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第72話
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「うん!軽い♪思ってた以上に動きやすい!!」
翌朝、しばらく休んでしまった日課の早朝訓練に新たに作った装備一式を装着して向かいました。
せっかく作ったので、試しに使ってみることにしたのです。いつもの西の森では魔物が弱すぎて相手にならないので、もう少し遠くまで行くことにしました。
目的地はレイク湖です。ここは王都で使われる水の大部分を担っている巨大な水源地で、水辺にも水の中にも様々な生物や魔物が生息しています。
僕の装備品はブルードラゴンの皮を使ったからなのか、水神シリーズという特殊な装備品へ進化したので、ここで試すのが一番だと思ったのです。それに、セット効果に水の中でも呼吸もでき、自由に動けるとあったので、潜れるくらいの大量の水がある場所で試したかったのです。
レイク湖に近づくと、本当にここは湖なのか?海ではないのか?と思えるほどの広い湖が広がっていました。対岸が黙視できないのです。
レイク湖の大きさに驚いていると、早速魔物が襲ってきました。アクアリザードの大群です。
アクアリザードは口から水属性の水弾を次々と放ってくる魔物で、単体ならそれほど強くありませんが、集団となると水弾が多すぎて中々近づくことすらできません。
ですので、通常は遠距離から弓や魔法で一掃するのですが、僕には水神シリーズの恩恵があります。水属性の攻撃は無効なのです。
水弾は僕の目の前まで来ると何もせずとも、勝手に消滅していきます。僕は水弾を無視しながらゆっくりとアクアリザードに近づき、英雄の鎚で軽く小突いてみました。
「バチバチっ!」
どうやら、アクアリザードの苦手な属性である雷の攻撃となったようです。殴られたアクアリザードは痺れ、そのまま気絶してしまいました。
なるほど…自動的に最適な属性を選んで攻撃してくれるのか!すごく便利だ!!
ズキッ!
考え事をのんびりしていると、別のアクアリザードが僕に噛みついてきていました。水弾が無効だから油断してましたが、普通の物理攻撃は受けてしまうようです。
「ライトニングチェイン!」
僕の雷魔法でアクアリザードたちは痺れて動けなくしようと使ったのですが、思っていた以上に威力が出てしまい、アクアリザードたちはそのまま感電死してしまいました。
これが魔力増大の効果かな?想像以上に威力が上がってる…これを人を無力化するのに使う場合は、かなり手加減が必要になりそうだな。。
「ヒール!」
先ほど噛まれたところを念のため回復してから、次は本番の水の中に入ることにしました。
水の中に飛び込むと不思議なことに濡れた感触すらありません。自分の周りにだけ薄いバリアのようなもので守られてるように感じます。それに本当に水中なのに問題なく呼吸もできます。
水中で動こうとすると、陸の上と同じように普通に何の抵抗もなく動くこともてきるのですが、意識すると水を利用し、泳ぐこともできました。
さらに驚いたのは水さえあれば、任意でどこでも壁や地面のように変えることができ、それを蹴りながらかなり素早く、かつ複雑に動けるようになることが分かりました。
これは慣れれば、下手をすれば陸よりも動きやすいかもしれません!
さらにさらに驚かされたのはグリーブについていたスキルです。ウォータージェットのスキルは水の中で使えば、両足裏の方向にものすごい勢いの水流を作り出し、僕自身を超加速させるのです。
まるで人間魚雷です。足の向ける方向を変えることで、自由に方向を変えることも簡単で、これならば水中であればブルードラゴンですら簡単に倒せそうです。
調子に乗ってウォータージェットを使いまくり、きれいな魚影や凶悪な魔物の間を孟スピードで掻い潜りながら、レイク湖の底を楽しく探検していると、湖の中心部に巨大な地面の割れ目を発見しました。
割れ目といっても間には50メートル以上の距離があり、底は全く見えないほど深いようです。普通なら恐ろしくて近づくことすら躊躇うのですが、僕は水神シリーズのお陰で水に対して圧倒的なアドバンテージを手に入れたことで、好奇心の方が勝ってしまいました。
割れ目に入ると、これまでと違い太陽の光は全く届かなくなりました。僕は暗視のスキルを持ってるのでそれでもうっすらとは見えますが、さすがに少し不安を覚えたので光属性魔法のライトボールを5つ使い、周りに配置しました。
光が発生したことで広がった視界には、見たこともない巨大な魚や水生の魔物たちが泳ぎ回っていました。
そして…その光に呼び寄せられたそれらの生き物たちは、僕へ向けて次々と攻撃をし掛けてきます。
全長10メートルはあろう巨大な蛇のような魔物は口から何やら紫色のものを吐き出し、僕の周りの水を汚染していきます。
そこを僕を食べようと大きな口を開けたまま、たまたま通った鮫のような魔物がその猛毒にやられて浮いていきます。
僕はその汚染された毒からウォータージェットで距離をとっていると、その鮫のような魔物は既に別のワニのような魔物に一飲みで飲み込まれるところでした。
この怪獣のような魔物たちは何なんでしょう?今のワニの魔物…20メートルはくだらない大きさです。何故こんな強力な魔物ばかりがこの裂け目には生息してるんでしょう?
