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第31話
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予期せずに使用してしまったマジックアーマーの影響で重度の魔力枯渇症に陥った僕は、体調を整える為に1つだけ残しておいた魔力回復薬を異空間収納から取り出しました。
これはこれまでヒール草や毒消し草を採集してる中で、一緒に採集していたマジカル草を調合して作っていたものです。
これまで僕はあまり魔力を使用する機会がなかったので、作成した魔力回復薬の殆どをニナに渡していましたが、これからはもう少し自分用も準備しておこうと思いました。
重度な魔力枯渇状態は経験しないと辛さは分からないとよく言いますが、僕もここまで辛いとは思っていませんでした。まるでハンマーで頭の内部を滅茶苦茶に殴り続けられてるような痛みが続き、全身の穴からおかしな汗が吹き出し、関節が勝手に震えて体をうまく動かせなくなるのです。
さらには耳も聞こえづらくなり、歯はこのまま全て抜けるんじゃないか?と思えるほど激しく震えてしまうのです。正直魔力回復薬すらうまく飲めるのだろうかとかなり不安を覚えました。
何とか飲むことに成功した魔力回復薬の効果は絶大でそれだけ苦しんでいた症状があっという間に落ち着きました。
僕は久しぶりに今は何もしたくないと思えるほどふらふらな状態でそのまま横たわることとなりました。
「ロン、戻ったぞ!ってこんなところで寝てるのかよ!」
戻ったハイン師匠の大きな声で僕は目覚めました。あれからいつの間にか眠ってしまったようです。
「ハイン師匠…おかえりなさい。」
「それでスキルは覚えたのか?」
「魔力感知と魔力操作のスキルはレベル3まで上がりました。」
「何?今の1時間の間にそんなに上がったのか?さすが10倍速だな!それにしてはやけに、テンション低くないか?何かあったのか?」
「ちょっと調子に乗って色々と試行錯誤していたら、危険なスキルを取得してしまいあっという間に魔力枯渇に陥ったんです。」
「はあ?どういうことだ!?」
「魔力操作を利用して魔力のコーティングを自分に作れないか試していたらたまたまマジックベールというスキルを覚えたんです。それを全身に広げることに成功したので、今度は全力でそのマジックベールに魔力を込め続けたら、マジックアーマーというスキルを覚えたんです。
このスキルが使用してる間は魔力を恐ろしいくらい消費する上、魔力の回復をしなくなるというものだったのです。
すぐに解除しましたが、それでも魔力枯渇症になっていました。」
「何故そんな状況になるのかは置いといて、魔力枯渇症になったにしては元気だな?魔力回復薬を持っていたのか?」
「はい。幸い持っていて助かりました。もし持ってなかったらと思うとゾッとします。」
「魔力枯渇は魔法をメインに扱う人間には何より恐ろしいものだからな!」
「ハイン師匠も経験があるんですか?」
「司祭なんてしてると結構経験することになるぞ!急に怪我人が大勢現れたらギリギリまでは回復魔法を行使するしな!!魔力回復薬をがぶ飲みし過ぎてお腹一杯になることなんて当たり前だ!魔力回復薬が無くなっても、魔法が発動する限りは回復に努める。
魔力枯渇は俺が我慢すればいいが、怪我人は待ってくれねーからな。死ななければ後からでも救えるが、死んじまったら後悔しか残らねーからな…」
「立派ですね。僕にはとても真似できそうにないです。」
これは素直な感想でした。他人の命を助ける為に自分があの苦しみを魔力回復薬がない状況で耐える決断をできるかといえば、今の僕にはとてもできそうになかったからです。
僧侶のジョブを授かる人はそういう決断をできる人が選ばれるのかもしれません。
では何故僕はこんなボッチというジョブを授かったんでしょう?ニコルさんやガープ師匠、ハイン師匠、フラム師匠は僕が将来英雄になる為にその力を授けられたんだと言ってくれました。
でも僕は英雄になりたいと思ったこともないですし、物語の主人公たちのように悪と戦って世界を守りたいとも思いません。
どちらかというと、カッシュたち幼なじみやニコルさんのように仲良くなった人たちだけの役に立てればそれでいいと思ってるくらいです。それも救うなんておこがましく、回復薬を提供できる程度の役立ち方でも満足してしまってる程度の人間なのです。
期待をしてもらえるうちはその期待を裏切りたくはないとも思いますけどね。
「体調はどうだ?訓練を続けられそうか?」
「それは大丈夫です。もうだいぶ良くなりましたので!」
「そうか…じゃー次は回復魔法を覚えてもらおう。回復魔法を覚える方法は、誰かの傷に魔力操作で魔力を集めて、その傷が治っていくイメージを持ち続けることだ。」
「傷ですか?誰の傷を見るのですか?」
「そんなのロンの傷に決まってるじゃねーか!ちょちょいっと自分に切り傷でも付けてそれを治していけばいいんだ!!」
「自分にですか?」
回復に関わる人ってカミュー師匠の時もそうでしたが、自分を傷つけるのにあまり抵抗がないように見えます。
仕方ないですし、僕はナイフを使って指先を切り裂きました。それを見て、ハイン師匠は黙って部屋を出ていきました。スキルを覚えやすいように環境を整えてくれたようです。
言われた通り、魔力を傷口に集めていきます。さらにその傷が消えていくイメージを持ち続けます。
《スキル 回復魔法lv1 を覚えました》
《魔法 ヒール を覚えました》
《魔法 キュア を覚えました》
覚えられたようです。ヒールが怪我の治療する魔法で、キュアが病気や毒などの状態異常を治療する魔法のようです。
早速ヒールを唱えて、指の怪我を治療します。一瞬で怪我は消えてしまいました。
考えたら僕は回復魔法のスキルレベルを上げるのは大変なんじゃないのかな?確か僕の回復魔法は他人には使用できない筈だし、僕自身が怪我をした時に使わないと上げることはできないんじゃないかな?
