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★2
「あ……あぁっ」
がぶり、と首筋に噛みつかれる。こちらに集中しろと咎めるかのように。
「リュー……わたしのリューッ、愛しているッ」
まだ十七歳の恋人は、衝動を抑えようとしながらも、抑えきれないのだろう。
乱暴に外される釦、引きちぎるように流されるシャツ。
彼の行動の全てが、恋人が自分を、強く強く求めているのだと伝えてきて。
「あああっ」
初めてなのに、こんなつもりじゃなかったのに。
アンドリューは泣きながら喘いだ。
「い、いやだっ、やめっ」
「嫌じゃない、……ふはっ、いやじゃないだろう?」
「ひっ、ひぅうっ」
唇を合わせたまま揶揄うように囁かれ、そのまま強く吸い上げられて舌が痺れた。
アンドリューが首を振って拒んでも、嬉しそうに笑うだけでやめてくれない。むしろ刺激を強められる。
熱い舌が左の乳首を舐め、吸い、弾く。
胼胝が出来た固い指が右の乳首を引っ掻き、つねり、こねる。
交互に与えられる刺激に翻弄されて、アンドリューは泣きながら左右に頭を振った。
「やだ、やだっ、やめてぇ……っん、んんんっ」
硬い掌が、アンドリューの熱を握りしめた。
やわやわと撫で摩り、そして何かの粘り気を纏わせて、ぐっ、ぐっ、と扱き始める。
「あっ、あっ、あっ、んっあ」
「ははっ、先走りがこんなに……気持ちいい?リュー」
「ひゃあああっ」
嬉しそうに顔を赤らめて、興奮した様子の恋人が耳元で囁く。吐息が耳孔に吹き込まれて、アンドリューは悶えた。
きもちいい、きもちいい、きもちいい。
それしか考えられなくなる。
「あっ、あ、ぅ、も、むりぃ」
泣き出しながら、まだ少年の面影を残す体に抱きつく。華奢に見えても鍛えている恋人は、しっかりアンドリューを抱き上げてくれた。
「大丈夫。ね、いれていい?いいでしょう?」
荒い呼吸をしながらも、アンドリューの言葉を聞こうとしてくれる姿に胸が高鳴る。彼の立場ならば、問答無用に犯したところで文句など言われないのに。
「は、やく、来てください……わたしも、あなたがほし、いっんあーーーっ」
「ぐ、う」
切れ切れに懇願した瞬間、一気に後孔を犯された。瞼の裏に星が飛び散り、あまりに強い刺激に意識が破裂する。気付かぬ間に精を放っていたようで、腹の上がぬめぬめした。
「はっ、うご、くぞ」
「ま、まって!まだ」
「まてないっ」
泣き出しそうな切羽詰まった声が鼓膜に叩き込まれ、熱に浮かされたアンドリューの脳をますます壊していく。
「あっ、あ、あ、あ、ァアッ」
「ふっ、んっ、くぅッ、グッ」
突き上げのたびに漏れる己の声を恥じるよりも、自分を犯している男の顔に魅入られる。幼さを残す顔が雄の色気帯びて、そのアンバランスさに囚われた。
「あ、ぅ、も、ダメッ」
「私、もッ、もうイクッ……ううっ」
「あぁあああーッ」
腹の中で熱の塊が弾ける。腰の奥から脳天まで快楽が突き抜けた。
アンドリューは気が狂ったように叫びながら、背中を反らせて快楽を逃がそうとした。けれど、苦痛に近い快感の白い光が体の中で波のように押し寄せる。電気魔法の罠にハマった魚のように、ビクンビクンと体を震えさせてしまう。
「りゅ、ぅ……はぁ、はぁ……」
体を震わせるアンドリューを宥めるように、息を荒げながらも、幼い恋人がそっと髪を撫でてくれた。耳元で優しく囁かれる自分の名前と、髪を撫でる穏やかな手つきに、アンドリューは少しずつ落ち着きを取り戻した。
「あ、りがと……ござ、ました」
「え?」
