76 / 79
意識し始めた彼女と積極的に動く彼。
バイトの時間なのでお先に失礼します!【完】
しおりを挟む
雨宮さんは大きな瞳を眇め、私を真っ正面から睨みつけてきた。
「…それってどういう意味ですかぁ?」
まるで私が悪いみたいな言い方じゃないですかぁ、と間延びした言い方をする彼女が白々しく見えて、イラッとする。
だがここで冷静さを欠いたら駄目だと自分を律する。私はスマホを取り出して、例の写真をずいっと前に出す。
「SNSで流されたこの写真って、雨宮さんが指示して第三者のスマホから発信させたんだよね?」
今回の騒動の発端について指摘すると、雨宮さんは怪訝な顔をしていた。
まるで「それの何が悪い?」と表情が訴えているようだった。
相手の気持ちとか都合を推し量るのが苦手なのかな、この子は。悠木君が辛そうにしているのが見えないのか。あんたの目はフシアナなのか。
「今日のお昼休みにあなたのお友達が下駄箱前で話していたよ。一応会話の内容録音してるけど聴いとく?」
「……だったらなんだって言うですかぁ? 実際に私と夏生先輩はベストカップルとして選ばれたんですし、みーんなお似合いって認めているんですから、なにも問題ないでしょ?」
そうじゃない。
私が言いたいのはそういうことじゃないんだ。
ベストカップルを自薦で送ったことを咎めているわけじゃないんだよ。
そもそも周りが認めてるって…それは当人の意思は完全に無視してるじゃないか。周りに認めてもらわなきゃカップルになれないのか? そんなことはないだろう。
「これさぁ悠木君の許可取ってないよね? そもそも悠木君の都合を全く考えてないよね?」
世の中に写真が流れるとあっという間にネットの海の中で拡散されて残るんだよ。それが平気な人はいいけど、そうじゃない人のほうが大多数なんだ。知らない人に自分の顔が広まるのって怖いんだよ。
「悠木君はこういうのがすごく苦手なんだよ。世間に写真が出回ったことで悠木君は色んな人に追い回されてすごく迷惑しているの。それわかってるのかな?」
雨宮さんは悠木君を彼氏にしたいようだけど、私には彼女が悠木君を好きなようには見えない。
彼女は自分のために、悠木君に近づいている気がするんだ。恋愛感情ではなく、自分自身の欲のために。
「雨宮さん、あなたは自分を輝かせるためだけの存在として悠木君をそばに置きたいんでしょう。そこには悠木君の気持ちなんか関係ないんでしょ?」
彼女は自分を光り輝かせるためのアクセサリーとして悠木君を手に入れたがっているのだ。雨宮さんは際立って可愛らしいから、飾り立てずとも十分に目立っているのに、尚も注目を浴びたがっている。
一人で目立つなら別にいいけど、彼を巻き込むと言うならこれ以上見過ごしてはおけない。
「無断で写真を晒されてプライベートを暴かれて、知らない人に追い回され、白い目で見られた悠木君が去年どれだけそれで追い詰められたと思う? 今の悠木君がどれだけストレス感じているかとか考えたことあるの?」
私は一歩近づいて雨宮さんに近づく。彼女の瞳をじっと見つめて、決して目を逸らさなかった。
「な、なによ…」
否定も肯定もしない。それが返事だ。
雨宮さんは私の雰囲気に圧されているのか後ずさりしていた。だけど反省の色は見えず、自分は悪くないと思っていそうである。私はまた一歩前へ進んで、少し背の低い雨宮さんを見下ろす。
「これ以上悠木君の生活を脅かすなら、私もタダじゃ置かないよ」
あんまり脅すマネはしたくないけど、普通に説教しても彼女は聞かない。ならそうするしか無いだろう。
「……一丁前に彼女面ですかぁ? そんな地味で色気のない顔でよくもそんな偉そうなこと言えますね」
まぁた憎まれ口を叩く。雨宮さんのこれは治りそうもないな。
腹が立つとかそれ以前に呆れが来るぞ。
私は確かに端から見たら悠木くんとは不釣り合いだろう。化粧っ気のない顔、勉強バイト三昧の自分。それを否定されるとちょっと悲しくなる。
だけど、私の価値はそれで決まるわけじゃない。ここでは私を好きだっていう悠木君の言葉だけが真実なのだ。外野からの暴言に怯んでたまるかってんだ。
悠木君のために着飾るのならいいけど、その他大勢にあーだこーだ言われるのは御免こうむる。
「この間からあなた、おんなじことばっか言って私をこき下ろそうとしているけど、どっちにせよ悠木君が好きなのは私だから何も変わらないよ?」
白黒はっきりさせてやらなきゃこの子はまた喧嘩売ってくるんだろう。わざと偉そうにドヤ顔で言ってやる。
この子が好きなのは自分なだけ。悠木君は自分を輝かせる便利グッズにしか思ってない。──そんな女に悠木君を渡してやるものか!
