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混沌(カオス)の中で
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神殿の広間から急いで出た二人の目の前には、神殿を守るように炎を纏うクラインと、対峙している頭から角を生やした魔族の男性がいた。
「何で裸なんだ?」
異世界で最初のファンタジーな光景に紛れ混むカオスな現状に、もはや色々な事がどうでもよく感じた一ノ瀬だった。
「クライン!遅くなりました!大丈夫ですか!?」ロゼッタは対峙する魔族が、先程の魔獣の主だと確認した
「姫様、無事召喚を行えたのですね!とはいえ、少々相手が悪いようです。ここは私に任せて今は避難を、、、」
その瞬間一ノ瀬はこれまで感じた事の無い衝撃波を受けた。
「キャーー!!こっち振り向かないで!!!!」(ズドン)「グブフォォ!?」
唖然とする魔族の前で、ロゼッタが本日二度目の渾身の拳をクラウドのボディーにくらわせていた。一ノ瀬が感じた衝撃波はその渾身の一撃の魔法による波動であった。
「ご、ごめんなさいクラウド!!」ロゼッタの問いかけに悶絶による痙攣でしか返せないクラウドは、全裸で地に伏した。
「あ、あの~?」戸惑いを隠せない魔族の方はとりあえず声をかける事が精一杯というように声を出した。
「おっほん!貴様がエルフ族の姫君、ロゼッタだな!」
このような状況が初見の一ノ瀬でさえ、(あ~今切り替え無きゃ収集つかないよね)と悟っていたという。
「エルフ族が持つとされる魔導禁書。エルフの王亡き今、貴様が持っている事は分かっているのだ!その魔導書を渡しさえすればこの場は見逃してやる!」
一ノ瀬は眼下で未だ全裸で痙攣しているクラインと言う男を見つつ、(まあこの状況から早く逃れたいよな~。俺もそれは同意件だ!)と勝手に魔族に親近感を抱いていた。
「この魔導禁書は渡せない!この本のせいで父上は亡くなり、世界では争いが続いてる。この魔導禁書を全て集めてこの世界から無くす以外に平和は訪れない!だからこの魔導書は貴方には渡せない!!」
少女の言葉を聞いた一ノ瀬はおおよその事情を把握した。その一方で、一ノ瀬は自身が召喚に選ばれた理由に対して疑問を懐いた。高校生として一人暮らしをし、家計の為にアルバイト募集がされていた本屋に入った瞬間、眩い光に包まれ、次の瞬間この異世界に召喚された自身には魔法などと無縁であり、何かが出来るわけでもなかった。しかし、魔法という奇跡があるこの異世界において、過去の自身が懐く罪とも向き合う事が出来るかもしれないと一ノ瀬は思った。
「決裂したようだな。チャンスは与えてやった。我が槍の前にひれ伏すがよい!」
魔族の男は転送魔法により、先が三又に分かれたいかにも悪魔の道具のような槍を出現させた。
その槍に黒い水の様なものを纏わせ、こちらをねらいを定めた。
「ひ、姫様、お逃げ、下さい!!」クラインは未だ立ち上がる事が出来ずにいた。ロゼッタの一撃は確かにトドメの一撃になったのだろうが、よく見るとその前に受けたであろう傷が身体中に残り、元々限界は近かったのだろうと一ノ瀬感じた。
「クライン、貴方をこのまま残して逃げる事はできません!」
「ひっ姫様!?あの魔族には勝てる見込みがありません!まだ貴女にはやるべき事があるはずです!!このまま王の死を無駄にしないためにも、貴女だけでもお逃げください!」
二人のやり取りを聞いていた一ノ瀬は未だ自身の置かれた状況をはっきり分からずにいたが、ロゼッタを視界に納めた時、ロゼッタの顔とある少女の顔がかさなった。
「何で裸なんだ?」
異世界で最初のファンタジーな光景に紛れ混むカオスな現状に、もはや色々な事がどうでもよく感じた一ノ瀬だった。
「クライン!遅くなりました!大丈夫ですか!?」ロゼッタは対峙する魔族が、先程の魔獣の主だと確認した
「姫様、無事召喚を行えたのですね!とはいえ、少々相手が悪いようです。ここは私に任せて今は避難を、、、」
その瞬間一ノ瀬はこれまで感じた事の無い衝撃波を受けた。
「キャーー!!こっち振り向かないで!!!!」(ズドン)「グブフォォ!?」
唖然とする魔族の前で、ロゼッタが本日二度目の渾身の拳をクラウドのボディーにくらわせていた。一ノ瀬が感じた衝撃波はその渾身の一撃の魔法による波動であった。
「ご、ごめんなさいクラウド!!」ロゼッタの問いかけに悶絶による痙攣でしか返せないクラウドは、全裸で地に伏した。
「あ、あの~?」戸惑いを隠せない魔族の方はとりあえず声をかける事が精一杯というように声を出した。
「おっほん!貴様がエルフ族の姫君、ロゼッタだな!」
このような状況が初見の一ノ瀬でさえ、(あ~今切り替え無きゃ収集つかないよね)と悟っていたという。
「エルフ族が持つとされる魔導禁書。エルフの王亡き今、貴様が持っている事は分かっているのだ!その魔導書を渡しさえすればこの場は見逃してやる!」
一ノ瀬は眼下で未だ全裸で痙攣しているクラインと言う男を見つつ、(まあこの状況から早く逃れたいよな~。俺もそれは同意件だ!)と勝手に魔族に親近感を抱いていた。
「この魔導禁書は渡せない!この本のせいで父上は亡くなり、世界では争いが続いてる。この魔導禁書を全て集めてこの世界から無くす以外に平和は訪れない!だからこの魔導書は貴方には渡せない!!」
少女の言葉を聞いた一ノ瀬はおおよその事情を把握した。その一方で、一ノ瀬は自身が召喚に選ばれた理由に対して疑問を懐いた。高校生として一人暮らしをし、家計の為にアルバイト募集がされていた本屋に入った瞬間、眩い光に包まれ、次の瞬間この異世界に召喚された自身には魔法などと無縁であり、何かが出来るわけでもなかった。しかし、魔法という奇跡があるこの異世界において、過去の自身が懐く罪とも向き合う事が出来るかもしれないと一ノ瀬は思った。
「決裂したようだな。チャンスは与えてやった。我が槍の前にひれ伏すがよい!」
魔族の男は転送魔法により、先が三又に分かれたいかにも悪魔の道具のような槍を出現させた。
その槍に黒い水の様なものを纏わせ、こちらをねらいを定めた。
「ひ、姫様、お逃げ、下さい!!」クラインは未だ立ち上がる事が出来ずにいた。ロゼッタの一撃は確かにトドメの一撃になったのだろうが、よく見るとその前に受けたであろう傷が身体中に残り、元々限界は近かったのだろうと一ノ瀬感じた。
「クライン、貴方をこのまま残して逃げる事はできません!」
「ひっ姫様!?あの魔族には勝てる見込みがありません!まだ貴女にはやるべき事があるはずです!!このまま王の死を無駄にしないためにも、貴女だけでもお逃げください!」
二人のやり取りを聞いていた一ノ瀬は未だ自身の置かれた状況をはっきり分からずにいたが、ロゼッタを視界に納めた時、ロゼッタの顔とある少女の顔がかさなった。
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