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Day‘s Eye 魔術師になったデイジー
デイジーとアステリア
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出張先で呼ばれた王宮のパーティで突然飛び込んできた貴族夫人から娘だと言われ、私は少なからず混乱していた。
これまでにお金目当てで「私が親だ」「親を知っている」と言ってくる詐欺師はいたが、今回は少しばかり様子が違う。
自分でもまさかと思った。私の髪の色と目の色と同じ色を持つ夫人は、どことなく鏡で見た時の自分と似ている……他人の空似で片付けるのは無理そうだ。
だけどそれでも、認めたくなかった。
実の親が現れた、だから何だというのだ。ずっと探していた? 実際見つけ出せなかったじゃないか。私を捨てたんじゃないのか。
今更実の母親ですよって言われても困る。
自分の生まれの秘密を知ることと、実の親と仲良しこよしすることは全くの別物。私が森に捨て置かれた日から何年の年月が流れたと思っている。
その間、誰が私を守り育てたと思っているんだ。
私の親は養ってくれたマック一家である。お父さんとお母さん、そして兄さん2人が実の親以上に慈しみ育ててくれたのだ。
「アステリア…」
相手が涙を流して、耳慣れない名前を呼ぶが、私はそんな名前じゃない。こんな人知らない。私は身構えて後ずさった。
「……ここはひと目がある。場所を変えて落ち着いて話をしたらどうだ」
側で傍観していたラウル殿下が口を挟んできた。
…場所を変えてだと?
「何を話すというのです。私はアステリアじゃない。それで話は終わりでしょう」
「マック嬢、君だってわかっているんだろう。意地を張って話を先延ばしにしても、どうにもならないぞ」
うるさいな。他人事だからって…。
だけど相手は一国の王太子。そしてここは私にとって隣国だ。言いたいことをぐっと抑えて、渋い表情を浮かべた。
「マルガレーテ、落ち着きなさい」
「あなた、アステリア、アステリアが…」
夫人の肩を抱いて落ち着かせようとする男性の顔を見て私は「あっ」と小さく声を漏らした。
……フォルクヴァルツ辺境伯。
あの時処方したドラゴンの妙薬が効いたのか、元気そうだと安心する以前に微妙な感じの再会を果たし、複雑な気分になった。
■□■
変な空気になってしまった王宮のパーティを抜け出して王宮内の一室に通された私はソファに座って、目の前にあるテーブルの上の紅茶を睨みつけていた。
そんな私の隣にはエドヴァルド氏が座っている。隣から気遣わしげな視線を感じるが、私は口を閉ざしたまま固まっていた。別室に移動する際に私は今回の仕事の依頼主を同席してもらうようにお願いしたのだ。
彼はこの件では部外者だ。しかし貴族でもあるので、ある程度の口利きが出来ると判断したのだ。私のお願いにエドヴァルド氏は快諾してくれた。
「今回、デイジー・マック高等魔術師殿には、我が領にお越しいただき、病床の母の治療をしていただいておりました」
沈黙を破るように、エドヴァルド氏が声を発した。
「デイジーはフォルクヴァルツ領に立ち寄ったことは?」
「…一度。その時、辺境伯閣下とは接触しましたのでお顔とお名前も存じ上げております」
辺境伯の名はゲオルク・フォルクヴァルツ。その妻のマルガレーテと子息のディーデリヒ。以前ビルケンシュトックに滞在していた時に何度かその名を聞いていたのを覚えていた。
辺境伯は家族の中で色彩がひとりだけ違うが、子息の方…私の実兄にあたる人は夫人と同じ色を持っている。その上、顔立ちも似ていて……年頃はリック兄さんと同じくらいの20代前半辺りだろう。
「……君に聞きたいことがある。あの時、何故あの場から逃げるようにして立ち去ったのだ? 君は私の命を救ってくれた。なにも逃げる必要はなかったと思うのだが」
