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幸せな生き方
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俺の毎日は
母親を起こすことから始まる。
枕元へ行って、ニャーニャー鳴くと、母親は「起きる起きる」と仕方なく起床。そうすれば今度は母親が父親を起こし、那智家の朝が始まる。
俺はトイレを済ませ、ホリホリして隠す。
よそでは絶対しない。
排泄はトイレで!これ常識!
そして仏壇に行って
「祖父さん!祖母さん!おっはよ~!」
と挨拶をする。
あ、忘れてた。
「和彦!おはよう!」
俺が俺に向かって挨拶なんて。
照れるぜ(笑)
その後はペロペロと顔を洗って綺麗にする。
家猫になってから、母親にこれでもかと言うぐらい身体を綺麗にされて(痛かった)それからは自分が毎日ケアしている。
どうだ!
今日も毛並みはバッチリ!
尻尾をピンと立てて、居間に行くと てんこ盛りのご飯と水が用意してある。
かーちゃん、俺をデブにするつもりか(汗)
ほどほどでいいのに。
だけどありがたくいただく。
ご飯の後は、テレビが付いているからニュースも聞ける。
これで世の中の事は大体わかる。
人の言葉が分かるって最高。
でも世界中問題ばかりだ。
たまにはいい話でもあればいいのに。
9時過ぎには母親の仲良しのおばさんが、お茶をしにやってくる。
俺はスリスリしたり、膝に乗って甘える。
するといっぱい撫でてもらえて、さらにおやつも貰える。
猫用のだけど。
昼になればまたてんこ盛りのご飯。
3時にはおやつ。
時々遊んで夕方またてんこ盛りご飯。
最近ちょっと腹が出てきた。
だから夜中にこっそり運動する。
猫じゃらしや玉を転がして思いっきり遊ぶ。
夜目が効くからこんな時は凄くいい!
きゃっほーい!
新しく爪研ぎ用の段ボールを買ってもらったので、そこでガリガリ爪を研ぐ。
見ろよ。キラリピカーン!
傷が付くから絶対障子とか柱では研がない。
俺は出来た猫。
疲れたらキャットタワーで一休み。
朝までゆっくりおやすみ~。
ってな感じで、しっかり癒しも両親に与えながら生活を送っている。
嫁の叶和子(かなこ)が、家猫になった俺を見た時「かっわいい!クロはお利口だねぇ!」と歓喜の声をあげていた。
最近では帰って来るたび、寝ている俺をグルグル回す新しい遊び?を楽しんでいる。
俺も楽しい~!
みんなが喜んでくれるなら、たとえ目が回っても我慢する~!
だが、この俺様に騙されない奴がいる。
それは妹。
俺のお利口すぎる様子を見て、この間
「クロって…お兄の生まれ変わりじゃないか?」と疑ってきやがった。
やっぱり。
油断ならない。
俺は妹に戯れ付くフリをして、足を思いっきりカミカミしてやった。
だけどその後も疑いは続き、ついには妹の夫までもが「和彦君が乗り移っている」って言い出した。
挙句に両親や嫁にまで言っちゃって。
嫁は初め不審に思ってたようだったが「だったら余計に、えい!」とグルグル回されるようになった。
なんでぇ~?
そして今では時々「和彦」って呼ばれる始末。
妹と2人っきり…いや1人と1匹になった時、妹が「絶対お兄だよな?」って言ってきたので、俺はこっそり『ば~か。お前 気がつくのが遅いにゃ♪』と猫語で言ってやった。
そんな感じで、俺は今でも楽しくやっている。
別にベースが弾けなくても、車やバイクに乗れなくても、人と話せなくても、それなりにコミュニケーション取れるし、時々車にも乗せてもらえる。
正確にはバスケットの中だけどね。
行き先も病院だけどね(泣)
そう言えば病院で思い出した。
俺は去勢手術ってのを受けさせられて、大事な玉を失ってしまった。
痛かったけど、家猫の鉄則みたいになってしまってるから仕方ない。
病気にもなりにくいらしい。
これでチャチャも安心するかな。
愛したのはお前だけだよ!
