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第三章フェレスト王国エルフ編
116ハーフエルフ
「さ~てお前らこの後どうする?」
「エルフの国に入れないとなると野宿になりますね」
「いつもツリーハウス?」
「それしかないですよね」
「広い場所を探さないと行けませんね」
俺達はエルフの国から出てこの後どうするか考えていた。
「あの!」
「ん?」
「どうしましたかリリナ殿?」
「私の家に泊まってはどうですか」
リリナが自分の家に泊まるように提案してきた。
「私、お婆様と二人で暮らしていて部屋が広いので皆さんを泊める事はできます」
「リリナさんいいんですか?」
「はい、皆さんにご迷惑をおかけしましたからそのお詫びです」
「無限様どう致しますか?」
「…良いんじゃないか」
お詫びをするって言われれば断るわけにはいかないしそれに…………少し気になることがあるからな。
「では、案内します」
俺達はリリナの後をついて行くことにした。
「エルフの戦士達完全に東雲さんと篠崎さんの虜になっていたね」
「仲間が危機にさらされていたのに助けようとしたリリナを罵倒するなんて許せません」
「私も………許せない」
「怒ってくれてありがとうございますアオカさん、ツバキさん」
「しかし無限様今後どのようにいたします」
「本来の目的は湖を見に来ただけだからな東雲の件は無視でいいだろ」
「わかりました…………!」
キュンは一瞬何かに気付き木の上を見たがそこには何もいなかった。
「キュン様どうしました?」
「いえ、何でもありません」
キュンはそのまま無限達の後を追った。
「…………」
数分後。
「皆さんつきましたよ」
数分歩くと目の前に大きなツリーハウスが現れた。
「ここが私の家です」
「エルフの国の家よりも綺麗ですね」
「凄い」
「作りがまず違うな」
「おや、リリナお帰り」
ツリーハウスを見て驚いているとテラス見たいなところからお婆さんが俺達を見ていた。
「ただいま戻りましたお婆様」
コンコン ギィィィ!
お婆さんは杖で木を叩くと俺達の目の前に木の階段が出来上がった。
「お客様がいるようだね」
「ダークエルフですか」
お婆さんが階段で俺達の所まで降りてきた時ゾディアがお婆さんをダークエルフと言った。
お婆さんの見た目は銀髪のポニーテールに褐色の肌、古びた灰色のローブを着ていた。
「初めまして私はリリナの祖母のサウリ・ジグルと言います」
「初めましてムゲン・フドウと言います」
「アオカ・ナカノです」
「ツバキです」
「キュンといいます」
「ゾディアと申します以後お見知り置きを」
「まさか他の聖獣様と会えるとは長生きするものですなさぁ、家に入ってください」
「皆さんどうぞ」
俺達は階段を上がりリリナの家に入った。
「どうぞゆっくりしててください」
「「「「お邪魔します」」」」
家の中に入ると俺のいつも魔法で作るツリーハウスと似ているがエルフの伝統的な作りをしていた。
「もうすぐ夕飯なので居間で待っていてください」
「私も手伝いますよ流石に一人で用意するのは大変ですから」
「ありがとうございます」
サウリさんとゾディアは夕飯を作りに台所に向かい俺と蒼花、ツバキ、キュンそしてリリナは居間で座って待つことにした。
「さて、ゆっくりしますか」
「……あの!」
「どうしましたリリナ殿?」
「何か用ですか?」
俺はゆっくりしようとするとリリナが話しかけた。
「聞かないんですか私が何故、国に入れないのか………フェレスト王国の国王と同じ名前があるのか…………」
「…………聞いてほしいのか?」
「えっ?」
「理由」
「それは……」
俺はリリナの手を見てみると少しばかりか震えていた。
「リリナさん無理に話さなくていいですよ」
「アオカさん…いえ、ムゲンさんには庇ってくださり皆さんにはご迷惑をかけたので話します」
「無限…」
「……わかった聞こうじゃないかお前がエルフの国に入れない理由そして国民から嫌われている理由をな」
俺はリリナの話を聞くことにした。
「私はハイエルフとダークエルフのハーフで小さい頃から国民から意味嫌われていました」
「ハイエルフとダークエルフのハーフ」
「はい、お母様はダークエルフで今でもお互いがいがみ合っている中、昔お父様は私の母様と恋におちました。ですが両種族はそれを許さずお父様とお母様を別れさせました」
「その時にはもうお腹にはお前がいたと」
「はい、お母様は私を産んだ後魔物によって亡くなり私はお父様に引き取られました。ですが私がダークエルフの血を引いていると周りのエルフ達は嫌い色々とされました」
「虐めか」
ダークエルフの血を引いているからといって小さい子に手を上げるとはな。
俺は心の中でエルフ達に怒りながら話を聞いた。
「それを見たお婆様は私を引き取りそれからはずっとここで暮らしています」
成る程どの世界でも似たような出来事は起きるもんなんだよな。
「そうか…………嫌われている理由はわかったで、国に入れないの理由は…………東雲か」
「その通りです」
俺の予想にリリナは静かに頷き話し始めた。
「一か月前にサヤカさんがやって来きてそれからは異変が起きました」
「異変?」
「エルフの戦士達は皆、国の警備や森の管理等を忘れサヤカさんとツバメさんを守るようになりました」
一か月前だと俺達がシャーカ王国にいる頃だな。
「私はその光景を見て講義しましたそしたら」
『貴女みたいな見にくいエルフはこの国には相応しくありません追放しなさい』
『『『はい、サヤカ様!!』』』
「エルフ戦士達や私を嫌っているエルフ達によって私は国から追い出されました」
「そうか………それからも一人で仲間や森を守っていたんだな…」
「はい」
リリナは手が少し震えながらも最後まで話してくれた。
「で、父親があの王か」
「つまりリリナ殿は」
「王女様」
「そうなります」
「大体は理解したなら俺達の事も話さないといけないな」
「そうだね」
俺達はリリナに俺達の素性を話したそしたらリリナは落ち着いていた。
「やはりムゲンさんとアオカさんは異世界人でサヤカさん達によって冤罪で処刑されそうになった」
「まぁ、そんな所だ」
「……そうですか皆さんの素性はわかりました」
(あの執事さんが始祖の悪魔でそれを主と認めるムゲンさん……あの時完全に手加減していたんですね)
「さぁ、暗い話しはこれで終わりにするか」
「うん」
「はい!」
「そうですね」
「どうやら話しは終わったようですね」
「ご飯が出来ましたよ」
話が終わるとタイミングよくゾディアとサウリさんが料理を持って来てくれた。
「旨そうだな」
「エルフの料理?」
「はい、この森で取れたキノコと薬草と昼間に狩った鹿で作った鹿鍋ですよ」
「鹿鍋か」
「いい匂い」
ゾディアがテーブルに鍋を置いて二人とも座った。
「じゃあ食べるか」
「「「「いただきます」」」」
俺達は鹿鍋を食べ始めた。
「旨!」
「美味しい」
「肉が柔らかい!」
「臭みがないですね」
「美味しい」
「それはよかったです」
マジでこの鹿鍋は旨いキノコと薬草が鹿の旨味を引き出して柔らかくしているんだな。
「無限様レシピはわたしが覚えていますのでいつでも作れます」
「流石ゾディア」
「おかわりください!」
「まだまだありますからね」
無限達は鍋を囲みながら楽しい食事をしたのであった。そして外ではその光景をある獣が見ていた。
「…………元気そうですね無限聖獣」
続く。
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