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見えない者
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おじいちゃんと将棋をした時のこと。
最初は全然勝てなくて、でもある時不意に勝った。
それ以来おじいちゃんは僕と将棋をしてくれなくなった。
こんな夢を届けた。
暗い部屋で怯えたように目を閉じる男の子に。
小学生の頃に拾った猫がいた。
私は犬派のお母さんに頼み込んでその子に名前をつけた。
ある時猫は台所で動かなくなった。
物語を三十分くらいに纏めたつもりだ。
女性はつらいとも、嬉しいとも違う顔をしていた。
ライブシーンを守っていた。
内側から溢れる声を、感情を、普段は言えないことを、ばら撒いた。
観客が笑っていた。
部屋の中で男がうっすら笑っていた。
「まだ、やれる。」
誰にも聞こえないからか、そう呟いた。
今日も、誰かの本から、大切な一ページを切り取っている。
最初は全然勝てなくて、でもある時不意に勝った。
それ以来おじいちゃんは僕と将棋をしてくれなくなった。
こんな夢を届けた。
暗い部屋で怯えたように目を閉じる男の子に。
小学生の頃に拾った猫がいた。
私は犬派のお母さんに頼み込んでその子に名前をつけた。
ある時猫は台所で動かなくなった。
物語を三十分くらいに纏めたつもりだ。
女性はつらいとも、嬉しいとも違う顔をしていた。
ライブシーンを守っていた。
内側から溢れる声を、感情を、普段は言えないことを、ばら撒いた。
観客が笑っていた。
部屋の中で男がうっすら笑っていた。
「まだ、やれる。」
誰にも聞こえないからか、そう呟いた。
今日も、誰かの本から、大切な一ページを切り取っている。
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