217 / 312
番外編
彼の両親の馴れ初め【橘裕亮視点】
しおりを挟む
橘兄弟の両親のお話。
橘父視点で2話続きます。
ーーーーーーーーーーーーーー
彼女を見つけるのは、いつも彼女が甘いものを食べている時だった。
自分の住んでいる部屋の最寄りの駅近くにある、若い女性に人気のある喫茶店。いつも彼女はそこの窓際の席で甘味を食べては表情をほころばせていた。
別に同じ学校出身でもない、同じ職場でもない、全く見ず知らずの女性。
街なかを1人颯爽と歩く彼女は隙がなさそうで声を掛けにくい印象なのに、甘いものを前にした時の彼女は10代の少女の様に可愛らしい雰囲気に様変わりする。
見かけては目で追う。ただそれだけだった。
「何だあの小娘は! 女の癖にえっっらそーに!」
「いや、彼女は小娘って年齢じゃないと思いますよ?」
「女が検察官なんかになってどうするんだってんだ! 感情で動く女が検察なんかできるかってーんだ!」
「まぁまぁ」
ある日職場の上司が怒り狂って検察に対する不満をぶちまけていた。もともとこの上司は沸点が低く、よく腹を立てているので周りは慣れたように宥めていた。
嫌疑不十分の不起訴処分という検察側の判断にイライラしている上司は自分のことを客観視しないのであろうか。自分のほうが感情で動いているとは思わないのだろうか。
…そんな事は決して口には出せないが。
警察と検察は似ているようで担当の異なる、それぞれ独立した組織だ。検察には証拠不十分であったり、情報が少なかったりすると、警察に追加捜査や情報の提供を命令できるという権限がある。
逆に、警察は検察に対して情報の開示を求める権限はないので、そこで摩擦が生じることもあるのだ。
また、警察が懸命に捜査してやっと逮捕した犯人であっても検察の判断で不起訴になってしまうこともある。
せっかく警察が苦労して捕まえた犯人を釈放されてしまっては、面白くないと感じる警察側の人間がいてもおかしくはない。
しかし、これは法律上仕方のないことなので、別段どちらが悪いということでもない。全体的にいがみ合っているわけではないが、警察も検察も人間だ。合わない人間が出てきてもおかしくはない。
そしてこの組織は縦社会・男社会である。相手がどんなに優秀であろうと、女性であると言うだけで下に見るという悪習が根付いていた。
警察と検察は別々の場所にあるので、直接的に関わることはそう多くない。上司が気に入らないとばかりに検察に殴り込みに行かないか心配していたが、流石に悪態吐くに留めておいたようだ。
…女性の検察官か。
その世界は男でもものすごくプレッシャーが掛かるというのに…どういう人なんだろう。
その時はそんな興味本位だけだった。
だけど、俺は意外な場所で彼女と出会うことになる。場所は事件現場だった。
警察関係者の中に見慣れない女性がいたので、同じ担当の先輩に尋ねると検察官だという。事件現場の現場検証で検察官が訪れることはそう珍しくもないことだ。
詳しい話を確認している彼女を見て俺は驚いた。まさか彼女が検察官だとは思わなかったからだ。甘いものをこよなく愛するあの姿から、検察官という仕事を連想することが出来なかったとも言う。
俺が事件の担当だと知ると、彼女は俺にも話を聞きに来た。俺が一方的に彼女のことを知っていただけだから、当然のことながら彼女は俺のことを知らない。
いつも遠くから眺めるだけだったが、そばで見ても彼女はきれいな人だった。卵型の顔にきりりとした切れ長の瞳、すっと通った鼻筋に、薄い唇にはベージュ色の口紅が塗られていた。そんなに化粧が濃いわけでもないが、彼女の瞳には力があった。
…俺はそれから目が逸らせなかった。
「証拠書類を見てもイメージがわかなかったので…ご協力感謝いたします」
そう言って彼女は検証を終えるなり、さっさと撤収して行ったので、事務的なやり取りだけで終わってしまったのを俺は残念に思ってしまった。