あっ!ワニの魔物が今度は僕くらいの小さな魚の魔物の集団に生きたまま食べられ始めました!あっという間に骨だけとなってしまいました。
ここにはあまりにも死が溢れすぎてます。
一体ここはなんでしょう?
僕があまりの光景に絶句していると、先ほどの魚の魔物の集団が僕の方へ向かってきています。
「ライトウォール!ライトウォール!ライトウォール!」
ライトウォールという光の壁を作り出す魔法を目の前に3枚重ねして強度を上げました。魚の魔物たちはそれに次々と激突していき自滅していきます。
水の中で有効そうな属性を考えると光属性一択でした。火風属性はすぐに消えそうですし、土氷属性は水の抵抗を受けて威力が弱まりそうですし、水闇属性にはここの魔物たちは抵抗力がありそうです。
雷属性は自分にも水を伝って影響がきそうだったので使えません。
僕の頭にはレベルが上がったというアナウンスが次々と鳴り響いていますが、そんな場合ではないようです。後続の魚の魔物たちはライトウォールを避けて僕に襲いかかろうとしているようです。
「シャイニングシャワー!シャイニングシャワー!シャイニングシャワー!」
小さな光の槍が隙間なく魚の魔物たちに降り注ぎます。それでも1つ1つの威力がそれほど強くないので、抜けてくる魔物たちには、
「ライトレーザー!ライトレーザー!」
強烈な光のレーザー光線で焼き殺していきます。それすらも魚の魔物たちは数の暴力で抜けて僕に次々と突撃してきます。
僕はここで無傷で倒すことを諦めました。
「サンダーストリーム!!」
僕が今覚えている雷属性魔法で最大の範囲攻撃魔法であるサンダーストリームです。数多くいた魚の魔物たちは強烈な雷に内から焼かれ、感電し、動くものはいなくなりました。
それと同時に僕自身も多少感電し、体が痺れて動けません。ダメージは大したことないですが、こんな場所で動けないのは非常に不味いです。思っている傍から、今度は巨大なタコの化け物がものすごい速度で近づいてきます。
「ヤバい、キュア!よし、ウォータージェット!」
僕は急ぎウォータージェットで移動しました。タコの化け物は先程まで僕がいたところを物凄い勢いで横切りそのまま消えて行きました。
ほんとにここは何なんでしょう…存在するもの全てが危険すぎます!!
翌朝、しばらく休んでしまった日課の早朝訓練に新たに作った装備一式を装着して向かいました。
せっかく作ったので、試しに使ってみることにしたのです。いつもの西の森では魔物が弱すぎて相手にならないので、もう少し遠くまで行くことにしました。
目的地はレイク湖です。ここは王都で使われる水の大部分を担っている巨大な水源地で、水辺にも水の中にも様々な生物や魔物が生息しています。
僕の装備品はブルードラゴンの皮を使ったからなのか、水神シリーズという特殊な装備品へ進化したので、ここで試すのが一番だと思ったのです。それに、セット効果に水の中でも呼吸もでき、自由に動けるとあったので、潜れるくらいの大量の水がある場所で試したかったのです。
レイク湖に近づくと、本当にここは湖なのか?海ではないのか?と思えるほどの広い湖が広がっていました。対岸が黙視できないのです。
レイク湖の大きさに驚いていると、早速魔物が襲ってきました。アクアリザードの大群です。
アクアリザードは口から水属性の水弾を次々と放ってくる魔物で、単体ならそれほど強くありませんが、集団となると水弾が多すぎて中々近づくことすらできません。
ですので、通常は遠距離から弓や魔法で一掃するのですが、僕には水神シリーズの恩恵があります。水属性の攻撃は無効なのです。
水弾は僕の目の前まで来ると何もせずとも、勝手に消滅していきます。僕は水弾を無視しながらゆっくりとアクアリザードに近づき、英雄の鎚で軽く小突いてみました。
「バチバチっ!」
どうやら、アクアリザードの苦手な属性である雷の攻撃となったようです。殴られたアクアリザードは痺れ、そのまま気絶してしまいました。
なるほど…自動的に最適な属性を選んで攻撃してくれるのか!すごく便利だ!!
ズキッ!
考え事をのんびりしていると、別のアクアリザードが僕に噛みついてきていました。水弾が無効だから油断してましたが、普通の物理攻撃は受けてしまうようです。
「ライトニングチェイン!」
僕の雷魔法でアクアリザードたちは痺れて動けなくしようと使ったのですが、思っていた以上に威力が出てしまい、アクアリザードたちはそのまま感電死してしまいました。
これが魔力増大の効果かな?想像以上に威力が上がってる…これを人を無力化するのに使う場合は、かなり手加減が必要になりそうだな。。
「ヒール!」
先ほど噛まれたところを念のため回復してから、次は本番の水の中に入ることにしました。
水の中に飛び込むと不思議なことに濡れた感触すらありません。自分の周りにだけ薄いバリアのようなもので守られてるように感じます。それに本当に水中なのに問題なく呼吸もできます。
水中で動こうとすると、陸の上と同じように普通に何の抵抗もなく動くこともてきるのですが、意識すると水を利用し、泳ぐこともできました。
さらに驚いたのは水さえあれば、任意でどこでも壁や地面のように変えることができ、それを蹴りながらかなり素早く、かつ複雑に動けるようになることが分かりました。
これは慣れれば、下手をすれば陸よりも動きやすいかもしれません!
