215 / 218
第13章 初めの城
第215話 最後の戦い
しおりを挟む
オレとゲネオスは一旦壁の端と端とに分かれ、それぞれ全力で魔王に向かって走ることにしていた。
オレは囮になる。ゲネオスが懐に飛び込むのが最優先の課題だ。ゲネオスが指輪を切り取った後は、オレは全力で後方に下がり、ゲネオスが指輪を、(切り取った指ごとかもしれないが)オレの方に投げることになっている。うまくキャッチできれば何とかしてミョルニルで指輪を消滅させることになる。キャッチに失敗すればそこでゲームエンドだ。
二手に分かれて走ってくるオレたちを見て、魔王は両手からそれぞれ青白く光る光線を発した。
その光線は空中に留まりジャベリンの形を取ると、真っ直ぐにオレとゲネオスに向かってもの凄いスピードで飛んできた。
しかしオレたちは二人とも上手くかわすことができた。オレたちはスピードを緩めず魔王の元へ向かった。
しかしジャベリンは消滅したわけではなかった。オレたちの背後、部屋の左右の隅と隅にまで達すると、その場で方向を変え、右のジャベリンは左側を走っていたオレを、左のジャベリンは右側を進んでいたゲネオスを、それぞれ狙って再び放たれた。オレたちはそれに気づかない。
しかしパマーダは光のジャベリンの動きを察していた。しかし今から声をかけても間に合わないし、ゲネオスたちが魔王へ到達するタイミングが遅れると思った。
パマーダはその照準が交わるところに素早く移動した。パマーダは後ろを振り返り、両手を広げてその二つのジャベリンを身体で受け止めた。ジャベリンはパマーダの身体を貫いた。
後ろで気配を感じたので、オレは一瞬後ろを振り返った。
「パマーダ!!!」
オレは叫んだ!
その時にはパマーダは膝から崩れ落ち動かなくなっていた。
その頃ゲネオスはもう魔王の懐に飛び込んでいた。盾はとっくの昔に捨てている。スラッシュを握っただけの特攻だ。魔王はゲネオスを蹴り上げようとしたが、ゲネオスはそれを素早くかわした。
魔王の太刀さばきはおそろしく、今までに見たどのような剣士よりも速くしかも正確な打ち込みだった。しかしゲネオスをとてつもない敏捷さで一撃一撃をかわしている。
「あっ!!!」
魔王の一撃がゲネオスの左肩を打ち砕き、そこから血がほとばしった。しかしゲネオスは逆にそれによって一瞬生まれた魔王の隙を狙った。スラッシュを一閃したときには魔王の指輪は手首ごと中を舞っていた。
今まで聞いたこともないような禍々しい声の悲鳴が魔王から発せられた。
オレは囮になる。ゲネオスが懐に飛び込むのが最優先の課題だ。ゲネオスが指輪を切り取った後は、オレは全力で後方に下がり、ゲネオスが指輪を、(切り取った指ごとかもしれないが)オレの方に投げることになっている。うまくキャッチできれば何とかしてミョルニルで指輪を消滅させることになる。キャッチに失敗すればそこでゲームエンドだ。
二手に分かれて走ってくるオレたちを見て、魔王は両手からそれぞれ青白く光る光線を発した。
その光線は空中に留まりジャベリンの形を取ると、真っ直ぐにオレとゲネオスに向かってもの凄いスピードで飛んできた。
しかしオレたちは二人とも上手くかわすことができた。オレたちはスピードを緩めず魔王の元へ向かった。
しかしジャベリンは消滅したわけではなかった。オレたちの背後、部屋の左右の隅と隅にまで達すると、その場で方向を変え、右のジャベリンは左側を走っていたオレを、左のジャベリンは右側を進んでいたゲネオスを、それぞれ狙って再び放たれた。オレたちはそれに気づかない。
しかしパマーダは光のジャベリンの動きを察していた。しかし今から声をかけても間に合わないし、ゲネオスたちが魔王へ到達するタイミングが遅れると思った。
パマーダはその照準が交わるところに素早く移動した。パマーダは後ろを振り返り、両手を広げてその二つのジャベリンを身体で受け止めた。ジャベリンはパマーダの身体を貫いた。
後ろで気配を感じたので、オレは一瞬後ろを振り返った。
「パマーダ!!!」
オレは叫んだ!
その時にはパマーダは膝から崩れ落ち動かなくなっていた。
その頃ゲネオスはもう魔王の懐に飛び込んでいた。盾はとっくの昔に捨てている。スラッシュを握っただけの特攻だ。魔王はゲネオスを蹴り上げようとしたが、ゲネオスはそれを素早くかわした。
魔王の太刀さばきはおそろしく、今までに見たどのような剣士よりも速くしかも正確な打ち込みだった。しかしゲネオスをとてつもない敏捷さで一撃一撃をかわしている。
「あっ!!!」
魔王の一撃がゲネオスの左肩を打ち砕き、そこから血がほとばしった。しかしゲネオスは逆にそれによって一瞬生まれた魔王の隙を狙った。スラッシュを一閃したときには魔王の指輪は手首ごと中を舞っていた。
今まで聞いたこともないような禍々しい声の悲鳴が魔王から発せられた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
処刑された勇者は二度目の人生で復讐を選ぶ
シロタカズキ
ファンタジー
──勇者は、すべてを裏切られ、処刑された。
だが、彼の魂は復讐の炎と共に蘇る──。
かつて魔王を討ち、人類を救った勇者 レオン・アルヴァレス。
だが、彼を待っていたのは称賛ではなく、 王族・貴族・元仲間たちによる裏切りと処刑だった。
「力が強すぎる」という理由で異端者として断罪され、広場で公開処刑されるレオン。
国民は歓喜し、王は満足げに笑い、かつての仲間たちは目を背ける。
そして、勇者は 死んだ。
──はずだった。
十年後。
王国は繁栄の影で腐敗し、裏切り者たちは安穏とした日々を送っていた。
しかし、そんな彼らの前に死んだはずの勇者が現れる。
「よくもまあ、のうのうと生きていられたものだな」
これは、英雄ではなくなった男の復讐譚。
彼を裏切った王族、貴族、そしてかつての仲間たちを絶望の淵に叩き落とすための第二の人生が、いま始まる──。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる