなく日本兵は次々とライフル(三八式歩兵銃)や短機関銃(百式短機関銃)で勇猛果敢に敵の設置したトーチカなどの防御陣地に、突撃をかけて制圧していった。

その時に、ドイツ軍から大量に輸入したばかりのIII号戦車やIV号戦車を駆使してブレストニア大陸を北に北上して行った。

その頃、ヨアヒム・パイパー率いるSS戦車隊が北北東の浜に上陸をかけたのだが敵の大した攻撃もなく悠々と浜を抜け林道を進撃を開始していた。

そんな感じで、日本軍との合流を出来るだけ早くするべく辻から教えられた最短ルートを通って橋を渡り終えようとした時だった。

いきなり、先頭を行っていたIII号戦車の地帯(キャタピラ)がドカーンと腹に響く爆発音と共に吹き飛ばされた時と同じくして、敵のマズル・フラッシュが瞬き始めたのである。

この時、オーストラリア軍の大隊が橋の入り口十メートル前後に地雷を敷設してそのさらに奥の茂みから自動小銃ライフル(M1ガーランドやカービン)や短機関銃(トンプソン)などで攻撃してきたのであった。

これに対処するべく、パイパーは前面に傾斜装甲のあるティーガーⅡ(パンター戦車)を出してその間にやられたIII号戦車の乗員に地帯を修理させたり、工兵に地雷を除去させるのを長距離砲撃や機銃、SSの狙撃兵による援護の中で行われた。

若干の負傷者が、出たがIII号戦車の地帯は直り、地雷原の除去にも成功したので戦車兵が榴弾に装填、発射しながら茂みに隠れている敵兵をあぶりだして、SSの兵士が小銃と短機関銃の機能を併せ持つ、短小弾を発射するアサルト・ライフル(StG44)を使用して確実に倒して、逆に降伏する者は足でまといになるので一箇所に集められて虐殺された。

そうして、時間をとられないようにしながら再び合流する為に前進をかいししたのであった。