可愛い姉・美人な妹

ユウキ

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美人な妹と私

幼心の約束

 困った困ったと頬に手を当てて、コテンと首を傾げると、悲壮感漂っていた妹は涙を止めてぽかんと口を開けていた。


「まだ分からないんだし、調べ続けましょう。それでどうしようもなくなったら、二人で抜け出ましょう」
「ぬけ…?」
「出奔よ」

「出奔?!」


 声が大きいわと妹の口を指で塞げば、申し訳なさそうにしゅんとした。


「いい?もし疑惑が真実だったとしても、私の妹であることは間違いなく、私が貴女を大好きな事も揺るがないわ」


 いい?ともう一度言えば、頬を赤くした妹がコクンと頷いて、続きを待つように大きな瞳を潤ませながらじっと見つめる。


「私は父母に対して、親愛も情のかけらさえ見つけられないわ。他人みたいに感じることが多いわね。これだけされて、やっぱり継げと言われても、まっぴらごめんよ。
 二人で努力して、無理なら成人する年に出奔しましょう」

「おね…さま……」


 呆然とする妹に、選択肢を与えるように、口を開く。


「まぁ、嫌ならいいのよ?出奔しないにしても、私が外に出る事は決まりみたいだから」
「やだ!一緒に行く!お姉さまと一緒がいい!」


 ギュッと抱きついてきた妹を抱きしめ返しながら、私はもう一つ妹に言葉をかける。


「貴女は将来やりたいことを見つけなさい。
 お嫁さんでも、勉強したいでも、何処かへ行きたいでも何でもいいわ。
 この家を継ぎたくなったら、従兄弟でも探して結婚すればいいのだし」

「やりたいこと……?お姉さまにはあるの?」
「王宮文官よ!安定収入と高給取り。そして自分の家を手に入れるの!」


 またもポカンとした妹は、やがてクスクスと笑い出し、私も一緒になって笑い出したのだった。
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