やっと話せるようになり、最初にお礼を述べたアンドリューに、目の前の恋人は目を丸くする。その顔の幼さに、あぁやはり、変わっていないなとアンドリューは安堵した。
「思い出を、下さって」
「……それは、私の台詞だよ」
「いえ、私の台詞ですよ。坊ちゃま」
坊ちゃまと呼ばれるのを嫌がることを承知で、アンドリューは穏やかに笑いかける。少しだけ眉間に寄った皺を優しく人差し指で撫でた。
「でも、もう、……こんな遊びは、してはなりませんよ」
この可愛くて純粋なひとを、アンドリューはずっとお世話をしてきた。アンドリューの後ろをついて回るのが可愛くて、一生守ってあげたいと願った。
「きちんと、幸せになってくださいね」
年上の矜持が、アンドリューに残酷な台詞を吐かせる。恋人に、自分を忘れて正しい道を歩いてね、と。
「リュ、ゥ……」
「最後に、一度だけ、というお約束でしたでしょう?……ちゃんと、私のことはお忘れになってくださいね」
まるでアンドリューに捨てられるかのように、悲しげに顔を歪める可愛い人。
最後と言ったのは、自分なのに。
「忘れるなんて約束、していない」
「だめですよ」
絞り出すような声に、優しく笑いかける。幼児の駄々を嗜めるように、柔らかく穏やかに、はっきりと拒絶した。
「あなたはちゃんと、奥様と、幸せになるのです。そして、奥様と、生まれてくるお子様を愛して、幸せにしてあげるのですよ」
俯く顔を覗き込み、そっと前髪をかき上げて、額に触れるだけのキスを落とす。
「愛していましたよ、私の坊ちゃま」
翌日、恋人は公爵令嬢の婚約者となった。
そして一年後、恋人は公爵家の婿となり、そして、アンドリューは。
領地への遣いのために乗っていた馬車が山賊に遭い、馬車ごと崖から転落して、
死んだのだ。
「……さ、ま」
アンドリューが最後に思い浮かべたのは、愛しい恋人の泣きそうな笑顔だった。
がぶり、と首筋に噛みつかれる。こちらに集中しろと咎めるかのように。
「リュー……わたしのリューッ、愛しているッ」
まだ十七歳の恋人は、衝動を抑えようとしながらも、抑えきれないのだろう。
乱暴に外される釦、引きちぎるように流されるシャツ。
彼の行動の全てが、恋人が自分を、強く強く求めているのだと伝えてきて。
「あああっ」
初めてなのに、こんなつもりじゃなかったのに。
アンドリューは泣きながら喘いだ。
「い、いやだっ、やめっ」
「嫌じゃない、……ふはっ、いやじゃないだろう?」
「ひっ、ひぅうっ」
唇を合わせたまま揶揄うように囁かれ、そのまま強く吸い上げられて舌が痺れた。
アンドリューが首を振って拒んでも、嬉しそうに笑うだけでやめてくれない。むしろ刺激を強められる。
熱い舌が左の乳首を舐め、吸い、弾く。
胼胝が出来た固い指が右の乳首を引っ掻き、つねり、こねる。
交互に与えられる刺激に翻弄されて、アンドリューは泣きながら左右に頭を振った。
「やだ、やだっ、やめてぇ……っん、んんんっ」
硬い掌が、アンドリューの熱を握りしめた。
やわやわと撫で摩り、そして何かの粘り気を纏わせて、ぐっ、ぐっ、と扱き始める。
「あっ、あっ、あっ、んっあ」
「ははっ、先走りがこんなに……気持ちいい?リュー」
「ひゃあああっ」
嬉しそうに顔を赤らめて、興奮した様子の恋人が耳元で囁く。吐息が耳孔に吹き込まれて、アンドリューは悶えた。
きもちいい、きもちいい、きもちいい。
それしか考えられなくなる。
「あっ、あ、ぅ、も、むりぃ」
泣き出しながら、まだ少年の面影を残す体に抱きつく。華奢に見えても鍛えている恋人は、しっかりアンドリューを抱き上げてくれた。
「大丈夫。ね、いれていい?いいでしょう?」