一度話してみただけの印象になるが、彼女は検察官としての信念を持って、事件を公平な目線で見極めようとしているのが伺えた。
あとで先輩に聞いたら、彼女が例の“小娘”扱いされた検察官だったらしい。見た感じ自分とそう歳は変わらない…30代前半といったところだろうか。
…また、会えるだろうかとぼんやり考えていた自分はまだ、自分の中に芽生えた感情に気づいてはいなかった。
■□■
父が警察官で、俺は父の背中を見て育った。成長していく中で自然と警察官になりたいと思い、その道を志したのだ。
俺は高校卒業資格が取れたらすぐに試験を受けて警察学校に通いたいと考えていたものの、父が大学へ進学したほうがいいと勧めてくるものだから、警察官になるのが少しばかり遅くなってしまった。
だが、大学での4年間に俺はたくさんのことを学べたと思っている。その件では父の助言に感謝している。
俺は頭でっかちで、口下手な真面目人間だと前に付き合っていた彼女に評されたことがある。それが面白みがなくてつまらないと振られて、彼女はすぐに他の男と結婚していた。多分前から浮気をしていたんだろうなとどこか冷静だったのは多分、自分自身も冷めていたのだろう。
イベントやデートやプレゼント諸々と…多忙な中で時間を捻出して彼女に付き合うのにうんざりしていた俺は、女性と付き合うと色々と面倒くさいと考えるようになっていた。
独り者になった後は仕事と家の往復をして毎日を過ごしていた。親が心配している雰囲気は感じ取っていたが、気が乗らないものは乗らないんだから仕方が無い。
「あ…」
「……どうも」
夕飯を買いにたまたま入ったスーパーで俺は彼女と遭遇した。
彼女も仕事を終えて今から夕飯なのだろうかと思っていたのだが、彼女が持っている買い物かごの中身を見て俺はつい眉を顰めてしまった。
甘味・甘味・甘味の山だったからだ。俺はてっきり弁当や惣菜を想像していたのだが…その量に引いた。それも日持ちしない物ばかり。生クリームだったりあんこだったり…まさか夜のこの時間から食べるのかと驚いたのと同時に、彼女の身体のことが心配になった。
「…それは、ご家族や友達と…?」
まさか1人でこの量全て食べるわけじゃないだろうと確認のために尋ねたのだが…
「え? …いえ、私が食べますが…」
キョトンとした顔でとんでもない返答が来た。何故そんな「なにか問題でも?」と言いたげな顔をしているんだ。限度があるだろうが。
職業柄、癖のある人間と出会ってきたが、これは新しいパターンだ。
「…カゴの中一つだけ残して他はすべて返してきなさい」
「えっ!?」
「糖分のとりすぎは体を壊す。君の為を思って言っているんだ」
彼女はショックを受けた様子であったが、これは彼女の為を思って言っているんだ。
俺はよく人にお節介と言われるのだが、これは指摘しないとまずいだろう。余計なお世話と言われようが、これはよくない。
いきなりの指摘に彼女は驚いた様子で、切れ長のその瞳を大きく見開いた。そしてこう言ってきた。
「これは…私の生きがいなんです…あなたには迷惑は掛けないから良いでしょう…?」
「…身体にもしものことがあれば生きがいどころじゃなくなるのは理解しているのか?」
「……」
黙りこくってしまった彼女の手からカゴを回収すると、俺はその商品を売場に戻した。
先程いた場所に俯いて立ちすくんでいる彼女を見下ろし、俺は折衷案を出してみた。
「…なら俺がなにか奢ろう。とは言っても君が気に入るかは知らないがな」
またキョトンとする彼女。
仕事の時は隙のないキビキビとした働きを見せるのに、プライベートでは随分…
その時の俺は何故か彼女のことが気になって、放っておけなくて仕方がなかった。まるで迷子のような表情で突っ立っていたからだ。
状況をよく理解できていない彼女の手を引いて、元カノにせびられて行ったことのある店に連れて行った。そこは彼女の知らない店だったようで、席に着いてしばらくメニュー選びにかなり迷っている様子だった。
