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猟奇者 二
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三月は馨を睨み付けると、知ってたよ。と、挑戦的な声を出した。
「だから康子さんを利用したんだ。母さんを取り戻す為に」
馨と三月にとって、異常とも言える現状よりも、母親への拘りの方が重要だったらしい。馨は足早に三月に近寄ると、シャツの襟元を掴んだ。
「どうする洋史、あっちはあっちで忙しそうだ。
幾ら利き手に怪我を負っているとしても、お前如きに力で負けはせんぞ。ましてや有紀を守ろうとすれば、尚更力が弱まるだろうて」
まだ、鮮血を滴らせる傷口は生々しく、見ているだけで痛みを覚えそうではあるが、有紀も守られるばかりではいられない。
しかし、幸か不幸か凶器になりそうな物は見当たらず、有紀は心の中で謝りながら、一番近くにあった女の死体に駆け寄ると、その白く透き通るような手を掴み、力を入れた。
「なにをする気だ!」
「だから康子さんを利用したんだ。母さんを取り戻す為に」
馨と三月にとって、異常とも言える現状よりも、母親への拘りの方が重要だったらしい。馨は足早に三月に近寄ると、シャツの襟元を掴んだ。
「どうする洋史、あっちはあっちで忙しそうだ。
幾ら利き手に怪我を負っているとしても、お前如きに力で負けはせんぞ。ましてや有紀を守ろうとすれば、尚更力が弱まるだろうて」
まだ、鮮血を滴らせる傷口は生々しく、見ているだけで痛みを覚えそうではあるが、有紀も守られるばかりではいられない。
しかし、幸か不幸か凶器になりそうな物は見当たらず、有紀は心の中で謝りながら、一番近くにあった女の死体に駆け寄ると、その白く透き通るような手を掴み、力を入れた。
「なにをする気だ!」
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