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第1話 こんな世界、滅んでしまえばいい。
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ダンジョンの奥には、恐ろしい魔物が棲んでいる。
よく聞く話ではあるが、俺の隠れ家にして超低級ダンジョンであるこの場所にとっては、まったくもって無縁な話。そう思っていた時期が、俺にもありました。
「——こんな世界滅んでしまえばいいのにって、思いませんか?」
どこから用意したのかも知れない豪奢な椅子に我が物顔で腰掛ける10代前半の少女はさらりと呟いて、脚をゆっくりと組み直す。
神秘的なまでに美しい白髪と深淵を映す紅玉の瞳は、洞窟の暗闇の中でも圧倒的な存在感を放ちながら揺らめていた。
「……急にどうした? 魔王なの?」
少女のあまりに退廃的なセリフは、現代っ子の俺にとって、ファンタジーRPGでよくあるラスボスの前口上みたいに聞こえた。
「いやいや。魔王だなんて、あのイカついオジサンと一緒にしないでください。私は正義の天才魔法使いちゃんですよ」
不服を訴えてぷっくりと頬を膨らませた白髪赤目の少女の名前は、ステラ。
“天才魔法使いちゃん”なんて可愛こぶっているが、何を隠そうこの世界の全人類から嫌われ、恐れられている”災厄の魔女の再来”その人である。と同時に、勇者パーティの一員として、むりやり、便利に、使われていた。
そんな彼女が色々あって数日前から俺の棲家に居座っているわけで。超低級ダンジョンは地獄の入口へと劇的ビフォーアフターを遂げてしまっていた。
「…………あー」
俺はいそいそと続けていた作業の手を止めて、頭を掻きながら考える。
「…………まぁ、いんじゃねぇの? 世界なんて滅ぼしても」
たっぷりの沈黙の後、俺の口から出た言葉はそれだった。
人・間・が・彼・女・に・し・て・き・た・仕・打・ち・を考えれば、少なくとも俺は、ステラを止めないだろう。そもそも彼女が本気なら、俺なんて瞬殺されてしまうのだけど。
「たま~に優し~ですよねぇ、アスタは~」
ステラは一瞬だけ驚いた表情を見せた後、戯けたようすで嬉しそうにニヤニヤと笑う。
「でも残念お断り~」
「なんでだよ。サクッと滅ぼしてこいよ。時間ならまだあるぞ?」
「アスタ、私の話聞いてました?」
一転、ステラはまったくやれやれだぜと呆れて首を振る。その大袈裟な仕草に若干イラッとするが、ここは年上として心を落ち着かせた。
作業に戻りつつ、話に耳を傾ける。
「私はこんな世界滅んでしまえばいいのにって、言ったんです」
「……? そうだな?」
「……滅ぼしたいなんて、一言も言ってないのです」
「……はぁ?」
俺が顔を顰めると、ステラはやはり落胆したようすである。
「世界を滅ぼすなんてクソ面倒臭いことやってられませんよ。私は私の手を汚すことなく、たとえば不運な天災とかで人間が無様に、惨めに、苦しむ様を高みの見物できたら幸せだなぁって、それだけなんです」
「最低かよ」
いやマジで。
「知らなかったんですか?」
「そもそもあんま喋っとらんし」
「そうでしょうか。ここ数年で私がとったコミュニケーションの内、8割はアスタですよ」
「単に人と喋ってなさすぎなんだよなぁ」
「ちなみにあと2割は魔王とのテレパスです」
「……それ深堀りした方がいい?」
その内容によっては、冗談でも何でもなく人類の裏切り者であり、”災厄の再来”となる可能性まである。
「ただのパパ活なので忘れていいかと」
「逆に気になるんだが!?!?」
ちょっと魔王さん!? 魔王さん何やってんの!?
「ところで話は変わるんですけど」
「あん?」
「なんですかその、パンツ? 派手ですね」
それは魔法陣の中心に置かれていた。
「……俺のパンツだが」
何か問題でもありますか?
てか勝手に話変えるんじゃねぇよ。ステラにとっては「俺のパンツ>魔王」ってことでオーケーなんですか?
