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第43話 貴族の館へ
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それから数日。
俺は普段通り、自警団の訓練や見回りに参加したり、畑の手伝いや剣の稽古に励んだり、家のことを手伝ったり――
村のみんなと軽口を交わしたり、ちょっとしたやり取りで笑い合ったりしながら、家族と穏やかな日々を過ごしていた。
(……というか、俺だけいつもいいようにいじられてた気がするけど)
ともかく、変わらない日々を過ごしていた。とはいえ、どこか落ち着かないのも事実で、
家の前を馬の足音が通るたびに、「来たか!?」とつい玄関に顔を出してしまうことも何度か。
そんなある日の朝。
朝ごはんのパンをまだもぐもぐしてるうちに、外からガルドの声が響いた。
「――ユーリ! 迎えが来たぞー!」
「……んごっ!?」
思いきりパンを詰まらせて、母さんに背中を叩かれながら、慌てて玄関に向かう。
外に出ると、立派な黒馬に引かれた馬車が一台。繊細な銀細工の飾りが施されていて、どう見ても普通じゃない。
「ティリス町より、ユーリ様をお迎えに参りました」
馬車の前に立つ使者は、先日来たのとは別の人だったけど、やっぱり礼儀正しくて、どこかお偉い人感がにじんでいた。
「こちらにご同行いただけますか?」
「……は、はい!」
なんか、声が裏返った。
けど、使者はそれにまったく動じず、すっと道を開けてくれる。
母さんが心配そうに、けれど笑顔で手を握ってくれる。
「緊張しすぎないでね。変に気を張らなくていいから、いつも通りで大丈夫よ?ちゃんとごはん食べて、夜はぐっすり寝るのよ?無理はしないって、お約束」
母さんは、出発前の俺の手をぎゅっと握りながら、やさしく微笑んだ。
それはいつもの笑顔なのに、なんだか胸にじんとくる。
「う、うん……わかってる。ちゃんとするよ」
言いながら、ちょっとだけ顔が熱くなるのを感じた。
「よし、ユーリ。ちゃんと背筋を伸ばして行けよ。貴族様の前だって、堂々としてればいいんだ」
父さんが腕を組みながら、真剣な顔で言う。
その言葉にうなずこうとした俺の肩に、さらに重ねるようにして追いアドバイスが飛んできた。
「でもな、あんまりペコペコしすぎるのもよくないぞ。びくびくしてると、舐められるってもんだ。けど逆に、無礼な態度だけは絶対ダメだからな?失礼のないように、ちゃんとな」
「……えっと、それってつまり、どうすれば……?」
「うん? まあ……感じよく堂々とってことだな!」
「……どっち!?」
なんだその注文は! と心の中でツッコみながらも、父さんの言葉にはちゃんと愛情が詰まってるのがわかる。
不器用だけど、いつだって本気で心配してくれる――そんな人だ。
「じゃあ、行ってきます!」
俺は背中を押してくれるようなその声を背に、馬車に向かって歩き出した――そのときだった。
「ユーリっ!」
振り向くと、隣の家からリノアが駆けてきた。
頬を少し赤くして、息を弾ませながら、俺の前に立ちはだかるようにして言う。
「気をつけてね!それで……絶対、ちゃんと戻ってきてよね!」
言葉を終えると同時に、リノアはぐっと俺に抱きついてきた。
小さな体なのに、ぎゅっとしがみついてくるその腕が、驚くほど強くて――
「ちょ、ちょっと、リノア……!」
「いいの。今だけ……だから」
顔が真っ赤なのは、たぶんお互い様だった。
でも、あったかくて、くすぐったくて――なんだか、心がほどけていく気がした。
(……ああ、もう。こんなの、出発前に反則だってば)
そっと腕を戻して離れると、リノアが笑った。
「ぜったい、帰ってくるんだからね!」
「……もちろん!」
力強くそう返して、今度こそ俺は馬車に乗り込んだ。
馬車に揺られること、数時間。
朝の光のなか、馬車は止まることなくなめらかに道を進んでいく。
揺れる車体に身を預けながら、俺はだんだんと近づいてくるティリス町の景色を、静かに眺めていた。
前に来た時よりも、道が妙に長く感じたのは――
この先に、貴族の館が待っているからだろう。
(……っていうか、俺ほんとに大丈夫か?)
