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誰ですの?
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お父様とお母様が見送りから戻ってきて、私の対面に回って座りましたわ。
「はぁぁぁぁ。お前……次から次へと…」
お父様の様子に、私は眉間をキュゥっと寄せた
て慎重に言葉を紡ぐ。
「…………ドッキリじゃありませんの?」
「ちがぅわーーーいっ!」
脊髄反射の様にやけっぱちな声で即座に返したお父様。若干声が裏返ってますわ。これは嘘じゃなさそうね。
「はぁぁぁ、何でまたお前、あの男に言っちゃったんだ。お前昔はブチブチ文句言ってたじゃ無いか。いちいちムカつく~とかさぁ。まぁ中枢とは離れているし、いいけどさぁ~」
「そうねぇ。仲悪いのかしらぁ?なんて思っていたのだけれど。そうでもなかったということかしら?」
……ん?なんですの?気のせいかしら?あの青年を知っている様な口ぶりで話す両親へと訝しげな目を向けると、両親ともに私と目が合った。
見つめる事しばし。
驚愕に目を見開いていく両親。
眉間の皺を濃くして、ゆっくりと頭を傾ける私。
「おまっっ、まさか!!!!」
「嘘でしょ?!あなたまさかっ!」
「……………………?」
「な……なんて事だ」
「どうしましょうあなた……」
「……………………お知り合いですの?」
「マジかーーーーーー!!!」
「アデレイズがポンコツだなんて……!」
お母様の叫びが何気に酷い。けれど分からないものは分からない。婚約破棄現場以外で見かけたことはない……はず。
婚約してから一応妃教育と各所面通し、公式行事への参加、公務代行(押し付けられた仕事)で手一杯だったし。
王宮の文官繋がりでも無かった気がする……多分。あんな容姿居たら目立つと思うしね。
あれ?そういえばなんであんな所にいたんだろうか?あそこに居たってことは何かしら王宮の仕事に関わっているのよね?部外者は入れないはずだし。まぁ、あのバカ王子と真実の愛ごっこのお相手は、押し入ってきたんだろうけれど。
そんな事より、早く教えてくださいませ?
「はぁぁぁぁ。お前……次から次へと…」
お父様の様子に、私は眉間をキュゥっと寄せた
て慎重に言葉を紡ぐ。
「…………ドッキリじゃありませんの?」
「ちがぅわーーーいっ!」
脊髄反射の様にやけっぱちな声で即座に返したお父様。若干声が裏返ってますわ。これは嘘じゃなさそうね。
「はぁぁぁ、何でまたお前、あの男に言っちゃったんだ。お前昔はブチブチ文句言ってたじゃ無いか。いちいちムカつく~とかさぁ。まぁ中枢とは離れているし、いいけどさぁ~」
「そうねぇ。仲悪いのかしらぁ?なんて思っていたのだけれど。そうでもなかったということかしら?」
……ん?なんですの?気のせいかしら?あの青年を知っている様な口ぶりで話す両親へと訝しげな目を向けると、両親ともに私と目が合った。
見つめる事しばし。
驚愕に目を見開いていく両親。
眉間の皺を濃くして、ゆっくりと頭を傾ける私。
「おまっっ、まさか!!!!」
「嘘でしょ?!あなたまさかっ!」
「……………………?」
「な……なんて事だ」
「どうしましょうあなた……」
「……………………お知り合いですの?」
「マジかーーーーーー!!!」
「アデレイズがポンコツだなんて……!」
お母様の叫びが何気に酷い。けれど分からないものは分からない。婚約破棄現場以外で見かけたことはない……はず。
婚約してから一応妃教育と各所面通し、公式行事への参加、公務代行(押し付けられた仕事)で手一杯だったし。
王宮の文官繋がりでも無かった気がする……多分。あんな容姿居たら目立つと思うしね。
あれ?そういえばなんであんな所にいたんだろうか?あそこに居たってことは何かしら王宮の仕事に関わっているのよね?部外者は入れないはずだし。まぁ、あのバカ王子と真実の愛ごっこのお相手は、押し入ってきたんだろうけれど。
そんな事より、早く教えてくださいませ?
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