退屈令嬢のフィクサーな日々

ユウキ

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憤るメイナード

 エレノアが健気であればあるほど、庇えば庇うほどクレアへの憎悪が募るようで、腹の底が焦げつくような怒りを抑えるので必死になったメイナードは、厳しい口調で側近やその場の騎士に言いつけた。


「…エレノアがああ言うのだ。
 寛大な処置で無ければならないのが、悔しくもあるが…。オーガスティン嬢を厳しく尋問しろ。必要なら吐くまで地下牢にでも繋げ。
 私は王宮に、母上とハーレイ公爵に状況を説明に行く。任せるがいいか?」

「「お任せください」」


 険しい表情のまま、医務室を出て行ったメイナードの背を、皆礼をして見送った。


「これは…厳しく問わなければなりませんね」
「そうだな。オーガスティン嬢を担当していたダンス講師が言うには、『本日の授業は体調不良のため別の日に』と本人から直接申し出があったらしいし」
「あの場にいた正当な理由がない以上、オーガスティン嬢がハーレイ嬢を待ち伏せをしていた可能性が高いですね。いきましょう」

「ああ」


 2人の側近は頷き合うと、女医からエレノアの診断書を受け取り、医務室を足早に去っていった。



 クレアの長い一日は、まだ続きそうである。
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