私の煽りに反応した雨宮さんの形相がぐわっと恐ろしくなった。
このままだと殴られそうな気配を察知したので、私は彼女から距離をとった。
そして斜め後ろにいた悠木君を見上げると、悠木君は唖然とした顔で私を見下ろしていた。
「あのさ、悠木君。だいぶ待たせちゃったけど、告白の返事してもいいかな!」
「えっ、はっ…今? ここで!?」
悠木君は慌てているようだったが、私は場所を変えるつもりはないよ。
みんなの前で言ってやるのさ。悠木君は私のものだってね!
「私、悠木君のことが好きだよ! 勿論男の人として!」
彼の手をぎゅっと掴んで握ると、悠木君は口をぽかんと開けて固まっていた。徐々にその白い頬に朱が滲んでいく。
周りにいるたくさんのギャラリーが息を呑む気配が伝わってきたが、私は悠木君しか見なかった。
「私も悠木君の特別になりたい。他の女の子と仲良くしたら嫌だ! 私だけを特別扱いして欲しいの! 私の彼氏になってください!」
大きな声ではっきりと言ってやったが、これ結構恥ずかしいな!
彼のテレ顔に感化して私まで顔が熱くなってきたがお互い様である。
「そんなの、もうとっくに……俺も同じ気持ちだ」
私からの告白返しに、悠木君は嬉しさを隠さず満面の笑みを浮かべた。そして感極まった様子で私をガバッと抱きしめてきたではないか。
それだけで彼が喜んでるのがわかる。
待たせてごめんね。自分の気持ちに気づけなくて本当にごめん。そんな気持ちを込めて、私は彼を抱きしめ返した。
これからはたくさん好きだって表現するから。悠木君が大好きだって。
「ええぇぇー!?」
「確かに噂にはなってたけどぉ…」
「嘘でしょ…あの二人まだ付き合ってなかったの?」
直後に周りから悲鳴が飛んでくる。恐らく悠木君狙いの女子だろう。だが私も遠慮してやらん。悠木君の首筋にグリグリと顔を擦り付けて甘えてやる。すると更に悲鳴が上がる。性格が悪いことに私は愉悦感を味わっていた。
どうだ! 君たちにはこんな事できまい! 私だから許されるのだよ! これで悠木君は私の彼氏だ。誰にも手出しはさせん。彼は私が守ってみせる!
──キーンコーンカーンコーン
ふと、校舎側からチャイムが鳴り響いた。
悠木君の腕の中で幸せを感じていた私はその音に現実に返った。
「バイト!」
散々スリスリしていた悠木君の首元から顔を剥がした私は叫ぶ。
そうだ、今日もバイトに入っていたんだった! 本当は休みだったけど、店長の奥さんからヘルプが来たんだよね! 時給を特別50円アップするからって!
「おい…今いいところだったろ…」
悠木君から文句が飛んできたが、それはそれ、これはこれだ。
まさか「バイトと俺、どっちが大事なんだよ」とか言ってきたりしないよね? その問いかけは冷める質問No.1だからやめてよ?
比べようもない。悠木君とバイト、どちらも大事なんだ!
