キスの呪い (終)

325号室の住人

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11 前半フィン視点 最後ウォルフレッド視点 R18表現アリ

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「フィン…済まない。」

ちゅ…

ウォルフレッド様は、僕の顔の傷にキスを落とす。
すると、あれほど痛みを訴えていた傷がほわりと温かく感じ、ジワッと痛みが消える。

「な…?」

頬を温かくし、喉仏の辺りにキスをしたウォルフレッド様は顔を上げた。

「治癒魔法を施している。喉にも魔法…いや、これは魔法薬か? 身体全体には動かしづらくなる効果を、声も出なくなる効果があったようだ。
あとはどこか違和感の残るところはあるか?」

ウォルフレッド様は僕の顔をあらゆる角度から注視しながら言う。
僕は、あの男に殴られた鳩尾に無意識に触れていたようだ。

「ここか? 脱がせるぞ。」
パチンッ

ウォルフレッド様が顔の横でフィンガースナップを鳴らすと急に上半身が肌寒くなる。

くちゅん…

「すまない。」
パチンッ

クシャミが出ると、ウォルフレッド様が顔の横でフィンガースナップを鳴らす。
すると、僕の周りの空気が僅かに温かくなったように感じた。

「ここだな。」
フワッ

胸に感じるウォルフレッド様の髪の感触はまるで刷毛で撫でられているようで、くすぐったくて身体を捩る。

ちゅっ

鳩尾にもウォルフレッド様のキスが落ちると、その柔らかさに

「ンッ…」

少し声が漏れてしまう。

「フィン?」

ウォルフレッド様が顔を上げ、僕を見上げるような形になると、何故かウォルフレッド様の唇が《キス》という形に動き…

次の瞬間には、瞼を下ろしたウォルフレッド様の顔が眼前に広がっていた。



ちゅ…ちゆうぅぅっ…ちゅ……

ウォルフレッド様は何度も角度を変えながら僕に口付けている。

裸の僕の腿に跨り、2人分の服越しにも熱いと感じられるほどの固くなったソコを僕の股間に擦り付けながら、キスの合間に熱い吐息をこぼす。
キスはどんどん深くなっている。
ウォルフレッド様の舌は既に僕の唇の間から侵入し、僕の舌を捕獲して絡めたり舌の付け根や上顎の内側などに触れられれば、何故か腰が跳ねた。

僕の胸の尖りを親指で摘んだり捏ねたりされる度、頭の先から爪先までをビリビリとした刺激が駆け抜ける。

僕の呼吸は荒いけれど、深いキスで息苦しいのか、連なる刺激で息苦しいのか、だんだん分からなくなってくる。

何だか僕の股間も熱を移されたように熱くなる。
僕がそちらに右手を伸ばそうとすると、その手はウォルフレッド様の左手に捕まり、直後…

「ぁあああんっ…」

僕の股間へウォルフレッド様の大きな手が伸びてぎゅっと掴まれ、服越しに上下に扱かれれば、鼻にかかったような高い声が漏れる。

いつの間にか唇は解放され、今、ウォルフレッド様の唇は僕の胸の尖りを舌先で転がすのに付き合っている。
たまに吸われたり甘噛みされるのも、股間への刺激も、僕の頭の中をそのことだけしか考えられないように夢中にさせてしまった。

「あんっ…ぁあ……」

兄の新婚初夜の寝室から漏れ聞こえてきた艶めかしい嬌声を、自分も響かせてしまっていることに気付いた時には、腰を揺らし、自分もウォルフレッド様の右手に両手を重ねてウォルフレッド様の熱い切っ先に服越しに触れながら、腹の中の何か切ないような気持ちに、

「欲しい! ウォルフレッド様…」

と、泣きながら懇願していた。








呪いに当てられてフィンの身体を暴いていると意識できたのは、フィンを啼かせてフィンに欲しがられた時だった。

既に私の両手はフィンを半ば侵していて、私の下で涙を流しながら喘ぐフィンは美しく、既に首から下穿きの帯の際までをキスによる赤い花で飾っていた。

「ぁあああぁぁっ…ぁあんっ……欲しぃぃんっ……」

けれど、フィンを取り巻く魔力が薄紅と紫と黒の淫魔の色に染まっていたのを確認すると、これはフィンの望みではないと、その先まで進まずにフィンをイかせて収束する方向に決めた。

フィンから香る花のような香りに抗うのは本当に辛かったが、私の思惑通り3度も果てればフィンは気を飛ばして呪いは収束した。


──いつか、呪いに関係なく私を強請ってくれたら、その時は……

私はフィンを抱き上げると、離宮の浴室へ連れて行って丁寧にフィンを清めた。

それでもフィンは目を覚まさなかったので、マッサージ用の石の寝台にフィンを横たえると、自分も清めた。

ただ、洗っても洗っても横たわるフィンが視界に入ればイチモツが頭をもたげてなかなか落ち着かなかった。

最終的にフィンを私の精液塗れにし、浄め、最後にフィンを抱き上げたまま湯に浸かった。
もちろんその湯の中でも何度か発散した。

──これだから王族の性欲ってやつは…

自分にこれほど王族の血を感じたことがなかったけれど、確かに自分も王族なのだと実感したのは言うまでもない。


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