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76章
元魔王様と天使達への切り札 4
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もう結界魔法を使うのも厳しいのでタイプAに任せる。
「おいおい、いきなりぶっ放しやがって。血の気が多い奴だな。」
タイプAは別空間に収納してある武器を取り出す。
それはこの世界では一般的では無い武器で、勇者達の元いた世界の情報を元に作られた銃と呼ばれる武器だった。
タイプAは取り出したサブマシンガンでライエルの放ってきた光剣を全て撃ち落とす。
火力では全く負けていない。
「相手は天使族と言うあの時代には存在しなかった異世界の種族だ。特殊な力も持っているから気を付けるんだぞ。」
聖痕の力はまだまだ未知の部分が多い。
スキルや魔法とは違う力なので警戒しておいた方がいい。
「へえ、面白そうだな。それならマスターの代わりに俺が始末してやるか。」
異世界の相手と聞いてタイプAが獰猛な笑みを浮かべる。
話し相手でもあったが元魔王を殺す為に作られたのは他のメイドゴーレム達と同じなので戦闘は得意なのだ。
「任せたぞ。その間に我は魔力の回復と熱を治す。」
無限倉庫の中から取り出したのはエリクサーだ。
服用した者の体力や魔力を元の状態に戻す万能薬と同じ最高峰の薬の一つである。
熱くらいなら一緒に治るレベルの薬なのだが、聖痕の病気がどう言った物なのか分からないのでタイプAが倒すまでの繋ぎでも構わない。
さすがに聖痕の所持者が消えれば効果も無くなる筈だ。
「無限の魔力に病気にならない健康な身体はどうしたんだ?」
「それは前世に置いてきた。詳しい話しは後でする。我は薬の苦さと格闘するから後は頼む。」
そう言って天使は任せてエリクサーに向き直る。
少し苦いのがエリクサーの嫌な点なので、飲むのには覚悟がいるのだ。
「やれやれ、最強の魔王が情けない話しだ。」
前世の姿を思い出してタイプAが悲しそうに首を振る。
かつての最強であったマスターの姿はとっくに無くなっていた。
「何だあの武器は?」
「分からないけど遠距離武器の様ね。」
「それなら俺が近距離で殴り殺してやるぜ!」
タイプAの取り出した銃に困惑する天使達だったが、大柄な天使が得意の近接戦闘をタイプAに仕掛ける。
一気に地上に降下してタイプAに近付く。
「おらおらおら!」
「馬鹿な野郎だ。俺が近接に持ち込まれただけでやられるかよ。」
鋭く重い拳を回避しつつ先程の銃を仕舞う。
そして近距離の相手にぴったりの銃であるショットガンを取り出した。
「光剣を相殺する程度の威力では俺はやられんぞ!」
「あんな挨拶代わりの銃と一緒にすんじゃねえよ。」
タイプAはニヤリと笑いながら銃口を天使に向けてぶっ放す。
自身の聖痕に絶対の自信を持っていた天使だったが、爆音の後に凄まじい衝撃が身体に走り、口と身体から血を流していた。
「な、何で穴が…。」
信じられない様な目で自分の身体に空いた大穴を見ている。
攻撃特化のライエルの光剣すらも物ともしない自分の身体に簡単に穴を空けるなんて予想外過ぎた。
「異世界の種族だか何だか知らないけどな、耐えれる訳無いだろ?俺の武器は全て最強の魔王を殺す為に作られた物なんだからよ。」
聞こえたかどうか分からないがタイプAの言葉を最後に大柄な天使は絶命して地面に倒れた。
一発で致命傷になるくらい強力な一撃だった。
「つっても本人の魔力を使ってるからか、マスターには効かなかったんだけどな。」
タイプAが天使をあっさり殺したショットガンを見て溜め息を吐く。
タイプAが使う武器の弾丸は全て魔王の魔力だ。
ただの鉛玉よりも余程威力があるので最高の攻撃力になると思ったのだが、自分の魔力なので全く効かなかった。