「時は金なりだよ! また明日ね、悠木君!」
私は正門隅に停めていた自転車のスタンドを足で蹴って自転車に跨る。
周りでは生徒たちが「公衆の面前で告白」「悠木君が普通科の変人と付き合うんだって」「テスト前にもバイトしてるのあの人…?」と噂しているが、そんなのどうでもいい。今の私はバイトモードに切り替わったのだ。
「いや、今日の夜迎えに行く。どこのバイト先で何時上がり?」
「お弁当屋で、今日は21時まで!」
迎えに行くって、彼氏みたい。いや実質彼氏彼女なんだけどなんだか照れくさいな。私は彼と見つめ合って、ニコッと笑い合う。
──あぁ、離れがたい。だけど私は行かねばならんのだ。自分の夢のために働かねば。
「森宮さん、悠木君」
悠木君を見ていたはずなのに、にゅっと中年のおっさんの顔にすり変わった。私の乙女モードが急速にしぼんでしまう。
「くれぐれも男女交際は学業に支障のないように。あと流石にテスト前にバイトは…」
学年主任の富永先生が割って入ってきて私達の交際と私のバイトに言及しようとしていたので、説教から逃れるべく私は自転車のペダルを踏む足に力を込めた。
「バイトの時間なのでお先に失礼しまーす!」
後ろで先生が「待ちなさい!」と引き止める声が聞こえてきたけど無視だ無視。
私のスタンスは基本変わらないんでーす! いい加減に理解してください!
「…それってどういう意味ですかぁ?」
まるで私が悪いみたいな言い方じゃないですかぁ、と間延びした言い方をする彼女が白々しく見えて、イラッとする。
だがここで冷静さを欠いたら駄目だと自分を律する。私はスマホを取り出して、例の写真をずいっと前に出す。
「SNSで流されたこの写真って、雨宮さんが指示して第三者のスマホから発信させたんだよね?」
今回の騒動の発端について指摘すると、雨宮さんは怪訝な顔をしていた。
まるで「それの何が悪い?」と表情が訴えているようだった。
相手の気持ちとか都合を推し量るのが苦手なのかな、この子は。悠木君が辛そうにしているのが見えないのか。あんたの目はフシアナなのか。
「今日のお昼休みにあなたのお友達が下駄箱前で話していたよ。一応会話の内容録音してるけど聴いとく?」
「……だったらなんだって言うですかぁ? 実際に私と夏生先輩はベストカップルとして選ばれたんですし、みーんなお似合いって認めているんですから、なにも問題ないでしょ?」
そうじゃない。
私が言いたいのはそういうことじゃないんだ。
ベストカップルを自薦で送ったことを咎めているわけじゃないんだよ。
そもそも周りが認めてるって…それは当人の意思は完全に無視してるじゃないか。周りに認めてもらわなきゃカップルになれないのか? そんなことはないだろう。
「これさぁ悠木君の許可取ってないよね? そもそも悠木君の都合を全く考えてないよね?」
世の中に写真が流れるとあっという間にネットの海の中で拡散されて残るんだよ。それが平気な人はいいけど、そうじゃない人のほうが大多数なんだ。知らない人に自分の顔が広まるのって怖いんだよ。
「悠木君はこういうのがすごく苦手なんだよ。世間に写真が出回ったことで悠木君は色んな人に追い回されてすごく迷惑しているの。それわかってるのかな?」
雨宮さんは悠木君を彼氏にしたいようだけど、私には彼女が悠木君を好きなようには見えない。
彼女は自分のために、悠木君に近づいている気がするんだ。恋愛感情ではなく、自分自身の欲のために。
「雨宮さん、あなたは自分を輝かせるためだけの存在として悠木君をそばに置きたいんでしょう。そこには悠木君の気持ちなんか関係ないんでしょ?」
彼女は自分を光り輝かせるためのアクセサリーとして悠木君を手に入れたがっているのだ。雨宮さんは際立って可愛らしいから、飾り立てずとも十分に目立っているのに、尚も注目を浴びたがっている。
一人で目立つなら別にいいけど、彼を巻き込むと言うならこれ以上見過ごしてはおけない。