荒い呼吸をしながらも、アンドリューの言葉を聞こうとしてくれる姿に胸が高鳴る。彼の立場ならば、問答無用に犯したところで文句など言われないのに。
「は、やく、来てください……わたしも、あなたがほし、いっんあーーーっ」
「ぐ、う」
切れ切れに懇願した瞬間、一気に後孔を犯された。瞼の裏に星が飛び散り、あまりに強い刺激に意識が破裂する。気付かぬ間に精を放っていたようで、腹の上がぬめぬめした。
「はっ、うご、くぞ」
「ま、まって!まだ」
「まてないっ」
泣き出しそうな切羽詰まった声が鼓膜に叩き込まれ、熱に浮かされたアンドリューの脳をますます壊していく。
「あっ、あ、あ、あ、ァアッ」
「ふっ、んっ、くぅッ、グッ」
突き上げのたびに漏れる己の声を恥じるよりも、自分を犯している男の顔に魅入られる。幼さを残す顔が雄の色気帯びて、そのアンバランスさに囚われた。
「あ、ぅ、も、ダメッ」
「私、もッ、もうイクッ……ううっ」
「あぁあああーッ」
腹の中で熱の塊が弾ける。腰の奥から脳天まで快楽が突き抜けた。
アンドリューは気が狂ったように叫びながら、背中を反らせて快楽を逃がそうとした。けれど、苦痛に近い快感の白い光が体の中で波のように押し寄せる。電気魔法の罠にハマった魚のように、ビクンビクンと体を震えさせてしまう。
「りゅ、ぅ……はぁ、はぁ……」
体を震わせるアンドリューを宥めるように、息を荒げながらも、幼い恋人がそっと髪を撫でてくれた。耳元で優しく囁かれる自分の名前と、髪を撫でる穏やかな手つきに、アンドリューは少しずつ落ち着きを取り戻した。
「あ、りがと……ござ、ました」
「え?」
やっと話せるようになり、最初にお礼を述べたアンドリューに、目の前の恋人は目を丸くする。その顔の幼さに、あぁやはり、変わっていないなとアンドリューは安堵した。
「思い出を、下さって」
「……それは、私の台詞だよ」
「いえ、私の台詞ですよ。坊ちゃま」
坊ちゃまと呼ばれるのを嫌がることを承知で、アンドリューは穏やかに笑いかける。少しだけ眉間に寄った皺を優しく人差し指で撫でた。
「でも、もう、……こんな遊びは、してはなりませんよ」
この可愛くて純粋なひとを、アンドリューはずっとお世話をしてきた。アンドリューの後ろをついて回るのが可愛くて、一生守ってあげたいと願った。
「きちんと、幸せになってくださいね」
年上の矜持が、アンドリューに残酷な台詞を吐かせる。恋人に、自分を忘れて正しい道を歩いてね、と。
「リュ、ゥ……」
「最後に、一度だけ、というお約束でしたでしょう?……ちゃんと、私のことはお忘れになってくださいね」
まるでアンドリューに捨てられるかのように、悲しげに顔を歪める可愛い人。
最後と言ったのは、自分なのに。
「忘れるなんて約束、していない」
「だめですよ」
絞り出すような声に、優しく笑いかける。幼児の駄々を嗜めるように、柔らかく穏やかに、はっきりと拒絶した。
「あなたはちゃんと、奥様と、幸せになるのです。そして、奥様と、生まれてくるお子様を愛して、幸せにしてあげるのですよ」
俯く顔を覗き込み、そっと前髪をかき上げて、額に触れるだけのキスを落とす。
「愛していましたよ、私の坊ちゃま」
翌日、恋人は公爵令嬢の婚約者となった。
そして一年後、恋人は公爵家の婿となり、そして、アンドリューは。
領地への遣いのために乗っていた馬車が山賊に遭い、馬車ごと崖から転落して、
死んだのだ。
「……さ、ま」
アンドリューが最後に思い浮かべたのは、愛しい恋人の泣きそうな笑顔だった。
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