辺境伯から質問された私は、視線を一旦他所にそらし、眉間にシワを寄せた。そして噛み締めていた唇を薄く開いて息を小さく吐き出すと、渋々返事を返す。
「…貴族様と関わると、面倒事ばかり起きるから関わりたくなかったんです」
「面倒事…」
「なるべく権力者と関わりたくないんです。庶民は力で潰されてしまうから」
それだけじゃない貴族がいるのは知っているが、世の中人格者ばかりじゃない。警戒するのは間違っていない。今までにも私は貴族には痛い目を見せられてきたのだから。
今だって警戒している。
実の親だとしても、血のつながった親だとしてもだ。信用できない。私はいいように利用されてしまう可能性があるんだ。
「…私はエスメラルダ辺境にある森の中で雨に打たれて衰弱しているところを、近くの村に住む熊獣人の少年に保護されました」
親が見つからず、乳児院に送られるところだったのを見かねた一家が引き取って養ってくれたこと。そこから順風満帆というわけでもなく、差別や侮蔑を受けてきたこと。自分の為に勉強を頑張ってきて今の自分があることを簡単に説明した。
私は目標の魔術師になれた。今では中々の高給取りで社会的地位も高い。
自分の生い立ちを知るために旅をしていたが、今の時点で私の目標は達成したのだろう。これからは以前と変わらず魔術師として、困っている人を助けながら、たまに旅をして静かにのんびり生きていけばいいだけ。
私は生き別れ(?)の家族と一緒に住むつもりも貴族の娘として生きる気もなかった。
生まれ育った癖は抜けないし、貴族の礼儀作法を覚えようという気すら湧かない。貴族として生きたいとも思えないし、…普通に無理である。
「私は村娘として生きてきました。今では家族を養えるくらいの職に就いていますので、私のことはご心配なく。これまで通り、どうぞ捨て置きください」
要するに放っておけということだ。
だけど彼らからしたらそうは行かないらしい。
「君が混乱して反発する気持ちはわかる。…これからゆっくり、過ごせなかった時間を取り戻そう」
比較的冷静だった子息……私の実兄らしいディーデリヒ氏からそう締めくくられた。
話は私の意志とは逆方向に進んでいた。
──ほらね、私の意志なんか潰されて流されていく。だから嫌だったのに。
「本当の両親が見つかってよかったですね…と言いたいところですが、デイジー…と、失礼、アステリア嬢の気持ちが置いてけぼりになってますね」
「デイジーのままでいいです」
エドヴァルド氏までやめてくれ。私は貴族令嬢じゃない。ただの村娘なのだ。
気落ちする私を元気づけようと声を掛けてくれているんだろうが、彼もなんて言葉をかければいいのか迷っている様子。
彼には落ち着くまでルルのことを頼んでおいた。今のままではルルを受け入れられなさそうである。
……自分のルーツを見つけた。目的達成したけど、ここまで望んでない。
私は一刻も早く、私を育んだ故郷に帰りたかった。私の母国はエスメラルダなのだ。シュバルツではない…
■□■
シュヴァルツでもエスメラルダと同じく女神を信仰している。
『この娘はアステリア・ゲルデ・フォルクヴァルツで間違いありません』
女神様に憑依された大巫女の地位にいる少女から頭を撫でられ、祝福をもらう。
私は死んだ目をしてその一連の儀式を黙って受けていた。私が彼らの言うことを受け付けないで心を開かないことを気にしたのか、女神の裁きを受けて白黒はっきりつけようと夫人が言ったのだそう。
女神の裁きは絶対だ。嘘偽りはない。真実を告げられたら、私も心を開くだろうと周りは思ったとかなんとか…そういう問題じゃないんですけどね…。
「アステリア様のお戻りを心からお祝い申し上げます」
儀式に同席していた神官や巫女達に頭を下げられ、私はため息を吐き出す。
疑う余地もなかった。私はただ貴族の令嬢という枷にはめられたくなくてごまかしてきたが、女神の裁きを受けたらもう逃げられない。
こうして私は女神様のお墨付きを受け、アステリア・フォルクヴァルツという名を与えられた。ミドルネームのゲルデを慣れ親しんだデイジーに変えられたが、もっぱらアステリアと呼ばれる。