「無断で写真を晒されてプライベートを暴かれて、知らない人に追い回され、白い目で見られた悠木君が去年どれだけそれで追い詰められたと思う? 今の悠木君がどれだけストレス感じているかとか考えたことあるの?」
私は一歩近づいて雨宮さんに近づく。彼女の瞳をじっと見つめて、決して目を逸らさなかった。
「な、なによ…」
否定も肯定もしない。それが返事だ。
雨宮さんは私の雰囲気に圧されているのか後ずさりしていた。だけど反省の色は見えず、自分は悪くないと思っていそうである。私はまた一歩前へ進んで、少し背の低い雨宮さんを見下ろす。
「これ以上悠木君の生活を脅かすなら、私もタダじゃ置かないよ」
あんまり脅すマネはしたくないけど、普通に説教しても彼女は聞かない。ならそうするしか無いだろう。
「……一丁前に彼女面ですかぁ? そんな地味で色気のない顔でよくもそんな偉そうなこと言えますね」
まぁた憎まれ口を叩く。雨宮さんのこれは治りそうもないな。
腹が立つとかそれ以前に呆れが来るぞ。
私は確かに端から見たら悠木くんとは不釣り合いだろう。化粧っ気のない顔、勉強バイト三昧の自分。それを否定されるとちょっと悲しくなる。
だけど、私の価値はそれで決まるわけじゃない。ここでは私を好きだっていう悠木君の言葉だけが真実なのだ。外野からの暴言に怯んでたまるかってんだ。
悠木君のために着飾るのならいいけど、その他大勢にあーだこーだ言われるのは御免こうむる。
「この間からあなた、おんなじことばっか言って私をこき下ろそうとしているけど、どっちにせよ悠木君が好きなのは私だから何も変わらないよ?」
白黒はっきりさせてやらなきゃこの子はまた喧嘩売ってくるんだろう。わざと偉そうにドヤ顔で言ってやる。
この子が好きなのは自分なだけ。悠木君は自分を輝かせる便利グッズにしか思ってない。──そんな女に悠木君を渡してやるものか!
私の煽りに反応した雨宮さんの形相がぐわっと恐ろしくなった。
このままだと殴られそうな気配を察知したので、私は彼女から距離をとった。
そして斜め後ろにいた悠木君を見上げると、悠木君は唖然とした顔で私を見下ろしていた。
「あのさ、悠木君。だいぶ待たせちゃったけど、告白の返事してもいいかな!」
「えっ、はっ…今? ここで!?」
悠木君は慌てているようだったが、私は場所を変えるつもりはないよ。
みんなの前で言ってやるのさ。悠木君は私のものだってね!
「私、悠木君のことが好きだよ! 勿論男の人として!」
彼の手をぎゅっと掴んで握ると、悠木君は口をぽかんと開けて固まっていた。徐々にその白い頬に朱が滲んでいく。
周りにいるたくさんのギャラリーが息を呑む気配が伝わってきたが、私は悠木君しか見なかった。
「私も悠木君の特別になりたい。他の女の子と仲良くしたら嫌だ! 私だけを特別扱いして欲しいの! 私の彼氏になってください!」
大きな声ではっきりと言ってやったが、これ結構恥ずかしいな!
彼のテレ顔に感化して私まで顔が熱くなってきたがお互い様である。
「そんなの、もうとっくに……俺も同じ気持ちだ」
私からの告白返しに、悠木君は嬉しさを隠さず満面の笑みを浮かべた。そして感極まった様子で私をガバッと抱きしめてきたではないか。
それだけで彼が喜んでるのがわかる。
待たせてごめんね。自分の気持ちに気づけなくて本当にごめん。そんな気持ちを込めて、私は彼を抱きしめ返した。
これからはたくさん好きだって表現するから。悠木君が大好きだって。
「ええぇぇー!?」
「確かに噂にはなってたけどぉ…」
「嘘でしょ…あの二人まだ付き合ってなかったの?」
直後に周りから悲鳴が飛んでくる。恐らく悠木君狙いの女子だろう。だが私も遠慮してやらん。悠木君の首筋にグリグリと顔を擦り付けて甘えてやる。すると更に悲鳴が上がる。性格が悪いことに私は愉悦感を味わっていた。
どうだ! 君たちにはこんな事できまい! 私だから許されるのだよ! これで悠木君は私の彼氏だ。誰にも手出しはさせん。彼は私が守ってみせる!