僕の心配はハイン師匠の一言で解決することになりました…
「んなもん、毎日自分を怪我させて治せばいいだけだ!!簡単な話じゃねーか!そうだな…よっぽどのことがねー限りは、毎日20回はヒールで回復するようにしろ!!分かったな!?」
「…はい。………」
「嫌そうだな?だがそれ以外に回復魔法のレベルを上げる方法がないだろ?」
僕はこれまで様々な師匠たちから、様々な指示を受けていましたが、これがこれまでの中でも断トツで一番嫌な指令でした。何が悲しくて自分で自分を傷つけることを毎日の日課にしなければならないのでしょうか?
やりますよ?期待は裏切れないですからやりますけど、久しぶりに愚痴りたい気分になってしまったのも仕方ないでしょう?
この後も、補助魔法も教わりました。
守りを上げるプロテクトアップ、素早さを上げるスピードアップ、力を上げるパワーアップ、魔力を上げるマインドアップです。
これらは強敵と戦う際には大きな力となりそうです。
ハイン師匠の言いつけで、この補助魔法もどれでもいいから毎日20回は使うことを日課として課せられました。
「うーむ。」
「どうかされましたか?」
「いやな…普通は回復魔法を教えるってことは経験を積ませる為に、怪我人を集めたり、教会の奉仕活動に参加させて経験を詰ませるんだ!だが、お前の場合は他人には回復魔法を使えねーからそれができねー!
つまりは俺にはもうロンに教えることは何もねーってことだ!!」
「えっ?そうなんですか?」
「いや!待てよ!おい、ロン!もう一度お前のジョブの特性の詳細をもう1度教えろ!!」
「えっ?はい。」
僕が説明をすると、ハイン師匠はニヤリと笑いました。
「いける…いけるぞ!まだ俺にも教えてやれることがあったようだぞ!!」
これはこれまでヒール草や毒消し草を採集してる中で、一緒に採集していたマジカル草を調合して作っていたものです。
これまで僕はあまり魔力を使用する機会がなかったので、作成した魔力回復薬の殆どをニナに渡していましたが、これからはもう少し自分用も準備しておこうと思いました。
重度な魔力枯渇状態は経験しないと辛さは分からないとよく言いますが、僕もここまで辛いとは思っていませんでした。まるでハンマーで頭の内部を滅茶苦茶に殴り続けられてるような痛みが続き、全身の穴からおかしな汗が吹き出し、関節が勝手に震えて体をうまく動かせなくなるのです。
さらには耳も聞こえづらくなり、歯はこのまま全て抜けるんじゃないか?と思えるほど激しく震えてしまうのです。正直魔力回復薬すらうまく飲めるのだろうかとかなり不安を覚えました。
何とか飲むことに成功した魔力回復薬の効果は絶大でそれだけ苦しんでいた症状があっという間に落ち着きました。
僕は久しぶりに今は何もしたくないと思えるほどふらふらな状態でそのまま横たわることとなりました。
「ロン、戻ったぞ!ってこんなところで寝てるのかよ!」
戻ったハイン師匠の大きな声で僕は目覚めました。あれからいつの間にか眠ってしまったようです。
「ハイン師匠…おかえりなさい。」
「それでスキルは覚えたのか?」
「魔力感知と魔力操作のスキルはレベル3まで上がりました。」
「何?今の1時間の間にそんなに上がったのか?さすが10倍速だな!それにしてはやけに、テンション低くないか?何かあったのか?」
「ちょっと調子に乗って色々と試行錯誤していたら、危険なスキルを取得してしまいあっという間に魔力枯渇に陥ったんです。」
「はあ?どういうことだ!?」
「魔力操作を利用して魔力のコーティングを自分に作れないか試していたらたまたまマジックベールというスキルを覚えたんです。それを全身に広げることに成功したので、今度は全力でそのマジックベールに魔力を込め続けたら、マジックアーマーというスキルを覚えたんです。
このスキルが使用してる間は魔力を恐ろしいくらい消費する上、魔力の回復をしなくなるというものだったのです。
すぐに解除しましたが、それでも魔力枯渇症になっていました。」
「何故そんな状況になるのかは置いといて、魔力枯渇症になったにしては元気だな?魔力回復薬を持っていたのか?」
「はい。幸い持っていて助かりました。もし持ってなかったらと思うとゾッとします。」
「魔力枯渇は魔法をメインに扱う人間には何より恐ろしいものだからな!」
「ハイン師匠も経験があるんですか?」
「司祭なんてしてると結構経験することになるぞ!急に怪我人が大勢現れたらギリギリまでは回復魔法を行使するしな!!魔力回復薬をがぶ飲みし過ぎてお腹一杯になることなんて当たり前だ!魔力回復薬が無くなっても、魔法が発動する限りは回復に努める。