なんちゃってにゃ(照)
冬はこたつの中で、デロデロに伸びた餅のように寝て、夏はそこそこ暑いけど縁側で日光浴。
時々毛皮脱いで干して…これはウソだけど(笑)
人間と猫。
悪くないよ。この関係。
転生して本当に良かった。
この世も意外と悪くない。
ワンダフル…いや猫だからニャンダフルな世界だ。
俺は猫生いっぱい楽しんで、長生きしてやるぞ~!
今日は何して遊ぼうかな♪
ジ・エンド♪
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
【あとがき】
『それからクロは、自由気ままに20年の歳月を生き抜き、20年と1日目の朝、眠るように空へと旅立った。猫としてはとても長生きで、とても満足そうな顔だった。クロ。また生まれ変わって、ここへ戻っておいでね』…
…でENDっと。
ヨシヨシ。
やっと書けた!
タイトル 『きっとこの世はニャンダふる』
著者 : 山本 咲
お兄のおかげで、一編出来ちゃった!
好き勝手に書いてやったぞ~‼︎
妹の特権だぁ!
これぐらいは許せ~‼︎
一応 感謝するぅ!
*********************************************
「ふふふっ」
「おや、天使長。楽しそうだな」
「これはこれは大天使。以前私が担当して、猫に転生した男性が、その後20年も生きたそうで。それを妹さんが小説にされたんです。内容がとても楽しくて、みんな幸せだったんだなぁと思って」
「ほぉ~。そんなエピソードが?それは良かった。彼は転生した甲斐があったのだね。ところで、天使長。君に次の担当をお願いしてもいいかな?」
「あ、はい。大丈夫です。どのような方ですか?」
「名前は確か…クロ。那智クロとか言ったな。尻尾の長い黒猫だ」
「え⁉︎」
*********************************************
END
母親を起こすことから始まる。
枕元へ行って、ニャーニャー鳴くと、母親は「起きる起きる」と仕方なく起床。そうすれば今度は母親が父親を起こし、那智家の朝が始まる。
俺はトイレを済ませ、ホリホリして隠す。
よそでは絶対しない。
排泄はトイレで!これ常識!
そして仏壇に行って
「祖父さん!祖母さん!おっはよ~!」
と挨拶をする。
あ、忘れてた。
「和彦!おはよう!」
俺が俺に向かって挨拶なんて。
照れるぜ(笑)
その後はペロペロと顔を洗って綺麗にする。
家猫になってから、母親にこれでもかと言うぐらい身体を綺麗にされて(痛かった)それからは自分が毎日ケアしている。
どうだ!
今日も毛並みはバッチリ!
尻尾をピンと立てて、居間に行くと てんこ盛りのご飯と水が用意してある。
かーちゃん、俺をデブにするつもりか(汗)
ほどほどでいいのに。
だけどありがたくいただく。
ご飯の後は、テレビが付いているからニュースも聞ける。
これで世の中の事は大体わかる。
人の言葉が分かるって最高。
でも世界中問題ばかりだ。
たまにはいい話でもあればいいのに。
9時過ぎには母親の仲良しのおばさんが、お茶をしにやってくる。
俺はスリスリしたり、膝に乗って甘える。
するといっぱい撫でてもらえて、さらにおやつも貰える。
猫用のだけど。
昼になればまたてんこ盛りのご飯。
3時にはおやつ。
時々遊んで夕方またてんこ盛りご飯。
最近ちょっと腹が出てきた。
だから夜中にこっそり運動する。
猫じゃらしや玉を転がして思いっきり遊ぶ。
夜目が効くからこんな時は凄くいい!
きゃっほーい!
新しく爪研ぎ用の段ボールを買ってもらったので、そこでガリガリ爪を研ぐ。
見ろよ。キラリピカーン!