──キーンコーンカーンコーン
ふと、校舎側からチャイムが鳴り響いた。
悠木君の腕の中で幸せを感じていた私はその音に現実に返った。
「バイト!」
散々スリスリしていた悠木君の首元から顔を剥がした私は叫ぶ。
そうだ、今日もバイトに入っていたんだった! 本当は休みだったけど、店長の奥さんからヘルプが来たんだよね! 時給を特別50円アップするからって!
「おい…今いいところだったろ…」
悠木君から文句が飛んできたが、それはそれ、これはこれだ。
まさか「バイトと俺、どっちが大事なんだよ」とか言ってきたりしないよね? その問いかけは冷める質問No.1だからやめてよ?
比べようもない。悠木君とバイト、どちらも大事なんだ!
「時は金なりだよ! また明日ね、悠木君!」
私は正門隅に停めていた自転車のスタンドを足で蹴って自転車に跨る。
周りでは生徒たちが「公衆の面前で告白」「悠木君が普通科の変人と付き合うんだって」「テスト前にもバイトしてるのあの人…?」と噂しているが、そんなのどうでもいい。今の私はバイトモードに切り替わったのだ。
「いや、今日の夜迎えに行く。どこのバイト先で何時上がり?」
「お弁当屋で、今日は21時まで!」
迎えに行くって、彼氏みたい。いや実質彼氏彼女なんだけどなんだか照れくさいな。私は彼と見つめ合って、ニコッと笑い合う。
──あぁ、離れがたい。だけど私は行かねばならんのだ。自分の夢のために働かねば。
「森宮さん、悠木君」
悠木君を見ていたはずなのに、にゅっと中年のおっさんの顔にすり変わった。私の乙女モードが急速にしぼんでしまう。
「くれぐれも男女交際は学業に支障のないように。あと流石にテスト前にバイトは…」
学年主任の富永先生が割って入ってきて私達の交際と私のバイトに言及しようとしていたので、説教から逃れるべく私は自転車のペダルを踏む足に力を込めた。
「バイトの時間なのでお先に失礼しまーす!」
後ろで先生が「待ちなさい!」と引き止める声が聞こえてきたけど無視だ無視。
私のスタンスは基本変わらないんでーす! いい加減に理解してください!
10
あなたにおすすめの小説
元男装傭兵、完璧な淑女を演じます。――嫁ぎ先はかつての団長でした!?
中野森
恋愛
貧乏男爵家の長女クラリスは、弟の学費を稼ぐために男装して傭兵団へ入団した。
副団長にまで上り詰め、団長をはじめとした仲間から信頼を得るが、決して正体は明かさなかった。
やがて戦争が終わり、傭兵団は解散となる。
出稼ぎするために流した嘘の悪評により、修道院入りを覚悟していたクラリスだったが、帰郷した彼女を待っていたのは父からの「嫁ぎ先が決まった」という一言だった。
慌ただしく始まる淑女教育、そして一度も未来の夫と顔合わせすることなく迎えた結婚式当日。
誓いの言葉を促され隣からきこてくる声に、クラリスは凍りつく。
……嘘でしょ、団長!?
かつての想い人でもある傭兵仲間が今は夫となり、妻の正体には気づいていない――気づかれてはいけないのだ、絶対に!
本作品はゆるふわ設定、ご都合主義、細かいことは気にしたら負け!