なので一応タイプAの希望もあって異世界の勇者達から聞いた鉛玉ベースの本物の銃も作ったりした。
しかしこちらは魔王を殺すには威力が足りな過ぎて擦り傷すら付けられず終わったのだった。
「あの天使族を一撃か。凄まじい威力だな。」
「元々マスターの力だろ?俺の武器の弾は魔王の魔力なんだからよ。」
武器の性能も相当なものだが、弾丸として使用しているのは魔王の魔力を圧縮した物だ。
本人以外誰を相手にしても無類の強さを誇っていた。
種族的に強い天使族だろうとこの力の前には脆いものだ。
「憎んでいた力が今は役に立つか。」
「今のマスターからは殆ど感じられないな。姿が変わった事と関係があるのか?」
「それも落ち着いてから説明する。今はあの天使族達の対処が先だ。」
大柄な天使を倒してもまだ四人残っている。
ジルはまだ苦いエリクサーと格闘中であり、全て飲み切っていないので戦えない。
今はタイプAの戦いを観戦しながら果実水で口直し中だ。
「了解、俺に任せてゆっくりしてていいぞ。」
タイプAがショットガンを肩に掛けて手を振りながら歩いていく。
あの程度の相手なら自分一人で余裕だと、その後ろ姿が物語っている。
「馬鹿な!?ナンバーズの天使を一撃だって!?」
「強靭の聖痕はライエルの光剣でも耐えられるのに!?」
仲間が一撃で倒された事にライエルと女性の天使が驚愕の表情を浮かべている。
強靭の聖痕はそれだけ耐久力に優れた力を持っていたのだ。
「あれは危険な力です。ジルと言う人族よりも優先するべきでしょう。何故か私の発症の聖痕も効果がありません。」
眼鏡を掛けた天使が動揺した様に報告する。
タイプAを危険だと判断して発症の聖痕を発動させたのだが、何故かジルの様に病気に掛からない。
天使達が人族だと思っているタイプAだが、純粋な生命体では無いと言う事を知らないので仕方無かった。
「新たな強者、わしが頂くとするかのう。」
老人の天使だけが強敵の出現に嬉しそうな声を出す。
そして手の甲にある聖痕が眩く光り出した。
「おいおい、いきなりぶっ放しやがって。血の気が多い奴だな。」
タイプAは別空間に収納してある武器を取り出す。
それはこの世界では一般的では無い武器で、勇者達の元いた世界の情報を元に作られた銃と呼ばれる武器だった。
タイプAは取り出したサブマシンガンでライエルの放ってきた光剣を全て撃ち落とす。
火力では全く負けていない。
「相手は天使族と言うあの時代には存在しなかった異世界の種族だ。特殊な力も持っているから気を付けるんだぞ。」
聖痕の力はまだまだ未知の部分が多い。
スキルや魔法とは違う力なので警戒しておいた方がいい。
「へえ、面白そうだな。それならマスターの代わりに俺が始末してやるか。」
異世界の相手と聞いてタイプAが獰猛な笑みを浮かべる。
話し相手でもあったが元魔王を殺す為に作られたのは他のメイドゴーレム達と同じなので戦闘は得意なのだ。
「任せたぞ。その間に我は魔力の回復と熱を治す。」
無限倉庫の中から取り出したのはエリクサーだ。
服用した者の体力や魔力を元の状態に戻す万能薬と同じ最高峰の薬の一つである。
熱くらいなら一緒に治るレベルの薬なのだが、聖痕の病気がどう言った物なのか分からないのでタイプAが倒すまでの繋ぎでも構わない。
さすがに聖痕の所持者が消えれば効果も無くなる筈だ。
「無限の魔力に病気にならない健康な身体はどうしたんだ?」
「それは前世に置いてきた。詳しい話しは後でする。我は薬の苦さと格闘するから後は頼む。」
そう言って天使は任せてエリクサーに向き直る。
少し苦いのがエリクサーの嫌な点なので、飲むのには覚悟がいるのだ。
「やれやれ、最強の魔王が情けない話しだ。」
前世の姿を思い出してタイプAが悲しそうに首を振る。
かつての最強であったマスターの姿はとっくに無くなっていた。
