【完】名前すら知らない、僕のつがい

325号室の住人

文字の大きさ
3 / 8

  2


『君はもう、私のものだからね。証を付けておいた。』

目が覚めた僕のイチモツには、鷹のような紋章の入ったリングが嵌められており…
『もし浮気したら、リングがお仕置きするからね。』

彼は美しい顔で…誰かを呼んだのか?
不意に現れた細身の男が、彼に恭しく頭を垂れた。

『何をしても構わないよ。』
『だからと言って私が何かすれば、私に危害が加わりそうですね…ならば………』

細身の男が股間を寛げる。
『さぁ、存分にお舐めください。』
彼は男を静止するように腕を掴んだ。
『いや、それは許せない。』

──あぁ、言葉がわからないのがもどかしい。


細身の男は、暫し考えたのち…
『ならば…キス、してください。』
僕の唇に指をあてると、自らの頰を同じ指でペンペンと叩く。

──これって、僕にキスしろって言ってる?

『全て終わったら私が消毒してやるから、安心して構わないよ。』

彼はとても優しい表情で僕に何か言っているみたい。
何て言ってるのかなんてわからない。
でも、彼のも細身の男のも言葉がわからないなら、きっとこの周りで僕の言葉がわかる人は皆無だろう。

僕は覚悟を決めると、細身の男の方へ少しずつ近付いた。
でも、ベッドがふかふか過ぎて歩いての移動は断念し、四つん這いになって移動した。


僕からのキスは初めてだ。
僕はドキドキしながら細身の男の首筋に唇で触れ…

「な? ぁっ…んんん~っやぁん!」

何が起こったって?
首筋に唇が僅かに触れた瞬間、イチモツに嵌まったリングが程よい塩梅で締まり、上下に動き始めたのだ。

「あ、ぁあんっ……んんっあんっんんぅ~!!」

僕は男に股間を曝け出し、悶えた。
涙で滲む視界。
でも、リングの動きは止まらない。

ゴクリッ

こんなに僕が叫ぶように嬌声を上げているのに、目の前の男から生唾を飲み込む音が聞こえた。
見開いた目が充血しているのも見えた。
襟元を緩める手が、筋張ったの手だと感じた。
男の服越しに股間の主張も何となくわかる。

でもなぜか目の前の男はその場から一瞬で姿を消す。

すると、不思議なことにリングは動きを止め、抜けない程度に緩んだ。
途端に股間のアイツは先から白濁を吐き出した。

ベッドを汚してしまったことに僕は血の気が引き…

「ご…ごめっ…はぁっはぁっ…汚し…しまっ…」

呼吸を整えながら言えば、彼が膝をつきながらベッドに上がって来るのが見えた。
僕の左頬に手を伸ばすと同時に嬉しそうに笑った彼は妖艶で…

あっという間に彼の顔が近付くと、僕はパクリと唇を食べられた。

咄嗟のことに抵抗どころか閉じることさえできなかった唇から彼の熱い舌が入り込み、絡み合いながら徐々に同じ温度になると…
体中をまさぐられ、爪の先で胸を掻かれ、肌を舌が這い、裏返されまた表に返され、膝を抱えたりダラリと開いたりし、最終的に彼に見おろされながら、これまでことだけを生業としてきた後ろを割り開かれ、そこへ彼の立派なサイズの剣があてがわれたのち、一気に奥まで

「ぁああああぁぁぁぁーーーーーーー!!!!!」

あまりの刺激に僕は気を飛ばした。


感想 0

あなたにおすすめの小説

処刑される悪役令息に転生したらなぜか推しの騎士団長がグイグイ近づいてくる

猫に小判
BL
交通事故で死んだはずの会社員・田中悠人は、気がつくとBL小説『恋と陰謀~はじまりは夜に~』の世界に転生していた。 しかも転生先は、原作で処刑される悪役令息エリオット。 当然そんな未来は回避したい。 原作知識を頼りに慎重に立ち回るつもりだったのに、気づけば王宮を揺るがす事件に巻き込まれていき――。 さらに困ったことに、原作で一番の推しだった騎士団長ガイウスがやたらと距離を詰めてきて……? 平穏に生きたい元悪役令息と、過保護な騎士団長がじれじれ距離を縮める話。 ガイウス(騎士団長)×エリオット(元悪役令息)

