3 / 3
本命を潰します。
しおりを挟む
しばらく歩き進めていくと、急に森が暗くなった。
危険度が上がった証拠だ。
こういった森などの地上にあるダンジョンは、暗さで危険度が変わるのだ。
(とはいえ、あんまり会わないか)
途中で雑魚には遭遇するものの、比較的強い魔物は出てこない。
たまにある、湧き率の偏りだ。
(ま、そういうことなら仕方ない)
出てくるまで待とう。
ん?そんなこと言うと思った?
これは実験だから。さっさと終わらせて帰りたいわけ。
杖に光が集まり、全方位に炸裂する。
(『シャウト』)
刹那、森の中に、轟音が走る。
これは無属性魔法の改造版、すなわち音魔法。
溜めたエネルギーを音に変換して無影響性爆発を引き起こし音を四散させるというもの。
魔物は人間より音に反応しやすいため、今魔法を放った村一個分ぐらいの範囲に魔物が寄ってくるということだ。
(あんまり、使いたくなかった~)
だが、この魔法は使用者自身にも影響する。
なんせ、音の発生源にいるのだから。
(バリア張ったのに、やっぱムリか)
HPゲージを見たら、若干減っていた。
下手に威力上げなくてよかった。自滅しそう。
ガササ
「あ、きたっ!」
見ると、左の茂みから大きめの魔物が出てきた。
数は、3,4体。
「やっとね」
オーガだ。
さっき爆音を放ったから、4匹ともかなりご立腹のようだ。
周囲の木を持っている棍棒でメタメタにしてる。
「じゃ、先手必勝ということで」
ここからが本番だ。
杖を高く掲げ、思い切り魔力を込める。
「たまにはこういう感覚も悪くないわね!」
「グギァァァァァァ!」
4匹のうちの2体が、大きな棍棒に魔力を纏いながら振り被ってくる。
ああ、あれ食らったら面倒臭そうだ。さっさと終わらせよう。
私は思いっきり杖を振り上げる。
「岩石魔法、ストーンクラッシュ」
これは、ただの基本魔法、「ストーン」を応用に応用したものだ。
「ストーン」は手のひらぐらいの石しか出せないが、これの場合その25倍の魔力を込め200倍の大きさにまで変えられるよう魔法陣を改造した。
また、威力は強化せずに重力加速度を8倍に強化し、これにより少ない魔力でも星の重力によりかなり高いダメージを与えられるようにした。
これをただのBランクのオーガが食らえばひとたまりもないだろう。
オーガ達は何らかの魔法が放たれたことは認知したようだが、その瞬間は何も起きなかったため、どうやら魔法が失敗したと思い込んだようで、ニヤリと笑いながら再び棍棒を振り被った、直後。
ドガアアアアン!!!
「ガッ」
2体のオーガが、文字通りに目の前から消えた。
代わりに、地面に大量の真っ赤な液体が、落とした岩から四方に飛び散っている。
「ガ?」
残りの2体は、何が起こったのか分からないようで、茫然としていたが、その姿もすぐに掻き消える。
轟音とともに。
「グオェ」
長く断末魔を上げる暇もなく、オーガ達は絶命したのだった。
「あーあ、討伐の証拠になるもの、これしかないじゃん」
そう言ってこの惨劇を起こした張本人は、バラバラに砕かれたオーガの骨のカケラを手にする。
「ま、実験の結果は分かったことだし。さっさと帰るか。」
そう言って、彼女はさっさと森の出口へと足を運んだ。
そして、何かの悲鳴を聞いた。
危険度が上がった証拠だ。
こういった森などの地上にあるダンジョンは、暗さで危険度が変わるのだ。
(とはいえ、あんまり会わないか)
途中で雑魚には遭遇するものの、比較的強い魔物は出てこない。
たまにある、湧き率の偏りだ。
(ま、そういうことなら仕方ない)
出てくるまで待とう。
ん?そんなこと言うと思った?
これは実験だから。さっさと終わらせて帰りたいわけ。
杖に光が集まり、全方位に炸裂する。
(『シャウト』)
刹那、森の中に、轟音が走る。
これは無属性魔法の改造版、すなわち音魔法。
溜めたエネルギーを音に変換して無影響性爆発を引き起こし音を四散させるというもの。
魔物は人間より音に反応しやすいため、今魔法を放った村一個分ぐらいの範囲に魔物が寄ってくるということだ。
(あんまり、使いたくなかった~)
だが、この魔法は使用者自身にも影響する。
なんせ、音の発生源にいるのだから。
(バリア張ったのに、やっぱムリか)
HPゲージを見たら、若干減っていた。
下手に威力上げなくてよかった。自滅しそう。
ガササ
「あ、きたっ!」
見ると、左の茂みから大きめの魔物が出てきた。
数は、3,4体。
「やっとね」
オーガだ。
さっき爆音を放ったから、4匹ともかなりご立腹のようだ。
周囲の木を持っている棍棒でメタメタにしてる。
「じゃ、先手必勝ということで」
ここからが本番だ。
杖を高く掲げ、思い切り魔力を込める。
「たまにはこういう感覚も悪くないわね!」
「グギァァァァァァ!」
4匹のうちの2体が、大きな棍棒に魔力を纏いながら振り被ってくる。
ああ、あれ食らったら面倒臭そうだ。さっさと終わらせよう。
私は思いっきり杖を振り上げる。
「岩石魔法、ストーンクラッシュ」
これは、ただの基本魔法、「ストーン」を応用に応用したものだ。
「ストーン」は手のひらぐらいの石しか出せないが、これの場合その25倍の魔力を込め200倍の大きさにまで変えられるよう魔法陣を改造した。
また、威力は強化せずに重力加速度を8倍に強化し、これにより少ない魔力でも星の重力によりかなり高いダメージを与えられるようにした。
これをただのBランクのオーガが食らえばひとたまりもないだろう。
オーガ達は何らかの魔法が放たれたことは認知したようだが、その瞬間は何も起きなかったため、どうやら魔法が失敗したと思い込んだようで、ニヤリと笑いながら再び棍棒を振り被った、直後。
ドガアアアアン!!!
「ガッ」
2体のオーガが、文字通りに目の前から消えた。
代わりに、地面に大量の真っ赤な液体が、落とした岩から四方に飛び散っている。
「ガ?」
残りの2体は、何が起こったのか分からないようで、茫然としていたが、その姿もすぐに掻き消える。
轟音とともに。
「グオェ」
長く断末魔を上げる暇もなく、オーガ達は絶命したのだった。
「あーあ、討伐の証拠になるもの、これしかないじゃん」
そう言ってこの惨劇を起こした張本人は、バラバラに砕かれたオーガの骨のカケラを手にする。
「ま、実験の結果は分かったことだし。さっさと帰るか。」
そう言って、彼女はさっさと森の出口へと足を運んだ。
そして、何かの悲鳴を聞いた。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
0
この作品の感想を投稿する
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる