攻略対象の影薄い姉になったけど、モブってなにしたらいいの?

スズキアカネ

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番外編

モブだったら愛されちゃいけないのか。モブは攻略対象を愛しちゃいけないのか。

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「あなたが話していることはよくわからないけど…あやめちゃんはそんな子じゃないよ。そもそも…あなた誰?」

 花恋ちゃんは眉間にシワを寄せて、関さんを注意深く観察していた。
 …もしかして今の関さんの発言で、花恋ちゃんが私に不信感を抱いてしまったかもと恐れたが、全然そんなことなかった。それに私はちょっとホッとした。
 ……だけどそれで関さんが引くわけではない。彼女は苛立たしげに顔を歪めていた。

「騙されているのを教えてあげているのになんなのそれ! あなたはヒロインなのよ!? 風紀副委員長と結ばれる運命だったのに、田端あやめがあなたのポジションに収まったせいで結ばれなくなっちゃったのよ? 悔しくないの!?」

 うわぁ…傍から聞いたら電波な発言…。思わず息を呑んでしまう。チラリと花恋ちゃんの様子を窺い見ると、花恋ちゃんはドン引きしていた。こころなしか花恋ちゃんの腰が引けているのは気のせいじゃないと思う。

「……それは、橘先輩のことを言っているのかな? 何を誤解しているのか知らないけど、私が橘先輩のことを好きになった覚えはないよ。あくまで高校の先輩と思ってる。橘先輩も同様だと思う」

 花恋ちゃんは毅然とした態度で、先輩との関係を否定した。お互いをどう思っているかは本人たちにしかわからないけれど、特別な感情は持ち合わせていないんじゃないかなと思うんだ。
 高校2年の時、2人が接触する機会は沢山あったけど、それより先には進まなかったんだよなぁ。あの頃の花恋ちゃんはどちらかと言うと間先輩や久松と親しそうに見えた。
 唯一、最後までいい雰囲気だった間先輩の告白の失敗は……私だけのせいじゃないと思う。間先輩が花恋ちゃんに3度玉砕したのは私のせいじゃないと思う!

「…ありえない。なんでモブ姉が攻略対象と交際できて……私は乙女ゲームの舞台にすら参加できていないの? …地味なモブ姉が付き合えるなら私だって…」
「…あやめちゃん、もう行こう」

 ぶつぶつと呟く関さんが不気味に感じたようで、花恋ちゃんが怯えた表情で退店を促してきた。先程から関さんが騒いでいるからお店の人や他のお客さんにも迷惑を掛けてしまっている。退店したほうがいいだろう。
 私は頷いて席を立つと、まだ中身の入ったままのグラスをトレイに乗せて返却口に持っていこうと持ち上げた。

 ──グイッ
 だけどそれを返却口に持っていくことは出来なかった。なぜなら関さんが力任せに私の手首を引っ張ってきたのだ。突然そんな事をされたら手元が狂うに決まっている。
 トレイの上のグラスがバランスを崩して倒れると、中に入っていたコーヒーや水や氷がこちら側にバシャッと降ってきた。間一髪でグラスを床に落とさなかったけど、トレイの上でグラスが倒れて中の液体が飛び散っていた。私はコーヒーまみれになってしまった。床やテーブルにも液体が飛び散ってしまっている。

「ちょっと! あなた何してるの!?」

 ギョッとした花恋ちゃんが関さんに注意すると、関さんは流石にやばいと思ったのか、コーヒーショップから飛び出して逃げていった。
 おい、私はこのまま放置か関さん。

「大丈夫、あやめちゃん!?」

 花恋ちゃんがハンカチを差し出してくれたが、私はそれを遠慮して自分のハンカチで拭いた。
 だけどクリームイエローのショルダーカットトップスにはコーヒーの島国地図が出来上がってしまっており…遠くから見たらヒョウ柄に見えるかなとポジティブに考えてみたが、どっちにせよコーヒー臭いのでお風呂に入りたくなってきた。洗濯して落ちるかなこれ…
 お店の人に謝罪してトレイとグラスを返却すると、私達はテンション低めに退店した。



「おい、田端姉大丈夫か?」
「あ、大久保先輩……どうしてここに?」

 このままショッピング続行は厳しいので、残念だがここで解散しようかと花恋ちゃんと話していると、目の前に大久保先輩が現れた。
 何故彼がここにいるのか尋ねると、こう返ってきた。

「あの店の窓際にいただろ? 偶然外から見かけたんだよ。亮介が今、逃げた女子高生を追いかけてるぞ」
「え?」
「今から高校に電話するから、ちょっと待ってろよ」

 なんというタイミングなのだろうか。さっきの場面を元攻略対象の二人が目撃していたらしい。ヒロインとモブ姉のいる場所に居合わせるとは…何の因果なのであろうか。
 追いかけているって…亮介先輩が関さんを? え、大丈夫? 彼女、話が通じにくいよ? 私だけでなく和真や眞田先生も悪戦苦闘している相手なのよ?
 電話している大久保先輩の前で私がオロオロしていると、花恋ちゃんが「大丈夫だよあやめちゃん、橘先輩ならきっと仇を討ってくれるよ!」と不穏なことを言い出した。
 私が心配しているのは仇討ちとかではなくてだね…