「……それは私視点で、異世界のパンツということでよろしいですか?」
「まぁ、そういうことだな」
「なるほど」
それで全て伝わったのだろう、ステラはふむふむと頷いた。
「異世界のパンツを媒介とした転移魔法陣。それがアスタの開発している異世界転移魔法」
俺、藤宮明日太《ふじみやあすた》は、現代日本の出身だ。およそ5年前に突然異世界転移して、気づいたら今いるこの剣と魔法のファンタジー世界にいた。縁あって勇者パーティと冒険を共にしながらなんとか生きてきたが、この度、日本へ帰ることにした。
その為の魔法の開発も、最終盤へと到達している。
「ぶふっ」
と、耐えきれないとばかりの下品な笑い声。
「パンツ……! パンツで異世界転移! ぶふふふっ……笑える……~~っ」
「っ、うっせー仕方ないだろ。もう他にないんだから」
この転移魔法は、俺が日本から持ち込んだ物、つまりは転移時に着ていた衣服などを道標として世界間転移を可能とする仕組みだ。
しかしその開発実験の過程で、ほとんどは使い果たし、異空間に消えてしまった。残るはこの派手なトランクスのみなのである。
「まぁ、いいんじゃないですか、ふふっ。私にはない発想です。パンツ。ぷくくっ」
「いや笑いすぎだろ」
「喜んでくださいな。この天才が褒めてるんですから」
「まったく褒められてる感じがしねぇ……」
そもそもこの魔法を思いついたのだって、ゲームやアニメ知識の恩恵が大きい。俺の功績とは言えないだろう。
「でも、ダメですね」
不穏にそう言って、ステラは椅子から立ち上がる。
「ここ、間違ってますよ」
「え……」
そんなまさか。5年間練り続けた魔法式だぞ……と思ったのも束の間、ステラが手を加えた魔法陣が今までにない魔力を纏って、淡い光を纏い始めた。足りなかった何かがピッタリとハマったような、そんな感覚。
「ね?」
「天才め……」
「お褒めいただき光栄です、凡才のアスタ」
「ぐぬぬ」
悔しいが、ステラの言う通り俺は凡才でしかない。チート能力なんて何一つ持ち合わせていなかった。ラノベなんて全部ウソっぱちで、妄想の産物でしかないのだ。
「ねぇ、アスタ」
「……なんだよ」
「本当に、私も一緒に行っていいんですよね」
魔法陣を見つめるステラはいつになく真剣な表情だった。いや、たった数日前にも、こんな顔を見た。それがきっと、彼女の本当の顔。
——おまえこそ本当にいいのかよ?
なんて、愚問でしかないことを言ったら魔法で焼き尽くされそうな気がしたのでさすがに控えた。
「一緒に行こうぜ、魔女様——いや、ステラ」
代わりに、ニッと笑って答える。
これは俺が始めた物語で、ずっと続けていくべき物語である。
「じゃあ、手伝います。早くこんな、くそったれな世界からはオサラバしちゃいましょう」
「おう。頼むわ」
どうにも俺だけのチカラじゃ転移魔法は荷が重いらしい。ステラの協力の元、俺たちは作業を始めた。
「……日本は、どんなところでしたっけ」
「つまんない場所だよ。魔法とかないし。子どもは学校、大人は仕事で自由がない。あ、でも飯はこっちの100倍美味いな」
「美味しいご飯。それは楽しみですねぇ。やる気出てきました」
それから数日が経過して、俺たちの転移魔法はついに完成する。
「さぁ、行きましょうか」
「ああ——って、なんだその荷物」
魔法陣の上に立ったステラの両手には、何やら大量の物が詰め込まれた皮袋が握られていた。
「金銀財宝」
「どっから持って来たんだよそんなもん……」
「勇者一行の宝物庫からちょろっと」
「おい……」
「まぁまぁ。元々、何割かは私たちの分け前のはずでしょう。そんなことより重いです。持ってください」
「はぁ……。あいあい分かりましたよ……っと。おぉ、マジで重い」
これ、けっこうな額になるのでは?
もしかして俺、日本で一生遊んで暮らせるの!? それなら5年も異世界を彷徨った甲斐があるというものだ。
「最後に、答えを聞かせてくださいな」
「答え?」
「最初の問いです。あなた自身の答えを、結局聞いていません」
「ああ……」
——こんな世界滅んでしまえばいいのにって、思いませんか?