※この小説は、ほかの小説投稿サイトにも投稿しています。
恋人、はじめました。
桜庭かなめ
恋愛
紙透明斗のクラスには、青山氷織という女子生徒がいる。才色兼備な氷織は男子中心にたくさん告白されているが、全て断っている。クールで笑顔を全然見せないことや銀髪であること。「氷織」という名前から『絶対零嬢』と呼ぶ人も。
明斗は半年ほど前に一目惚れしてから、氷織に恋心を抱き続けている。しかし、フラれるかもしれないと恐れ、告白できずにいた。
ある春の日の放課後。ゴミを散らしてしまう氷織を見つけ、明斗は彼女のことを助ける。その際、明斗は勇気を出して氷織に告白する。
「これまでの告白とは違い、胸がほんのり温かくなりました。好意からかは分かりませんが。断る気にはなれません」
「……それなら、俺とお試しで付き合ってみるのはどうだろう?」
明斗からのそんな提案を氷織が受け入れ、2人のお試しの恋人関係が始まった。
一緒にお昼ご飯を食べたり、放課後デートしたり、氷織が明斗のバイト先に来たり、お互いの家に行ったり。そんな日々を重ねるうちに、距離が縮み、氷織の表情も少しずつ豊かになっていく。告白、そして、お試しの恋人関係から始まる甘くて爽やかな学園青春ラブコメディ!
※夏休み小話編2が完結しました!(2025.10.16)
※小説家になろう(N6867GW)、カクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録、感想などお待ちしています。
陰キャ幼馴染に振られた負けヒロインは俺がいる限り絶対に勝つ!
みずがめ
恋愛
★講談社ラノベ文庫新人賞佳作を受賞しました!
杉藤千夏はツンデレ少女である。
そんな彼女は誤解から好意を抱いていた幼馴染に軽蔑されてしまう。その場面を偶然目撃した佐野将隆は絶好のチャンスだと立ち上がった。
千夏に好意を寄せていた将隆だったが、彼女には生まれた頃から幼馴染の男子がいた。半ば諦めていたのに突然転がり込んできた好機。それを逃すことなく、将隆は千夏の弱った心に容赦なくつけ込んでいくのであった。
徐々に解されていく千夏の心。いつしか彼女は将隆なしではいられなくなっていく…。口うるさいツンデレ女子が優しい美少女幼馴染だと気づいても、今さらもう遅い!
※他サイトにも投稿しています。
※表紙絵イラストはおしつじさん、ロゴはあっきコタロウさんに作っていただきました。
虐げられ続けてきたお嬢様、全てを踏み台に幸せになることにしました。
ラディ
恋愛
一つ違いの姉と比べられる為に、愚かであることを強制され矯正されて育った妹。
家族からだけではなく、侍女や使用人からも虐げられ弄ばれ続けてきた。
劣悪こそが彼女と標準となっていたある日。
一人の男が現れる。
彼女の人生は彼の登場により一変する。
この機を逃さぬよう、彼女は。
幸せになることに、決めた。
■完結しました! 現在はルビ振りを調整中です!
■第14回恋愛小説大賞99位でした! 応援ありがとうございました!
■感想や御要望などお気軽にどうぞ!
■エールやいいねも励みになります!
■こちらの他にいくつか話を書いてますのでよろしければ、登録コンテンツから是非に。
※一部サブタイトルが文字化けで表示されているのは演出上の仕様です。お使いの端末、表示されているページは正常です。
苦手な冷徹専務が義兄になったかと思ったら極あま顔で迫ってくるんですが、なんででしょう?~偽家族恋愛~
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
「こちら、再婚相手の息子の仁さん」
母に紹介され、なにかの間違いだと思った。
だってそこにいたのは、私が敵視している専務だったから。
それだけでもかなりな不安案件なのに。
私の住んでいるマンションに下着泥が出た話題から、さらに。
「そうだ、仁のマンションに引っ越せばいい」
なーんて義父になる人が言い出して。
結局、反対できないまま専務と同居する羽目に。
前途多難な同居生活。
相変わらず専務はなに考えているかわからない。
……かと思えば。
「兄妹ならするだろ、これくらい」
当たり前のように落とされる、額へのキス。
いったい、どうなってんのー!?
三ツ森涼夏
24歳
大手菓子メーカー『おろち製菓』営業戦略部勤務
背が低く、振り返ったら忘れられるくらい、特徴のない顔がコンプレックス。
小1の時に両親が離婚して以来、母親を支えてきた頑張り屋さん。
たまにその頑張りが空回りすることも?
