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続編
先輩と初めて結ばれた日(※R18)
しおりを挟む先輩の部屋では帯を解く音と、エアコンの起動音だけが響いていた。
浴衣の帯をようやくの思いで解いた先輩がホッとしているように見えた。
私をゆっくりベッドに押し倒すと、先輩は覆いかぶさってキスしてくれた。角度を変えて与えられるキスはどんどん激しくなっていく。先輩の舌が私の口内で泳ぐ。舌を絡め、軽く吸われると、そっと彼の唇が離れて口寂しくなった。
今日は浴衣ということで浴衣用の下着をつけている。白いワンピースみたいな肌着だ。胸元は和装用のブラなのだが、見た目シンプルで地味である。…なので、普段の下着に比べると色気があまりない気がするが、先輩は下着に目もくれずに私の体を撫で擦っていた。
布越しじゃ足りないとばかりに、その下着も剥いでしまおうと動く。
浴衣も下着も…シワに、なっちゃわないかな。着て帰らなきゃいけないのに……
だけどそんな事を今言うのは野暮な気がして、私は黙って先輩のすることを受け入れていた。
ユカもリンも、先輩に全てを任せろと言っていた。大丈夫、怖くない。
「…怖いか?」
「……怖くないです。先輩とだから」
私の緊張が先輩に伝わってきたのか、怖いのかと尋ねられてしまった。
無事に終えるかとか不安は残ってるが、怖くはない。先輩が与えてくれる痛みだもの。初めてが先輩で本当に良かった。
下着も全て取り払われ、裸んぼになった私は、同じく裸になった先輩と肌を合わせた。体が大きく筋肉質の先輩は体温が高い。こうして重ね合っているだけで私の体温は上昇して、しっとり汗をかいている。
先輩は私の緊張をほぐすために、何度も何度も口付けを落としてくれた。髪を指で梳いて撫で付け、その手がゆっくり首元を通過して、左胸にたどり着く。
大きくて、剣ダコの出来た硬い手のひらが、私の胸を柔らかくマッサージするように触れる。触れている場所から私の心臓のテンポがバレてしまうんじゃないかとドキドキしていた。
先輩が首筋を舌でなぞり、胸元にキツく吸い付いた。両手で愛撫されていた胸はもうすでに先輩から与えられた刺激で胸の飾りが硬く隆起していた。それを愛でるようにそっと舌で舐られると、私は「ぁん…」と今まで出したことのないような媚びた声を漏らしてしまった。
は、恥ずかしい、なんて声を出すんだ私は。
「んんぅ…! あっ」
チュウ、と音を立てて吸われるとまたもや私ははしたない声を上げてしまった。
先輩が私のおっぱいを吸っている、その事実からして頭を掻きむしりたいくらい恥ずかしいことなのに、変な声出して先輩にいやらしい子だと思われるのは嫌だ!
私は口を閉じて喘ぎ声を出さないように努めたが、体が反応して、くぐもった声が勝手に漏れ出してしまう。
口や舌で愛撫されていたツンと尖った胸の飾りを指で摘んだ先輩はそこを小刻みに動かした。
「ひぃ…あぁ! せんぱ…!」
そんな動かし方しちゃ…声が止まらない…!
片方をしゃぶるように愛撫し、もう片方は指で弾く。私はされるがままでひたすら先輩の与える快感に震えていた。
胸でこれだけ恥ずかしいって、私はどうなってしまうんだ。
先輩の空いた手が太ももとお尻を往復して、内ももを通る。私はつい力を入れてしまって先輩の手を挟み込んでしまった。
「ほら、あやめ…」
小さい子を嗜めるような優しい声だった。多分私を怖がらせないように気にしてくれているんだろう。
だけどね、いくら好きな人でもお股をオープンに晒すのは恥ずかしいものがあってですね!
胸から手を離した先輩は私の足元に移動して、私の膝頭を両手で掴んで開こうとした。ここで抗っても仕方がない。私は覚悟を決めて、先輩に秘部を晒した。
…だけど、あんまり見ないで欲しい。恥ずかしくて仕方がないんだ。
先輩は身を屈めて、私の内股に吸い付いた。そしてキツく吸い付くと、他の場所にも同じように痕を残した。
お股でそんな事されると落ち着かないとソワソワしていると、先輩の手が私の秘められた場所に触れた。ギフト包装されたモノを開封するように広げて見せたのだ。
「せ、先輩! ちょ、それは恥ずかしい…」
──ヌルッという感触がした。
指ではない。だって先輩の指はこんなに柔らかくない。軟体動物みたいな感触だもの。それに熱い空気がそこに吹きかかって……
私は上半身を起こして、衝撃を受けた。
あろうことが、先輩がそこをペロペロしていたのだ!
「先輩! ダメですよ、そんな所舐めたらばっちいですって!」
「汚くない。キレイだ」
それはない! 汗かいてるし、シャワー浴びてないんだよ! 舐めるのは良くないって! それに……なによりも刺激が強すぎる…!