「何だあの武器は?」
「分からないけど遠距離武器の様ね。」
「それなら俺が近距離で殴り殺してやるぜ!」
タイプAの取り出した銃に困惑する天使達だったが、大柄な天使が得意の近接戦闘をタイプAに仕掛ける。
一気に地上に降下してタイプAに近付く。
「おらおらおら!」
「馬鹿な野郎だ。俺が近接に持ち込まれただけでやられるかよ。」
鋭く重い拳を回避しつつ先程の銃を仕舞う。
そして近距離の相手にぴったりの銃であるショットガンを取り出した。
「光剣を相殺する程度の威力では俺はやられんぞ!」
「あんな挨拶代わりの銃と一緒にすんじゃねえよ。」
タイプAはニヤリと笑いながら銃口を天使に向けてぶっ放す。
自身の聖痕に絶対の自信を持っていた天使だったが、爆音の後に凄まじい衝撃が身体に走り、口と身体から血を流していた。
「な、何で穴が…。」
信じられない様な目で自分の身体に空いた大穴を見ている。
攻撃特化のライエルの光剣すらも物ともしない自分の身体に簡単に穴を空けるなんて予想外過ぎた。
「異世界の種族だか何だか知らないけどな、耐えれる訳無いだろ?俺の武器は全て最強の魔王を殺す為に作られた物なんだからよ。」
聞こえたかどうか分からないがタイプAの言葉を最後に大柄な天使は絶命して地面に倒れた。
一発で致命傷になるくらい強力な一撃だった。
「つっても本人の魔力を使ってるからか、マスターには効かなかったんだけどな。」
タイプAが天使をあっさり殺したショットガンを見て溜め息を吐く。
タイプAが使う武器の弾丸は全て魔王の魔力だ。
ただの鉛玉よりも余程威力があるので最高の攻撃力になると思ったのだが、自分の魔力なので全く効かなかった。
なので一応タイプAの希望もあって異世界の勇者達から聞いた鉛玉ベースの本物の銃も作ったりした。
しかしこちらは魔王を殺すには威力が足りな過ぎて擦り傷すら付けられず終わったのだった。
「あの天使族を一撃か。凄まじい威力だな。」
「元々マスターの力だろ?俺の武器の弾は魔王の魔力なんだからよ。」
武器の性能も相当なものだが、弾丸として使用しているのは魔王の魔力を圧縮した物だ。
本人以外誰を相手にしても無類の強さを誇っていた。
種族的に強い天使族だろうとこの力の前には脆いものだ。
「憎んでいた力が今は役に立つか。」
「今のマスターからは殆ど感じられないな。姿が変わった事と関係があるのか?」
「それも落ち着いてから説明する。今はあの天使族達の対処が先だ。」
大柄な天使を倒してもまだ四人残っている。
ジルはまだ苦いエリクサーと格闘中であり、全て飲み切っていないので戦えない。
今はタイプAの戦いを観戦しながら果実水で口直し中だ。
「了解、俺に任せてゆっくりしてていいぞ。」
タイプAがショットガンを肩に掛けて手を振りながら歩いていく。
あの程度の相手なら自分一人で余裕だと、その後ろ姿が物語っている。
「馬鹿な!?ナンバーズの天使を一撃だって!?」
「強靭の聖痕はライエルの光剣でも耐えられるのに!?」
仲間が一撃で倒された事にライエルと女性の天使が驚愕の表情を浮かべている。
強靭の聖痕はそれだけ耐久力に優れた力を持っていたのだ。
「あれは危険な力です。ジルと言う人族よりも優先するべきでしょう。何故か私の発症の聖痕も効果がありません。」
眼鏡を掛けた天使が動揺した様に報告する。
タイプAを危険だと判断して発症の聖痕を発動させたのだが、何故かジルの様に病気に掛からない。
天使達が人族だと思っているタイプAだが、純粋な生命体では無いと言う事を知らないので仕方無かった。
「新たな強者、わしが頂くとするかのう。」
老人の天使だけが強敵の出現に嬉しそうな声を出す。
そして手の甲にある聖痕が眩く光り出した。
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