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第一部
37. 側にいてくれたら、それだけで充分 *
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「お洋服が………」
結局ろくに庭の散策など出来ずにクードに抱えられて部屋に戻ったセヴィは、するするとレースワンピースを脱がされたところでそうポツリとつぶやいた。
スカートを捲り上げていたものの、抱えられた時についてしまったらしいあれやこれやだ。
不思議そうにしているクードに、セヴィの瞳が見る間に潤み始める。
「セ、セヴィ??」
「シェーラさんが……っ可愛いお洋服、着させてくれたのに……っ汚しちゃっ……」
ふぇ、と泣きそうになっているセヴィに、クードは慌ててセヴィの頬を包み込む。
「服は洗えば大丈夫だろう?何なら新しい服を買えば良い。ドレスでもアクセサリーでも、何だって好きなだけ買ってやる──だから泣くな、セヴィ」
一生懸命涙を拭うクードの手を掴んで、セヴィはふるふると首を振る。
「シェーラさんもクードさまも……どうしてすぐに新しいものを買おうとするんですか?」
くすんと鼻を鳴らしたセヴィに、クードは一瞬虚を突かれたような顔をする。
「どうして、と言われても……俺はセヴィに何でもしてやりたい。セヴィが笑ってくれるなら俺の全てを捧げる。セヴィの幸せの為なら例え命を賭す事になろうと構わな──」
「そんなの嫌です。物だって……い、命、だなんて……そんなの私、ちっとも欲しくありません」
涙をいっぱい溜めて、セヴィは怒ったような顔でクードを見上げる。
「私はずっと兎族の村で育って、家族でお野菜を作って、冬には母さんや姉さんたちと編み物や刺繍をして、それを売って暮らしていました。貧しくもないけど裕福でもなくて……普通、で……。だから、物はなんだって、大事にしたいんです。このお屋敷の皆さんからしたら、貧乏くさい事なのかもしれないけど……」
「いや、そんな事は……」
「それに私もう、クードさまからたくさん頂いてます。好きって気持ちも、愛しいって伝えてくれる熱も、私がおんなじだけ返せるのか分からないくらい、たくさんたくさん、頂いてます──だから、物とか、要りません。クードさまが側にいてくれたら、それだけで充分で……きゃあっ!?」
突然クードにがばっと抱き上げられて、珍しく少し乱暴に寝台の上に寝かされる。
「クードさま……???」
「すまない、セヴィ──挿れるぞ」
「え……?あっ……きゃんっ!」
足を大きく開かされて、クードの肩に足を乗せられたと思ったらずんっと一気に貫かれて、セヴィは一瞬息が止まってしまった。
「愛してる……セヴィ……セヴィ……っ」
うわ言のようにセヴィの名を繰り返されて、まだ混乱したまま、セヴィはクードに向かって手を伸ばした。
その手をシーツに縫い留められてがんがんと抽挿を繰り返される。
「あっ……くーどさ……あぁっ、あっ、はげしっ……あっ、あっ、あっ」
自分がどこにいるのかも分からなくなるくらい激しく揺さぶられて、セヴィは握られているクードの手を必死で握り返す。
激しすぎる抽挿に、とめどなく溢れるセヴィの蜜がぐちゅぐちゅと泡立って、二人の隙間から溢れてセヴィの肌を伝い落ちていく。
「すきっ……くーどさま……っすき、で……あぁっ、いっちゃ……っも、イっちゃう……!」
「セヴィ、一緒に───!」
セヴィの中でクードがどくんと大きさを増したと思ったら、膝が寝台についてしまいそうなくらい持ち上げられて、そして苦しいくらいの力で抱き締められる。
「ああぁぁぁ──っ!!」
ぎゅうっとクードの首に巻き付いたセヴィの腕に力が籠って、そうしてセヴィの中がきゅうきゅうと収縮する。
搾り取ろうとするようなその動きに、クードもまた先ほど放ったばかりとは思えないくらいたっぷりと、セヴィの最奥に白濁を吐き出した。
どうやらセヴィの『側にいてくれたら充分』という言葉がきっかけになってしまったらしい突然の激しく苦しいまでの情交に、この日セヴィは久しぶりに「もう無理」と言ってもやめて貰えずに意識を失うまで抱き潰される羽目になった。
そして翌日は、当然のことながら庭の散歩に出ることなんて出来なかった。
「お庭行きたかったです……」としょんぼりしてみせたセヴィに慌てふためいていたクードは、今日の庭の散策は中止だと伝えに行った際にどうやらレナードとカーサからも絞られたらしい。
耳も尻尾もこれ以上ないくらいにぺしょりと下げて、大きな身体をすぼめて厳ついはずの顔も眉が下がって何だか情けなくなっているクードから久しぶりに詫びの、かなり大きな花束を贈られて、セヴィはあぁ、やっぱり私はどうしたってこの人の事を赦してしまうのだわと思いながら、仕方ない人ですねと、その腕の中に飛び込んだ。