「いたぁい! やだ、離してよぉ!」
「力は入れていない。暴れるから痛いんだ。人に液体物を掛けるのも傷害だって知らないのか? 責任から逃がれようとするのはどういった了見だ」

 それから程なくして騒がしい声が聞こえてきた。関さんがキャンキャン騒いでいるから通行人が訝しんでジロジロ彼らを見ている。このままでは下手したら先輩が女子高生暴行容疑で捕まってしまうじゃないか!
 私が慌てて駆け足でそこに近づくと、関さんが私に気づいて睨みつけてきた。

「私のほうが若くて可愛い! 大体この女は地味で影薄くて根暗なモブ姉じゃないの!」
「…はぁ?」

 そして突然の暴言。それには私だけでなく、亮介先輩もぽかんとしていた。
 先輩は彼女のうわさ話だけは聞いていた。今この瞬間まで彼女が例の女子高生だとは知らなかったのだろう。彼女の発言の意味が理解できずに驚いた様子だった彼は、改めて私をまじまじと見て首を傾げていた。

「…あやめは地味ではないし、影…薄いか? …それに根暗とは違うと思うぞ??」
「そんなの化粧でごまかしているのよ! あなたは騙されているの!」
「…あやめはすっぴんも可愛いし、このギャルメイクも可愛いと思う。俺はどっちも好きだ」

 真顔で言われたそれに、一瞬で顔が熱くなった。やだぁ…可愛いって、好きって…こんな人前で恥ずかしい…先輩の馬鹿。…好き。
 先輩の発言に恥ずかしくなった私は、自分の頬を手のひらで隠した。一方の先輩はというと、自分の発言に全く頓着していないのか、関さんの発言を注意していた。

「地味でも派手でもあやめはあやめだ。なにも問題ない。…明るいとか暗いというのは、周りが勝手に決めつけた基準であり、それで人の真の価値は決まらない。好みの問題だろう。……俺の彼女を貶すのはやめてくれないか。不愉快だ」

 確かにあの乙女ゲーム設定の私は陰気なキャラクターであった。だけどそれだけでその人の価値が決まるわけではない。その落ち着いたおとなしい性格のほうが一緒にいて落ち着くという人もいるのだ。その逆もしかり。完全に人の好みだ。
 なんとかこれで関さんの勢いが落ち着けばいいなと願っていたけども、収まらないのは予想していた。

 だけどまさかここで爆弾投下するとは思っていなかった。 

「この女は転生者なの! あなたの弱い所につけ込んでうまいこと交際に持ち込んだ卑怯者なの!」

 関さんの言葉に私はギクリとした。
 彼女はこの事を先輩にバラすつもりでいたのかもしれない。自分までおかしい人だと思われてもいいと覚悟しているのかは定かじゃないが…まさか、この場所で…人前で言うとは。
 真夏だと言うのに、全身から血の気が引いてしまってなんだか寒くなってきた。

 私は確かにあの乙女ゲームのことを熟知しており…先輩たちの過去を知っていた。しかし、亮介先輩の過去情報は高校受験失敗という内容だけだ。元カノに裏切られたとか、家族とギクシャクしているとかそういう事はあとになって知ったことである。
 私は決して先輩の弱みにつけ込んだつもりはない。ただ自然に先輩を好きになって、お付き合いするようになった。…それは卑怯なことなのだろうか?
 私が別の世界で生きていた転生者であると知ったら、先輩のことを元々知っていた人間だと知ったら…先輩は私のことをどう思うだろうか…?

 急に不安になってしまった。
 私と先輩は今までにも色々あった。その波を乗り越えてきたのだ。だから私達の絆は簡単に切れたりしないと信じてきた。
 でも乙女ゲームのことを知っている転生者にそれを指摘されると、急に自信が無くなってきてしまった。

 無表情で関さんを見下ろしていた先輩がちらりと私に視線を向けてきた。先輩と目が合った私はなんだか泣きそうになってきてしまった。
 彼に軽蔑されたらどうしよう、嫌われたらどうしようって、急に怖くなってきたのだ。
 先輩は少し考える素振りをして、ゆっくりと口を開いた。

「にわかに信じがたいが……もしも、仮にそうだとして…それでも、あやめを選んだのは俺だ。あやめが俺を騙しているのだとしても、それでも構わない」

 その言葉に、私の不安は霧散した。
 一瞬でも不安になってしまった自分が馬鹿みたいだ。まだ私は乙女ゲームの呪いにかかっているのかと呆れてしまう。新たに登場した転生者の発言に何を動揺しているんだ私は。
 先輩は私を想ってくれている、そして私も先輩のことが大好きである。それだけは真実。

「それに、あやめは悪女という質でもない。君よりも俺のほうがあやめを知っているんだ、これだけは言える。俺があやめを好きになったんだ。…彼女がいるから今の俺がいる。あやめを選んでよかったと自信を持って言える」

