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最終試験9
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第二試合――かつてルカと同じパーティにいたウォルター・ストークスの対戦相手はリキッレ・トトリス。
「リキッレさん…初めて聞く名前ですねえ。いったいどなたでしょう」
「それは私だよ」
そう言って安鶴沙の後ろから声をかけたのは、三十代の半ばと思われる男性だった。中肉中背、これと言って特徴のない人物だ。
「あ、失礼しました…」
「ははは、いいんだよ。私は地味だからね。二次試験だって、君達が試験官を引き付けてくれたおかげで合格したようなものだしね。ただ…」
リキッレはルカの方へ視線を向けた。
「せっかく君に助けてもらったんだから、合格できるよう頑張るよ」
「はい、応援してます…リキッレさん」
笑顔を向けるルカに、リキッレもまた笑顔を返す。そして、試合場へと進んで行った。その背中を見送りながら、安鶴沙はルカに問いかけた。
「あのリキッレさんって人も…一回戦でルカ君が助けたんですか?」
「はい、助けた…って言っても、食料をお分けしただけですけど」
「はえ~ルカ君、本当に色んな所で人助けしてますねぇ」
「リキッレさん…初めて聞く名前ですねえ。いったいどなたでしょう」
「それは私だよ」
そう言って安鶴沙の後ろから声をかけたのは、三十代の半ばと思われる男性だった。中肉中背、これと言って特徴のない人物だ。
「あ、失礼しました…」
「ははは、いいんだよ。私は地味だからね。二次試験だって、君達が試験官を引き付けてくれたおかげで合格したようなものだしね。ただ…」
リキッレはルカの方へ視線を向けた。
「せっかく君に助けてもらったんだから、合格できるよう頑張るよ」
「はい、応援してます…リキッレさん」
笑顔を向けるルカに、リキッレもまた笑顔を返す。そして、試合場へと進んで行った。その背中を見送りながら、安鶴沙はルカに問いかけた。
「あのリキッレさんって人も…一回戦でルカ君が助けたんですか?」
「はい、助けた…って言っても、食料をお分けしただけですけど」
「はえ~ルカ君、本当に色んな所で人助けしてますねぇ」
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