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第13章 初めの城
第217話 母の愛
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ミョルニルはどんどん重くなっていった。それとともにミョルニルの色も変わっていった。初めは赤く発光し、その後青く、やがては眩いばかりの白色に発光した。とてつもない熱を発しているのが分かったが、やはりオレにはその熱さを全く感じなかった。ただミョルニルがやりたいようにやるに任せた。
ミョルニルの下でシューシューいう音が聞こえたが、星形の敷石はそれをしっかりと受け止めていた。いや、星形の石だけじゃない。この部屋、もしくは塔全体が、ミョルニルが周囲のものを引き寄せる力に耐えていた。普通の建造物ならとっくにバラバラになっていただろう。しかしこの塔はどのような仕組みなのか力を加えても石同士がしっかりと支え合って、より堅牢さを増しているようだった。
突然ミョルニルの下から聞こえた音が止み、ミョルニルが直接床に当たる感触がした。ミョルニルは元の姿に戻っていた。持ち上げると、指輪は完全に蒸発して消えていた。
前方に目をやると、魔王がいたところにはもう何も無かった。
オレとゲネオスはゆっくりとパマーダの元に向かった。魔王が放った光のジャベリンは完全にパマーダを貫いたように見えた。一体どうしてパマーダは呪文を唱えられたのだろう?
パマーダの法衣は胴体の部分が二箇所、丸く焼け焦げて穴が開いていた。そしてその下には銀色に光る不思議な布が見えた。
それを見たゲネオスが驚きの表情を浮かべた。
「パマーダ、これはミスリルだよ……」
パマーダ自身も自分が生きていることが信じられず、まだショックから醒めていないようだった。
「ミスリル?」
パマーダがやっとのことで口を開いた。
「ああ、地下のドワーフがその一生を通じてほんのひとつまみ見つけられるかどうかという魔力を秘めた銀だ。そんな貴重なものなのに、これは鎖帷子すべてがミスリルの鎖でできている」
「ええ! そんなに貴重なものだったの?」
ゲネオスが答えた。
「そうだ。これだけで王国を一つ買えるくらいの価値があるよ。噂には聞いていたけど信じられない。一体これをどこで……」
パマーダは起き上がりゲネオスの母のことを想った。
(ゲネオスはエルフの隠れ里出身のエルフだったのね。けれど私と出会う直前の戦いで記憶をなくして……。ゲネオスのお母さんは亡くなった後何百年の時を超えてその子どもを守ろうとした)
パマーダは胸の前で印を結び、彼女の安らかな眠りを祈った。
ミョルニルの下でシューシューいう音が聞こえたが、星形の敷石はそれをしっかりと受け止めていた。いや、星形の石だけじゃない。この部屋、もしくは塔全体が、ミョルニルが周囲のものを引き寄せる力に耐えていた。普通の建造物ならとっくにバラバラになっていただろう。しかしこの塔はどのような仕組みなのか力を加えても石同士がしっかりと支え合って、より堅牢さを増しているようだった。
突然ミョルニルの下から聞こえた音が止み、ミョルニルが直接床に当たる感触がした。ミョルニルは元の姿に戻っていた。持ち上げると、指輪は完全に蒸発して消えていた。
前方に目をやると、魔王がいたところにはもう何も無かった。
オレとゲネオスはゆっくりとパマーダの元に向かった。魔王が放った光のジャベリンは完全にパマーダを貫いたように見えた。一体どうしてパマーダは呪文を唱えられたのだろう?
パマーダの法衣は胴体の部分が二箇所、丸く焼け焦げて穴が開いていた。そしてその下には銀色に光る不思議な布が見えた。
それを見たゲネオスが驚きの表情を浮かべた。
「パマーダ、これはミスリルだよ……」
パマーダ自身も自分が生きていることが信じられず、まだショックから醒めていないようだった。
「ミスリル?」
パマーダがやっとのことで口を開いた。
「ああ、地下のドワーフがその一生を通じてほんのひとつまみ見つけられるかどうかという魔力を秘めた銀だ。そんな貴重なものなのに、これは鎖帷子すべてがミスリルの鎖でできている」
「ええ! そんなに貴重なものだったの?」
ゲネオスが答えた。
「そうだ。これだけで王国を一つ買えるくらいの価値があるよ。噂には聞いていたけど信じられない。一体これをどこで……」
パマーダは起き上がりゲネオスの母のことを想った。
(ゲネオスはエルフの隠れ里出身のエルフだったのね。けれど私と出会う直前の戦いで記憶をなくして……。ゲネオスのお母さんは亡くなった後何百年の時を超えてその子どもを守ろうとした)
パマーダは胸の前で印を結び、彼女の安らかな眠りを祈った。
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