その名前が慣れずに気持ち悪くて、フォルクヴァルツの人たちにアステリアの名で呼ばれても、私は素直に返事したくなかった。
これまでにお金目当てで「私が親だ」「親を知っている」と言ってくる詐欺師はいたが、今回は少しばかり様子が違う。
自分でもまさかと思った。私の髪の色と目の色と同じ色を持つ夫人は、どことなく鏡で見た時の自分と似ている……他人の空似で片付けるのは無理そうだ。
だけどそれでも、認めたくなかった。
実の親が現れた、だから何だというのだ。ずっと探していた? 実際見つけ出せなかったじゃないか。私を捨てたんじゃないのか。
今更実の母親ですよって言われても困る。
自分の生まれの秘密を知ることと、実の親と仲良しこよしすることは全くの別物。私が森に捨て置かれた日から何年の年月が流れたと思っている。
その間、誰が私を守り育てたと思っているんだ。
私の親は養ってくれたマック一家である。お父さんとお母さん、そして兄さん2人が実の親以上に慈しみ育ててくれたのだ。
「アステリア…」
相手が涙を流して、耳慣れない名前を呼ぶが、私はそんな名前じゃない。こんな人知らない。私は身構えて後ずさった。
「……ここはひと目がある。場所を変えて落ち着いて話をしたらどうだ」
側で傍観していたラウル殿下が口を挟んできた。
…場所を変えてだと?
「何を話すというのです。私はアステリアじゃない。それで話は終わりでしょう」
「マック嬢、君だってわかっているんだろう。意地を張って話を先延ばしにしても、どうにもならないぞ」
うるさいな。他人事だからって…。
だけど相手は一国の王太子。そしてここは私にとって隣国だ。言いたいことをぐっと抑えて、渋い表情を浮かべた。
「マルガレーテ、落ち着きなさい」
「あなた、アステリア、アステリアが…」
夫人の肩を抱いて落ち着かせようとする男性の顔を見て私は「あっ」と小さく声を漏らした。
……フォルクヴァルツ辺境伯。
あの時処方したドラゴンの妙薬が効いたのか、元気そうだと安心する以前に微妙な感じの再会を果たし、複雑な気分になった。
■□■
変な空気になってしまった王宮のパーティを抜け出して王宮内の一室に通された私はソファに座って、目の前にあるテーブルの上の紅茶を睨みつけていた。
そんな私の隣にはエドヴァルド氏が座っている。隣から気遣わしげな視線を感じるが、私は口を閉ざしたまま固まっていた。別室に移動する際に私は今回の仕事の依頼主を同席してもらうようにお願いしたのだ。
彼はこの件では部外者だ。しかし貴族でもあるので、ある程度の口利きが出来ると判断したのだ。私のお願いにエドヴァルド氏は快諾してくれた。
「今回、デイジー・マック高等魔術師殿には、我が領にお越しいただき、病床の母の治療をしていただいておりました」
沈黙を破るように、エドヴァルド氏が声を発した。
「デイジーはフォルクヴァルツ領に立ち寄ったことは?」
「…一度。その時、辺境伯閣下とは接触しましたのでお顔とお名前も存じ上げております」
辺境伯の名はゲオルク・フォルクヴァルツ。その妻のマルガレーテと子息のディーデリヒ。以前ビルケンシュトックに滞在していた時に何度かその名を聞いていたのを覚えていた。
辺境伯は家族の中で色彩がひとりだけ違うが、子息の方…私の実兄にあたる人は夫人と同じ色を持っている。その上、顔立ちも似ていて……年頃はリック兄さんと同じくらいの20代前半辺りだろう。
「……君に聞きたいことがある。あの時、何故あの場から逃げるようにして立ち去ったのだ? 君は私の命を救ってくれた。なにも逃げる必要はなかったと思うのだが」
辺境伯から質問された私は、視線を一旦他所にそらし、眉間にシワを寄せた。そして噛み締めていた唇を薄く開いて息を小さく吐き出すと、渋々返事を返す。
「…貴族様と関わると、面倒事ばかり起きるから関わりたくなかったんです」
「面倒事…」
「なるべく権力者と関わりたくないんです。庶民は力で潰されてしまうから」