あれだけ甘味を買い込もうとしていたのだから甘ければ何でもいいのかと思ったが、そうでも無いらしい。
「…そんな迷わずとも、また来たらいいだろう。わかりやすく先頭のページのものから頼んでみたらどうだ?」
俺の提案におずおずとうなずいた彼女。注文した果物のタルトケーキが到着すると彼女は目を輝かせて、フォークを手にとった。
ケーキを口にした瞬間それはそれは…世界美味を食したかのように幸せそうな笑顔で頬張っていたのだ。
俺はそれを見て納得した。
俺は彼女のその笑顔に一目惚れをしていたのだと。
それから自然な流れでその店のメニューを(英恵さんが)全制覇するために二人で通い詰め、俺は目の前で幸せそうに食べる彼女を見ながら、コーヒーを飲んで過ごすということを繰り返していた。
お互いの会話はそう多くなく、お互いの事を話すまで時間がかかったものの、俺はそのゆったりした雰囲気が居心地良かった。
女性と交際するのなんて面倒くさいだなんて思っていたのが嘘のように、お互いの休みや、仕事終わりの時間に合わせて会うことを楽しみにしていた。
好きとか愛しているという言葉を伝えたわけではない。
ただ彼女の笑顔が可愛くて、ずっとそれを見ていたいと俺は思ったんだ。
橘父視点で2話続きます。
ーーーーーーーーーーーーーー
彼女を見つけるのは、いつも彼女が甘いものを食べている時だった。
自分の住んでいる部屋の最寄りの駅近くにある、若い女性に人気のある喫茶店。いつも彼女はそこの窓際の席で甘味を食べては表情をほころばせていた。
別に同じ学校出身でもない、同じ職場でもない、全く見ず知らずの女性。
街なかを1人颯爽と歩く彼女は隙がなさそうで声を掛けにくい印象なのに、甘いものを前にした時の彼女は10代の少女の様に可愛らしい雰囲気に様変わりする。
見かけては目で追う。ただそれだけだった。
「何だあの小娘は! 女の癖にえっっらそーに!」
「いや、彼女は小娘って年齢じゃないと思いますよ?」
「女が検察官なんかになってどうするんだってんだ! 感情で動く女が検察なんかできるかってーんだ!」
「まぁまぁ」
ある日職場の上司が怒り狂って検察に対する不満をぶちまけていた。もともとこの上司は沸点が低く、よく腹を立てているので周りは慣れたように宥めていた。
嫌疑不十分の不起訴処分という検察側の判断にイライラしている上司は自分のことを客観視しないのであろうか。自分のほうが感情で動いているとは思わないのだろうか。
…そんな事は決して口には出せないが。
警察と検察は似ているようで担当の異なる、それぞれ独立した組織だ。検察には証拠不十分であったり、情報が少なかったりすると、警察に追加捜査や情報の提供を命令できるという権限がある。
逆に、警察は検察に対して情報の開示を求める権限はないので、そこで摩擦が生じることもあるのだ。
また、警察が懸命に捜査してやっと逮捕した犯人であっても検察の判断で不起訴になってしまうこともある。
せっかく警察が苦労して捕まえた犯人を釈放されてしまっては、面白くないと感じる警察側の人間がいてもおかしくはない。
しかし、これは法律上仕方のないことなので、別段どちらが悪いということでもない。全体的にいがみ合っているわけではないが、警察も検察も人間だ。合わない人間が出てきてもおかしくはない。
そしてこの組織は縦社会・男社会である。相手がどんなに優秀であろうと、女性であると言うだけで下に見るという悪習が根付いていた。
警察と検察は別々の場所にあるので、直接的に関わることはそう多くない。上司が気に入らないとばかりに検察に殴り込みに行かないか心配していたが、流石に悪態吐くに留めておいたようだ。
…女性の検察官か。
その世界は男でもものすごくプレッシャーが掛かるというのに…どういう人なんだろう。
その時はそんな興味本位だけだった。
だけど、俺は意外な場所で彼女と出会うことになる。場所は事件現場だった。
