太陽のデイジー 〜私、組織に縛られない魔術師を目指してるので。〜

スズキアカネ

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Day's Eye 森に捨てられたデイジー

里帰りの道中。敵国の影。

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 私達魔法魔術学校の生徒が乗っている乗合馬車は国が手配したものである。魔術師の卵はそれだけ国から大切に扱われる。その辺の馬車に乗って事故にあってもらったら困るのだろう。

 ガラガラガラと音を立てて車輪が廻る。長い馬車の旅。馬車の窓から見える空は少しばかり暗雲気味だが、まだ雨の気配はしない。
 一緒に乗っていたカンナは中間地点の町で降りた。辺境に住む私は終点までの旅である。長い、とにかく長い旅なので私は教科書をカバンから引っ張り出して読み込んでいた。

 馬車には馬を操縦する馭者(生徒の身を守るための対策で、この人も魔術師である)と、私と同じく辺境付近の町や村出身の生徒数名が残っているだけであった。
 都会を抜けて進む先では徐々に緑や自然が増えていく。舗装が甘い道をガタガタガタと馬車に揺られながら、目的地に到着するまで待つ。
 馬車の音とは他に生徒たちの話す声が聞こえてくるくらいで、静かな馬車旅であった。

「──助けて!!」
「うわっ」

 どこからか悲痛な叫びが耳に刺さり、私はぎくりと身体をこわばらせた。それは私だけでない。一緒の馬車に乗っていた生徒や、馬を操縦していた馭者、そして馬自身もである。
 手綱を引いて馬に止まるように指示すると、馬車はぎしりと音を立てて急停止する。ものすごい揺れだった。私は身を屈めて転倒を防止する。

「あ、危ないじゃないか! 急に飛び出すなんて!」

 馭者のおじさんが外に向けて注意を飛ばす。
 人が道に飛び込んできたのか。びっくりした。馬の前に飛び出すとか、自殺行為もいいところだぞ。私は体を起こして外の様子を窺った。
 馭者の視線の先にいたのは年若い女性だった。……しかしその格好はひどく汚れ、雑巾のようなボロ布をまとっており、顔は殴られた痕のようにあちこち痣が出来ていた。髪はざんばらで脂っぽい。まるで浮浪者。……スラム街に住んでいる人のほうが余程いい生活をしているように思えた。…この辺にはスラム街はないはずだけど。ここから反対側の王都の外れにスラム街はあったはず。

「助けて! わたし殺されてしまう!!」
「は?」
「逃げてきたの! あいつらから!」

 女性の言葉は少しばかり訛っていた。うちの村のお年寄りたちも少々訛っているけど、その訛りとは違った訛り方だ。

「…あんた、南の国の出身か?」

 馭者のおじさんの問いかけに、女性は泣きそうな顔でコクコクと頷いていた。
 南の国と言うと、下のグラナーダだろう。なるほど、そっちの訛りか。……なんでグラナーダの人がエスメラルダにいるの? 出稼ぎ? こんな辺境に?

「…誰から逃げてきたんだ?」

 その問いかけに女性は恐怖に引きつった顔を浮かべていた。一瞬口にするのをためらった様子だったが、ぐっと口を一文字に引いて絞り出すような声で言った。

「……ハルベリオンの、男たちに」

 その単語に馭者のおじさんはぎくりと身をこわばらせた。ハルベリオン…北の国は未だに他国から女性を拉致しているのか。

 先の紛争のこともあり、我が国エスメラルダ国ではスラム街や貧困層の生活向上に力を入れている。それですこしずつ貧困層の状態は改善している。根無し草の人に家と仕事を紹介して、戸籍登録を義務化させている。人身売買撲滅だけでなく、犯罪の抑止に繋がるように、現在改革途中なのである。

 ──だが、お隣のグラナーダは別の国なので話は別である。…この女性は恐らくグラナーダの貧困層だ。それを狙われて拉致されかかったのだろう。

「中に魔術師がいたの。魔法陣の中心に女の子を集めてどこかに送ろうとしていた。……わたしは怖くなって途中で逃げ出したの…そしたらここの森の中に降り立って…」
「…転送術を使ったのか。相手がハルベリオンの人間なのは間違いないのか?」

 馭者は怯えて震えている女性に、積み込んでいた毛布をかぶせてあげていた。青ざめている彼女の震えは怯えなのか、それとも寒さなのか、あまりの空腹なのか……いや、全てなのかもしれない。それほどひどい状態だった。
 生徒たちはちょっと引いているが、事態が深刻なのを理解しているのだろう。みんな黙っていた。

「間違いないわ。…盗ってきたから」

 そう言って女性は手のひらに載せた何かを見せてきた。それはペンダントだ。
 しかしただのペンダントではない。瑪瑙めのう石が埋め込まれたペンダントである。
 正式に魔術師になった人間には、その階級に応じて魔術師である証になるペンダントが国から支給される。それには国の宝石が埋め込まれているのだ。
 エスメラルダは翠玉すいぎょく
 シュバルツは黒曜こくよう
 グラナーダは柘榴ざくろ
 そしてハルベリオンは瑪瑙石だ。
 
