その令嬢は祈りを捧げる

ユウキ

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祈りは愚痴と共に

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 エイディアーナは愚かな想いに囚われまいと、普段からの習慣で王太子妃教育の前に王宮内にある教会に出向き、祈りと共に心に溜まった思いを素直に零す。


(天にいらっしゃる我らが神様。エイディアーナは今日も心から御身を敬愛しております。
 それはさておき、聞いて下さいます?別に良いですけれど、殿下もお年頃ですし。女の子と浮つきたいでしょうし?
 でもでも、私だって自由にしたいのを我慢しておりますのよ?せめて見えないところで、こっそりと……くらいの配慮があって然るべきだと思いません?ほんとーにデリカシーが無いったら!
 あー、足の小指を角にぶつけて仕舞えば良いんだわっ)



 早い話が愚痴と小さな不幸を、祈りと共に吐き出すのだ。
 ぶつぶつと神妙な面持ちで祈る姿は、誰にも声をかけることができず、同行していた護衛や侍女は、遠巻きにその様子を見守るばかりである。

 エイディアーナは一頻り祈り(?)を捧げ終わるとスッキリとした顔つきで立ち上がり、そのまま予定していた王太子妃教育の講義へと軽くなった足取りで向かう。


(あー、今日もスッキリした♪)


 こうしてエイディアーナは精神の均衡を保っていた。
 その後度々学園で嫌な場面や出来事に遭遇すると、同じように教会に飛び込んでは祈った。
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