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7話表面上の平和
しおりを挟む「ん~今年の季節限定イチゴパフェも最高だな~」
卒業式から三日、今日俺は町にある物静かで店内が落ち着いたカフェ【セレニテ】の窓側の席で一人でイチゴパフェを食べている。
ここは俺が昔から通っているお気に入りのカフェで料理も普通に旨いがこの店が出しているスィーツが絶品なのである。
カチッ
「ん?」
「今年も気に入って貰って嬉しいよ神羅君」
神羅はイチゴパフェを堪能していると紳士的な男性が温かいほうじ茶を出してくれた。
「ありがとございますマスター」
この人がセレニテのマスター、福山 陽 (ふくやま よう)である。
「今年はできのいいイチゴを仕入れているから昨年よりも美味しくなってるはずだよ」
「いや、マスターの腕が毎年上がっているから昨年より美味しくなってますよ」
「そう言ってくれると嬉しいよ。じゃあごゆっくり」
カチャ
「やっぱりスイーツにはお茶だな」
マスターは仕事に戻り俺はほうじ茶を飲みながらイチゴパフェを食べる。
「いよいよ高校か……あれから一年」
俺は窓の外を見てみると子供達は元気に走り。社会人は仕事をしている。何事もない平和な光景だがそれは全て表面上の平和だと知っている。
一年前の魔怪による第二次魔怪大災害の被害があったとはいえ魔怪の脅威は消えていない。
「魔怪の脅威がなくならない限り真の平和とは呼べない………高校に入ってからは…色々動かないといけなくなるか」
パク
「旨い!」
神羅はイチゴパフェを食べながら高校に入ってからの事を考えた。
「次はイチゴモンブランだな」
「神羅君ちょっといい?」
「マスター丁度良かった次はイチゴモンブランとほうじ茶のお代わりを下さい」
俺はイチゴパフェを食べ終えると丁度マスターが来たのでイチゴモンブランとほうじ茶のお代わりを頼んだ。
「嗚呼~わかった。それよりいいかな」
「なんですか?」
「実は相席してもらってもいいかな」
「…………相手は」
俺はマスターに相席する相手が誰なのか聞いくたマスターは少し困った顔をしていた。
「……女性なんだけど只の女性じゃないんだ」
「只の女性じゃない?」
「入り口見て」
「…………成る程それはマスターも困る訳だ」
入り口の方を見てみるとそこには桃色長髪でスタイル抜群の女…………魔殲の総司令監、薬師聖華がいた。
「マスターあの人なら相席しても構いませんよ」
「えっ!だが」
「知り合いですのでそれに…………俺に用があるようなので」
「…………わかった」
「…………」
さて、何の用なんだ。内容次第だと楽も呼んで話し合わないといけなくなる。
「久しぶりね神羅君」
「久しぶりだな~薬師聖華…………一体何の用だ」
ギロ!
考え事をしていると薬師が俺の前に現れ挨拶してきたので薬師を睨み付けた。
「そう睨まないでほしいわ…………」
「俺はせっかくのスイーツを楽しんでいるんだイチゴモンブランが来るまでに用件を言え」
「…………そうするわ」
聖華は神羅の殺気に臆してしまい向かいの席に座り話し始めた。
「実は魔殲零にお願いがあって来ました」
「……なんだ」
「貴方と楽君に聖天獣神学園(せいてんじゅうしんがくえん)に入学してほしいのです」
「お前………喧嘩売っているのか?」
ゾッ!!!!!