「…………悪いが、あまりそうは思わないかな」
「そう、ですか」
たしかに俺の異世界転移は、あまり良いことがなかった。そもそも望んだものではないのは当然として、何のチート能力も与えられず、何をしても凡かそれ以下で、正直かなり苦労した。そんな理由もあって、俺は日本に帰るという道を選ぶ。
それでも、俺は彼女ほど酷い目にあったわけじゃないから。お世話になった人もいるし、学べたこともたくさんあったから。
“災厄の魔女の再来”であるステラに共感を抱くことはできない。
「…………ごめんな」
「いえ、……良かったです」
ステラは、目尻に涙を浮かべながら、笑った。それはとても、純粋なモノに見えた。
だから、なんだろうか。
こんなこと、絶対に、誰にも言えないけれど。
転移をする直前、目の前の景色が薄れていく中で、俺は——
この不幸な少女が、いつか、幸せになれることを、願った。
よく聞く話ではあるが、俺の隠れ家にして超低級ダンジョンであるこの場所にとっては、まったくもって無縁な話。そう思っていた時期が、俺にもありました。
「——こんな世界滅んでしまえばいいのにって、思いませんか?」
どこから用意したのかも知れない豪奢な椅子に我が物顔で腰掛ける10代前半の少女はさらりと呟いて、脚をゆっくりと組み直す。
神秘的なまでに美しい白髪と深淵を映す紅玉の瞳は、洞窟の暗闇の中でも圧倒的な存在感を放ちながら揺らめていた。
「……急にどうした? 魔王なの?」
少女のあまりに退廃的なセリフは、現代っ子の俺にとって、ファンタジーRPGでよくあるラスボスの前口上みたいに聞こえた。
「いやいや。魔王だなんて、あのイカついオジサンと一緒にしないでください。私は正義の天才魔法使いちゃんですよ」
不服を訴えてぷっくりと頬を膨らませた白髪赤目の少女の名前は、ステラ。
“天才魔法使いちゃん”なんて可愛こぶっているが、何を隠そうこの世界の全人類から嫌われ、恐れられている”災厄の魔女の再来”その人である。と同時に、勇者パーティの一員として、むりやり、便利に、使われていた。
そんな彼女が色々あって数日前から俺の棲家に居座っているわけで。超低級ダンジョンは地獄の入口へと劇的ビフォーアフターを遂げてしまっていた。
「…………あー」
俺はいそいそと続けていた作業の手を止めて、頭を掻きながら考える。
「…………まぁ、いんじゃねぇの? 世界なんて滅ぼしても」
たっぷりの沈黙の後、俺の口から出た言葉はそれだった。
人・間・が・彼・女・に・し・て・き・た・仕・打・ち・を考えれば、少なくとも俺は、ステラを止めないだろう。そもそも彼女が本気なら、俺なんて瞬殺されてしまうのだけど。
「たま~に優し~ですよねぇ、アスタは~」
ステラは一瞬だけ驚いた表情を見せた後、戯けたようすで嬉しそうにニヤニヤと笑う。
「でも残念お断り~」
「なんでだよ。サクッと滅ぼしてこいよ。時間ならまだあるぞ?」
「アスタ、私の話聞いてました?」
一転、ステラはまったくやれやれだぜと呆れて首を振る。その大袈裟な仕草に若干イラッとするが、ここは年上として心を落ち着かせた。
作業に戻りつつ、話に耳を傾ける。
「私はこんな世界滅んでしまえばいいのにって、言ったんです」
「……? そうだな?」
「……滅ぼしたいなんて、一言も言ってないのです」
「……はぁ?」
俺が顔を顰めると、ステラはやはり落胆したようすである。
「世界を滅ぼすなんてクソ面倒臭いことやってられませんよ。私は私の手を汚すことなく、たとえば不運な天災とかで人間が無様に、惨めに、苦しむ様を高みの見物できたら幸せだなぁって、それだけなんです」
「最低かよ」
いやマジで。
「知らなかったんですか?」
「そもそもあんま喋っとらんし」
「そうでしょうか。ここ数年で私がとったコミュニケーションの内、8割はアスタですよ」
「単に人と喋ってなさすぎなんだよなぁ」
「ちなみにあと2割は魔王とのテレパスです」
「……それ深堀りした方がいい?」
その内容によっては、冗談でも何でもなく人類の裏切り者であり、”災厄の再来”となる可能性まである。
「ただのパパ活なので忘れていいかと」
「逆に気になるんだが!?!?」
ちょっと魔王さん!? 魔王さん何やってんの!?
「ところで話は変わるんですけど」
「あん?」
「なんですかその、パンツ? 派手ですね」
それは魔法陣の中心に置かれていた。
「……俺のパンツだが」
何か問題でもありますか?
てか勝手に話変えるんじゃねぇよ。ステラにとっては「俺のパンツ>魔王」ってことでオーケーなんですか?