魔力枯渇は俺が我慢すればいいが、怪我人は待ってくれねーからな。死ななければ後からでも救えるが、死んじまったら後悔しか残らねーからな…」
「立派ですね。僕にはとても真似できそうにないです。」
これは素直な感想でした。他人の命を助ける為に自分があの苦しみを魔力回復薬がない状況で耐える決断をできるかといえば、今の僕にはとてもできそうになかったからです。
僧侶のジョブを授かる人はそういう決断をできる人が選ばれるのかもしれません。
では何故僕はこんなボッチというジョブを授かったんでしょう?ニコルさんやガープ師匠、ハイン師匠、フラム師匠は僕が将来英雄になる為にその力を授けられたんだと言ってくれました。
でも僕は英雄になりたいと思ったこともないですし、物語の主人公たちのように悪と戦って世界を守りたいとも思いません。
どちらかというと、カッシュたち幼なじみやニコルさんのように仲良くなった人たちだけの役に立てればそれでいいと思ってるくらいです。それも救うなんておこがましく、回復薬を提供できる程度の役立ち方でも満足してしまってる程度の人間なのです。
期待をしてもらえるうちはその期待を裏切りたくはないとも思いますけどね。
「体調はどうだ?訓練を続けられそうか?」
「それは大丈夫です。もうだいぶ良くなりましたので!」
「そうか…じゃー次は回復魔法を覚えてもらおう。回復魔法を覚える方法は、誰かの傷に魔力操作で魔力を集めて、その傷が治っていくイメージを持ち続けることだ。」
「傷ですか?誰の傷を見るのですか?」
「そんなのロンの傷に決まってるじゃねーか!ちょちょいっと自分に切り傷でも付けてそれを治していけばいいんだ!!」
「自分にですか?」
回復に関わる人ってカミュー師匠の時もそうでしたが、自分を傷つけるのにあまり抵抗がないように見えます。
仕方ないですし、僕はナイフを使って指先を切り裂きました。それを見て、ハイン師匠は黙って部屋を出ていきました。スキルを覚えやすいように環境を整えてくれたようです。
言われた通り、魔力を傷口に集めていきます。さらにその傷が消えていくイメージを持ち続けます。
《スキル 回復魔法lv1 を覚えました》
《魔法 ヒール を覚えました》
《魔法 キュア を覚えました》
覚えられたようです。ヒールが怪我の治療する魔法で、キュアが病気や毒などの状態異常を治療する魔法のようです。
早速ヒールを唱えて、指の怪我を治療します。一瞬で怪我は消えてしまいました。
考えたら僕は回復魔法のスキルレベルを上げるのは大変なんじゃないのかな?確か僕の回復魔法は他人には使用できない筈だし、僕自身が怪我をした時に使わないと上げることはできないんじゃないかな?
僕の心配はハイン師匠の一言で解決することになりました…
「んなもん、毎日自分を怪我させて治せばいいだけだ!!簡単な話じゃねーか!そうだな…よっぽどのことがねー限りは、毎日20回はヒールで回復するようにしろ!!分かったな!?」
「…はい。………」
「嫌そうだな?だがそれ以外に回復魔法のレベルを上げる方法がないだろ?」
僕はこれまで様々な師匠たちから、様々な指示を受けていましたが、これがこれまでの中でも断トツで一番嫌な指令でした。何が悲しくて自分で自分を傷つけることを毎日の日課にしなければならないのでしょうか?
やりますよ?期待は裏切れないですからやりますけど、久しぶりに愚痴りたい気分になってしまったのも仕方ないでしょう?
この後も、補助魔法も教わりました。
守りを上げるプロテクトアップ、素早さを上げるスピードアップ、力を上げるパワーアップ、魔力を上げるマインドアップです。
これらは強敵と戦う際には大きな力となりそうです。
ハイン師匠の言いつけで、この補助魔法もどれでもいいから毎日20回は使うことを日課として課せられました。
「うーむ。」
「どうかされましたか?」
「いやな…普通は回復魔法を教えるってことは経験を積ませる為に、怪我人を集めたり、教会の奉仕活動に参加させて経験を詰ませるんだ!だが、お前の場合は他人には回復魔法を使えねーからそれができねー!
つまりは俺にはもうロンに教えることは何もねーってことだ!!」
「えっ?そうなんですか?」
「いや!待てよ!おい、ロン!もう一度お前のジョブの特性の詳細をもう1度教えろ!!」
「えっ?はい。」
僕が説明をすると、ハイン師匠はニヤリと笑いました。
「いける…いけるぞ!まだ俺にも教えてやれることがあったようだぞ!!」
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