幕末☆妖狐戦争 ~九尾の能力がはた迷惑な件について~

カホ

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元治元年

幕間:現状確認

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 こうして、私の新選組屯所暮らしが始まった。

  といっても私の活動範囲なんて、せいぜい自分の部屋と中庭ぐらいだけどね。

  食事は平隊士、たまに幹部の人が届けにきてくれるし、必要なものは可能な限り貸してくれたり。部屋に引きこもっていてもそんなに不自由はない。

  しいていうなら男装していることぐらいかだ。こればっかりはどうにもならないから我慢しますけど。

  あとはお風呂かな?この時代、銭湯はもうあるから風呂はそっちで済ませるんだけど、人目を盗んでこっそり出て行ってこっそり戻ってこないといけないのが少々面倒。

  それと平隊士の視線がなんか冷いろいろと微妙。冷たいような熱っぽいような、お前らどっちだよって突っ込みたくなる系統の視線だ。

  いや、わかるよ?どこの者かも知れない小僧(平隊士には男装はバレていない)がいきなり現れて個室使ってるからそりゃよく思いませんよね。

  だって、個室使ってるのって、幹部以上の人だけっぽいし。

 (なんかすいませんね)
 『平のやつら、広間とかで雑魚寝しておるからのう』
 (重ね重ねすいませんね。部屋を譲る気はないけど)
 『お主、それ平たちに言うんじゃないぞ。喧嘩売っておる』
 (大丈夫大丈夫、私しゃべれないから)

  言ったらよってたかってボコられるに決まってるでしょ。私はKYじゃないんだから。

 『しかし平の奴らも噂好きじゃのう。お主がどんな嫁をもらうのか、もう噂しておったぞ』
 (すごいねー)

  あと、私は平隊士の間では完全に少年だと思われている。誰も女だと疑いもしない。

 (意外と男装ってバレないもんだね)
 『今のお主は、どちらかというと少年顔だからな。凛とした少年には見えているぞ』
 (解せぬ。なんか形容詞が増えてるよ)

  私が美人だという認識は未だに受け入れられないけど。

  屯所暮らしが長くなれば暇になるかもしれないが、あいにく私にはまだ終わっていない作業がある。

 (よし!洗濯の続きだ!)
 『もういっそ買い換えたらどうじゃ?染み込んだ血を落とすのも大変じゃろう』
 (なんか、もったいない。洗って血が取れたらそのまま着る)
 『貧乏性』

  昨日は上着を洗ったが、今日は袴を洗う予定でいる。この互生、着物を買うのも高いので、なるべくリサイクルするのが普通だ、と思う。

 『それも終わったらどうするのじゃ?』
 (どうしようかな?薬調合の続きでもしようかな?)

  材料は手元にあるし、作れないことはない。手元にある分がなくなったあと困るけど。

 (まあ、なにはともあれ、洗濯が終わってから考える)
 『はいはい』 
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