恋愛、苦手というより、嫌い。
淋しい、をちゃんと言えずにきた人。
×
八雲仁
30歳
大手菓子メーカー『おろち製菓』専務
背が高く、眼鏡のイケメン。
ただし、いつも無表情。
集中すると周りが見えなくなる。
そのことで周囲には誤解を与えがちだが、弁明する気はない。
小さい頃に母親が他界し、それ以来、ひとりで淋しさを抱えてきた人。
ふたりはちゃんと義兄妹になれるのか、それとも……!?
*****
千里専務のその後→『絶対零度の、ハーフ御曹司の愛ブルーの瞳をゲーヲタの私に溶かせとか言っています?……』
*****
表紙画像 湯弐様 pixiv ID3989101
結婚する事に決めたから
KONAN
恋愛
私は既婚者です。
新たな職場で出会った彼女と結婚する為に、私がその時どう考え、どう行動したのかを書き記していきます。
まずは、離婚してから行動を起こします。
主な登場人物
東條なお
似ている芸能人
○原隼人さん
32歳既婚。
中学、高校はテニス部
電気工事の資格と実務経験あり。
車、バイク、船の免許を持っている。
現在、新聞販売店所長代理。
趣味はイカ釣り。
竹田みさき
似ている芸能人
○野芽衣さん
32歳未婚、シングルマザー
医療事務
息子1人
親分(大島)
似ている芸能人
○田新太さん
70代
施設の送迎運転手
板金屋(大倉)
似ている芸能人
○藤大樹さん
23歳
介護助手
理学療法士になる為、勉強中
よっしー課長(吉本)
似ている芸能人
○倉涼子さん
施設医療事務課長
登山が趣味
o谷事務長
○重豊さん
施設医療事務事務長
腰痛持ち
池さん
似ている芸能人
○田あき子さん
居宅部門管理者
看護師
下山さん(ともさん)
似ている芸能人
○地真央さん
医療事務
息子と娘はテニス選手
t助
似ている芸能人
○ツオくん(アニメ)
施設医療事務事務長
o谷事務長異動後の事務長
雄一郎 ゆういちろう
似ている芸能人
○鹿央士さん
弟の同級生
中学テニス部
高校陸上部
大学帰宅部
髪の赤い看護師(川木えみ)
似ている芸能人
○田來未さん
准看護師
ヤンキー
怖い
会社のイケメン先輩がなぜか夜な夜な私のアパートにやって来る件について(※付き合っていません)
久留茶
恋愛
地味で陰キャでぽっちゃり体型の小森菜乃(24)は、会社の飲み会で女子一番人気のイケメン社員・五十嵐大和(26)を、ひょんなことから自分のアパートに泊めることに。
しかし五十嵐は表の顔とは別に、腹黒でひと癖もふた癖もある男だった。
「お前は俺の恋愛対象外。ヤル気も全く起きない安全地帯」
――酷い言葉に、菜乃は呆然。二度と関わるまいと決める。
なのに、それを境に彼は夜な夜な菜乃のもとへ現れるようになり……?
溺愛×性格に難ありの執着男子 × 冴えない自分から変身する健気ヒロイン。
王道と刺激が詰まったオフィスラブコメディ!
*全28話完結
*辛口で過激な発言あり。苦手な方はご注意ください。
*他誌にも掲載中です。
距離感ゼロ〜副社長と私の恋の攻防戦〜
葉月 まい
恋愛
「どうするつもりだ?」
そう言ってグッと肩を抱いてくる
「人肌が心地良くてよく眠れた」
いやいや、私は抱き枕ですか!?
近い、とにかく近いんですって!
グイグイ迫ってくる副社長と
仕事一筋の秘書の
恋の攻防戦、スタート!
✼••┈•• ♡ 登場人物 ♡••┈••✼
里見 芹奈(27歳) …神蔵不動産 社長秘書
神蔵 翔(32歳) …神蔵不動産 副社長
社長秘書の芹奈は、パーティーで社長をかばい
ドレスにワインをかけられる。
それに気づいた副社長の翔は
芹奈の肩を抱き寄せてホテルの部屋へ。
海外から帰国したばかりの翔は
何をするにもとにかく近い!
仕事一筋の芹奈は
そんな翔に戸惑うばかりで……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる