幸せなひととき

ゆーちゃ

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幸せなひととき

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 週末の夜。
 ワンルームを一番占領しているベッドのサイドに背を預け、あなたと並んで腰を下ろす。

 コンビニの袋から飲み物とおつまみを取り出して、氷を入れたグラスも持って来る頃には、借りてきたDVDの準備も整えてくれている。

 本編の前にしゅわしゅわと爽やかな音を響かせると、下から上へと昇る気泡に急かされたあなたは、グラスの端に口をつけ涼やかに喉を鳴らした。

 大きく上下に揺れる喉仏は、まるで今日一日の疲れを押し流しているみたいで。
 つっと自分の喉元に触れてみて、やっぱり男の人なんだなぁって思ってみたり。

 一気に半分減ったグラスをテーブルに置いたあなたは、満足げな顔で今日も少しおじさんっぽい台詞を口にする。

「っくぅ~……沁みるっ!」
「まるでビールだね?」
「ビールより断然こっちのが旨い!」

 テーブルに並べたオツマミを口へ運んだあと、再びグラスを手に取るあなた。
 カラン、と氷がグラスの中で転がった。



 私の彼はコーラ好き
 お酒に見立ててツマミで一杯
 これが堪らなく好きらしい



 足を投げ出しだらけきった姿も、よそ行きとは違う緩んだその横顔も。
 繰り返す何でもない週末の、その中のひとつの景色に過ぎないのにね。

 小さな幸せに浸るあなたの姿を隣で見られること。
 私も、おなじくらい幸せかもって思ったりするの。
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