なのに先輩の口淫はどんどん激しさを増す。とある箇所を重点的に舐めてくるのだが、そこを舐められると私は思考停止して、気持ちいいことしか考えられなくなるんだ。電気がビリビリ体中を駆け巡るような刺激に私は溺れていた。
「あっ…あぁっ…せんぱい…」
いつの間にか、先輩を受け入れる部分に指を入れられて動かされていたが、私は先輩の舌によって完全に快感に支配されており、指で広げる作業すら快感であると錯覚していた。
先輩の指が探るようにうごめく。硬い皮膚が膣の粘膜をこすると、指じゃ物足りないとばかりに私のソコはキュッと力が入った。
受け入れるために必要なことだ。…恥ずかしくて仕方がないけど、先輩には全てをさらけ出すのだ…!
ズルリと体の中から何かが抜け出してしまった感触にビクリと震えた。十分にほぐれたと判断した先輩が指を抜いたのだ。
今しがた私のナカに入っていた指は液体でふやけてた。
それ、全部私の…? 嘘やん、私がすごくスケベな女みたいじゃないですか…
そしていつの間にか準備万端になっていた先輩の息子さんが雄々しく立ち上がっている様を見てしまった私は息を呑んでしまった。
り、立派な息子さんをお持ちで……
「先輩」
「痛くて我慢できない時は……頑張れ」
「はいら、はいらない」
「大丈夫だ、入る。気合だ」
なんでこんな時に体育会系みたいな気合論出すの。私体育会系じゃないんだよ。
怖気づく私の足の間に入ってきた先輩は立派な息子さんを、先程まで指で拡張していた入り口に押し付けた。
ぐぐぐと押入ってきた熱は、皮膜越しだと言うのに熱くて、硬くて、私は引きつる痛みに顔を歪めた。
あれだけ慣らされたのに、痛い。
「あやめ、あともうちょっとだ。頑張れ」
「ばかぁ、痛いぃぃ」
泣くつもりはなかったが、思ったより痛かった。逆ギレ気味の私を宥めるように先輩が顔中にキスを落としてくれるが、それで痛みが緩和されるわけではない。
それでも強引に押し込まない辺り、先輩も相当な我慢をしてくれているのだろう。私は先輩の首にしがみついて、破瓜の痛みに耐えた。
ここで引いたら女が廃るってもんだ!
熱い先輩の体と私の体が混じり合う。
先輩に抱かれて幸せっていうのは勿論あったけど、それを凌駕する痛み。痛くて生理的な涙が溢れた。先輩がその度に宥めるようなキスを落としてくれたので、私はもっと欲しいとキスをねだった。
「痛いよな…なるべく早く終わらせるから…」
私に余計な痛みを与えないように、慎重に動く先輩。沢山我慢したのに、男の人の性欲ってかなり強いって言うから辛いだろうに、私のために頑張ってくれてる。
……それが愛おしくて、自分が愛されてるなと思えた。
私はその日、世界で一番幸せな女の子になれたのだ。
痛いのにおかしいよね、先輩に抱かれたことが幸せで幸せでたまらなかったんだよ。
■□■
「先輩すみません、あまりの痛さに先輩の脇腹に爪痕を残してしまいました……」
帰るために身支度を整えていると、Tシャツを着ようとする先輩の背中が見えた。その脇腹には痛々しい爪痕が残っており、一部血で滲んでいた。
感じて爪を立てるんでなく、痛みのおすそ分けみたいな感じで爪を立てたので……なんというかすまん……
「気にしてない。…こっちこそ悪かったな。しっかり慣らしたつもりだったけど…」
「まぁ……痛かったんですけど…」
でも先輩は最初から最後まで私を気遣ってくれた。気持ちいいこともしてくれたもの。
「…2回目は今回ほど痛くないですよね? 私、ちゃんと先輩のカタチ憶えましたもん」
「……お前な、そういう風に煽るようなこと言うなよ。今から家に送らないといけないんだから」
「本当のことですもん! まだ先輩が入っている感じがするんですよ!」
煽るだなんて人聞きの悪い!
私が無意識ビッチみたいな言い方しないで欲しい!
先輩は口をへの字にして顔をしかめると、私の頭をワシャワシャしてきた。
「刺激的な事を口にするんじゃない。…男の性欲をあまりナメるな」
何を言っているんだ。今しがたエッチしたじゃないの。
そう言ったら「おこちゃまなあやめはお家に帰る準備をしろ」と暴言を吐いてきた。ちょっと! 何その言い方!!
その頃の私は19歳男子の性欲を舐めていた。
先輩は普段ふざけて下ネタとか下品な発言をしないから、ずっと真面目なストイックな人だと思っていたけど、実際はムッツリスケベタイプなのだと、実戦で思い知らされることになるのだ。
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