着ているのは、母さんが慌てて用意してくれたちょっといい服。
普段よりも襟が固くて、袖口がちくちくする。
(これ、動きづらいなぁ……でも、へんな格好で行ったらマナー違反って言われそうだし)
とにかく、あんまり失礼がないようにしなきゃ。
無礼を働いたら首チョンパ――は冗談にしても、さすがに怒られたら嫌だ。
窓の外を見れば、だんだん道が石畳になり、町の建物が見えてきた。
市場を通り抜け、町人たちの視線を感じながら馬車は進む。
(……この通り、前にも通ったことがある)
ティリス町の中には何度か来たことがあるけど、こうして馬車に乗って進むのは初めてだ。
しかも今日は、ただの買い物や見物じゃない。
俺自身が迎えられてこの町を訪れている。
誰かに招かれて、正式に迎えられて――
そんな立場でこの町に入るのは、やっぱり今までとは違う気がした。
見慣れたはずの通りも、今日はどこかよそよそしくて、ほんの少しだけ、特別に見える。
(なんか、不思議な感じだな)
そんなことを考えているうちに、馬車は徐々に坂道を登り始めた。
町の奥、少し高台にある石壁の門。その先に――見えた。
大きな館が、朝の光を受けて輝いている。
建物は白い石造りで、屋根は深い紅色。重厚な門扉には家紋が刻まれていて、手入れされた庭園がちらりと見える。
(……あれが、ヴァーミリオン家の館……!)
馬車がゆっくりと門をくぐる。
庭の端にいた使用人たちが、馬車の接近に気づいて一斉にお辞儀をする。
「うわ……」
まさに別世界だった。
馬車が正面玄関の前に止まった。
扉が開かれる。
俺は、ゆっくりと馬車を降りる。足が少し震えるけど――背筋を伸ばして、一歩ずつ進む。
目の前には、高くて、広くて、まるで絵本の中に出てくるような館の扉。
(ここが……貴族の館か……)
心臓の音が、ひときわ大きく聞こえた。
俺は普段通り、自警団の訓練や見回りに参加したり、畑の手伝いや剣の稽古に励んだり、家のことを手伝ったり――
村のみんなと軽口を交わしたり、ちょっとしたやり取りで笑い合ったりしながら、家族と穏やかな日々を過ごしていた。
(……というか、俺だけいつもいいようにいじられてた気がするけど)
ともかく、変わらない日々を過ごしていた。とはいえ、どこか落ち着かないのも事実で、
家の前を馬の足音が通るたびに、「来たか!?」とつい玄関に顔を出してしまうことも何度か。
そんなある日の朝。
朝ごはんのパンをまだもぐもぐしてるうちに、外からガルドの声が響いた。
「――ユーリ! 迎えが来たぞー!」
「……んごっ!?」
思いきりパンを詰まらせて、母さんに背中を叩かれながら、慌てて玄関に向かう。
外に出ると、立派な黒馬に引かれた馬車が一台。繊細な銀細工の飾りが施されていて、どう見ても普通じゃない。
「ティリス町より、ユーリ様をお迎えに参りました」
馬車の前に立つ使者は、先日来たのとは別の人だったけど、やっぱり礼儀正しくて、どこかお偉い人感がにじんでいた。
「こちらにご同行いただけますか?」
「……は、はい!」
なんか、声が裏返った。
けど、使者はそれにまったく動じず、すっと道を開けてくれる。
母さんが心配そうに、けれど笑顔で手を握ってくれる。
「緊張しすぎないでね。変に気を張らなくていいから、いつも通りで大丈夫よ?ちゃんとごはん食べて、夜はぐっすり寝るのよ?無理はしないって、お約束」
母さんは、出発前の俺の手をぎゅっと握りながら、やさしく微笑んだ。
それはいつもの笑顔なのに、なんだか胸にじんとくる。
「う、うん……わかってる。ちゃんとするよ」
言いながら、ちょっとだけ顔が熱くなるのを感じた。
「よし、ユーリ。ちゃんと背筋を伸ばして行けよ。貴族様の前だって、堂々としてればいいんだ」
父さんが腕を組みながら、真剣な顔で言う。
その言葉にうなずこうとした俺の肩に、さらに重ねるようにして追いアドバイスが飛んできた。