警察関係者の中に見慣れない女性がいたので、同じ担当の先輩に尋ねると検察官だという。事件現場の現場検証で検察官が訪れることはそう珍しくもないことだ。
詳しい話を確認している彼女を見て俺は驚いた。まさか彼女が検察官だとは思わなかったからだ。甘いものをこよなく愛するあの姿から、検察官という仕事を連想することが出来なかったとも言う。
俺が事件の担当だと知ると、彼女は俺にも話を聞きに来た。俺が一方的に彼女のことを知っていただけだから、当然のことながら彼女は俺のことを知らない。
いつも遠くから眺めるだけだったが、そばで見ても彼女はきれいな人だった。卵型の顔にきりりとした切れ長の瞳、すっと通った鼻筋に、薄い唇にはベージュ色の口紅が塗られていた。そんなに化粧が濃いわけでもないが、彼女の瞳には力があった。
…俺はそれから目が逸らせなかった。
「証拠書類を見てもイメージがわかなかったので…ご協力感謝いたします」
そう言って彼女は検証を終えるなり、さっさと撤収して行ったので、事務的なやり取りだけで終わってしまったのを俺は残念に思ってしまった。
一度話してみただけの印象になるが、彼女は検察官としての信念を持って、事件を公平な目線で見極めようとしているのが伺えた。
あとで先輩に聞いたら、彼女が例の“小娘”扱いされた検察官だったらしい。見た感じ自分とそう歳は変わらない…30代前半といったところだろうか。
…また、会えるだろうかとぼんやり考えていた自分はまだ、自分の中に芽生えた感情に気づいてはいなかった。
■□■
父が警察官で、俺は父の背中を見て育った。成長していく中で自然と警察官になりたいと思い、その道を志したのだ。
俺は高校卒業資格が取れたらすぐに試験を受けて警察学校に通いたいと考えていたものの、父が大学へ進学したほうがいいと勧めてくるものだから、警察官になるのが少しばかり遅くなってしまった。
だが、大学での4年間に俺はたくさんのことを学べたと思っている。その件では父の助言に感謝している。
俺は頭でっかちで、口下手な真面目人間だと前に付き合っていた彼女に評されたことがある。それが面白みがなくてつまらないと振られて、彼女はすぐに他の男と結婚していた。多分前から浮気をしていたんだろうなとどこか冷静だったのは多分、自分自身も冷めていたのだろう。
イベントやデートやプレゼント諸々と…多忙な中で時間を捻出して彼女に付き合うのにうんざりしていた俺は、女性と付き合うと色々と面倒くさいと考えるようになっていた。
独り者になった後は仕事と家の往復をして毎日を過ごしていた。親が心配している雰囲気は感じ取っていたが、気が乗らないものは乗らないんだから仕方が無い。
「あ…」
「……どうも」
夕飯を買いにたまたま入ったスーパーで俺は彼女と遭遇した。
彼女も仕事を終えて今から夕飯なのだろうかと思っていたのだが、彼女が持っている買い物かごの中身を見て俺はつい眉を顰めてしまった。
甘味・甘味・甘味の山だったからだ。俺はてっきり弁当や惣菜を想像していたのだが…その量に引いた。それも日持ちしない物ばかり。生クリームだったりあんこだったり…まさか夜のこの時間から食べるのかと驚いたのと同時に、彼女の身体のことが心配になった。
「…それは、ご家族や友達と…?」
まさか1人でこの量全て食べるわけじゃないだろうと確認のために尋ねたのだが…
「え? …いえ、私が食べますが…」
キョトンとした顔でとんでもない返答が来た。何故そんな「なにか問題でも?」と言いたげな顔をしているんだ。限度があるだろうが。
職業柄、癖のある人間と出会ってきたが、これは新しいパターンだ。
「…カゴの中一つだけ残して他はすべて返してきなさい」
「えっ!?」
「糖分のとりすぎは体を壊す。君の為を思って言っているんだ」
彼女はショックを受けた様子であったが、これは彼女の為を思って言っているんだ。
