サルダドは +3 ウォーハンマー《星砕きのミョルニル》を手に入れた

マツノポンティ さくら

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第10章 ノトス海戦

第176話 包囲された街

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いつの間にかオレたちの背後で食事用のテーブルが用意されていた。
そこには多くはないがぜいをこらした食事が並べられていた。
「戦時中ですので食事はこのままいただきましょう」
エレミアが言うとそばにいた家臣たちの一部が席に着いた。
その家臣たちも軽装の武装を解かず、またしばらくすると「失礼ながら中座します」と言いながら、別の家臣と交代していった。その動きの自然で優雅なことは、さすがエルフとうならされるものがあった。
彼らは皆オレたちの話を聞きたがったが、実際には10年のブランクを抱えているのはこちら側なので、むしろオレたちの方が新しく知ることが多かった。

食事の後、オレたちは久々に(10年ぶりに!)柔らかいベッドの上で眠った。
翌朝目が覚めると、キューマに城の一番高いところに連れて行ってもらった。
ノトスの前の海は大きな湾になっているのだが、そこには敵の船がところ狭しと並んでいた。
「相変わらず多いな……」
「はい、おそらくは守備隊の3倍以上はあるかと」
「うちの戦力はどれくらいだ?」
「3千、、、ですね。パランクスで討ち死にしたものも多くエルフはせいぜい250と少々。残るは元々ノトスとクレーネにいた人間とハーフエルフですが、その力はだいぶ落ちます」
「すると相手は1万ほどか……」
相手の船からは散発的に大砲が撃ち込まれたが、ノトスの前に張ったバリアーに阻まれて街にダメージを与えることはできなかった。

キューマが話を続けた。
「モンスターたちの特性はご存じですね? 敵は長くこの街を包囲し続けることはできないと思います。おそらく近日中には決戦になるでしょう」
「モンスターの特性?」
ゲネオスが尋ねた。
「ええ、彼らは原則として補給をしません。しかし腹は減りますから、おそらく船の中のモンスターが食糧とされているのでしょう。粘れば粘るほど敵の戦力は減ります」
ああ、とオレたちはうなずいた。彼らにとってはモンスターも人間も食糧なのだ。

「しかしそれは私たちも同じです。ノトスの街に設置したマナ・ストーンでは、長くこのバリアーを維持できません。マナは毎日新たに蓄積されますが、その残高は少しずつ減っています。ゼロになってしまえば攻撃に使うことができません。タイムリミットは迫っています」
キューマは城の後方に目をやった。
「けれどアンモス卿が使者としてプエルトに向かっています。卿がプエルト評議会と総督に話をつけてくれれば、我々の海上戦力は大きく向上します」

アンモス! 懐かしい名前が出てきてオレは嬉しくなった。それにプエルトも! そうか、パランクスの戦い以降、プエルトとノトスとの間の航路は回復したのだった。しかし、プエルトは商都だったはず。果たしてノトスの助けとなるのだろうか?
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