「でもな、あんまりペコペコしすぎるのもよくないぞ。びくびくしてると、舐められるってもんだ。けど逆に、無礼な態度だけは絶対ダメだからな?失礼のないように、ちゃんとな」
「……えっと、それってつまり、どうすれば……?」
「うん? まあ……感じよく堂々とってことだな!」
「……どっち!?」
なんだその注文は! と心の中でツッコみながらも、父さんの言葉にはちゃんと愛情が詰まってるのがわかる。
不器用だけど、いつだって本気で心配してくれる――そんな人だ。
「じゃあ、行ってきます!」
俺は背中を押してくれるようなその声を背に、馬車に向かって歩き出した――そのときだった。
「ユーリっ!」
振り向くと、隣の家からリノアが駆けてきた。
頬を少し赤くして、息を弾ませながら、俺の前に立ちはだかるようにして言う。
「気をつけてね!それで……絶対、ちゃんと戻ってきてよね!」
言葉を終えると同時に、リノアはぐっと俺に抱きついてきた。
小さな体なのに、ぎゅっとしがみついてくるその腕が、驚くほど強くて――
「ちょ、ちょっと、リノア……!」
「いいの。今だけ……だから」
顔が真っ赤なのは、たぶんお互い様だった。
でも、あったかくて、くすぐったくて――なんだか、心がほどけていく気がした。
(……ああ、もう。こんなの、出発前に反則だってば)
そっと腕を戻して離れると、リノアが笑った。
「ぜったい、帰ってくるんだからね!」
「……もちろん!」
力強くそう返して、今度こそ俺は馬車に乗り込んだ。
馬車に揺られること、数時間。
朝の光のなか、馬車は止まることなくなめらかに道を進んでいく。
揺れる車体に身を預けながら、俺はだんだんと近づいてくるティリス町の景色を、静かに眺めていた。
前に来た時よりも、道が妙に長く感じたのは――
この先に、貴族の館が待っているからだろう。
(……っていうか、俺ほんとに大丈夫か?)
着ているのは、母さんが慌てて用意してくれたちょっといい服。
普段よりも襟が固くて、袖口がちくちくする。
(これ、動きづらいなぁ……でも、へんな格好で行ったらマナー違反って言われそうだし)
とにかく、あんまり失礼がないようにしなきゃ。
無礼を働いたら首チョンパ――は冗談にしても、さすがに怒られたら嫌だ。
窓の外を見れば、だんだん道が石畳になり、町の建物が見えてきた。
市場を通り抜け、町人たちの視線を感じながら馬車は進む。
(……この通り、前にも通ったことがある)
ティリス町の中には何度か来たことがあるけど、こうして馬車に乗って進むのは初めてだ。
しかも今日は、ただの買い物や見物じゃない。
俺自身が迎えられてこの町を訪れている。
誰かに招かれて、正式に迎えられて――
そんな立場でこの町に入るのは、やっぱり今までとは違う気がした。
見慣れたはずの通りも、今日はどこかよそよそしくて、ほんの少しだけ、特別に見える。
(なんか、不思議な感じだな)
そんなことを考えているうちに、馬車は徐々に坂道を登り始めた。
町の奥、少し高台にある石壁の門。その先に――見えた。
大きな館が、朝の光を受けて輝いている。
建物は白い石造りで、屋根は深い紅色。重厚な門扉には家紋が刻まれていて、手入れされた庭園がちらりと見える。
(……あれが、ヴァーミリオン家の館……!)
馬車がゆっくりと門をくぐる。
庭の端にいた使用人たちが、馬車の接近に気づいて一斉にお辞儀をする。
「うわ……」
まさに別世界だった。
馬車が正面玄関の前に止まった。
扉が開かれる。
俺は、ゆっくりと馬車を降りる。足が少し震えるけど――背筋を伸ばして、一歩ずつ進む。
目の前には、高くて、広くて、まるで絵本の中に出てくるような館の扉。
(ここが……貴族の館か……)
心臓の音が、ひときわ大きく聞こえた。
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