追放された少年は『スキル共有スキル』で仲間と共に最強冒険者を目指す

散士

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最終試験46

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「これだ、『グレイウォルフ』崩壊の顛末だ」

 語り終えて、ウォルターは深々とため息を吐いた。

「お前のせいで『グレイウォルフ』が崩壊した、などと言って悪かったな。お前には本気で戦って欲しかった…だから、あのような事を言ったまだに過ぎない。実質はその逆…お前がいたからこそ『グレイウォルフ』はパーティとして成り立っていた。それだけの話だ」

「ねえ、ウォルター…それで…みんなはどうなったの?」

「みんな…?」

「うん。コリントにはここに来る前に会ったけど…ボノさんは?」

「ボノについては、少し調べてみた限りでは商人になったようだな。元々金儲けが好きな奴だったからそっちの方が向いているだろう」

「そっか…元気にしてるんだね。…良かった」

「なんだ、自分を追い出した仲間達の心配か?…お前らしいな」
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