俺はよく人にお節介と言われるのだが、これは指摘しないとまずいだろう。余計なお世話と言われようが、これはよくない。
いきなりの指摘に彼女は驚いた様子で、切れ長のその瞳を大きく見開いた。そしてこう言ってきた。
「これは…私の生きがいなんです…あなたには迷惑は掛けないから良いでしょう…?」
「…身体にもしものことがあれば生きがいどころじゃなくなるのは理解しているのか?」
「……」
黙りこくってしまった彼女の手からカゴを回収すると、俺はその商品を売場に戻した。
先程いた場所に俯いて立ちすくんでいる彼女を見下ろし、俺は折衷案を出してみた。
「…なら俺がなにか奢ろう。とは言っても君が気に入るかは知らないがな」
またキョトンとする彼女。
仕事の時は隙のないキビキビとした働きを見せるのに、プライベートでは随分…
その時の俺は何故か彼女のことが気になって、放っておけなくて仕方がなかった。まるで迷子のような表情で突っ立っていたからだ。
状況をよく理解できていない彼女の手を引いて、元カノにせびられて行ったことのある店に連れて行った。そこは彼女の知らない店だったようで、席に着いてしばらくメニュー選びにかなり迷っている様子だった。
あれだけ甘味を買い込もうとしていたのだから甘ければ何でもいいのかと思ったが、そうでも無いらしい。
「…そんな迷わずとも、また来たらいいだろう。わかりやすく先頭のページのものから頼んでみたらどうだ?」
俺の提案におずおずとうなずいた彼女。注文した果物のタルトケーキが到着すると彼女は目を輝かせて、フォークを手にとった。
ケーキを口にした瞬間それはそれは…世界美味を食したかのように幸せそうな笑顔で頬張っていたのだ。
俺はそれを見て納得した。
俺は彼女のその笑顔に一目惚れをしていたのだと。
それから自然な流れでその店のメニューを(英恵さんが)全制覇するために二人で通い詰め、俺は目の前で幸せそうに食べる彼女を見ながら、コーヒーを飲んで過ごすということを繰り返していた。
お互いの会話はそう多くなく、お互いの事を話すまで時間がかかったものの、俺はそのゆったりした雰囲気が居心地良かった。
女性と交際するのなんて面倒くさいだなんて思っていたのが嘘のように、お互いの休みや、仕事終わりの時間に合わせて会うことを楽しみにしていた。
好きとか愛しているという言葉を伝えたわけではない。
ただ彼女の笑顔が可愛くて、ずっとそれを見ていたいと俺は思ったんだ。
10
あなたにおすすめの小説
社畜OLが学園系乙女ゲームの世界に転生したらモブでした。
星名柚花
恋愛
野々原悠理は高校進学に伴って一人暮らしを始めた。
引越し先のアパートで出会ったのは、見覚えのある男子高校生。
見覚えがあるといっても、それは液晶画面越しの話。
つまり彼は二次元の世界の住人であるはずだった。
ここが前世で遊んでいた学園系乙女ゲームの世界だと知り、愕然とする悠理。
しかし、ヒロインが転入してくるまであと一年ある。
その間、悠理はヒロインの代理を務めようと奮闘するけれど、乙女ゲームの世界はなかなかモブに厳しいようで…?
果たして悠理は無事攻略キャラたちと仲良くなれるのか!?
※たまにシリアスですが、基本は明るいラブコメです。
ハイスぺ幼馴染の執着過剰愛~30までに相手がいなかったら、結婚しようと言ったから~
cheeery
恋愛
パイロットのエリート幼馴染とワケあって同棲することになった私。
同棲はかれこれもう7年目。
お互いにいい人がいたら解消しようと約束しているのだけど……。
合コンは撃沈。連絡さえ来ない始末。
焦るものの、幼なじみ隼人との生活は、なんの不満もなく……っというよりも、至極の生活だった。
何かあったら話も聞いてくれるし、なぐさめてくれる。
美味しい料理に、髪を乾かしてくれたり、買い物に連れ出してくれたり……しかも家賃はいらないと受け取ってもくれない。
私……こんなに甘えっぱなしでいいのかな?