それだけじゃない貴族がいるのは知っているが、世の中人格者ばかりじゃない。警戒するのは間違っていない。今までにも私は貴族には痛い目を見せられてきたのだから。
今だって警戒している。
実の親だとしても、血のつながった親だとしてもだ。信用できない。私はいいように利用されてしまう可能性があるんだ。
「…私はエスメラルダ辺境にある森の中で雨に打たれて衰弱しているところを、近くの村に住む熊獣人の少年に保護されました」
親が見つからず、乳児院に送られるところだったのを見かねた一家が引き取って養ってくれたこと。そこから順風満帆というわけでもなく、差別や侮蔑を受けてきたこと。自分の為に勉強を頑張ってきて今の自分があることを簡単に説明した。
私は目標の魔術師になれた。今では中々の高給取りで社会的地位も高い。
自分の生い立ちを知るために旅をしていたが、今の時点で私の目標は達成したのだろう。これからは以前と変わらず魔術師として、困っている人を助けながら、たまに旅をして静かにのんびり生きていけばいいだけ。
私は生き別れ(?)の家族と一緒に住むつもりも貴族の娘として生きる気もなかった。
生まれ育った癖は抜けないし、貴族の礼儀作法を覚えようという気すら湧かない。貴族として生きたいとも思えないし、…普通に無理である。
「私は村娘として生きてきました。今では家族を養えるくらいの職に就いていますので、私のことはご心配なく。これまで通り、どうぞ捨て置きください」
要するに放っておけということだ。
だけど彼らからしたらそうは行かないらしい。
「君が混乱して反発する気持ちはわかる。…これからゆっくり、過ごせなかった時間を取り戻そう」
比較的冷静だった子息……私の実兄らしいディーデリヒ氏からそう締めくくられた。
話は私の意志とは逆方向に進んでいた。
──ほらね、私の意志なんか潰されて流されていく。だから嫌だったのに。
「本当の両親が見つかってよかったですね…と言いたいところですが、デイジー…と、失礼、アステリア嬢の気持ちが置いてけぼりになってますね」
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エドヴァルド氏までやめてくれ。私は貴族令嬢じゃない。ただの村娘なのだ。
気落ちする私を元気づけようと声を掛けてくれているんだろうが、彼もなんて言葉をかければいいのか迷っている様子。
彼には落ち着くまでルルのことを頼んでおいた。今のままではルルを受け入れられなさそうである。
……自分のルーツを見つけた。目的達成したけど、ここまで望んでない。
私は一刻も早く、私を育んだ故郷に帰りたかった。私の母国はエスメラルダなのだ。シュバルツではない…
■□■
シュヴァルツでもエスメラルダと同じく女神を信仰している。
『この娘はアステリア・ゲルデ・フォルクヴァルツで間違いありません』
女神様に憑依された大巫女の地位にいる少女から頭を撫でられ、祝福をもらう。
私は死んだ目をしてその一連の儀式を黙って受けていた。私が彼らの言うことを受け付けないで心を開かないことを気にしたのか、女神の裁きを受けて白黒はっきりつけようと夫人が言ったのだそう。
女神の裁きは絶対だ。嘘偽りはない。真実を告げられたら、私も心を開くだろうと周りは思ったとかなんとか…そういう問題じゃないんですけどね…。
「アステリア様のお戻りを心からお祝い申し上げます」
儀式に同席していた神官や巫女達に頭を下げられ、私はため息を吐き出す。
疑う余地もなかった。私はただ貴族の令嬢という枷にはめられたくなくてごまかしてきたが、女神の裁きを受けたらもう逃げられない。
こうして私は女神様のお墨付きを受け、アステリア・フォルクヴァルツという名を与えられた。ミドルネームのゲルデを慣れ親しんだデイジーに変えられたが、もっぱらアステリアと呼ばれる。
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