「!!」
聖華が発した言葉を聞いた神羅は聖華に対して殺気を放った。
聖天獣神学園とは魔怪対抗する組織、魔殲に入るための訓練所や勉学をする広大な敷地の女子高である。
「女しかいない所に入学させるなんてよ…何を企んでいるんだ正直に言え」
「……それは」
「嘘はつくなよ俺とこの子達が直ぐに見抜く」
ピョコ
「「「キュイン!」」」
すると俺の肩に三体の小さい動物ぬいぐるみ(ペンギン、ウサギ、リス)が出てきていた。
「……嘘偽りなくに言うわ…………第二次魔怪大災害は覚えているわよね」
「当たり前だ何なら国民の被害を全て押さえあの時現れた魔怪どもの半分以上殲滅したのは俺達、魔殲零だからな」
そう第二次魔怪大災害で現れた魔怪達を全て殲滅し一時的な平和をもたらしたのは神羅、楽そして他の魔殲零のメンバーである。
「あれ以降、魔殲の戦力は落ち十二支神の全員が重傷を追い、貴方と同い年代替わりした」
「だがしかし戦闘経験や実力は全然ない異形型の魔怪に手も足も出ない」
「その通りこのままでは魔怪を全て殲滅する事は出来ない更には国民を守ることすら出来ない」
「それで」
「新たな十二支神全員は聖天獣神学園に入学します。貴方と楽君で彼女達を強くしてほしいのです」
「…………」
強くして欲しいか今のところ嘘はついてはいないようだが…………。
チラ
「「「キュイン!」」」
(((嘘ついてないよ!)))
「そうか」
モフモフ
俺はぬいぐるみ動物達を見て聖華が嘘をついてないか確認するとぬいぐるみ動物達は嘘はついてと言ったので優しく撫でると嬉しそうだった。
「だが俺達はすでに行く高校が決まっているが?」
「そこは私が手続きしておくわ。それに学費その他全てを負担します」
「…………楽達と話し会って決めるそれまでは俺と楽が魔殲零て事を黙っておけ」
「約束するわ」
「神羅君、イチゴモンブランとほうじ茶のお代わりね」
丁度話が終わったところでマスターがイチゴモンブランとほうじ茶のお代わりを持ってきてくれた。
「ありがとうございます。話は終わりだ帰れ」
「えぇ、失礼しるわ」
「そうだ最後に一つだけ言っておくぞ…………俺の知り合いや楽の家族に手を出せば魔殲の被害は避けられないぞ」
「…………勿論よ」
聖華は俺の忠告を聞き店から出ていった。
「彼女何も頼まないで出ていったね」
「俺はスイーツをゆっくり食べれるんで気にしません」
「相変わらずの女嫌いだね」
マスターも仕事に戻り神羅はイチゴモンブランを食べ始めた。
「ん~!!やっぱりイチゴモンブラン旨い!」
パクパク
「旨いか?」
「「「キュイン!」」」
(((美味しい!)))
家にいる他のぬいぐるみ動物達にお土産でマドレーヌを買ってやろう。
プルルルル
「楽からか」
俺はぬいぐるみ動物達と一緒にイチゴモンブランを食べていると楽から電話がかかってきた。
因みぬいぐるみ動物達はイチゴモンブランを小さい皿に分けて手で食べる。
ピッ!
「もしもし楽どうした?」
『神羅ちょっとよ~大変な事になってて助けてくれないか!?』
「大変な事てなんだよ?」
『実は……立て籠り事件に巻き込まれた!』
「・・・はぁ!?」
数分前。
楽サイド。
「さて、霊楓に頼まれた物はこれで全部だな」
今日俺は近くにあるショッピングモールで霊楓に頼まれた日用品の買い物を買いに来ている。
「さぁ~てどっか寄り道して帰るか……おっ!丁度三時じぁねぇか!!」
この時間たこ焼き屋が開く時間だから帰りに買って帰ろう!。
「しかし」
俺は周りを見てみると買い物に来たりゲーセンで遊んだりと平和な日常を送っていた。
「平和だな~」
ダダダダ!!!
「「「キァァァ!!」」」
「なんだ?」
楽はたこ焼き屋に行こうとすると突如として銃声が聞こえた。
「動くな!!」
「「「ガルルルル!!!」」」
「全員その場に跪け!」
「動いたら銃で蜂の巣にされるか私達の召喚獣の餌になって貰うわよ」
俺はショッピングモールの二階にいたかろ直ぐ様上から銃声のした一階を見てるとそこには黒服を着て銃をもっている女達がおり周りの召喚獣達が入り口を塞いでいた。
「前言撤回だわこれ…………面倒なのに巻き込まれた」
続く。
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