「…ただ事じゃなさそうだな」

 ハルベリオンの魔術師が持っていたというそのペンダントは物証になる。女性を拉致したという決定的証拠に。馭者のおじさんは渋い顔をしていた。

「しかしまずい、それを持ってることで位置を特定される恐れがある」

 そのペンダントひとつで位置を特定されるのか。怖いな。彼はぐるりと私達を見渡すと、この中で一番年長の先輩に視線を向けた。

「ものの数分だ。ここで待機できるか?」
「…わかりました」

 最高学年6年生であるその先輩の返事を聞き取ると、馭者のおじさんは女性へ自分の間合いに入るように促した。そして彼がボソボソッとなにかの呪文を唱えると、一瞬で2人は消えてしまった。

「多分学校へ移動したんだろ。あっちのほうが守りは強固だ。…それにここにハルベリオンの追手が来たら僕たちにも危険が及ぶから」

 先輩の言葉に私は他の同乗者と目を合わせて意思疎通を計った。みんな神妙な顔をしている。
 女性を保護するのと同時に私達の身の安全のために馭者のおじさんは転送術を使ったのだ。そのため、年長者である先輩に後輩たちの保護を任せたというわけだ。
 大掛かりな転送術であれば、先程の女性が言ったとおり魔法陣が必要になるが、簡易なものであれば呪文1つで飛んでいける。ただし、同行者がいた場合かなり体力を消耗するけども。
 ちなみに私はまだ習っていないので使えない。
 
 ハルベリオンはまた動き始めたのか。昔の話だと思っていたのに…ほとぼりが冷めてからまた活動を始めたのだろうか。また、殺戮や略奪をしてやろうと企んでいるのだろうか…私が被害にあったわけじゃないが、女性が受けた暴力の痕を見た直後だったので、じわじわと怒りが湧いてきた。

 その後転送術でこちらに飛んできたのは、実技教科担当の先生だった。馭者のおじさんの代わりに私達を安全に家まで送り届けると言ってくれた。
 あの女性は、無事あちらに送られたのだな。…だけど、彼女と一緒に集められたという他の女性たちは皆ハルベリオンに送られてしまったのだろう……
 場に居合わせてしまったからか、私まで無力感に襲われてしまった。

 私にはまだ力が足りない。経験も知識も足りない。頑張っても頑張ってもまだまだ時間が足りない。魔法が使えても、子どもである私はまだまだ役立たずなのだなと少し落ち込んでしまった。


■□■


 乗合馬車の旅を経て、やってきた故郷。約半年ぶりだろうか。目の前に広がる光景に懐かしいような、変わっていないような感覚が襲う。きらびやかな王都を見慣れてしまったからかわからないが、素朴な村の雰囲気が妙に安心感を与えた。
 道中の拉致事件のこともあったので余計にだ。

「多分大丈夫だとは思うが、怪しい人間がいたら近づくんじゃないぞ。すぐさま伝書鳩を飛ばしてくれ。伝書鳩の呪文は覚えているな?」
「大丈夫です。わかりました」

 終点は私の住む獣人の村だ。ここまで送ってくれた先生は心配そうに声を掛けてきた。
 ここには人間は私一人。ほかは皆獣人だ。獣人は怪力だ。人間よりも丈夫な体をしている。だがしかし、魔法の類を一切扱えない。いくら頑丈な獣人でも魔法には勝てないのだ。
 もしもここにハルベリオンの魔術師が来たら…大変なことになってしまう。魔法魔術学校に入学したばかりの私はまだまだ人を守れるほど強くない……
 何かあったらすぐに駆けつけるという先生の心強いお言葉をいただき、学校へ引き返すという先生の乗った馬車を見送った。

 その姿が小さくなって見えなくなると、私は足元に置いていたトランクを持ち上げた。さて、家に帰ろう。手紙で帰省予定時刻は伝えておいたけど、少し遅くなってしまった。
 くるりと踵を返した私はビクッと肩を揺らした。

 背後にアホのテオの姿があったからだ。
 …なんでここにいるの? え…いつからいたの? 私はびっくりして引いてしまった。

「なにしてんのよあんた…」
「お前が帰ってきたって匂いでわかった」

 その返事に私は渋い顔をしてしまった。
 匂いって…なにそれ。
 これでも一応私も年頃なので、匂いとか言われたらすごく気になる。自分の腕を持ち上げて匂いを嗅いだ。馬車の中は少し蒸し暑かったので汗をかいて体臭がきつくなったとか…?

「何してんだお前」

 私が匂いに敏感になっているのをテオは訝しんでいるが、あんたの発言のせいだぞ。わからないか。
 私がジト目で睨んでいると、奴は下から手をにゅっと差し出してきた。私は何も乗っていない奴の手のひらを見て、奴の小憎たらしい顔を見上げた。
 よく可愛さ余って憎さ百倍というが、こいつの場合可愛さなんてどこにもない。幼少期であれば、幼児期特有の愛くるしさは残っていただろうが、その頃から追いかけ回され、引っ倒され、泣かされていた私にとっては憎たらしいいじめっ子でしかない。
 奴は顎をしゃくるとこう言った。

「…荷物持ってやるよ」
「えぇ…いいよ、あんたの場合中身ぶちまけたりしそうだもの」

 親切に見せかけて嫌がらせ仕向けるんでしょどうせ。私が拒否して横を通り過ぎると、テオは私の横についてきた。

「いいから貸せよ」
「結構です」
「…可愛くねぇの」

 可愛くなくて結構だわ。しつこいな。
 帰省して真っ先に見た顔がテオの顔とか…なんなの…がっかりだわ。

「…あんたのアホ面見てたら気が抜けたわ」
「はぁ?」

 さっきまでピリピリしていたのに、なんか一気に脱力しちゃった。あんたのムカつく顔でも役に立つのね。
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