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僕と彼は今日が初対面だった。
しかも僕はこの国の端の森の中に突然転移してしまっただけの日本の高校生、いや、卒業したてホヤホヤの男だ。
姉は腐女子で、男同士の愛され方をする恋の話の薄い本を、よく父母に隠れて読んでいた。
姉に見せられたけれど僕はそちらに興味はなく、小中高と並べばいつも腰に手を当てるだけしかしてこなかったのを気にしている、性的にはストレートな、ただの男だった。
あの夢を見てしまう以外は………
そんな、国の端に制服のままふと現れた僕を発見したのが彼だったのだろう。
それでどこがどうなって僕が彼とこんなことになったのか全くわからなかったのだけれど、いや、もしかして何か説明があったのかもしれない。僕には彼の言葉がわからないから。
結果として、僕は彼と最後まで致してしまった。
しかも、すこぶる気持ち良かっ…いや、現在進行系で気持ちいい。
意識が浮上してくるとベッドに俯せになっており、彼に腰を掴まれ、深いところをグリグリと探るように穿たれていると気付いたのだ。
「!……はぁんっ…んっあっぁあっあぁっ…」
「目覚め、たのか?」
僕の声に気付いた彼は言うと、一際強く穿ち、そのまま胸で僕の背中をベッドに押し付けるように伸し掛かってきた。
左へ顎を引かれた直後、齧られるようなキスが始まる。
キスだけでも気持ちよく、力が抜けてしまった喘ぐ僕の唇の隙間から彼の舌が挿入され、僕の頬の内側や上顎を撫でられた。
後ろから挿入されたまま表に返され、胸と胸が重なる。
彼の胸は男の僕でも惚れ惚れするほどの肢体で、その胸筋の隆起でさえ先端に触れられれば気持ちよくて、僕はそれだけで自分の腹を白濁で汚し、彼はそれを嬉しそうに頰を緩めながら僕を見下ろした。
僕はその視線だけでも白濁を飛ばし、彼は益々笑みを深くした。
彼の胸に縋るような体勢で目が覚めた。
布団の中では、見たくないけれど脚同士が絡み合っている。
頭に大きな手のひらの温かみを感じ、顔を上げると、彼の大きな手に髪を梳かれていた。
「そなた、名は?」
腹に響く低音は心地好く、それだけで自分の両脚と彼の太腿に挟まれた間でムクリと何かが目覚めるのを感じた。
「魔法を使っておる。言葉は訳されておろう?…いや、こちらを慰めるのが先、か?」
彼が体の向きを変え、長い腕が目覚めたばかりの場所へ伸びる。
「ひゃん!」
明らかに僕が感じやすい場所をピンポイントで狙った弄り方に、僕の体には一気にスイッチが入った。
それからまた、僕はイッて気を失い、目覚めてキスだけイッて気を失い、目覚めれば既に挿入され揺さぶられていてまたイッて…
ある晩目覚めるとお腹が膨らんでおり、猛烈な眠気に負けて眠り、また起きた時にはお腹の捩れそうな痛みに気を失い、またその翌朝……
《ママぁはやくおきてぇ! だっこぉ~!!》
《アタシおなかすいた! ママにく~!!》
《ママ、ぼくもぉ~!!!》
頭の中にだけ聞こえる不思議な声の子犬らが、戯れつつ僕の顔をペロペロ舐めていた。
彼のあの長い金髪と同じ色の体毛の子犬と、僕と同じ日本人的な黒髪色の体毛の子犬、黒髪に金のメッシュを入れたような体毛の子犬……
僕はどうやら、子犬を3匹産んだらしかった。
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