さらにさらに驚かされたのはグリーブについていたスキルです。ウォータージェットのスキルは水の中で使えば、両足裏の方向にものすごい勢いの水流を作り出し、僕自身を超加速させるのです。
まるで人間魚雷です。足の向ける方向を変えることで、自由に方向を変えることも簡単で、これならば水中であればブルードラゴンですら簡単に倒せそうです。
調子に乗ってウォータージェットを使いまくり、きれいな魚影や凶悪な魔物の間を孟スピードで掻い潜りながら、レイク湖の底を楽しく探検していると、湖の中心部に巨大な地面の割れ目を発見しました。
割れ目といっても間には50メートル以上の距離があり、底は全く見えないほど深いようです。普通なら恐ろしくて近づくことすら躊躇うのですが、僕は水神シリーズのお陰で水に対して圧倒的なアドバンテージを手に入れたことで、好奇心の方が勝ってしまいました。
割れ目に入ると、これまでと違い太陽の光は全く届かなくなりました。僕は暗視のスキルを持ってるのでそれでもうっすらとは見えますが、さすがに少し不安を覚えたので光属性魔法のライトボールを5つ使い、周りに配置しました。
光が発生したことで広がった視界には、見たこともない巨大な魚や水生の魔物たちが泳ぎ回っていました。
そして…その光に呼び寄せられたそれらの生き物たちは、僕へ向けて次々と攻撃をし掛けてきます。
全長10メートルはあろう巨大な蛇のような魔物は口から何やら紫色のものを吐き出し、僕の周りの水を汚染していきます。
そこを僕を食べようと大きな口を開けたまま、たまたま通った鮫のような魔物がその猛毒にやられて浮いていきます。
僕はその汚染された毒からウォータージェットで距離をとっていると、その鮫のような魔物は既に別のワニのような魔物に一飲みで飲み込まれるところでした。
この怪獣のような魔物たちは何なんでしょう?今のワニの魔物…20メートルはくだらない大きさです。何故こんな強力な魔物ばかりがこの裂け目には生息してるんでしょう?
あっ!ワニの魔物が今度は僕くらいの小さな魚の魔物の集団に生きたまま食べられ始めました!あっという間に骨だけとなってしまいました。
ここにはあまりにも死が溢れすぎてます。
一体ここはなんでしょう?
僕があまりの光景に絶句していると、先ほどの魚の魔物の集団が僕の方へ向かってきています。
「ライトウォール!ライトウォール!ライトウォール!」
ライトウォールという光の壁を作り出す魔法を目の前に3枚重ねして強度を上げました。魚の魔物たちはそれに次々と激突していき自滅していきます。
水の中で有効そうな属性を考えると光属性一択でした。火風属性はすぐに消えそうですし、土氷属性は水の抵抗を受けて威力が弱まりそうですし、水闇属性にはここの魔物たちは抵抗力がありそうです。
雷属性は自分にも水を伝って影響がきそうだったので使えません。
僕の頭にはレベルが上がったというアナウンスが次々と鳴り響いていますが、そんな場合ではないようです。後続の魚の魔物たちはライトウォールを避けて僕に襲いかかろうとしているようです。
「シャイニングシャワー!シャイニングシャワー!シャイニングシャワー!」
小さな光の槍が隙間なく魚の魔物たちに降り注ぎます。それでも1つ1つの威力がそれほど強くないので、抜けてくる魔物たちには、
「ライトレーザー!ライトレーザー!」
強烈な光のレーザー光線で焼き殺していきます。それすらも魚の魔物たちは数の暴力で抜けて僕に次々と突撃してきます。
僕はここで無傷で倒すことを諦めました。
「サンダーストリーム!!」
僕が今覚えている雷属性魔法で最大の範囲攻撃魔法であるサンダーストリームです。数多くいた魚の魔物たちは強烈な雷に内から焼かれ、感電し、動くものはいなくなりました。
それと同時に僕自身も多少感電し、体が痺れて動けません。ダメージは大したことないですが、こんな場所で動けないのは非常に不味いです。思っている傍から、今度は巨大なタコの化け物がものすごい速度で近づいてきます。
「ヤバい、キュア!よし、ウォータージェット!」
僕は急ぎウォータージェットで移動しました。タコの化け物は先程まで僕がいたところを物凄い勢いで横切りそのまま消えて行きました。
ほんとにここは何なんでしょう…存在するもの全てが危険すぎます!!
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