 迷いのない目をして、亮介先輩は言い切った。彼の本音を聞けた私の視界がじわじわと滲んできた。
 …先輩、私もだよ。私も先輩を好きになって、今もこうしてお付き合いできていることが幸せで仕方がないんだよ。
 私は先輩に抱きつきたくて仕方がなかったが、状況が状況なので我慢した。

「…なんでよ…!」
「亮介、今から教頭先生が来てくれるって」

 学校に電話していた大久保先輩がそう声を掛けてきた。教頭先生…そうだ、眞田先生のこともあるんだった。
 ワナワナ震えてショックを受けている様子の関さんは未だに亮介先輩に拘束されていた。彼女との対話はほぼ不可能と今までのやり取りでわかっていたが、私はどうしても言いたい事があった。

「ねぇ」

 私の声に反応した関さんがゆっくりと顔を上げた。…彼女のヒロイン願望はよくわかった。誰が推しキャラかは不明だが、あのゲームのような恋がしたかったのだろう。 
 でも、彼女はやりすぎた。かつて夢見たはずである彼らを傷つけている。…それだけは反省してほしい。

「…ここはゲームの世界とは違う。彼らは生きている人間なんだよ。…あなたの行動で追い詰められていたり、不快に思っている人もいるんだよ」

 私も結構な被害を受けているけど、大久保先輩も、橘兄も、和真も怖い思いをしたはずだ。眞田先生に至っては職場で追い詰められている。何も非はないのにだ。

「眞田先生はあなたの行いのせいで、肩身狭い思いをしているんだよ? 責任を取る形で転勤させられる可能性だってあるの。生徒と教師のスキャンダルなんて空想の世界だから美しいのであって、現実では色々とまずいよ」

 少女漫画やドラマで多い設定だけど…実際にはね…相手の迷惑も考えなきゃ。

「私がここに居なかったとしても、あなたが彼らのうちの誰かと付き合えたとは限らないよ? …あなたのしている事は彼らを怖がらせているだけなんだよ?」

 私が言い聞かせるように諭していると、彼女はボロボロと泣き出してしまった。
 化粧で大人っぽく見せているが、泣いている顔はまだ高校生になりたてのあどけない女の子そのものだった。

「…そんなの知らないもん…私はただキラキラな恋がしたかったの!」
「人に危害を加えるような女の子、誰が好きになってくれるかな? あなたが素敵な女の子にならないと、いい恋は出来ないよ?」

 この子は可愛いから、その気になればすぐに彼氏ができるだろう。だがそれは彼女の欲する“キラキラな恋”にはならないはず。彼女が夢見ているような恋をしたいのであれば、彼女が素敵な女の子にならなければ無理だろう。
 人を傷つけて、人のせいにするような人間には同じような人間しか寄ってこないと思う。 

「なんでよ! なんでモブのくせにこんなに愛されてんのよ! ムカつく!」

 またそれか。
 彼女も私と同じなのかな。…乙女ゲームの呪いにかかっている。
 でもね、あなただってゲームのキャラクターのように決まったプログラムで動く人間じゃないでしょ? 自分の意志で動いているのでしょう?

「…決まっているでしょ? 私が先輩を想う気持ちを先輩が受け止めて返してくれているの…誰かに愛されたいなら相手の事を考えて行動しなきゃ。求めてばかりじゃダメだよ」

 想っても、相手が想いを返してくれるわけじゃない。だけど行動しないと前には進めない。しかし自分の気持ちばかり押し付けていたら相手の重荷になってしまう。
 彼女は行動力だけはあるのだ。その行動力をうまく生かせば、想い想われる相手が出来るはずである。

 私が彼女に近づくと、関さんはギクッと身をこわばらせていた。別に叩いたりしないよ。あなたにどうしても伝えたいことがあるの。
 
「…モブでも、ヒロインでも、その他大勢でも…恋する気持ちは一緒なんだよ。…自分の人生は、自分が主役なの。あなたはもう既に自分の人生のヒロインなんだよ? …知らなかった?」

 彼女の耳元で小さく囁くと、関さんは目を丸くして私を見ていた。
 これ、林道さんの受け売りもあるんだけどね。自分にモブという呪いをかけていた私に気づかせてくれた、同じ転生者の林道さん。彼女もめげずに和真へアプローチし続けているのだ。
 関さんも心入れ替えて、前へと進んで欲しい。周りに沢山男子がいるんだ、なにも攻略対象だった男子たちにばかり執着しなくてもいいはず。青春はこれからじゃないか。
 
「今からでも遅くないよ。まだ高校一年じゃないの」
「…キラキラな恋、出来るかな?」
「関さん次第だね」
「…見てなさいよ。私、あんたよりも愛されてみせるから」
「…ちゃんと反省してね」

 この子本当に大丈夫かな?
 その後、車でここまでやって来た高校の教頭先生に彼女を引き渡すと、先輩方が事情説明していた。私のコーヒーまみれな惨状を見た教頭先生が厳しい表情をしていたので、そのついでに私は眞田先生の件で温情を求めておいた。
 関さんは厳重注意と、保護者呼び出しくらいは受けるであろうが、ちゃんと反省してほしいな。


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