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しおりを挟む書類提出後は、そのまま王宮の祭壇へ向かう。
何故って?
それは……
「ここに、第3王子トーマスと、その妃エレーナの婚姻を認める!!!」
ギリギリセーフで間に合ったようだ。
今日は、婚約解消の書類受理のその足で、お嬢様は初恋の相手である第3王子殿下と婚姻したのだ。
何でも、第3王子殿下は、お嬢様が婚約を果たしたことでようやっと自分の中のお嬢様への気持ちに気付かれたそうだ。
そこからの猛チャージで、やっとお嬢様との婚姻が叶ったという訳だ。
祭壇の間から出てきたお2人はとても幸せそうに、見つめ合ってキスをした。
その時、王都の大聖堂の鐘が鳴り、正午を告げる。
その鐘がまるでお2人の門出を祝っているようで、私は拍手で2人を出迎えた。
これから、2人は第3王子殿下の治める辺境の地へと旅立つ。
私はもちろん、お嬢……いや、奥様の護衛兼侍女。
辺境に行ったら、ゴリマッチョの騎士と婚姻して、乳母になるのが私の夢だ!!
え? あの男がどうなったかって?
………………んー、興味なし!!
おしまい
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