そしてわたしの30歳の誕生日。
「美羽、お誕生日おめでとう。結婚しようか」
「なに言ってるの?」
優しかったはずの隼人が豹変。
「30になってお互いに相手がいなかったら、結婚しようって美羽が言ったんだよね?」
彼の秘密を知ったら、もう逃げることは出来ない。
「絶対に逃がさないよ?」
お兄ちゃんはお兄ちゃんだけど、お兄ちゃんなのにお兄ちゃんじゃない!?
すずなり。
恋愛
幼いころ、母に施設に預けられた鈴(すず)。
お母さん「病気を治して迎えにくるから待ってて?」
その母は・・迎えにくることは無かった。
代わりに迎えに来た『父』と『兄』。
私の引き取り先は『本当の家』だった。
お父さん「鈴の家だよ?」
鈴「私・・一緒に暮らしていいんでしょうか・・。」
新しい家で始まる生活。
でも私は・・・お母さんの病気の遺伝子を受け継いでる・・・。
鈴「うぁ・・・・。」
兄「鈴!?」
倒れることが多くなっていく日々・・・。
そんな中でも『恋』は私の都合なんて考えてくれない。
『もう・・妹にみれない・・・。』
『お兄ちゃん・・・。』
「お前のこと、施設にいたころから好きだった・・・!」
「ーーーーっ!」
※本編には病名や治療法、薬などいろいろ出てきますが、全て想像の世界のお話です。現実世界とは一切関係ありません。
※コメントや感想などは受け付けることはできません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
※孤児、脱字などチェックはしてますが漏れもあります。ご容赦ください。
※表現不足なども重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけたら幸いです。(それはもう『へぇー・・』ぐらいに。)
【本編完結】伯爵令嬢に転生して命拾いしたけどお嬢様に興味ありません!
ななのん
恋愛
早川梅乃、享年25才。お祭りの日に通り魔に刺されて死亡…したはずだった。死後の世界と思いしや目が覚めたらシルキア伯爵の一人娘、クリスティナに転生!きらきら~もふわふわ~もまったく興味がなく本ばかり読んでいるクリスティナだが幼い頃のお茶会での暴走で王子に気に入られ婚約者候補にされてしまう。つまらない生活ということ以外は伯爵令嬢として不自由ない毎日を送っていたが、シルキア家に養女が来た時からクリスティナの知らぬところで運命が動き出す。気がついた時には退学処分、伯爵家追放、婚約者候補からの除外…―― それでもクリスティナはやっと人生が楽しくなってきた!と前を向いて生きていく。
※本編完結してます。たまに番外編などを更新してます。
理想の男性(ヒト)は、お祖父さま
たつみ
恋愛
月代結奈は、ある日突然、見知らぬ場所に立っていた。
そこで行われていたのは「正妃選びの儀」正妃に側室?
王太子はまったく好みじゃない。
彼女は「これは夢だ」と思い、とっとと「正妃」を辞退してその場から去る。
彼女が思いこんだ「夢設定」の流れの中、帰った屋敷は超アウェイ。
そんな中、現れたまさしく「理想の男性」なんと、それは彼女のお祖父さまだった!
彼女を正妃にするのを諦めない王太子と側近魔術師サイラスの企み。
そんな2人から彼女守ろうとする理想の男性、お祖父さま。
恋愛よりも家族愛を優先する彼女の日常に否応なく訪れる試練。
この世界で彼女がくだす決断と、肝心な恋愛の結末は?
◇◇◇◇◇設定はあくまでも「貴族風」なので、現実の貴族社会などとは異なります。
本物の貴族社会ではこんなこと通用しない、ということも多々あります。
R-Kingdom_1
他サイトでも掲載しています。
男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)
大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。
この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人)
そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ!
この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。
前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。
顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。
どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね!
そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる!
主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。
外はその限りではありません。
カクヨムでも投稿しております。
ヤンデレ旦那さまに溺愛されてるけど思い出せない
斧名田マニマニ
恋愛
待って待って、どういうこと。
襲い掛かってきた超絶美形が、これから僕たち新婚初夜だよとかいうけれど、全く覚えてない……!
この人本当に旦那さま?
って疑ってたら、なんか病みはじめちゃった……!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる