父逮捕のため、王子との婚約破棄を望みます!

メル

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漫画鑑賞会 第二生徒会室ver

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クリスside

「クリス様、カルム。これを読んでみましょう。」

僕のアリアのいない昼休みに庶民棟からの漫画が届いた。なにやら楽しそうなステラ。そんな面白い内容なのだろうか。

「なんだ、これ。庶民と王子の恋物語?」
「それ、読みましょう。」
「は?わ、わかりましたよ。クリス様。」

なにか参考になるかもしれない。もしアリアが庶民になったら僕はなにがなんでも身分を越えてみせる。

『守るぜ俺が。なにがあっても!』
『グロード...』
『姉さん!ホントに大丈夫なの?』
『大丈夫よ!』
『俺に任せてほしい。行こう。アンナ!』

このページは読むべきではなかったかもしれない。

「まぁ、セシルなら素直に送り出すなんてことありませんか。」
「アリア様で妄想しますよね!わかりますわ。」
「なんでだよ。アリアが被害者すぎるな。」
「カルムはなんか妄想したりしないんですか?」
「俺、ねぇ。妄想したとして俺はきっとヒーローにはならないだろうしな。アリアを連れて逃げたとしてセシルに追いかけられステラから説教されてクリス様に殺されるだろうなぁ。」 
「みんなの中の僕しょっちゅう人殺してるのやめてもらっていいですかね?」

カルムはすべてにおいて無自覚。このままでいてほしいような。そうでもないような。複雑だ。

「その人殺しなヤンデレクリス様。お似合いですわよ。」
「たしかに似合う。」


「ヤンデレとかやめてくださいよ。そもそも、僕はここを読みたかったんです。王子が迎えに来てライバルから奪うシーンです。」


『やはり、あなたが好きだ。アンナ!』
『ジェラン様?どうしてここに。。』
『あなたのためなら身分なんて要らない。』
『でも、私はグロードと...!』
『私はグロードよりあなたを幸せにしてみせます。あなたがいれば国も地位もなにもいらない。あなただけを愛しています。』
『ジェラン様。』
『僕についてきてくれますか?』
『はい。私はジェラン様が好きです。』
二人は唇を重ね、想いを重ねた。
『行きましょう。』
『はい!!』


「え、えーと、ライバルはどうなりました?」
「これ、後日談でライバルが居なくなったヒロインの幸せを願う物語があるらしいぞ。」 
「なるほど。ご都合展開ってやつですか。僕の恋ももっと難易度が低ければいいんですけどねぇ。。」
「まずもって、セシルはどこまでも付いてきますわね。もちろん私もですわ。」
「じゃあ、俺も?」
「こうなるから良くないんです。でもまぁ、国も地位もいらないって言葉アリアに効きそうですね。」
「黒いですわ。」
「黒いな。」

相変わらずの評価ですね。

「じゃあ、もし。アリアがライバルから離れなかったらどうするんだよ。」
「そのライバルとやらを突き飛ばせばいいんですわ。」
「僕の権力を行使しましょう。」
「ひぃ、殺られちゃうぜ。てか。ここまで来るとセシルと真正面から勝負しないのある意味すごいな。弟だし、アリアが離れない男ナンバーワンだろ?」
「突き飛ばしたい気持ちはたまにしかありませんわよ。」
「僕もまぁ、セシルを飛ばすとなるとアリアも居なくなりそうですからやりませんよ。それに、、ツンツンな弟も悪くないですよ?」
「ツンツン?」
「失敬な令嬢も子息も悪くないですね。」
「要するにドMってことですわね。」
「意外な性癖発覚だな。」

あなた達は...僕が素直に気持ちを伝えるとひねくれた解釈をするんですから。。僕があなた達のこと悪くないって思ってなきゃ今頃失敬罪で罪人なこと忘れないでほしいです。

「では、この漫画庶民棟返してきますね。」
「僕もついていきます。」
「じゃあ、俺も。」
「みんなで突撃ですわ!」

本当にアリアに関係する人はみんなこんな人ばかりだ。失敬を平気で働いてきて心の中の1番はアリア。

「興味深いですよ。」

僕もまたアリアに変えられた一人だ。



この時すでに庶民棟ではカオスに陥っていたことを僕はまだ知らない。
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