偽りの聖者と泥の国

篠雨
BL
「感謝すら忘れた者たちに、明日を語る資格はない」 自らの都合で聖王セシルを追放し、異世界から新たな「勇者」を召喚したアドレアン聖王国。 しかし、その身勝手な選択が、国を、大地を、そして人々の心を根底から腐らせていく。 壊れゆく少年勇者と、彼を歪に愛した騎士。 二人の執着が交わったとき、聖王国は二度と再生不能な終焉へと突き進む。 裏切り者たちには、因果応報という名の、容赦なき報いが下る。 これは、傲慢な国が崩壊するまでの、無慈悲な記録。 ----------------------------------------- 『嘘つき王と影の騎士』から引き続き読んでくださる皆様へ この物語は、セシルを虐げた者たちが、ただただ因果応報の末路を辿るだけの物語です。 本編に救いはありません。 セシルたちのその後が気になるという方は、本編は飛ばして、最終話の後に掲載する「閑話」のみをお読みいただくことをお勧めいたします。 本作は『嘘つき王と影の騎士』の続編となりますが、前作をお読みでない方でも一つの物語としてお楽しみいただけます。

【完結】巷で噂の国宝級イケメンの辺境伯は冷徹なので、まっっったくモテませんが、この度婚約者ができました。

明太子
BL
オーディスは国宝級イケメンであるにも関わらず、冷徹な性格のせいで婚約破棄されてばかり。 新たな婚約者を探していたところ、パーティーで給仕をしていた貧乏貴族の次男セシルと出会い、一目惚れしてしまう。 しかし、恋愛偏差値がほぼ0のオーディスのアプローチは空回りするわ、前婚約者のフランチェスカの邪魔が入るわとセシルとの距離は縮まったり遠ざかったり…? 冷徹だったはずなのに溺愛まっしぐらのオーディスと元気だけどおっちょこちょいなセシルのドタバタラブコメです。

冷血宰相の秘密は、ただひとりの少年だけが知っている

春夜夢
BL
「――誰にも言うな。これは、お前だけが知っていればいい」 王国最年少で宰相に就任した男、ゼフィルス=ル=レイグラン。 冷血無慈悲、感情を持たない政の化け物として恐れられる彼は、 なぜか、貧民街の少年リクを城へと引き取る。 誰に対しても一切の温情を見せないその男が、 唯一リクにだけは、優しく微笑む―― その裏に隠された、王政を揺るがす“とある秘密”とは。 孤児の少年が踏み入れたのは、 権謀術数渦巻く宰相の世界と、 その胸に秘められた「決して触れてはならない過去」。 これは、孤独なふたりが出会い、 やがて世界を変えていく、 静かで、甘くて、痛いほど愛しい恋の物語。

押しても押してもダメそうなので引くことにします

Riley
BL
俺(凪)には愛して止まない幼馴染(紫苑)がいる。 押しても押してもビクともしない余裕の態度に心が折れた。 引いたらダメだと思っても燃え尽きてしまった…。 ちょっと休憩…。会えないと寂しいけど、引くと言ったからには自分からいけない…

完結·氷の侯爵はおっさん騎士を溺愛したい〜枯れおじの呪いを解くには恋が必要らしいです~

BL
少年だったルイを庇って呪いを受けた騎士ディオン。 それから年月が経ち、ルイは青年に、ディオンはおっさん騎士になっていた。 魔法を使うと呪いが進むディオン。その呪いを解呪しようと試行錯誤なルイ。 そんなとき、ひょんなことから恋をすれば呪いが解けるのでは、となりルイがディオンに恋をさせようと様々な奇行を始める。 二人は呪いを解くことができるのか、そして二人の関係は―――――― ※完結まで毎日投稿します ※小説家になろう、Nolaノベルにも投稿しています

2度目の異世界移転。あの時の少年がいい歳になっていて殺気立って睨んでくるんだけど。

ありま氷炎
BL
高校一年の時、道路陥没の事故に巻き込まれ、三日間記憶がない。 異世界転移した記憶はあるんだけど、夢だと思っていた。 二年後、どうやら異世界転移してしまったらしい。 しかもこれは二度目で、あれは夢ではなかったようだった。 再会した少年はすっかりいい歳になっていて、殺気立って睨んでくるんだけど。

俺は夜、社長の猫になる

衣草 薫
BL
冤罪で職を追われた葵は、若き社長・鷹宮に拾われる。 ただし条件は――夜は“猫”として過ごすこと。 言葉を話さず、ただ撫でられるだけの奇妙な同居生活。 タワマン高層階の部屋で、葵は距離を崩さない鷹宮に少しずつ惹かれていく。 けれど葵はまだ知らない。自分が拾われた本当の理由を。