傷が付くから絶対障子とか柱では研がない。
俺は出来た猫。
疲れたらキャットタワーで一休み。
朝までゆっくりおやすみ~。
ってな感じで、しっかり癒しも両親に与えながら生活を送っている。
嫁の叶和子(かなこ)が、家猫になった俺を見た時「かっわいい!クロはお利口だねぇ!」と歓喜の声をあげていた。
最近では帰って来るたび、寝ている俺をグルグル回す新しい遊び?を楽しんでいる。
俺も楽しい~!
みんなが喜んでくれるなら、たとえ目が回っても我慢する~!
だが、この俺様に騙されない奴がいる。
それは妹。
俺のお利口すぎる様子を見て、この間
「クロって…お兄の生まれ変わりじゃないか?」と疑ってきやがった。
やっぱり。
油断ならない。
俺は妹に戯れ付くフリをして、足を思いっきりカミカミしてやった。
だけどその後も疑いは続き、ついには妹の夫までもが「和彦君が乗り移っている」って言い出した。
挙句に両親や嫁にまで言っちゃって。
嫁は初め不審に思ってたようだったが「だったら余計に、えい!」とグルグル回されるようになった。
なんでぇ~?
そして今では時々「和彦」って呼ばれる始末。
妹と2人っきり…いや1人と1匹になった時、妹が「絶対お兄だよな?」って言ってきたので、俺はこっそり『ば~か。お前 気がつくのが遅いにゃ♪』と猫語で言ってやった。
そんな感じで、俺は今でも楽しくやっている。
別にベースが弾けなくても、車やバイクに乗れなくても、人と話せなくても、それなりにコミュニケーション取れるし、時々車にも乗せてもらえる。
正確にはバスケットの中だけどね。
行き先も病院だけどね(泣)
そう言えば病院で思い出した。
俺は去勢手術ってのを受けさせられて、大事な玉を失ってしまった。
痛かったけど、家猫の鉄則みたいになってしまってるから仕方ない。
病気にもなりにくいらしい。
これでチャチャも安心するかな。
愛したのはお前だけだよ!
なんちゃってにゃ(照)
冬はこたつの中で、デロデロに伸びた餅のように寝て、夏はそこそこ暑いけど縁側で日光浴。
時々毛皮脱いで干して…これはウソだけど(笑)
人間と猫。
悪くないよ。この関係。
転生して本当に良かった。
この世も意外と悪くない。
ワンダフル…いや猫だからニャンダフルな世界だ。
俺は猫生いっぱい楽しんで、長生きしてやるぞ~!
今日は何して遊ぼうかな♪
ジ・エンド♪
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
【あとがき】
『それからクロは、自由気ままに20年の歳月を生き抜き、20年と1日目の朝、眠るように空へと旅立った。猫としてはとても長生きで、とても満足そうな顔だった。クロ。また生まれ変わって、ここへ戻っておいでね』…
…でENDっと。
ヨシヨシ。
やっと書けた!
タイトル 『きっとこの世はニャンダふる』
著者 : 山本 咲
お兄のおかげで、一編出来ちゃった!
好き勝手に書いてやったぞ~‼︎
妹の特権だぁ!
これぐらいは許せ~‼︎
一応 感謝するぅ!
*********************************************
「ふふふっ」
「おや、天使長。楽しそうだな」
「これはこれは大天使。以前私が担当して、猫に転生した男性が、その後20年も生きたそうで。それを妹さんが小説にされたんです。内容がとても楽しくて、みんな幸せだったんだなぁと思って」
「ほぉ~。そんなエピソードが?それは良かった。彼は転生した甲斐があったのだね。ところで、天使長。君に次の担当をお願いしてもいいかな?」
「あ、はい。大丈夫です。どのような方ですか?」
「名前は確か…クロ。那智クロとか言ったな。尻尾の長い黒猫だ」
「え⁉︎」
*********************************************
END
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