結局ろくに庭の散策など出来ずにクードに抱えられて部屋に戻ったセヴィは、するするとレースワンピースを脱がされたところでそうポツリとつぶやいた。
スカートを捲り上げていたものの、抱えられた時についてしまったらしいあれやこれやだ。
不思議そうにしているクードに、セヴィの瞳が見る間に潤み始める。
「セ、セヴィ??」
「シェーラさんが……っ可愛いお洋服、着させてくれたのに……っ汚しちゃっ……」
ふぇ、と泣きそうになっているセヴィに、クードは慌ててセヴィの頬を包み込む。
「服は洗えば大丈夫だろう?何なら新しい服を買えば良い。ドレスでもアクセサリーでも、何だって好きなだけ買ってやる──だから泣くな、セヴィ」
一生懸命涙を拭うクードの手を掴んで、セヴィはふるふると首を振る。
「シェーラさんもクードさまも……どうしてすぐに新しいものを買おうとするんですか?」
くすんと鼻を鳴らしたセヴィに、クードは一瞬虚を突かれたような顔をする。
「どうして、と言われても……俺はセヴィに何でもしてやりたい。セヴィが笑ってくれるなら俺の全てを捧げる。セヴィの幸せの為なら例え命を賭す事になろうと構わな──」
「そんなの嫌です。物だって……い、命、だなんて……そんなの私、ちっとも欲しくありません」
涙をいっぱい溜めて、セヴィは怒ったような顔でクードを見上げる。
「私はずっと兎族の村で育って、家族でお野菜を作って、冬には母さんや姉さんたちと編み物や刺繍をして、それを売って暮らしていました。貧しくもないけど裕福でもなくて……普通、で……。だから、物はなんだって、大事にしたいんです。このお屋敷の皆さんからしたら、貧乏くさい事なのかもしれないけど……」
「いや、そんな事は……」
「それに私もう、クードさまからたくさん頂いてます。好きって気持ちも、愛しいって伝えてくれる熱も、私がおんなじだけ返せるのか分からないくらい、たくさんたくさん、頂いてます──だから、物とか、要りません。クードさまが側にいてくれたら、それだけで充分で……きゃあっ!?」
突然クードにがばっと抱き上げられて、珍しく少し乱暴に寝台の上に寝かされる。
「クードさま……???」
「すまない、セヴィ──挿れるぞ」
「え……?あっ……きゃんっ!」
足を大きく開かされて、クードの肩に足を乗せられたと思ったらずんっと一気に貫かれて、セヴィは一瞬息が止まってしまった。
「愛してる……セヴィ……セヴィ……っ」
うわ言のようにセヴィの名を繰り返されて、まだ混乱したまま、セヴィはクードに向かって手を伸ばした。
その手をシーツに縫い留められてがんがんと抽挿を繰り返される。
「あっ……くーどさ……あぁっ、あっ、はげしっ……あっ、あっ、あっ」
自分がどこにいるのかも分からなくなるくらい激しく揺さぶられて、セヴィは握られているクードの手を必死で握り返す。
激しすぎる抽挿に、とめどなく溢れるセヴィの蜜がぐちゅぐちゅと泡立って、二人の隙間から溢れてセヴィの肌を伝い落ちていく。
「すきっ……くーどさま……っすき、で……あぁっ、いっちゃ……っも、イっちゃう……!」
「セヴィ、一緒に───!」
セヴィの中でクードがどくんと大きさを増したと思ったら、膝が寝台についてしまいそうなくらい持ち上げられて、そして苦しいくらいの力で抱き締められる。
「ああぁぁぁ──っ!!」
ぎゅうっとクードの首に巻き付いたセヴィの腕に力が籠って、そうしてセヴィの中がきゅうきゅうと収縮する。
搾り取ろうとするようなその動きに、クードもまた先ほど放ったばかりとは思えないくらいたっぷりと、セヴィの最奥に白濁を吐き出した。
どうやらセヴィの『側にいてくれたら充分』という言葉がきっかけになってしまったらしい突然の激しく苦しいまでの情交に、この日セヴィは久しぶりに「もう無理」と言ってもやめて貰えずに意識を失うまで抱き潰される羽目になった。
そして翌日は、当然のことながら庭の散歩に出ることなんて出来なかった。
「お庭行きたかったです……」としょんぼりしてみせたセヴィに慌てふためいていたクードは、今日の庭の散策は中止だと伝えに行った際にどうやらレナードとカーサからも絞られたらしい。
耳も尻尾もこれ以上ないくらいにぺしょりと下げて、大きな身体をすぼめて厳ついはずの顔も眉が下がって何だか情けなくなっているクードから久しぶりに詫びの、かなり大きな花束を贈られて、セヴィはあぁ、やっぱり私はどうしたってこの人の事を赦してしまうのだわと思いながら、仕方ない人ですねと、その腕の中に飛び込んだ。
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