「……それは私視点で、異世界のパンツということでよろしいですか?」
「まぁ、そういうことだな」
「なるほど」
それで全て伝わったのだろう、ステラはふむふむと頷いた。
「異世界のパンツを媒介とした転移魔法陣。それがアスタの開発している異世界転移魔法」
俺、藤宮明日太《ふじみやあすた》は、現代日本の出身だ。およそ5年前に突然異世界転移して、気づいたら今いるこの剣と魔法のファンタジー世界にいた。縁あって勇者パーティと冒険を共にしながらなんとか生きてきたが、この度、日本へ帰ることにした。
その為の魔法の開発も、最終盤へと到達している。
「ぶふっ」
と、耐えきれないとばかりの下品な笑い声。
「パンツ……! パンツで異世界転移! ぶふふふっ……笑える……~~っ」
「っ、うっせー仕方ないだろ。もう他にないんだから」
この転移魔法は、俺が日本から持ち込んだ物、つまりは転移時に着ていた衣服などを道標として世界間転移を可能とする仕組みだ。
しかしその開発実験の過程で、ほとんどは使い果たし、異空間に消えてしまった。残るはこの派手なトランクスのみなのである。
「まぁ、いいんじゃないですか、ふふっ。私にはない発想です。パンツ。ぷくくっ」
「いや笑いすぎだろ」
「喜んでくださいな。この天才が褒めてるんですから」
「まったく褒められてる感じがしねぇ……」
そもそもこの魔法を思いついたのだって、ゲームやアニメ知識の恩恵が大きい。俺の功績とは言えないだろう。
「でも、ダメですね」
不穏にそう言って、ステラは椅子から立ち上がる。
「ここ、間違ってますよ」
「え……」
そんなまさか。5年間練り続けた魔法式だぞ……と思ったのも束の間、ステラが手を加えた魔法陣が今までにない魔力を纏って、淡い光を纏い始めた。足りなかった何かがピッタリとハマったような、そんな感覚。
「ね?」
「天才め……」
「お褒めいただき光栄です、凡才のアスタ」
「ぐぬぬ」
悔しいが、ステラの言う通り俺は凡才でしかない。チート能力なんて何一つ持ち合わせていなかった。ラノベなんて全部ウソっぱちで、妄想の産物でしかないのだ。
「ねぇ、アスタ」
「……なんだよ」
「本当に、私も一緒に行っていいんですよね」
魔法陣を見つめるステラはいつになく真剣な表情だった。いや、たった数日前にも、こんな顔を見た。それがきっと、彼女の本当の顔。
——おまえこそ本当にいいのかよ?
なんて、愚問でしかないことを言ったら魔法で焼き尽くされそうな気がしたのでさすがに控えた。
「一緒に行こうぜ、魔女様——いや、ステラ」
代わりに、ニッと笑って答える。
これは俺が始めた物語で、ずっと続けていくべき物語である。
「じゃあ、手伝います。早くこんな、くそったれな世界からはオサラバしちゃいましょう」
「おう。頼むわ」
どうにも俺だけのチカラじゃ転移魔法は荷が重いらしい。ステラの協力の元、俺たちは作業を始めた。
「……日本は、どんなところでしたっけ」
「つまんない場所だよ。魔法とかないし。子どもは学校、大人は仕事で自由がない。あ、でも飯はこっちの100倍美味いな」
「美味しいご飯。それは楽しみですねぇ。やる気出てきました」
それから数日が経過して、俺たちの転移魔法はついに完成する。
「さぁ、行きましょうか」
「ああ——って、なんだその荷物」
魔法陣の上に立ったステラの両手には、何やら大量の物が詰め込まれた皮袋が握られていた。
「金銀財宝」
「どっから持って来たんだよそんなもん……」
「勇者一行の宝物庫からちょろっと」
「おい……」
「まぁまぁ。元々、何割かは私たちの分け前のはずでしょう。そんなことより重いです。持ってください」
「はぁ……。あいあい分かりましたよ……っと。おぉ、マジで重い」
これ、けっこうな額になるのでは?
もしかして俺、日本で一生遊んで暮らせるの!? それなら5年も異世界を彷徨った甲斐があるというものだ。
「最後に、答えを聞かせてくださいな」
「答え?」
「最初の問いです。あなた自身の答えを、結局聞いていません」
「ああ……」
——こんな世界滅んでしまえばいいのにって、思いませんか?
「…………悪いが、あまりそうは思わないかな」
「そう、ですか」
たしかに俺の異世界転移は、あまり良いことがなかった。そもそも望んだものではないのは当然として、何のチート能力も与えられず、何をしても凡かそれ以下で、正直かなり苦労した。そんな理由もあって、俺は日本に帰るという道を選ぶ。
それでも、俺は彼女ほど酷い目にあったわけじゃないから。お世話になった人もいるし、学べたこともたくさんあったから。
“災厄の魔女の再来”であるステラに共感を抱くことはできない。
「…………ごめんな」
「いえ、……良かったです」
ステラは、目尻に涙を浮かべながら、笑った。それはとても、純粋なモノに見えた。
だから、なんだろうか。
こんなこと、絶対に、誰にも言えないけれど。
転移をする直前、目の前の景色が薄れていく中で、俺は——
この不幸な少女が、いつか、幸せになれることを、願った。
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